創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

批判サイド > 創造論者の主張

Claim CC050:
All hominid fossils are fully human or fully ape.
すべてのホミニドの化石は、完全に人類であるか、完全に類人猿である。
Response:
  1. 現生人類からアウストラロピテクスや他のホミニドへの見事の遷移が存在する。遷移は漸進的であり、どこで人類であるか否かの明確な境界線は見えない。
    中間化石には以下のようなものがあり、さらに、これらの中間の化石もある[oley 1996-2004]:
    1. アウストラロピテクス・アフレンシス(390〜300万年前)。その頭蓋はチンパンジーと似ているが、歯は現生人類に似ている。大半の、おそらくすべての創造論者はこれを類人猿と呼ぶだろうが、これは二足歩行である。
    2. アウストラロピテクス・アフリカナス(300〜200万年前)。脳の大きさは420〜500ccであり、アウストラロピテクス・アフレンシスより少し大きく、歯はさらに現生人類に似ている。
    3. ホモ・ハビリス(240〜150万年前)。これはアウストラロピテクスと似ているが、道具を使い、大きな脳(平均650cc)を持ち、顔は突き出ていなくなってきている。
    4. ホモ・レクトス(180〜30万年前)。脳の大きさは初期で平均900ccであり、後期では1100ccである(現生人類は1350cc)。
    5. 更新世のホモ・サピエンスは、形態的にも年代的にも古代のアフリカの化石と、解剖学的に更新世後期の人間との中間である[White et al. 2003, 742]。
    6. ネアンデルタール人と現生人類の特徴を合わせもっていて、おそらくそれらの祖先であるホミニド[Bermudez de Castro et al. 1997]。
  2. 創造論者自身が、これらの中間形態を人とするか、類人猿とするか合意できていない[Foley 2002]。
  3. 人類と他の類人猿の敬刑を示す遺伝的証拠が多くある:
    1. 人類は23組の染色体を持っているが、類人は24組である。22組については人類と類人猿で似ている。残る2組の類人猿の染色体は融合している。それら2組は、人類の残りの染色体の半分とそれぞれ、類似している(染色体2; Yunis and Prakash 1982)。
    2. 染色体の末端にはテロメア反復シーケンスと特有のプレテロメア領域がある。人類の第2染色体の真ん中に、2つの染色体がひとつに融合したような、そのようなシーケンスが見つかっている[IJdo et al. 1991)]。
    3. 人類の第2染色体のセントロメアのような領域は、類人猿の染色体のセントロメアと対応している[Avarello et al. 1992]。
    4. 人間とチンパンジーは数えきれないくらい類似したシーケンスを持っている。たとえば、ERV(内在性レトロウイルス: Taylor 2003; Max 2003)からの遺伝子のような偽遺伝子を共有している。
References:
  1. Avarello, R., A. Pedicini, A. Caiulo, O. Zuffardi, M. Fraccaro, 1992. Evidence for an ancestral alphoid domain on the long arm of human chromosome 2. Hum Genet 89(2): 247-249.
  2. Bermudez de Castro, J. M. et al., 1997. A hominid from the Lower Pleistocene of Atapuerca, Spain: Possible ancestor to Neandertals and modern humans. Science 276: 1392-1395.
  3. Foley, Jim, 1996-2003. (see above)
  4. Foley, Jim, 2002. Comparison of all skulls,
  5. IJdo, J. W., A. Baldini, D. C. Ward, S. T. Reeders and R. A. Wells, 1991. Origin of human chromosome 2: an ancestral telomere-telomere fusion. Proceedings of the National Academy of Science USA 88(20): 9051-9055.
  6. Max, Edward E., 2003. Plagiarized errors and molecular genetics.
  7. Taylor, D. M. 2003. Alignment of Chimp_rp43-42n4 against human chromosome 15. See also Taylor, D. M. 2003 (Jun 3). Re: Evolutionary Misconceptions on Evolution. (LOST)
  8. White, Tim D. et al., 2003. Pleistocene Homo sapiens from Middle Awash, Ethiopia. Nature 423: 742-747.
  9. Yunis, J. J. and O. Prakash, 1982. The origin of man: a chromosomal pictorial legacy. Science 215: 1525-1530.
Further Readings:
Johanson, D. C., and B. Edgar, 1996. From Lucy to Language. New York: Simon and Schuster.
Leakey, M. and A. Walker, 1997. Early hominid fossils from Africa. Scientific American 276(6) (June): 74-79.
Tattersall, Ian, 1995. The Fossil Trail. New York: Oxford.

オリジナルページ

これはIndex to Creationist Claims, edited by Mark Isaakの和訳です。



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