東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

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  深夜……たぶん十二時ぐらい。
「お、お姉ちゃん……」
僕は恥ずかしさで胸をいっぱいにしながらリリーを起こす。
「んぅ……? どうしたんですか○○ちゃん?」
「おしっこ行きたいんの……」
「おトイレですかー。じゃあ途中で漏らしちゃわないようにお姉ちゃんが一緒に付いて行ってあげますね」
リリーがニコニコ笑いながら僕の手を握り、一緒にベッドから起き上がる。
それで僕は安心してしまう。昔は一人でトイレなんて簡単に行けたのに
今はこの暗闇の中を一人で歩いて行くと思うだけで、正体不明の恐怖が襲ってきて漏らしてしまいそうだった。

 で、でも、これを聞いて勘違いしないで欲しいことがある。
僕はもう立派に成人していて、そろそろ三十歳に近い。
じゃあどうして、子供の姿をしているかというと……

 目の前の君はこの幻想郷に住んでいる妖精達を知っているだろうか?
彼女達は人間の子供の姿をしていて背中に羽が生えていて非常に無邪気な美少女だ。
僕の傍に居て実質妻である。そんな彼女はリリーホワイトと言う名の春の妖精らしい。
僕は自分が大きかった頃リリーととても仲が良かった。
リリーも僕を好きって言ってくれたし、僕もリリーが好きだった。
けれど誤解して欲しくないのは、これが男女関係という意味ではない。
……だけど向こうはそうじゃなかったらしくて。
                 ・
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 もうだいぶ前の事。六年前くらいだったっけ……
「○○さん! Hしましょう!」
僕は隣に居るリリーから発せられた衝撃的な言葉を聞いて目を丸くした。
どこでそんな事を覚えてきたのか分からないけど、とにかく凄く驚いた。
「なあリリー。自分が今何言ってるのか分かってるのか?」
「はい。もちろんですよー! 愛し合う人同士はHをするって当然の事じゃないですかー。
でも○○さん私とキスしてから一向に次の段階へ進もうとしてくれないんですから
私待ちくたびれちゃいましたよ。だから今日から私もっと積極的になります! 狼になっちゃいます!」
楽しげにリリーは僕に向けてとんでもない言葉を次々と吐いていく。
「もちろん○○さんのご趣味に合わせますよ!
手コキ・フェラチオ・足コキ・パイズリ・アナルセックス……
貴方の為ならハードなプレイも頑張っちゃいます!」
「え、えぇ……」
今まで性知識皆無だと思っていたリリーはどうやら僕の思い違いだったようで、
本当は僕より何段階も上の世界の住人だった。

「あ、当然私ちゃんとした処女ですからね。
私がここまで好きになった人、貴方が初めてですからー」
そうまで言われると僕はとても嬉しい……いやいや良くなかったね。
「その……なんだ。私を好きって言ってくれるのは嬉しいけど、
そこまでする必要はないだろう?」
この時の僕はリリーを誤魔化すのに必死だった。
だってリリーの愛は僕には受け入れられない物だったから。
はっきり言っちゃえば、僕はリリーをただの子供だと思ってた。
笑顔の可愛い女の子で周りを明るくさせてくれる優しい子。
でも、この会話でその認識はあっと言う間に壊されて……

「ねーねーしましょうよー。……もしかして私の事嫌いなんですか?
気を使ってくれてるなら大丈夫です。私○○さんの為ならこれくらい平気ですよ?」
リリーが僕に擦り寄りながら色っぽく自分の服を脱いでいった。
「ま、まあ落ち着け、リリーの気持ちは十分分かるから服を着てくれ」
「分かってませんよー! 私もっと○○さんの傍に居てお役に立ちたいし、
幸せになってもらいたいからするんですよ! 一人でオナニーなんて虚しいと思います!」
いつ見られたのか分からないけど、とにかく僕は、迫ってくるリリーを宥めながら
その日はなんとか凌いだんだ……その日は。

 辛かったのはその後。
元からスキンシップが多かったリリーだけど、
その日を境に前よりももっと僕にくっ付いている時間が長くなった。
朝から晩まで離れようとしない。それプラス性的な意味での誘惑も加わる……物凄くきつかった。
リリーの愛情がここまで重くて激しい物だったなんて想像もできなかった。

「おはようございます○○さんー! 朝ごはんの準備できてますよー」
「裸エプロンはしなくていい」
「いつでも私を食べてもらう為に必要です!」

「はい今日のお弁当です。お家の事は私に任せてお仕事頑張ってください!
……でも、本当はお仕事する必要ないんですよ? 私とずっと愛し合いませんか?」
「行ってきます」
「またお昼頃遊びに行きますねー」
「……勘弁してくれ」

「お帰りなさい○○さん。今日も疲れましたか?
お風呂とお夕飯ちゃんと用意できてます。それとも私を食べますかー?」
「夕飯でお願いします」

 休日はもっと酷い。リリーは僕の傍から離れようとしないのだ。
……でも心の支えにはなっていた。家に帰れば必ずリリーが僕を待っていたし、
一人の孤独を感じずに済んでいたからだ。
改めて考えるとこの時の僕ってとても贅沢でダメ人間だよね。
こんなにも僕を支えて考えてくれる女性と相思相愛なのに、感情の意味が少し違うだけで
リリーをちゃんと受け入れられなかったのだから。


 それから二週間位だったかな、家に帰ってきていつもの様に玄関を開けると。
「お帰りなさい○○さん!!」
「お、おいその胸……」
「気になりますか! 成功ですね!」
リリーが飛び上がって喜んでいた。リリーの胸は前の(失礼だけど)まな板じゃなくなっていて、
小さな体つきに不似合いな巨乳になっていたから。
「春を込めて大きくしたんですよ。こうすれば私も大人の女ですよね。
さ、いっぱい揉んでください! それともおちん○んを挟んだ方がいいですか?」
リリーはどうやら僕が欲情しないのは、自分の身体が貧相で魅力がないと思ったらしい。
本当はそれよりももっと大切な問題があったけれど、不覚にも抱きついてきたリリーに僕の股間は反応してしまって……
「えへへー、私も○○さんに女として認めてもらえたんですね。
嬉しいです……」
「い、いやこれは……」
僕は言い訳できなかった。
「最初から言ってくれればお胸くらいおっきくできたんですよー?
○○さんの恥ずかしがり屋さん♪」
そのまま僕は押し倒される。リリーは僕の下着越しに春の篭った巨乳を股間に押し付ける。
それだけで僕の身体は快感の電撃が走った。
「こんな所…誰かに見られたら……」
「見られてもいいんじゃないですかー? その人が襲ってきたらちゃんと撃退しますし
何もしなかったらそれだけです」
どちらかというとリリーはこの時見られたいと思っていたかもしれない。
そうすれば僕とリリーの関係が色々な人に伝わるからだ。人の噂はとても広がりやすい。

「わ。本で見たよりおちん○んって大きいんですね。
パイズリしがいがあります」
「リ…リリー……やめ…」
「ふふ…じゃあもっと抵抗してくださいねー」
リリーに下着を脱がされてそれでも僕の抵抗は弱かった。
だって僕はもう欲望に心が折れていて、完全にリリーの胸で気持ちよくなることで頭がいっぱいだったからだ。
リリーもその僕の卑猥な期待を見抜いていて。
「じゃあ○○さんのおちん○んを暖かいおっぱいでムニュムニュして気持ちよくしてあげますね」
いつものように明るい笑顔で僕に微笑むと、リリーは上着の中へ陰茎を導き、胸へと挿入していった。

「う…ぁ……」
「男の人ってやっぱりおっぱい好きなんですねー。
○○さんすっかり大人しくなっちゃいました」
リリーは嬉しそうに胸に挟まれた僕の陰茎をギュッギュッと締め付ける。
陰茎から感じるリリーの胸はとっても柔らかくてまるでマシュマロのようで
そして春のあたたかな温もりを感じた。
「○○さんのおちん○んもすごく暖かいんですねー
たくさん春が溜まってるのを感じますよ」
リリーはにこやかに笑いを浮かべながら優しい視線を僕に向ける。
僕はいままで味わったことのない未知の快楽にすっかりリリーのなすがままだった。

「あああぁぁ……」
何一つ出来ずに僕はリリーの左右からの胸の刺激でどんどん高みへと昇らされていく。
「ほら○○さんのおちん○んピクピクって喜んでます」
ほんのちょっとの時間が経つと、リリーの服にうっすらとシミが出来ていた。
「なるほどこれが我慢汁なんですね! じゃあそろそろ射精なんでしょうかー?」
リリーはシミを見ながら目を輝かせ、さっきよりも強く胸で締め付ける。
「リ…リ…ー、もっ…と…」
もう僕はリリーに気持ちよくしてもらう事しか考えられなくなっていた。
僕は情けなくリリーにもっと激しくしてほしいと懇願する。
もっともっとリリーの胸で激しく嬲られてイきたかった。
「はい。お望み通りに最高の春を感じさせてあげますね」
僕がもうすぐイくのを敏感に感じ取ったリリーは、
音が出るほどに胸を激しく揉み動かし、僕を射精へと導いた。

「あ…あ…出る!」
「私のおっぱいまんこの中へいっぱい乳内射精してくださいねー」
リリーの卑猥な許しの言葉が僕の頭の中を崩壊させた。
「うあああぁぁぁ…………」
ビュクッ、ビュクッ、ビュルルッ、どく…どく…
僕は恥も外聞もなく、喘ぎ声を上げながらリリーの胸の中へ精液をぶちまけてしまった。
「うふふっ……すごく熱いおちん○んがすごく熱い精液を私のお胸の中で出してます」
「ふぁ…ぁ…」
「ほらぎゅっぎゅっ。柔らかいですよー暖かいですよー」
僕は恍惚としたまま精液を出し切ろうと、射精の快楽に身を任せる。
それがさらに天国の門を叩くことを知らずに……


「こんなに出したのに○○さんのおちん○んまだおっきいですよー?
これで終わりは可哀想ですからもっと搾ってあげますね」
「……え?」
精液を出し切って息も絶え絶えな僕に向かって、リリーは残酷な宣言をぶつける。
リリーの言う通り胸の中で挟まれていた僕の陰茎は、満足することなく硬さを保ち続けていた。
僕が止めさせようと言葉を発する前に、僕の頭は快楽の波に飲み込まれた。
「精液でヌルヌルですから、もーっと気持ちよくなれますよー」
精液が潤滑油となり、リリーが胸を動かすたびに僕の挟まれた陰茎に
狂ってしまいそうなほどの強烈な快楽が襲ってくる。
「や、やめ…本当に……おかしく……」
「その時は私が一生分の責任取ります♪だからもっとお胸に精液ください!」
射精したばかりの敏感な陰茎がリリーの激しいパイズリに耐えられるはずなかった

ビュクッ、ビュクッ、ビュルルッ、どく…どく…
「二回目ですねー。一分も経たずに射精しちゃうなんて嬉しいです」
ビュクッ、ビュクッ、ビュルルッ、どく…どく…
「三回目♪もう私のお胸、精液で真っ白かな?」
ビュクッ、ビュルルッ、どく…どく…
「四回……ちょっと勢いが弱くなりましたか? ほらもっと春で挟んであげますから頑張りましょー」
ビュクッ、ビュルルッ、どく…
「五回目、そろそろこっちに……」

 僕の陰茎はリリーの二つ柔肉で徹底的に揉み解され、
精液が出なくなるまで搾られ続けた。
「あ…くっ……ぅ…」
最後の一滴がリリーの乳内へ流れ出していく。

「あららー○○さんのおちん○ん萎えちゃいました……
本当はこっちでもしてあげたかったのに」
僕にはどれくらい時間がたったのか分からなかったが、
とにかく快楽の波が引いて、リリーの胸奉仕はやっと終わった。
「こーんなにベチョベチョで……
私○○さんに沢山春をあげられたんですね」
リリーの上着はもう殆ど精液で湿っていて、
僕が何度も射精し、かつ大量に精液をリリーの胸の中で放出したのが見て取れた。
リリーは感慨深そうな顔をしながら、胸に付着している僕の精液を
自分の肌に塗り広げたり、舐めたりしていた。

「リリー……」
「あ、床汚しちゃいましたごめんなさい。すぐお掃除しますね。
お風呂の用意出来てますから、入って来てくださいね」
「そうだな……そうする」
リリーが床に零れた精液を見て申し訳なさそうに謝る。
一応誰にも見られてはいなかったが、僕はとてつもない罪悪感と疲労に包まれていた。
あの純白で純真(知識や言動はともかく)なリリーをどういう形であれ穢してしまったから。
でもその分だけ射精した時は気持ちよくて……
僕はこの時泣きそうな気持ちでお風呂に向かっていた。


 身体を洗い浴槽に浸かる、気分は最悪だった。
「○○さーん。タオルとお着替え置いておきますねー」
扉の向こうからリリーの声が聞こえた。
「私も一緒に入りましょうかー?」
「やめてくれ」
「……はーい」
残念そうな声が聞こえると、リリーは廊下へ出て行った。
入ってこなくて本当に良かった。僕は今一人になりたい気分だったから。


 僕は下半身パジャマ上半身シャツの格好で居間に戻る。
時計を見ると八時だった。
リリーが風呂から上がった僕を見て、何時のも場所に座った。
僕も何時ものようにリリーの隣の座布団に座る。
「お湯加減はどうでしたか?」
そう話しかけてくる笑顔のリリーを見ていると先程の性行為が嘘のように思えた。
あのリリーがもう一人別のリリーであるくらいに。
「うん。ぴったりだったよ」
「ふふふ、それなら良かったです。じゃお夕飯いっぱい食べてくださいねー」
僕はリリーが作ってくれた夕食を食べ始める。
あの玄関の出来事を忘れるように、ガツガツと。
「あははーそんなに焦らなくても食事は逃げませんよー。よっぽどお腹空いてたんですか?」


 時計が十時を回り眠る時間が来る。
僕は布団に入り、リリーを抱き寄せる。
それに反応してリリーもぎゅっと僕を抱きしめる。
リリーの抱き心地と暖かさは僕の心を癒して落ち着かせてくれる。

 ……昔の僕はリリーと一定の距離を保って、一線を越えないように接してきたつもりだった。
だって、里では妖精や妖怪と深い恋に落ちた人間は、誰一人例外なく行方不明になっているからだ。
だからみんな人外の者とは深くは付き合わない。たとえ僕みたいに好意を持っていたとしても。
こうやってリリーを抱いていた僕は安心すると同時にとても怖かった、僕はリリーと交わりかけてしまったから。
できればまた元の友達みたいな関係戻りたかった。

 そんな風に考えた僕は、布団の中でリリーを抱きながら
もう二度とこんな事をしないように、襲われても拒絶するように、そう決意したんだ。
でもそれは結局……僕の自分勝手過ぎる都合の良い考え方だった。


 そして一週間くらい経ったっけ。
これ以降、僕は迫ってくるリリーを拒否し続けた。
時には泣かれたりしたけど、僕はそれでいいって思ってた。
それこそリリーに嫌われてもいいとも。

 本当に昔の僕ってアレだね。過去の自分をぶん殴りたくなるよ。
それでもリリーは僕を嫌わなかったし、怒らなかった。
全部許して抱きしめてくれた。


 で、その日の夕食。
僕みたいな男見捨てて家から出て行けば良いのに、
リリーは今までと変わらずにご飯を作ってくれた。
「……」
僕はそれを黙って食べる。
「……」
リリーも黙ってニコニコしながら僕を見ていた。
それはいつものリリーじゃなかった。僕は少し変に思いながらも何も言わない。
そしてずっと無言の時間が過ぎて……


「……ご馳走様」
「はい。お粗末さまでした」
傍でリリーが僕の腕を掴んでいる。
僕はそれを振り払って立ち上がり自分の部屋へ戻ろうとする。
「……うぅ」
でも、数歩あるいて強烈な眩暈に襲われ、おもわず床に突っ伏してしまった。
「大丈夫ですかー?」
リリーに介抱され抱き上げてもらう。
気絶はしなかったけど、僕は妙な違和感を覚えた。


「あれ……リリーってこんなに大きかったっけ?」
僕はリリーに抱きかかえられている……これは普通だったら身長差で決してできない事だった。
「○○さんが小さくなったからですよー」
「え?」
リリーが僕を床に下ろす。
僕は目の前の大きく見える景色とリリーが幻である事を願いながら、
周りを見渡し身体を確認する。

「そ、そんな……どうして僕が……」
嘘ではなかった。僕の体は六歳程の大きさに縮んでいる。
服はぶかぶかで歩きにくい、棚の上に置いてある物に手が届かない……
何より感情や性格まで幼くなってしまったような気がした。
「お食事に小さくなるお薬を混ぜてたんです」
当然それはリリーの仕業。僕はそれを聞くとリリーの方へ振り返る。
僕の身長はリリーの首までしかない。
……この時の僕を絶望させるのには十分だった。


「どうして……どうしてこんなことしたんだよっ!!」
僕は怒って本当の子供みたいにリリーを怒鳴りつける。
「○○さんに私の春を受け入れてもらうためです」
僕の罵声を聞いてもリリーは顔を歪めず、ただ愛おしそうに僕に視線を投げかける。
「……リリーが僕を好きなのは分かってる。
だけど…こんなのって……」
僕は握り拳を作りながら、自分の頭から湧き出してくる形容しがたい気持ちを抑えようとする。
目から涙がポロポロ零れてこんどは泣いた。
「だってこうすれば私が大きくなって○○さんが小さくなれるんですよ?」
「…うっ…ぐすっ……なに言ってるのか…分かんない」
僕は袖で何度も何度も涙を拭く。一番起こってほしくないことが現実になってしまった。
リリーから発せられた言葉もまったく理解できない。


「大きな○○さんは私の春を拒絶しました。じゃあ小さな○○さんはどうなんでしょう?」
「それって、僕がちっちゃくなれば、リリーは自分の気持ちを分かってもらえるって……
そう言いたいの……?」
「……そんな風に考える事もできますね」
「『そんな風』じゃないよ! それしかないだろ!!」
「○○さん何をそんなに怒ってるんですか? 
○○さんが小さくなったって私はずっと貴方の傍を離れませんよ?」
「リリーが傍に居たって意味ないんだよ! これから僕はどうすればいいのさ?!
この体でどう生きていけば――「それです」
「え?」
「私は○○さんにとってかけがえのない妖精になりたいんです。
私が居ないと生きていけないくらいに私に依存してほしいんです。
だから私は貴方に喜んでもらえるように依存してもらえるように家のお仕事いっぱいしたり、
貴方の心の中に入ろうとしました。……だけどそれだけじゃ足りません。
なにが駄目なんだろう? 私は貴方のお世話をしながら色々考えました。
貴方の一挙一動を観察しました。貴方の全てを知ろうとしました」


 僕は今まで感じたことのない恐怖と威圧感をリリーから感じていた。
まるで目の前に巨大な恐竜が居て、僕を食べようとしている感覚。
「うわあぁぁぁ!
僕は服を引きずりながら外へ向かって走り出した。
リリーから必死に逃げた。

「そしてやっと分かったんです」
リリーはそんな僕を絶対に逃がすまいという風に背中からギュッと抱きしめる。
僕は手足をバタバタさせて抵抗するが、まったく歯が立たなかった。
「離して…離してよぅ……」
「私の住んでいる世界は『こっち』で○○さんの住んでいる世界は『あっち』それだけでした。
それで私は、貴方を『こっち』に引き込もうとしたんです。
……けどもう貴方は『こっち』の世界に来るには心も身体も大きすぎて、無理でした」
リリーが嫌がる僕の顔を無理矢理自分の顔と向き合わせる。
「でも全て小さくなったのなら別です。私がこうやって貴方の心と身体を包んであげることができます。
貴方が大人である必要がなくなります」
「んんっー?!」
リリーが僕にキスをする。リリーの舌が僕の口内に侵入して、甘い蜂蜜を必死に舐めるかのように蹂躙される。
昔リリーと何度か唇を合わせたことはあったけど、そんなのより何倍も激しいキスだった。
「ちゅぷっ……んっ…ちゅう」
リリーの甘い匂いに僕はクラクラして何もできなかった。
ただ僕はリリーが満足するまで人形のようにぐったりしながら、長い口辱が終わるのを待ち続けた。
途中にリリーの口から放出された何かが僕の体の中に流れ込んでいる気がした。

「ぷはっ! ふふっ……」
僕はリリーにバッタリと倒れこむ。
体中がポカポカしてすごく暖かい。僕の中心から何かの温もりが湧き出ているようで、
長い長いキスが終わっても、自分の体を動かすことができなかった。
「○○さんは子供になったんですから、今からは前よりももっと私に甘えて頼ってくれてもいいですからね?
これからは私がお姉ちゃん。貴方をずっと抱きしめていてあげますよ……」
リリーが耳元でそう囁き、また僕を抱きしめる。
それは暖かくて、母親の胎内いる赤ちゃんのような安心感をずっと僕に与えてくれた。
「嫌な事悲しい事辛い事、そんな気に絶対私はさせません。。
でももしもそんな気分になったら……私がそれを取ってあげますね」

「一瞬の間に色々ありすぎて疲れましたよね?
都合の悪い事はまた起きたときにでも考えて、今日は私のお胸の中で眠るんですよ○○ちゃん……」
リリーに催眠術をかけられたように、僕はウトウトしてきてリリーの胸の中に顔を埋める。
リリーの香りで満たされながら頭を優しく撫でられ、すぐに僕の意識は白く塗りつぶされた。



 その日の夜三時。
洪水に飲み込まれる夢を見て、はっと目を覚ますと、股間に湿った感触があった。
隣で寝ているリリーを起こさないように抱きしめている腕を動かして布団をめくる。
そこには紛れもない黄色の染みが広がっていた。
僕は情けなさと恥ずかしさでいっぱいになる。
いくら小さくされているとはいえ、まさかおねしょまでするなんて……
「……んぅ? ○○ちゃーんまだ朝じゃありませんよー」
そこまで音は立てていないつもりだったけれど、
リリーが目を覚まして、僕の手を握る。

「……やっちゃいましたねー」
布団の黄色い染みを見て、リリーが苦笑いをする。
僕は恥ずかしさで顔から火がでそうだった。
「気にしなくていいですよー? ○○ちゃんは子供なんですから。
さ、新しい布団とお着替えを持ってきますね」
僕は思わずリリーに泣きつく、夕食の事も忘れて。
「ひぐっ…お姉ちゃんごめんなさい……」
「ふふふ……怒ってません怒ってません。泣かないでくださいねー」
リリーが僕の頭を撫でる。
「……ぁ」
少しリリーにあやされた後、僕は夕食の時の事を思い出して、リリーから離れる。
「……っ」
「くすっ。待っててくださいねー」
自分から離れた僕を見て、リリーはからかうような微笑を浮かべる。
心に戸惑いしかなかった。何で僕はこんなに当然のようにリリーをお姉ちゃんとして見ているのだろう?
さっきまで僕はリリーに怒っていたはずだ、あんな酷い事をされたのに。
決してナデナデされたりギュッってされて喜ぶような、そんな単純で幼稚な……

「はい。お着替えですよー」
モヤモヤした気持ちに四苦八苦していると、リリーから声がかかる。
僕はすぐにリリーから貰った下着に着替えた。
「じゃあ寝ましょうか、私の隣にどうぞ」
リリーは布団ををポンポンと叩いて、おいでおいでの仕草をする。

 ……僕は我慢できなかった。リリーの隣に身を預ける。
「それでいいんです。貴方の心が私を求めているんですから」
彼女の腕の中は春の陽気と温もりで溢れていて、またすぐに僕は眠りに落ちた。


 次の日の朝。
僕は眠たい目を擦りながら目を覚ます。
時間は八時、生活リズムまで狂いだした。
幸いその日の仕事は休みでまだ少しだけ時間の余裕はあった。
外からゴソゴソと物音が聞こえる。僕は不安になってリリーを探しに廊下へと出た。

「おはようございます。思ったより早く起きちゃいましたね。
もっと寝てても良いんですよー?」
「お姉ちゃん……何やってるの?」
リリーがちっちゃなダンボールにいそいそと荷物を詰め込んでいる。
机の上には準備途中の朝ご飯が置いてあった。
「ああこれですね。○○ちゃんを私のお家にお引越しさせる準備です。
思ったよりも必要な物少ないですからすぐ終わりますよー」
「引越し!? そ、そこまで…しなくても……」
僕は戸惑った。リリーの言葉だけでなく、
引越しと聞いてこの家になんの未練も感じなかった自分と
リリーと二人っきりになれると喜んでしまった自分に。
「朝ご飯食べたら私のお家にすぐ出発ですよ!
○○ちゃんも楽しみに待っててくださいね!」
僕は反対も賛成も、何も言えなかった。

 僕はリリーに付いて行く、僕の心はもうリリーから離れられない。
         ・
         ・
         ・
 そして今、僕は暗い廊下をトイレに向かってリリーと一緒に歩いている。
暗闇に聞こえるのは二人の足音。
僕は右手にリリーの手を握る。それだけで恐怖は感じない。

 やっとトイレに辿り着いた。僕は扉を開けて中に入る……リリーも。
流石にここまでこれば僕一人でも大丈夫、だけどリリーは過保護に一緒にトイレに入る。
それは割と嫌でもなかった。けど恥ずかしい……
僕は早くおしっこがしたくて下着を下ろす。
後ろから感じるリリーの視線がくすぐったかった。



 翌日。この日僕はリリーと一緒に外へ遊びに行くことになっていた。
「お姉ちゃん早く早く!」
「はいはい。今行きますからもうちょっと待っててくださいねー」
僕は玄関でリリーを待ちきれないという風に呼ぶ。
リリーの家に来てからは一人で外出は禁じられていて、
リリーと一緒じゃなければ滅多に外なんて出られなかった。
もっとも、僕はリリーと一緒に遊びに出かけるのが嬉しいだけなのだが。

「お待たせしました。さあ今日はどこへ行ってみましょうか」
二人の行く場所は気まぐれ、十時頃に出て当てもなく彷徨い、
丁度良い場所を見つけたらそこでお昼を食べ、また彷徨って二時頃に家に戻ってくる。
妖精らしく気楽な散策だ。
「じゃあね今度は南の方!」
僕は森を指差す。そうするとリリーは黙って僕の手を取り歩き出す。
今日も面白い物を発見できるといいなと思いながら、僕も一緒に歩いていく。

 森を歩いている途中だった。
向かいの方から妖精らしき影と、僕と同じくらいの身長の人間が歩いてきた。
妖精の方は緑髪でサイドテール、どこかリリーと同じ雰囲気を感じ取れる。
そうこうしているうちに、僕達はその二人と目が合った。
すれ違う時にその妖精とリリーは軽く会釈を交わす。
僕とその人間もそれに習うように会釈を交わした。

 あの子も僕と同じなのかもしれない。愛情を上手く受け入れられなくて、
僕みたいに体も心も小さくさせられたのかもしれない。
ふと、振り返ってみると、その人間も僕を振り返って見ていた。
……僕と同じようにあの子は幸せなのだろう。
きっとあの子も僕をそう思っているはずだから。


 僕とリリーは小高い丘に到着する。ここはどこなのだろう?
でも、そんなのどうでもいいことだった。
それよりも僕のお腹がぐるると鳴って昼食を要求している。
「お姉ちゃん。そろそろお昼食べたい!」
「もうそんな時間でしたか。んー、どこか良い場所は……」
リリーは周りをキョロキョロと見渡す。
「あそこの木下で食べましょう!」
リリーの指差した先には他の木より少しだけ大きい木があった。

 木の下に青い水玉模様のシートを敷く、
リリーは持ってきたバッグの中から弁当を取り出した。
「私も○○ちゃんとお出かけ楽しみでしたから。
好きな物たーくさん作りましたよ?」
「本当?! どんなのがあるか楽しみだなぁ〜」
僕はリリーが弁当を開けるのをワクワクしながら見つめる。
リリーの作るご飯はとても美味しいから、決して期待を裏切ったりしない。

「じゃーん!! どうですかー?」
中に入っていたのは、僕の好きな唐揚げやハンバーグなどお肉を使った料理がいっぱいだった。
でも、僕の嫌いな野菜も容赦なく端っこに幾らか入っている。トマトとかピーマンとか……
「好き嫌いはいけませんよー? ちゃーんと全部食べてくださいね」
「う、うん……」
そう言ってリリーは僕を膝の上に乗せる。たぶん全部食べるまで解放はしてくれないだろう……
自分の頭にリリーの柔らかい胸が当たってちょっとだけ厭らしい気持ちになった。
「はい。あーん」


「ちゃんと全部食べましたね。偉いですよー○○ちゃん」
リリーが僕を後ろからぎゅっと抱きしめる。
なんとか嫌いな野菜を食べきった。予想よりも味付けが僕好みで
そこまで嫌な気分にはならなかった。まあ、正直きつかったけどね。
それよりもリリーの甘い芳香と、手の温もりと、胸の弾力が僕の欲望を刺激して……
「ご褒美に私が○○ちゃんのウィンナーを食べてあげますねー」
「あっ…お姉ちゃん……」
ズボンにテントを張っている僕を見て、リリーは僕の下の服を脱がした。
僕の勃起している小さな陰茎が露になる。
たぶんこの年齢の子と比べたら(身体的な意味で)ちょっと大きめなのかもしれない。
勿論擦られると気持ちいいし、射精もする。
僕の飲まされた薬って一体……

「ひゃあっ!」
僕の考えはリリーの優しい手コキに中断させられた。
「もうちょっとだけ大きくしましょうねー」
リリーの手コキはわざとそこまで敏感じゃない所を中心に責め、
時々亀頭の天辺をさすさすと撫でる軽い物だった。
僕にとってはとてもむず痒い刺激で、気持ちよさが少しずつ水位を増すように頭の中に昇っていく。
僕の陰茎もそれに応じて熱く、さらに大きくなる。
「お姉ちゃん……しゃ、射精したい……」
こんなじわじわと虐めるような快楽に僕は耐えられなかった。
「ふふふ……それはお手々じゃなくてこっちですよー」
リリーが僕を放して、見せ付けるように自分のパンツを脱いでいく。
「私も○○ちゃんの春が欲しくて堪りません……」
脱いだリリーのパンツは愛液でベットリと湿っていて、
嗅ぐだけで欲情してしまいそうな甘ったるい匂いを発していた。

「たーくさん気持ちよくなりましょうね……」
リリーが自分の秘所をゆっくりと手で開いていく。
無毛の陰唇がパックリと口を開け、ヒクヒクと疼いているのが見えた。
「お、お姉ちゃん!」
僕はもう我慢できない。リリーにのしかかり、一気に陰茎を膣内に挿し入れた。

「あああぁぁぁっ!!!」
リリーの膣内は僕の陰茎を優しく受け止めると、
先程まで我慢していた欲望を発散させまいと、暖かな感触の膣壁が抱きしめるように締め付けてくる。
イきたかった僕にとって、それは射精を意味した。
「ぁ…ぁ…ぁ…」
どく…どく…どく…
「私のおまん○、ちゃーんと○○ちゃんに春を伝えてますね♪」
僕は背をピンと張りながらリリーの子宮へ精液を注ぐ、リリーの膣もそれを催促するように上下に蠢いた。
こうやって射精していると僕の中の悪い物がリリーの中に流れ出しているような気もした。
「ふあぁぁ……」
僕は射精を続けながらリリーの胸に身を預ける。
服越しに柔らかい双球が僕を優しく受け入れてくれた。

「おっぱい吸っても良いですよ?」
そう優しく言って、リリーは服をめくりあげる。
強烈な射精を終えた僕は、少し虚ろになりながらリリーの胸をちゅうちゅうと赤ちゃんのように吸う。
「う〜ん、母乳が出るともっと○○ちゃんに喜んで貰えるんですけど……
もっともっとおま○こに○○ちゃんの春を注入してもらう必要があるかもしれませんね」
リリーは少し残念そうな顔をしながら僕の頭を撫でる。
匂いと触り心地だけでこんなにも蕩けてしまいそうなのに、母乳まで加わったらもう僕はおかしくなってしまうかもしれない。
そんな風に頭の片隅で考えながら、僕はまた腰をゆっくりと動かす。
まだ陰茎も僕も満足していなかった。
「私はどこにも行きませんからねー。○○ちゃんの中にある春をぜーんぶ私にください」
リリーの胸に顔を埋もれながら、僕ははぁはぁと荒い息を立てて、腰の動きをだんだん早くさせていく。
精液と愛液が混ざり合いぬちゃぬちゃと淫猥な音を響かせながら、僕はリリーに抱かれる。
膣内のヒダや肉壁が、僕の動きに合わせて精を吸い取ろうとするかのように絡みつき啜られる。
「リリー…リリー……」
僕は最愛の妖精の名前を呟きながら、リリーの与えてくれる春に身を任せる。
「はい。私はここにいます。貴方をずっと守って包み込んでますよ?」
「ぅ…ぁ……あ…あ……あぁっ!」
どく…どく…どく…
僕は体をガクガクさせながらリリーの最奥に精液を放出する。
リリーも快感のあまり抵抗しようとする僕を、手と足でぎゅっと動かないように抱きしめた。
「私の特別な春もあげますね。麻薬のように依存性たっぷりで、また貰えないと壊れちゃうような春を」
この射精はさっきとは違うものだった。僕がリリーに精液を放出すると同時に
リリーの方からも何かが僕の中に流れ込んで来ている。
あの時のキスに流れ込んできた物より何倍も濃い何かが。
「体……あったかいよぅ……」
僕は堪らずリリーにしがみ付いて、それを貪った。
どく…どく…どく…
知らないうちに僕はまた射精をした。もう動かなくても快楽は絶えずに陰茎と僕に送られていた。
ただしばらくの間、リリーに抱きついて甘えて何度も何度も天国を味わった。


 木の間から降り注ぐ日光と、悪戯をするように吹いてくるそよ風がとても心地よい。
「……」
「……」
僕とリリーは無言で抱き合う。しばらくずっとこうしていたかった。
ちょっと女々しいかな?

「お姉ちゃん大好きだよ」
そう小さな声で言って少し僕は照れくさくなった。
「私もです」
昔の僕がこの姿を見たらどう思うんだろう?
やっぱり嫌がるのだろうか……でも、僕は幸せだ。
子供扱いされたり、色んな恥ずかしい所を見られたり、一人で生きていけないとしても、
リリーの居ない生活なんて考えたくないから。
もう前みたいに意地張ったり妙なプライドに振り回される必要はないから。

 だから、僕は僕の全てをリリーに委ねる。



 目の前の貴方は目をトロンとさせて私の胸を吸っている。
その姿は人間の赤ちゃんがママの母乳を吸っているのにとっても似ていた。
昔の貴方はとっても頑固で、本当の姿を私に曝け出してはくれなかった。
人間にとっては当然なのかもしれないけど、私達妖精にとっては
好きな相手の変な常識や貞操観念なんて邪魔な壁でしかなかった。
だから私は貴方を小さくした。
何かに縋り付いて依存しなければいけないように弱くした。
私は卑怯なのだろうか?
……でも、私の知り合いのみんななら躊躇せず似たような方法を使うと思う。
道ですれ違った大妖精さんも、そうして愛すべき人を手に入れたから。

 ○○さん。今日も明日もずっと私が傍に居てあげます。
ずっと貴方を守ってあげます。
だからもっと私に春をください。貴方の笑顔をください。
一緒に死んで消えてしまうまで、二人で抱き合って居ましょうね。


イチャネチョするロダ : icyanecyo_0404.txt

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