(やくも ゆかり / Yukari Yakumo)

八雲紫

八雲紫=『神様(巫女)を閉じこめる堅固な囲い』=幻想郷
「結論を言うと八雲紫という名前は、境界を意味する下の名前と併せて『神様を閉じこめる堅固な囲い』を表しているんだ。
神様を巫女に置き換えればまさに幻想郷の構図だね。紫は決して幻想郷から巫女を逃がそうとはしない」
霊夢は黙ってしまった。思い当たる節はいくらでもあるのだろう。
 ―東方香霖堂 「八雲立つ夜」
    • 八という字自体に「物事を二つに分ける」の意味がある。
      • 例えば境界の「界」にも八が使用されている。
      • 元々「八」という字は「分ける」を意味していたが、時代が下って「多数に分かれた状態(=8)」を意味するようになったため、八の下に刀(分ける道具)を沿えた新たな字「分」を作って使い分けるようになった。
  • 八雲
    • スサノオが詠んだ「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」という日本最初の和歌。
      八雲とは「幾重にも重なった雲」の意。
内容はもの凄くシンプルで『幾重にも美しい雲が重なる出雲の国に、我が妻である奇稲田姫(クシナダヒメ)を隠れ住ます為に
八重垣(幾重にも重なった厳重な垣根)の家を造ったぞ』って感じの物だ。
 ―東方香霖堂 「八雲立つ夜」
      • この句にちなんで「八雲」は出雲(いずも)の代名詞、「八雲立つ」「八雲さす」は出雲の枕詞とされる。
      • いずる雲が日の光を遮るという意味で、出雲国は「冥界」や「根の国」など、あの世に通じる(幻想郷?)。
        出雲大社には、七色の彩色をほどこされた雲が描かれた「八雲の図」という謎の多い社宝がある。
      • このスサノオとクシナダヒメを祀る氷川神社の神紋が「八雲紋」である。また彼女のあるスペルカードがこの神紋を彷彿させる。
    • 八束水臣津野命(ヤツカミズオミツノミコト)
      • 八雲という言葉を最初に使ったのは、『出雲国風土記』によればスサノオではなく「八束水臣津野命」とされる。
出雲と号(なづ)くる所以は、八束水臣津野命詔りたまひしく、八雲立つと詔りたまひき。
故、八雲立つ出雲国と云ふ。
八束水臣津野命は国引き神話で有名な神であり、国引き神話と幻想郷の成り立ち(外の世界から土地を引き入れ拡大)もよく似ている。
    • 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
      • ギリシア出身の作家で、東洋と西洋の両方に生きたとも言われる。ZUNは東海高校の講演
        「同人結界 〜 東方という作品とゲーム創作幻想」(2005年2月19日)にて、八雲紫とマエリベリー・ハーンとの関係について質問された時、
        昔ラフカディオ・ハーンが小泉八雲に改名したことを述べた。
      • ラフカディオ・ハーンが小泉八雲に改名した理由は、旧出雲国(松江市)に在住していたためとされる。
      • 小泉八雲は日本研究家でもあった。日本の伝統を愛し帰化もしたが、近代の国家体制に対しては懐疑的だった。
        『ブリタニカ国際大百科事典』では以下のようにされている。

        「繊細で敏感な精神をもって、日本人自身が見逃しているような精神構造の機微をついており、独自の価値を持っている。」(中略)
        「東京移住後、近代日本に失望して、孤独と憂愁を深めた結果の浪漫的詩魂の表現でもあったと考えられている。」*1
      • 「浪漫」(ロマン)は「虚構」の同義語。同義語を辿れば「虚構」=「幻想」と繋がっている*2
        また、「魂」=「霊」=「幻影」=「幻想」という繋がりもある*3
  • 紫(ゆかり)
    以下は『東方香霖堂』における、「八雲立つ夜」からの引用。

八雲の『』は虹の最も外側の色だ。虹というのは雄の龍と雌の龍の通り道として
二つの輪っかがセットで現れるんだが、お互いの外側の色がなんだ。
二つの虹を纏(まと)めて見ると下から順に見てからになり、
からまたに戻る形になっているのだ。虹と空の境界は必ず色なのである。
それだけでも自分の名前が境界を暗示しているだろう?
    • 橙と藍の境界 橙色(だいだいいろ)と藍色(あいいろ)を混ぜ合わせると、に近い色が現れる。
      • 夕焼けの色であり、夜空の色の境界「」とは、境界?
  • 紫に限らず式達を含め、神主が強く影響を受けた作家の作品の一つである「上海幻夜」の章名から取られているという可能性。それぞれ「哀(藍)色の上海」、「と呼ばれた少女」「夢を喰らうの煙」。
    • 虹と空の境界
      • 虹は大きい外側部分と小さい内側部分とで二重に現れることがある。
        この時、外側の虹の上が紫に、内側の虹の下が紫になる。
        この二本の虹をまとめて一つの虹と見れば、虹の上下両端の色(=空との境界)は紫である。
        『東方香霖堂』での説明は、「可視光線と不可視光線の境界」を幻想郷らしく言い換えている。
    • 「活発」「行動」の象徴である「静寂」「冷静」であるの境界。
    • 紫外線の逆は赤外線とも言える。可視光線の波長が短くなって不可視となる紫外線とは逆に、波長が長くなれば赤外線になる。
      二重の虹においては、の反対側の色は(博麗霊夢の色)。
あと紫は、霊夢と能力を被らせて、性格も浮世離れしている所を似させました。
霊夢と釣り合いが取れる様にこんな形に。胡散臭いのはその為。
 ―『東方永夜抄』 体験版 おまけ.txt
    • 可視光線と不可視光線の境界
>そこでなのですが、八雲紫の根源はどこからきたのでしょうか?
紫はねぇ。ほら境界なんですよ。可視光線と不可視光線の。
ほんのちょっと狂う(短くなる)だけで、紫外線です。
 ―幻想掲示板 2004年10月10日
      • 「紫」と「不可視」
        日常で目にする可視光線は、波長が短いと紫外線という不可視光線になる。
        英語で「可視」は"visible"と言い、"the visible"で「物質・物質界・現世」を表す。
        「不可視」は"invisible"と言い、"the invisible"で「目に見えないもの・霊界・神」を表す*4
        幻想は幻影の同義語であり、幻影は霊の、霊は神の同義語*5。「目に見えないもの・霊界・神=幻想郷」か。
        なお、霊界は"the spirit (psychic) world"や"the spiritual realm"の訳語として当てられているが、これらの英語は直訳すると「精神(心霊)世界」や「精神的領域」となる。
        精神は霊や神の同義語である*6。簡略化すれば「精神=霊=神=霊=幻影=幻想」。
      • 狂う(短くなる)
        「狂う=波長が短くなる」ということから、可視光が短くなることも狂うと表現している。
        ちなみに、可視光の波長は短いと紫になるが、精神の波長は短いと紅になる。
      • 紫をゆかりと読むのは「縁(ゆかり)の色(いろ)」という言い回しからきている。
        縁を「ゆかり」と読めば「物事同士の関わり」(因縁)の意味だが、「ふち」と読めば「領域とその外側との境界」(周縁)の意味になる。
    • 血縁関係・換喩関係*7
      • 例えば『源氏物語』では、桐壷更衣・藤壷・紫上を「"紫のゆかり"」という。何故なら桐や藤の花は紫であり、紫という名の花は根が紫色の染料になるため。
        また、女性の地位の高さも意味するという。
        参考:「紫のゆかり」について―「紫」の意味とは何か
洋の東西を問わず,古代文明を築いた民族は紫を高貴の色に選び,紫色の服装は帝王と貴族の専有するところであった
 ―古代染色の化学的研究: 第1報古代紫染について(予報)
    • 小泉八雲ゆかりの地
      • 神魂神社(かもすじんじゃ)。出曇国府に近い古代出雲の中心地。出雲の祖であるアメノホヒが建造したと伝えられる。
      • 「小泉八雲ゆかり」をめぐるツアーは多数ある(小泉八雲が愛した島根のゆかりの地をめぐる旅、小泉八雲ゆかりの地をめぐるツアー)。
  • 雲紫
    • 『枕草子』の冒頭「春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。」から。
      • この文章は東方妖々夢の元ネタでもある。
  • 八雲紫
    • 出雲大社が祀る大国主は、縁結び(=ゆかり)の神様と言われる。

備考
    • 『古事記伝』の八衢比古と八衢比売
      • イザナミの冥界下りの話において、黄泉国と地上の境界を塞いだ大石が神格化された結界の神。
  • 八雲
    • 歌道のことを「八雲の道」という。
  • 紫(むらさき)
    • 醤油の意味。
      • 島根県松江市の平野醤油の商品には「やくも紫(やくもむらさき)」なるものがある。
  • 八雲紫(やくもむらさき)
    • トルコギキョウの島根県オリジナル品種。但し平成20年度の新品種。
  • 紫雲(しうん) 彩雲のこと。仏教において瑞祥(良い兆し、吉兆)をしめす。 阿弥陀如来が来迎する際などに出現するとされる。

二つ名

  • 神隠しの主犯 (妖々夢)
  • 割と困ったちゃん (妖々夢 例大祭スコアアタックVer)
  • 幻想の境界 (萃夢想、緋想天、非想天則)
  • 境目に潜む妖怪 (永夜抄、儚月抄REX第1話)
  • 境界の妖怪 (永夜抄、地霊殿)
  • 気味の悪い微笑み (文花帖)
  • 幻想の狐の嫁入り (緋想天)
    • 緋想天における紫の天気は「天気雨」
  • 神出鬼没の妖怪 (茨歌仙)
  • 幻想郷のゲートキーパー (鈴奈庵)
    • ゲートキーパー(gatekeeper)
      • 英語で「門番」のこと。
        転じて、「特定の場所やシステムへの出入りの可否を判断する管理者」を指す。
      • 東方靈異伝に登場するSinGyokuの二つ名は「gatekeeper」。
  • 神出鬼没で裏表のある妖怪 (憑依華)

能力

  • 境界を操る程度の能力 (萃夢想、永夜抄、求聞史紀、緋想天、地霊殿)
境界を操る能力は、全ての物事を根底から覆す恐ろしい能力である。
妖怪が持つ能力の中でも神様の力に匹敵するであろう、最も危険な能力の一つである。
 ―東方求聞史紀 48ページ
    • 隙間の神(God of the gaps)
      • 現在の科学で説明できない事柄を、神の御技であると考えること。
        (例)「生命の仕組みは科学で解明しきれない。ゆえに生命は神が作った」
          「クマバチの飛行は科学で解明しきれない。ゆえにクマバチの飛行は超常現象だ」*8
      • 科学知識の空白=隙間は昔と比べ大きく消え、妖怪や神などの幻想は居場所を減らして
        幻想郷という縁切寺(聖域)に移っている。
        隙間が消えるほど充実する幻想郷=八雲紫は、科学が及ばない「隙間」?
  • 主に、あらゆる境界を操る程度の能力 (妖々夢)
      • 万物を創造したり構成し直したり、或いは完全に消去することも可能であろう。後鬼と前鬼は式神をインストールしたカラスではなく、手袋から生成したものとも考えられる。

種族

  • 妖怪
    • 紅開発開始時点で、3作目に妖怪と人間の二人一組という構想ありきだったとのこと。
      紫は霊夢と組むために用意された妖怪キャラ。

備考
  • 道俣神(ちまたのかみ)
    • 災厄が郷里に入るのを防ぐ結界の神。
      • ただし、本来は男女一組の神とされる。
        『古事記伝』の八衢比古(やちまたひこ)、八衢比売(やちまたひめ)など。
  • 隙間女
    • 家具と壁との間の僅かな隙間に立ち、家の住人を見つめる妖怪。江戸時代頃からある都市伝説。
    • 現代版の都市伝説では目が合うと異次元に引き込まれてしまうとされている。
  • 魍魎(もうりょう)
    • つかみどころがない、境界、など京極夏彦の『魍魎の匣』において語られる魍魎に通じるところが多い。
  • 紫ババア
    • 学校の怪談や都市伝説に登場する老婆。トイレに現れ、命をとろうとするが特定の呪文やアイテムで退散する、という典型的な現代妖怪。
    • 腰に届くほど長い髪に紫の着物という出で立ち。
    • 濡れ衣を着せられた少女が老いて妖怪化したものという説がある。

見た目

    • 紫色=紫(ゆかり)。
  • 萃夢想の服装の八卦模様
    • 上が「兌」、下が「坤」、六十四卦の「沢地萃」で「萃」をあらわす。
      • 服のデザインは永夜抄より先に萃夢想用にデザインしてたそうで
        萃夢想のデザインが気に入ったので永夜抄にも採用って流れだったらしい。
        (永夜抄だと「坤」は斜めになっているので、よく見ないと分かりづらい)
      • 「兌」と「坤」は、易において十干を八卦に配当する納甲によると、「兌」が十干「丁」、「坤」が十干の「乙」と「癸」の両方にあたる。
        丁は「ひのおとうと」つまり五行では「火」にあたり、乙は「きのおとうと」で五行では「木」にあたる(ちなみに癸は「水」である)。
        「火」と「木」は、五色では「赤」と「青」が当てられていて、
        この二色を混ぜると紫色になる。
      • 雲紫
  • スキマ
    • 隙間女
      • 家具と壁との間の僅かな隙間に立ち、家の住人を見つめる妖怪。江戸時代頃からある都市伝説。
      • 現代版の都市伝説では目が合うと異次元に引き込まれてしまうとされている。
    • スキーマ(schema)
      • スキーマとは図、図式、計画など指す言葉。
        特にプログラミング用語では、データベースの分野で
        「属性や関係の関連の定義」を指す用語として使われる。
    • スキーマー(schemer)
      • 英語で「悪事をたくらむ人、陰謀家、策士」といった意味。
    • 竹本泉原作のゲーム「ゆみみみっくす」(ゲームアーツ)の境い目の世界の穴
      • 形状が似ており、シーンの一部で穴の中から目玉が見えていたりと、スキマの描写と共通点が多い。

備考
  • 二ッ岩マミゾウのスペルカード変化「二ッ岩家の裁き」をくらうとウーパールーパーに変化する。
    • ウーパールーパー
      • 種の正式名称は和名:メキシコサンショウウオ、英名:Axolotl(アホロートル)。ウーパールーパーと言う名前は日本独自の流通名で日清UFOのCMで名づけられた。
      • 両生類で幼生の特徴を残しつつ成熟する幼形成熟という特徴を持つ。
      • 成体と幼体の境界にある?

式神

  • 八雲藍、橙
    • 虹の七色。
      • 残りの四色(青、赤、黄、緑)はのスペルカードの弾幕の色。

備考
  • 式=コンピュータ(東方香霖堂)
    • 紫をスキマ(schema)妖怪、藍をコンピュータとすれば、紫と藍の関係はデータベースの構造とハードウェアの関係に相当するか。

その他

  • 神隠しと狐
    • 朱雀十五シリーズの小説「陀吉尼の紡ぐ糸」(藤木凛)から? (神隠しをする人食い女神と、その遣いの妖狐)

スペルカード

登場

このページへのコメント

既出でしたら申し訳ありませんが、 朱雀十五シリーズ「ハーメルンに哭く笛」(藤木稟)の中に、「生と死の境目」だったか、八雲紫を彷彿とさせる単語が登場していたように思います。最近の記憶なので間違いないかと。

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Posted by 名無し(ID:0cp5sC2Ddw) 2023年10月19日(木) 23:56:59 返信数(1) 返信

気のせいだったかなぁ

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Posted by 名無し(ID:0cp5sC2Ddw) 2024年01月30日(火) 22:22:09

どう考えても黄泉津大神=道敷大神=イザナミが正体なんじゃないかな
八雲からは出雲が連想されてイザナミの別称に稜威母(いずも)がある
現世から神避りし幻想郷という冥府を興した主宰神
出雲国と隠岐国は関係してて当たり前だし伊吹からは八岐大蛇が連想される
そして黄泉国(冥界)へと誘う女という属性がめちゃくちゃハマっててイザナミにしか見えない
これが正解だったら強キャラなのも当たり前
だって地母神かそのアバターの巫女なんだからそりゃあ何でも出来るわなっていう
狂暴な創造女神としての性向が有名だけど東方世界の月人が恐れる穢れ
この穢れの最たるものを外来種が運んでくる疫病と見た時にこれを退けるみたいな御利益も兼ねてたはず
西王母を象徴する月と仲が悪いのもしょうがないのかな
西王母も西王母で生きてんのか死んでんのかわからない不老不死みたいな話なんだけどまあ蓬莱人てそんなんよね
「かれその神避りし伊弉那美の神は出雲の国と伯伎の国の堺比婆の山に葬りき」も掛かってるかも

0
Posted by 名無し(ID:bG9wu+/qJQ) 2022年09月21日(水) 19:37:07 返信数(1) 返信

そう考えると八雲紫と対になる大賢者がいるのかな、面白いな〜
出雲大社の八雲図が7つの雲しかないから最後の一つの雲がこいつなんじゃないか、って誰か言ってたけどこういう解釈もできるんだね

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Posted by 名無し(ID:5jer2dyTSQ) 2022年09月29日(木) 18:03:37

その考察の真偽はともかく「坂」とか「塞」とか「崎」って単語はすべて語源が岐の神につながってくるとか
摩多羅隠岐奈と八雲紫が両者とも全く同じ神を前身であるとは思わないが、その招待を紐解く鍵にはなりそうだ。

0
Posted by 名無し(ID:5jer2dyTSQ) 2022年07月03日(日) 01:21:06 返信

続き。坂学と言うのがあるらしいです。
近世まではほとんどの坂に名はなかったらしいですね。
://kanazawasaka.com/column/think-sakagaku.html

坂にも大坂など沢山ある。なのになぜ黄泉比良坂と言えるのか?
これはテーマ曲がネクロファンタジアだからですね。
また先述したとおり、もう一つのテーマ曲である
夜が降りてくるは揖夜(揖屋)神社が由来と推測されるからです。

憑坐は夢と現の間に、の曲調は坂から転がるようなイメージで
作られている?

テーマ曲の名称も謎だった、なぜ境界の能力と死が繋がるのか、
もちろん東方妖々夢の西行寺幽々子や魂魄妖夢が幽霊と言う
のもあるが、それだけでは境界の能力との接点は弱い。

私たちの生活になじみがある境界と言えば0と1、
存在と無や、冷気と暖気などの温度差、あるいは夏至や
冬至など方が馴染みがあるだろう。幽霊と人間の境界とする
のは何か参考文献があるのではないだろうか。

もしかして西行寺幽々子の西行にも坂にちなんだ地名がある
のではないかと思い調べるとあった。西行村、西行峠、西行坂がある。

丘、高台、平地、谷、瀬、などには名称が与えられやすい、
ところが坂には与えられなかった、考えてみれば坂には住まないからだろう。

もしかすると西行寺と幽々子は別の存在ではないか?
この説だと千年以上前という記述とも合うとも読める
古事記が書かれたのは712年で、日本書紀が書かれたのは720年だからだ。

そういえば『坂の上の雲 (1968年4月22日〜1972年8月4日)』という
歴史小説がありましたね。こちらも坂と雲が文字に入っています。
どこまで意識していたのかは分かりませんが、坂には共通の文学性が
あるようです。

これも偶然だと思うけど、有名な誤訳でカオスを混沌と訳している。
本来の意味は空隙であり、今風に言うと隙間のこと。
どうして誤解したかと言うと、空隙からポロっと生まれ、
残りの空隙も埋め、また残りの空隙も埋めていき、またまた空隙を
埋めていく…と繰り返していくと、埋め尽くされて
まるで混沌としているように見えるから誤解したと考えられる。
恐竜と同じく、誤訳でありながら独創性があり定着している。

八雲紫に読み替えると所かまわず境界を作ったり消したりしていき、
隙間から生まれている様相は、どことなく混沌としていると解読できる。

四季映姫・ヤマザナドゥが苦手の解釈として、八雲紫を黄泉比良坂と
すれば、夜摩天である閻魔はいわば外来産の冥界になる。
日本古来からある冥界を示す黄泉比良坂が、よそ者である夜摩天を
苦手としていると解釈できる。

1
Posted by 名無し(ID:fBPV4KvBvQ) 2022年07月01日(金) 02:48:38 返信

本当に妖怪なのかね
前々からの疑問があって、それは八雲紫の元ネタが
どこを探してもでてこない、他の解釈を見ても
いまいち納得が出来なかったのだが、最近腑に落ちる説を見た

結論を先に言ってしまうと、古事記や日本書紀にでてくる
黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)である。境界には[坂]の字を当てる事がある。

そして友人である幽々子は死後の世界の住人であり、
幽明の境のあちら側なので、イザナミの特徴と合致する。

日本書紀ではアマテラス、ツクヨミ、スサノオの母君とされ、
古事記では縁がないとされる、伊邪那美命(イザナミノミコト)
とすると符合する点が多い。
イザナミは死後、黄泉津大神(ヨモツオオカミ)となっている。

神社の名称は揖夜神社(揖屋神社)(イヤジンジャ)。
夜の字があるのでテーマ曲の名称はここから?
神社の所在地は出雲町揖屋、雲の字はここから?

他の幻想郷の存在は出典は分かりやすい、
ところが八雲紫は出典よりも解釈の方が多い、これは神産みの神
としての性質が影響しているのだろうか。

偶然だろうが、次回作の永夜抄は月を舞台にしており、
日本書紀では親子のイザナミからツクヨミに繋がっている

またこれも偶然だろうが、黄泉の国からイザナギを
追いかけてきたのが黄泉醜女(ヨモツシコメ)。
途中で山葡萄とタケノコが出てくる。
山葡萄は八雲紫のイメージカラーに近い赤紫色をしており、
タケノコは次回作での主要キャラであるかぐやの原典である
竹取物語にも出てくる植物。

1
Posted by 名無し(ID:fBPV4KvBvQ) 2022年06月28日(火) 06:50:10 返信数(2) 返信

何を言っているのか判ることを書いてください。

0
Posted by 名無し(ID:EJ7nb2lmBA) 2022年07月01日(金) 19:14:04

黄泉比良坂そのものがキャラとして確立されたってことじゃないんですかね

0
Posted by 名無し(ID:5jer2dyTSQ) 2022年07月03日(日) 01:17:20

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