概要

メルス城の戦いとは、蜉蝣時代の戦乱の中で、アルファ696年9月、ベルザフィリス国軍とアル国軍の間に起きた戦いである。

戦闘に至るまでの背景


▲695年3月における勢力図

カウスタの戦いに勝利したルーディアは、ほぼ同時期に軍勢を二手に別け、メルス城攻略も進めていた。
重要拠点を同時に陥落させることで、一気にアル国の防衛網を抜く目算であった。
そして、この戦いでははじめてガイヴェルドが総指揮として選ばれる。

両軍の戦力

攻撃側守備側

ベルザフィリス国軍
軍勢
アル国軍
総兵力10000兵力総兵力7000
ガイヴェルド総指揮カイル
レニィラ軍師
主要参戦者

ガイヴェルド

レニィラ

シレン

デイロード


カイル





戦闘経緯



メルス城は、アル国の重要拠点として、民衆にも慕われていたカイルの指揮により堅固な要塞化されていたが、ガイヴェルドは、この城が水不足に悩まされていると看破して、水の手を断ち切った。
こうして城兵の士気はみるみる落ちていき、降伏も時間の問題となっていた。

だが、この戦法は犠牲を出さない一方で、時間を要するものであった。
短期決戦を望む武断派のデイロードシレンは、何度もガイヴェルドに城攻めを進言するが、ガイヴェルドは一向に首を縦に振らない。
ただでさえ、元々同格であるはずの五舞将で、はじめて総指揮官に選ばれるという明確な上下関係を作られた(ガイヴェルドルーディアの養子であるため、将来的に後継者にするための準備でもあった)ことに不満を感じていた二人は、表立って反抗することはなかったが、この戦い以後五舞将の中に亀裂を生じさせることとなる。

結局、数ヶ月の包囲の末、城兵は降伏。
カイルは自らの命と引き換えに民衆を助ける様に要請、その心意気とメルス城への影響力を買われ、ガイヴェルドの説得により、ベルザフィリス国の将となる。
また、シレンデイロードには、援軍として接近してきたアル国の軍勢を撃退し、槍働きをさせることで不満を解消させた。

戦いの結末

カウスタの戦いとメルス城陥落により、アル国は追いつめられていき、ル・ヴァラヴァ・ザードの戦いへと向かう事となる。
また、歴史にもしもは禁物だが、もしこの時、デイロードシレンカウスタの戦いに、ヴィルガスラゴベザスをメルスの戦いに編成していれば、五舞将の将来はまったく違うものになっていたのかもしれないと言われている。


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