創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

批判サイド > 創造論者の主張

Claim CC202:
Sequences of transitional fossils do not show direct ancestry. For example, with the fossil whale transition, which evolutionists consider as good a series of transitional fossils as one could hope to find, the fossils show extinct side lineages at best. Even if we had a fossil of every individual in the lineage, we could not verify direct ancestry. Fossils cannot show evidence of descent with modification even in principle.

中間化石の系列は直接の祖先を示さない。たとえば、化石クジラの移行は、進化論者たちが中間化石の系列として発見を望める最良のものだと考えているが、これらの化石はせいぜいが絶滅した血筋を示すに過ぎない。血筋上の全個体の化石があったとしても、直接の祖先を検証できない。原理的に、変化を伴う系統の証拠を化石は示せない。
Source:
Wells, Jonathan, 2006. The Politically Incorrect Guide to Darwinism and Intelligent Design. Washington DC: Regnery, 18-23.
Response:
  1. パターンの検証に完全な知識は必要ではない。木星が太陽のまわりを公転するのを検証するのに、木星を瞬き一つせずに常に観察し続ける必要はない。共通祖先は時間を経ての漸進変化と多様化を意味する。発見された何十万もの化石は、このパターンに合致しており、これ以外に提唱されたパターンのどれにも合致していない。(特に、生命の歴史において、現在の生命形態が存在し始めたときから変化しないという可能性は、除外される。)未発見の化石がこのパターンから大きく違っている可能性は考えられるが、それは我々が目を閉じた瞬間に木星が太陽系をジグザグ運動している可能性と同じようなものである。そして、そのように考える理由は何もない。
    中間化石は、2つの化石の中間的特性を示す化石である。中間化石は2つの関係を明らかに示すものであり、ときには特定の特徴がどうやって出現したかを示す。たとえば、爬虫類と哺乳類の中間化石は、いかに中耳が進化してきたかを示している。化石が直接の祖先として関係していても、別の近縁関係であっても、そのようなパターンは示される。絶滅した血筋の方が一般的だと考えられるので、もし大半の中間化石が絶滅した血筋側でないなら、進化論に反する証拠となるだろう。
  2. 知識は、ひとつの仮説を別の仮説と効果的に識別する形で仮説を検証することで発展する。化石証拠は、他の証拠たちとともに、これを行う。仮説を受け入れるために完全な知識を持たなければならないというWellの要求条件では、すべての仮説は失格するので、その条件は有効な検証方法ではない。そのような条件は自身の先入観を強化するためにしか役立たない。控え目に言っても、Wells自身が非常に少ない証拠に基づいて他の命題を推進している。


オリジナルページ

これはIndex to Creationist Claims, edited by Mark Isaakの和訳です。



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