ラグライナ帝国人の父と、
クレアムーン出身の母の元で生まれた。
元々は帝国領に居住していたが、政敵によって父親が暗殺され、まだ子供の頃に母に連れられて叔父の居る
クレアムーンに亡命する。
たどり着いた
ヒモロギで
月風麻耶に見いだされるが、帝国からの亡命者という経歴と、彼女が尊敬する
月風麻耶と神官が対立していたことから、
迦羅須、
六道、
御影達との折り合いはかなり悪かった。
本職は社巫女であり、普段は治世に実績を残すが、
ラグライナ帝国との戦いにおいては、
ウネピの戦い、
シチルの戦いに援軍として参戦し、戦巫女としての働きも行っている。
一連の戦いにおいて、
クレアムーン軍は戦略的後退を重ねつつ帝国軍を引き込むが、
ラグライナ帝国の軍事力は強大であり、すべての後退が必ずしも作戦通りというわけではなかった。
そういった状勢に焦りを感じた本国の神官たちは、
月風麻耶を失脚させ、自分達の操り人形になる
真田弥生を擁立するため
聖都の変を実行する。
突然の
月風麻耶隠居の報告を、このとき帝国軍との戦いの最前線になっていた
ラスティの地で聞いたヴェルナは、気が動転したのか誰に相談することなくたった一人で急ぎ馬にのり
ヒモロギへ向かう。
しかし、その直後に消息を絶ち行方不明となる。
状況から、麻耶と同じく神官たちの手によって妨害を受けたと思われるが、それが帰路の途中なのか、
ヒモロギに到着してからなのかもまったく謎で、後に大掛かりな捜索が行われたが、
月風麻耶と共に、最後までその消息は不明のままとなった。