1

「ねぇねぇぬえちゃん、ちょっと手を貸して」
「え?なんでよ」
「ふっふっふ、実はわちき、誰でも驚かす事が出来る必殺技を手に入れたのです」
「えぇー……」
露骨に疑念の表情を浮かべるぬえであったが、まぁここまで自慢げな友人の顔も見たことが無いし付き合ってやるかとスッと手を差し出す。それを小傘はすかさず掴み取ると、力一杯己の股間へと押し付けた
いきなり何を、と思うのも束の間、手から伝わる感触が想像していたものと違うことに気が付く
「!?」
最初はスカートの中に筒状の何かを仕込んでいるのかと思ったが、布越しからでもそれが脈打っているのが分かる
そう、それは明らかに男性器であった

2

「やったー!ぬえちゃんも吃驚したー!」
「え、いや、なんで生えてるの?」
「なんでと言われても、私がこの姿になってからずっとあるし。と言うか人間って皆これ生えてるんじゃないの?昨日私に突然抱きついてきた男の人が私の股間を触ったとたん――」
小傘の言葉は、しかしぬえの耳には届いていなかった。手から伝わるその鼓動に揺り動かされる頭の奥底の何かが、ぬえの意識を遠くさせる
「ひゃ!ぬ、ぬえちゃん!?」
ごくりと生唾を飲み込むと、ぬえはゆっくり小傘の股間の膨らみをさすりはじめる
「ちょ、ちょっと、くすぐった――ふぅん♥」
ぬえは息も荒くし、手の動きも速める
「あっ、やだ、やめて、何か出るっ、出ちゃうからっ、んっ、んんっ〜〜〜♥」
ビクン、ビクンと大きく跳ねると、小傘のヘソの辺りにはみるみる内にシミが広がっていった

3

「はぁー、はぁー、なに……これ……?」
呆然とする小傘を他所に、ぬえはスカートを脱がしその下に隠れた肉棒を露わにさせる。スカート越しからなんとなくは分かっていたが、飛び出してきたのは胴周りが自分の手首ほどもある剛直であった
ぬえは何かに憑かれたかのようにそれに顔を近づけ、口を大きく開けると一気に頬張った
「ひゃうぅ♥ぬえちゃんそんなところ汚いからだめだって。ひん♥もごもごしないでぇ♥」
ぬえは肉棒に付いた精液を舐め取るように丹念に舐めまわす
どれくらいそうしていただろうか
「ふぅー……♥ふぅー……♥ねぇぬえちゃん……もどかしいから……やるんなら……もっとちゃんと……」
そんな言葉も届くことは無くぬえはただただしゃぶり続ける。と、小傘はとうとう我慢の限界を超えたのか、ぬえの頭をガシッと掴むと、その喉奥まで押し込んだ
「んごぉ!おごぉ!」
「すごいぃ♥ぬえちゃんのお口ぬるぬるして気持ちいいよぉ♥もっと♥もっとぉ♥」

4

小傘にイマラチオされながら、ぬえは昔の事を思い出していた
それは京の都で暴れ、破魔の矢で射られた時の記憶
最後の力を振り絞り年端もいかない少女に化け泣き落としで逃れようとしたが、それは叶わず男達はぬえを捕らえ、なんと事もあろうに一月もの間昼夜を問わず穴という穴を犯し続けたのだ
絶え間ない凌辱により力を取り戻すどころか身も心もボロボロにされた末島流しにされたぬえは、その間の記憶を封じることでなんとか立ち直った
しかし、何故か元の姿にも、少女以外の姿にも上手く化けることが出来なくなっていた
当時はそれが何でか分からなかったが、記憶がよみがえった今なら分かる
(ああ、私、もっとずっとこういう風にされていたかったんだ……)
乱暴に喉を犯され続けているというのに下着はいつの間にやら濡れそぼっている

5

「あぁ♥また出るっ♥はひっ♥ひぅ〜〜〜〜〜っ♥」
「ぶふぅ!」
喉の最奥で出された精液は、半分ほどが逆流して鼻から出てきた。そしてズルゥと口から肉棒を引っ張り出した所で小傘は正気に戻った
「へ?あっ、ぬえちゃん!?ごめん、大丈夫!?」
「オエェッ!ゲホッ!ゴホッ!」
涙目で咽ながらもぬえはグショグショになったパンツを脱ぎ棄て、そして小傘を引き倒す
「きゃ!も、もう、なにするのぬえちゃん」
「ぜぇー……ぜぇー……ねえ、ここに、これを、思いっきりぶち込んで」
ぬえは小傘の肉棒をつかみ己の小さな穴に宛がうとそう言った
「ここって……無理だよぉ、こんなちっちゃい穴になんて。そんなことしたら裂けちゃう」
「大丈夫だから……ね?お願い」

6

「ほ、本当に……?そんなに言うんなら……いち、にぃ……さん!」
「あぎぃ!!」
濡れていたとはいえその圧倒的なサイズ差がどうこうなる訳が無なかった。自分の中がブチブチと裂けるのを感じる。が、
「ぬえちゃん!?ほら、だから言わんこっちゃ……ぬえちゃん、笑ってる?」
『へっ、見ろよ、こいつ笑ってやがる』『あぁ?もう壊れちまったのか。ま、一月も楽しめたんだから上等か』『こうなっちゃもう悪さも出来ねぇだろうし、明日にでも海に捨てるか』
凌辱の果てに聞こえた言葉がぬえの頭の中にリフレインする
「や、やだぁ……抜かないでぇ……もっと、もっと欲しいのぉ……おまんこ、おちんちんの形にしてぇ……」
涙と精液で顔をぐしゃぐしゃにしながら懇願するぬえの姿に、小傘は今まで感じたことのないような奇妙な高揚感を得た
「もっと欲しいの?もう、ぬえちゃんたら卑しいんだから……じゃ、私の好きなように動くから文句言わないでね」

7

「がぁ♥あぐぅ♥ひぎぃ♥あがっ♥」
遠慮も容赦もないピストン運動が中を貫く度、ぬえは喘ぎとも呻きとも取れるような声を上げる
痛くない訳ではないだろうに、脚は小傘の腰に絡みつきさらに奥へと挿入を促している
「ぬえちゃん……そろそろ出そう……」
「だしてぇ♥中にいっぱい♥あ゛っ♥あ゛あ゛っ♥」
「「っ〜〜〜〜〜♥♥♥」」
二人の声にならない絶頂が辺りに小さく響いた
余韻は十数秒ほど
そいてふと目があった二人は、そっとキスをした
互いのファーストキスは青臭く、そして苦かった

8

それからというもの
「ねえぬえちゃん、今日もシたいんだけど……」
「今日から私、パンツ履かない事にしたから、小傘がしたい時はいつでもシていいよ♥」
時に台所で
「ぬえちゃんのエプロン姿えっちぃ♪」
「あっ、やだ、今包丁使ってるからぁ♥おまんこしちゃだめぇ♥」
「ほらほら、早く作らないと誰か様子見に来ちゃうよ♪」
時に厠で
「ほらぬえちゃん、しーしー♪」
「んっ……ふぁ♥」
「あっ、今おしっこしながら軽くイっちゃったでしょ♪これから厠に行く時は一緒に行こうね。おしっこするだけでイっちゃう体にしてあげる♪」

9

そして時に人里の往来で
「わっ、本当だ。皆私達の事気にしてない」
「うん、他の人には犬がじゃれあってるようにしか見えてないはず」
「ふーん……じゃあぬえちゃん、『わん』って言ってみて♪」
「……わん♥」
時も場所も選ばず二人は愛し合い続けたという

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