東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

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こたつは暖かい。
凍えるガラス戸の水滴を指で拭うと、外にはうっすらと雪が積もり始めているのが見えた。

しかしこたつは暖かい。
一説には魑魅魍魎ですら魅了し、引き込んでしまうと聞く。
が、幸いにして、ウチにはそういう危ない輩は来ない。来るのは、妖精だけだ。
その妖精も、元々ウチに居着いている類のものなので、来る、というのも実は適切ではない。

「○○さ〜ん、さむいから障子締めてくださいよー」
「ああ、リリー、悪い」

春の妖精、リリーホワイト。もう居着いて何シーズンになるか……。
何も、春以外は姿を消しているワケじゃあない。
ちゃんと冬の間も次の春の訪れに向けて……ぬくぬくと暖まっている。

リリーは食べていたみかんの、残った1/3程を口に放り込み、ハムスターのようにほっぺを膨らませながらこたつに身体を滑り込ませていった
リリー E こたつアーマー……ってとこか。頭だけ出す、亀のポジションだ。

「へげしっ!!……うぅぅ、寒っ」

障子と、庭へ面するガラス戸の間には暖房なんてものは当然効いてない。
外の様子を確認するという責務を果たした俺は、軽く身体を震わせながら、障子を閉めて部屋の中へと戻った。

そう、こたつだ。
こたつはやばい。
ここだけ春だ。何しろ春の妖精まで中に居るんだから、こいつは春以外の何物でもない。

しかしこの春はあまり大きくはない。一人潜られると足を入れるのに難儀する。
あぐらをかいて、なんとかこたつ布団を膝にかけるが、すぐ前にリリーの足があるのでゆとりがない。

「リリーさん、足が伸ばせません。潜るの禁止です」
「……むぐむぐ…………ごくっ。蜜柑おいしー」
「蜜柑は良いから」
「えー。だって、これあったかいんですよ?」
「代わりに俺の足の血行が急速に悪化してます」
「こっち来たら揉んであげますよー」
「出ないと無理矢理伸ばしちゃうぞ」
「伸ばせるなら最初からそうしてくださーい」

言葉のワイルドピッチ……そんな言葉が浮かんだ。
炬燵の中をちらりと覗き込むと……あろうことか、リリーのスカートは完全にめくれ、パンツが剥き出しの状態になっていた。そんな入り方してるからだ……。
この状態で足を伸ばすとどうなるか……リリーには解っていないようだ。
俺はあぐらの状態から膝を上げ、足を「自然に」伸ばしていく。

「ひっ、ひゃっ、○○さん!?」
「んー? 俺はリリーさんのお言葉に甘えて足を伸ばしただけですよ?」

そろりそろりと伸ばした足のつま先が、太ももの間へとジャストミートした。
若干冷えた足に、リリーの高い体温がじんわりと伝わってくる。

「んっ……む−!」

怒っているのか、何やら変な唸り声を上げている。
しかしお許しを頂いているのだから仕方がない。
障害物に退いて貰おうと俺だって必死だ。もう少し強く押しながら足を小刻みに動かす。

「………っ」

リリーは押し黙ってしまった。次第に俺の悪戯心が刺激されてくる――もっと強く刺激してやろう。
炬燵の中の両足を掴んで、つま先でそこを押さえ付けながら、激しく下半身をゆさぶる。まあ、いわゆる電気あんまだ。
こたつが揺れ、空の湯飲みが倒れ、山積みの蜜柑がごろごろと転げ落ちる。
リリーは、ひっとか、あっとかいう声を漏らしながら、身体を硬直させていた。振動を小刻みにし、敏感な部分に重点的に強く押し当てていく。突然、リリーは大きな声を上げて、身体を大きく跳ねさせた。

「……あぅっ……あああああ!!!」

その行為をやめたあとも、息を荒げながら小刻みに震え続けている。
つい調子に乗ってやっちゃったけど、足でなんて……怒ってないだろうか。
俺は転がってきた手近な蜜柑を山に積み直し、リリーの様子を窺っていた。

ようやく呼吸を整えたリリーが、急にもぞもぞと動き出す。
一旦こたつの外へと出て、それからまた潜りだした。……それも今度は頭から。
その間に伸ばしていた俺の足の上に体重が掛かり、なおも、もぞもぞと前進してくる。

とうとう、こたつ布団の下からリリーが顔を覗かせた。
潤んだ目で、恨めしそうに上目遣いで俺を見つめている。

「……ゴメン」

俺は思わず謝ってしまった。しかし、リリーはそれにうんともすんとも応えず、俯いて俺の股間を注視した。
かと思うと、次の瞬間、そこを両手で揉み始めた。

「あっ……リ、リリー?」
「血行の悪い部分を揉んであげるんですよ」
「いやそこは……」
「カチカチにこってますね……」

先ほどの行為で興奮したのもあり、リリーに揉まれたそこはあっという間にカチカチに堅くなってしまっていた。
さらに、弄ぶようにリリーが服を押しつけるものだから、服の上からでも輪郭がハッキリと見えて、露出しているよりもむしろ恥ずかしい。
リリーはただそうやって出来た輪郭線を指でなぞったり、揉んだりしながら、俺の股間を弄んでいる。
仕返しのつもりなんだろうか……。このもどかしさは、十分仕返しにはなってるのだが。

「うふふふ、先っぽがじんわり湿ってきましたよ」
「……どうせならさ、口で……」
「やですっ」
「まだ怒ってんのか?」

リリーは股間をつんつんと指の先でつつきながら、何も言わないで居る。

「リリー?」
「……お口ですると、○○さんキスしてくれなくなるじゃないですか」

全くコイツは。愛おしさで気が狂いそうだ。
俺はリリーを脇に押しのけ、無理矢理炬燵の中に潜っていった。……流石に足ははみ出た。

「○○さん……? んっ……ちゅっ……」

リリーにくちづける。僅かに、蜜柑の甘い香りがした。
唇が離れると、リリーの顔は上気して真っ赤になっていた。
暫く見つめ合っていると、今度はリリーの方から抱きつきながらキスをされた。細かいキスを、何度も何度も。

「ふ……ふふ……なんだか熱くなってきちゃいました」
「うん、俺も」
「今ならお布団の冷たさガマンできます……」
「布団……敷こっか」
「……はいっ♪」


メガリス Date:2011/02/03 03:01:17

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