概要

ロックスの戦いとは、蜉蝣時代の戦乱の中で、アルファ688年7月、ルディック国軍とロー・レアルス国軍の間に起きた戦いである。

戦闘に至るまでの背景


▲687年3月における勢力図

ゲーリー国の旧領を手に入れ、来るべきロードレア国との決戦を前に着々と準備を進めるカルディスであったが、ルディック国の存在は無視するわけにはいかなかった。
既に歴史の表舞台から追いやられた存在とはいえ、ロックス地方を制圧しなければ、万が一にもレイアル砦を奪われると、ロー・レアルス国は領土が二分されることとなる。
ルディック国にその意思と力がなかったとしても、例えばロードレア国とひそかに盟約を結び、カルディスの出陣を待って後背を断つことはあるかもしれない。
そう考えたカルディスメファイザスは、ロックス地方に駐屯するルディック国軍を蹴散らすべく、ドルトンを派遣する。
これに対して、バルディゴスに心酔していたことから、カルディスを終生の仇と考えていたバルシオンバロムが出陣、最後まで和睦の道を模索していたテレサも、彼らを抑えきず、自ら出陣する。

両軍の戦力

攻撃側守備側

ロー・レアルス国軍
軍勢
ルディック国軍
総兵力18000兵力総兵力16000
ドルトン総指揮テレサ
軍師
主要参戦者

ドルトン

レザリア

ガイアス

ゾイ


テレサ

バロム

バルシオン

ドゥース


戦闘経緯



ルディック国軍とロー・レアルス国軍は、真正面から対峙した。
その一方で、数で劣るルディック国軍は、逆転の秘策として密かにドゥースを別動隊として派遣し、ロー・レアルス国軍の背後を突くべく移動する。



両軍は各地で激突、中でもゾイバルシオンは、両軍の牙が折れるほどの激しい戦いを繰り広げる。
別動隊として密かに移動していたドゥースは、自分たちとまったく同じ理由で敵の背後を突くべく別行動をとっていたレザリア部隊と不運な遭遇戦に突入し、奇襲は失敗する。



数で劣るルディック国軍が、兵力分散という賭けに出たものの失敗に終わり、戦局は一気にロー・レアルス国に傾いた。
テレサの本陣はレザリアの強襲を受け、バロム部隊も押し込まれ、奮戦していたバルシオン]も、前線で孤立するだけで戦局に全く影響を与えられない。
こうして戦いはロー・レアルス国軍の勝利に終わり、ルディック国軍はロックス地方を手放すこととなる。

戦いの結末

ロードレア国との決戦に備えるカルディスメファイザスにとって、この戦いは地ならしに過ぎず、自らが出陣することもなかった。
かつて大帝国を築き、この地を支配していたルディックの存在が、既にそこまで小さなものになっているという証明を知らしめる戦いとなった。


コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます