東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

独自設定、キャラ崩壊等あるかもしれません。
ねちょ度低め、ストーリー性ボチボチありです。
ご注意ください。

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「いつものよろしく」

「はいはいー、って、ナズーリンどーしたの、よれよれじゃない。

っていうか、侍らせてるペンデュラムやら片付けてから座ってよ?」

ミスティアの言葉に頷き、周囲に浮かべているペンデュラムをかき消して椅子に座り、大きくため息をつく。

私としたことがこんな失態をするなんて……。彼に合わせる顔が無い。

「要るなら出したげるけど、お酒はやめといたほうがいいんじゃない?

潰れるよ?」

「ん……、流石にこの上酔いつぶれて無様を晒すのは避けたいね……。でも、お酒以外って置いてるのかい?」

「お冷と今なら甘酒もあるけどー? チルノちゃんから氷もらってるからほんとに冷たいのも出せるよ?」

「……お冷にしとくよ」

「で、何があったの?」

「ちょっと探しものだよ。彼から預かってた物で、籠に入れてたんだけど気づいたら無くてね」

「ありゃ……、見つかったの?」

「いや……、誰かが拾って持ち歩いてるらしくてね」

ロッドを構えて見ると、ロッドの先端はゆっくりと右から左へと移動していく。

相変わらず誰かが持ち歩いているらしい。

「捕まらないんだよね。気づいてから追っかけまわしてるんだけど」

「で、止まるまで待つ事にしたと。はい、いつもの」

「私も串一つと熱燗お願い出来ます?」

すごい勢いで飛んできたのに、料理を出す場で埃を立てないためか風一つ立てず、天狗の文屋……。射命丸文が現れる。

「やー、やっと捕まりました。探してたんですよ」

「私をかい?」

「ですです。コレ、落としませんでした?」

長方形の平べったい機械、スマホだ。人里には電気が来ているので、充電出来る事が判明したのだ。

尤も、電波がきていないのでカメラとか計算機とかの機能しか使えないようだけど。

「お前かっ、それを持って飛び回ってたのは!」

「ナズーリンさんを探して飛び回ってたんですけどねぇ。これ、カメラですよね」

文が側面のスイッチを押すと、画面いっぱいに表示される私の顔。

もっとも、この先は暗証番号を入れないと表示出来ないようになっているから、見られたのはこれだけのハズだけど。

「返してもらえるかな?」

「いーですよ。中身を見せてくれるのでしたら」

やはりそう来たか……。

「キミのカメラと違って、人に見せるための写真は撮ってないのだけどね」

「まぁ、記事にするつもりは無いですけど、興味本位です」

「仕方ないな……。ほら」

彼から教えてもらった通り、暗証番号を入力し、写真を閲覧出来るようにする。

見せないと諦めてはくれないだろうし、見られて困る物はもう一つ暗証番号が掛けてあるし。

「いい腕してますね。これは、霧の湖ですか」

「うわぁ、ナズーリンもこんな顔するんだ……」

霧の湖を背景に、私が笑っている、それだけの写真。この写真はかなり上手くとれていると思う。

「なんていうか、女の子の顔してますね……」

「でもどっちかっていうと、ナズーリンが撮った写真の方が多い……のかな?」

「私はそうそう変わらないけど、彼は変わっていってしまうからね。

人間を辞めたとして、姿が変わらない保証は無いし。だからそれで保存しておきたかったのさ。

もっともそれが壊れてしまったらそれまでなんだけどね」

「おや、空からの写真もありますね。とうとう飛べるようになりましたか、彼は」

「速度も制御もまだまだだけどね」

「これ、写真の画像の引き伸ばしとかは出来ないんですか?」

「拡大ならこうすればいいよ」

「おお、便利ですね」

しばし写真を見ながら談笑、遠くで誰かが弾幕ごっこをしている写真等もあり、

この弾幕は誰のどのスペルカードだと、予想してみたり、話題のタネは色々とあった。

「おや……、暗証番号を要求されました」

「その先は情事の写真だから見せるわけには行かないね。

どうしてもと言うなら条件次第で見せてもいい」

「条件ですか」

「河童にちょっと作ってもらいたい物があってね、口利きをお願いしたいのさ」

「転んでも只では起きないですねぇ。んーまぁ、それぐらいなら良いですよ」

「ふふ、商談成立だ」

暗証番号を入れ、スマホを文に手渡してすぐ。

『んっ、ちょ、ちょっと、流石にこの写真をとられるのは……』

「っ!?」

「どうだい? 他人の情事を覗き見る気分は」

小さな画面の中で私が動き、喘ぐ。

『写真じゃなくて動画だって!? き、キミは本当にいい趣味をしているね、あ、激しすぎっ』

そう、写真ではなく動画。画面の中の私は、半裸で彼に跨がり、蕩けた顔をしてよだれを垂らし、

甘い声を上げながら突き上げられて身体を揺らしている。

「こ、これは中々……刺激的ですね」

「ちょ、ちょっと刺激が強すぎる、かなぁ……」

『いつももより乱れてない……? 動画に撮られてるから興奮してる?』

『そ、そんなことあるわけぇ……、んんっ、はぁ……あ……、もっと……もっと突いて……!ああっ!』

「すっごいやらしい顔……」

「多分キミもこういう顔すると思うけどね、好きな男に抱かれれば。

私も自分で驚いたけどね、この映像を見て」

食い入るようにスマホの画面を見つめる2人。

やはり他人の情事というのは気になる物なのかもしれない。

「でも、頼んだ私が言うのも何ですが、ほんとに見せて良かったんですか?」

「河童相手に天狗の口利きがもらえるなら安いものだよ」

『も、もう、もう……、んんっ、あああ──っ!?』

私がだらしないイき顔を晒した所で、映像が止まる。

「はい、おしまい」

映像がとまった所でスマホを回収し、ちょいちょいと操作する。

パシャリ。写真を撮った事を示す音。

「口止め料も頂いたことだしね」

裏返して文に画面を見せる。

画面には鼻血を垂らした文の顔が大きく映しだされていた。

「なー!?」

慌てて顔を拭ってももう遅い。キッチリ画像は保存されているのだから。

「人様に見せるために撮ったんじゃないんだけどなぁ」

背後から聞こえる声にギクリとする。

何時から見ていたんだろう。というかマズい、ちょっと怒っている声色だ……。

正直言って振り返るのが怖い。

「あや、彼氏様のお迎えですか。良いですねぇ、仲が良くて」

「そりゃもう、相思相愛だからね」

平静を装ってみるが、表情を隠し通せているか怪しい。

もしかしたら顔が引きつっているかもしれない。

「まぁお迎えだね。帰ろうか?」

「ん、そうだな、一緒に帰ろう」

食事代を置き、立ち上がり空へと舞い上がる。彼も私の隣を飛ぶように空に上がる。

「ナズ」

「は、はい」

ちょっと低い声で呼ばれ、思わず「はい」とこたえてしまう。

「帰ったらお仕置きな」

耳元で囁かれた言葉にゾクリとする。私は別にマゾでも変態でも無いがそういう事に興味が無いではないし。

期待していないといえば嘘になる。まぁ、彼の事だから相当意地悪をされるのは想像に難くないけれど。

そこから言葉を交わさず帰宅して、一先ず食事を取り、別々に風呂に入る。

この間彼はいつもどおりで特に私に何かするわけでもなく。

寝室で椅子に座ると私を呼び、後ろから軽く抱くようにして膝にのせてくれる。

……こうしてもらうのは大好きだし、嬉しいのだけど……。

「キミは……私に何をするつもりだい……?」

振り返らずに問いかける。嬉しいけれど、不安になる。

「んー、すごいやらしい事をするのも考えたけど、ナズーリンに一番効くのは……。

しばらく家出でもすることかなってね」

ドキリとする。それは……考えて無かった。

「そ、そうしたら私は、キミを探すよ?」

たったこれだけの言葉でこんなに動揺してしまうなんて思ってもみなかった。

自分で分かるほど、声が震えているのだから。

あぁ、これが惚れた弱みという奴か。

「場所が分かっても、手が出せない所はあるでしょ」

確かにある。その場合紅魔館や地底などが候補に上がるか。

あそこの吸血鬼や魔女なら、条件次第でかくまってくれそうではあるし。

地底はこの前新聞に乗っていたつるべ落としの恋人にでも頼めば彼なら行く事ができるだろう。

博麗神社と懇意らしいから接触は容易だろうし。

文は地底に出入りしているようだが、妖怪の出入りには厳しい。

異変以後多少おおらかにはなっているが、地底に入られたら追うのは難しいだろう。

彼はそれ以上言わない。ただ黙って私を抱いているだけ。

言葉や態度はそれほどでもないのに、怒っているのが分かる。

「いや……」

あぁ、だめだ……。胸が苦しい……。悲しい……。

「そんなことを言わないでほしい……」

後ろは振り返れない。こんな情けない、涙を浮かべた顔なんて見せたくない。

声は完全に涙声になってしまっているけど……。

「もう誰にも見せたりしないし、キミがしたいなら何でもしていいし、キミが望むならなんだってする……」

……力関係で言えば、彼を監禁したりするのも容易い事。

私は妖怪で彼は枠から外れつつあるとはいえ人間なのだから。

でも、それでは意味がない。一方通行では自慰にも等しい。

「ごめんなさい、許して欲しい……」

それに、人間と妖怪でも、恋仲な以上対等なのだから。

「ナズーリンはどっかズレてる所があるからなぁ……」

後ろからため息。怒った気配が薄れた気がする。

「ナズーリンが想像したとおりの、やらしいお仕置きぐらいで済ませておこうかな?」

耳元で囁かれて、ぞくりとした感覚とともに、鼓動が一気に早まるのが分かる。

「わ、私は何をされちゃうんだい?」

彼は私に椅子に座るように促し、それに従うと、両手を椅子の後ろで縛ってしまう。

尻尾も、椅子の背もたれに紐で結ばれてしまった。痛みは無いけれど、動かす事は出来ない。

これから何をされるかという期待と不安。正直言えば、多少この状況に興奮もしている。

彼は私の下着に手をかけるとするするとそれを抜き取ってしまう。

「んっ!」

スカートの中に手を差し込んで弄られる。

割れ目に指の腹を押し付けられ、ゆっくりと擦るように、丁寧な手つきはいつもの通り。

同時にキスをして、舌を差し込んで来るのでこちらからも舌を差し出し、

「ちゅっ、くちゅ……ちゅっ」

お互いに舌を絡め合わせて貪るように舌を動かす。

身体を拘束されているという状況が妙な気分にさせるのか、やはりいつもより興奮する。

息は荒く、いじられている股座で、陰核が固くなっているのが分かる。

紐で結ばれた尻尾が鬱陶しく、いつもどれだけ無意識に尻尾を動かしているかよく分かる。

「は、ぁ……、そこばっかりぃ……」

固くなったそこばかりいじられると、身体がビクリと跳ね、椅子がガタガタと音を立てる。

何度も身体を重ねているから、彼は弱い所も、私が好きな力加減も良く知っているわけで……。

「んっ……あ、んんっ!」

身体が昂ぶり、達する少し前で彼の指の動きがゆるくなり、もどかしい刺激へと変わる。

いけずな彼の事だ、イかせてくれないつもりなのだろう。

「ぁ……、これが……、お仕置きかい? んんっ……」

尻尾まで結んだのは、尻尾を使って自分で達しようとすると思ったからだろう。

実際、尻尾が自由なら追いつめられたらそうするかもしれない。

「痛い事をするのは趣味じゃないからね。一回こういうの、やってみたかったし」

「結構……辛いねコレは……あ、くぅ……んっ」

少しでも刺激を得ようとしてうねるように腰が動く。

いやらしい動きをしていると自覚しているし、それを彼がわざわざ指摘して羞恥を煽ってくるものだから。

結構クる物がある。

「そ、そろそろ……んっ、イかせてくれないかい……?」

じっと、上目遣いで彼を見つめる。

「椅子に縛ったのは失敗だったなぁ。このままするのが難しいしね」

「ん、解いていいのかい……? さんざん焦らされたんだ、解いたら……襲うよ?」

「縛ったままして欲しい?」

「こういうの、したかったんだろう……? それに私はキミの気が済むまで、犯して欲しいな……」

彼がまず尻尾を解き、それから両手を解いてくれたので、縛りやすいよう両手を前に差し出そうとしたが、

その手を掴んで、布団に少々荒っぽく押し倒された。

どうにも本気で彼に火を着けてしまったらしい。

抵抗しようと思えば出来るけど、しない。そうされたいと思う部分もあるから。

「ちょ、流石に乱暴……んっ、ああぁぁ!?」

組み敷かれて、大きく脚を開かされ、散々焦らされていた私は一物を突き入れられただけで達してしまう。

達したばかりの私に構わず激しく動くのだからたまらない。

「ま、待って、今はっ! あ、あは、あぁ──っ」

絶頂から降りられず、頭が真っ白になって……。

気づけば翌朝……いや、昼近くだった。

目覚めてすぐ、思わず周囲を見渡し、彼の姿が無いことに気づくと不安が心を塗りつぶす。

本当は許してくれていなかったとしたらどうしよう。

そして家出してしまっていたとしたら……。

「おはよう、ナズ。朝飯、というか昼飯だけど。できてるぞ。……ん?」

寝室のドアが開き、彼が姿を現して安堵し、ついで思わず彼に駆け寄って思い切り抱きついてしまった。

「いなくなってなくて良かった」

「ん、そんなに堪えたんだな、家出するっていう話し」

彼に抱きついたまま頷く。そんな私の頭に手が乗せられてわしわしと撫でられる。

「大丈夫、ナズーリンと離れ離れとか俺が耐えれないから。

不安なら、今日はずっと一緒にいようか」

「ん、お願いしたいかな」

昼食を終えた所で寺から呼び出しがあって、ガッカリしたのだが。

彼が私についてきてくれたので良しとしよう。


メガリス Date: 2016/05/24 23:39:25

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