インテリジェントデザイン概説>インテリジェントデザインと地球の年齢
Dembskiの「遡及的な堕落」への反応
古い地球の創造論に対する、若地球の創造論の護教的な反論として「弱肉強食の数十億年の生命の歴史を見て、神は『極めて良かった』」と言うものだろか」というのがある。それについての、インテリジェントデザイン理論家Dr. William Dembskiのソリューションは、遡及的な堕落である。
これに対して、創造論者は反論・擁護の立場に分かれた。
Dembskiに反論する創造論者
古い地球の創造論の立場をとるインテリジェントデザイン"理論家"Dr. William Dembskiが書いた本"The End of Christianity"について、南部バプテストの学者数名が反論をしている。そのひとりがSouthern Baptist Theological Seminaryの"歴史神学"のTom Nettlesである。
論点は、Dembskiが現在の通常科学「130億歳の宇宙と45億歳の地球」を神学のフレームワークに組み込んでいることが問題だということ。
確かに「神学的には、自然科学が何を言おうが、宇宙も地球も6000歳だ」という主張は"あり"だ。聖書が無謬であるという立場をとれば、その上に築かれる神学が「130億歳の宇宙と45億歳の地球」と折り合わないのは当然でもある。
ただし、そうなると"神学"は「おとぎ話を真実だと信じる愚か者」の思考の産物になってしまう。そのような位置づけでは、"若い地球の創造論"を教義とする人々の多くは納得しない。
Dembskiを擁護する創造論者
一方、神学校学長であるPaige Pattersonは、むしろDembskiを擁護している。彼もまた"若い地球の創造論者"だが、「唯物論と闘うために」はDembskiが必要らしい。
同じく"若い地球の創造論者"であるDavid Allen神学部長も同様に、地球の年齢についてDembskiと意見が合わないが、Dembskiを擁護している。
そのような立場は、「地球と宇宙の年齢・ビッグバンが起きたか起きてないか・ノアの洪水が全地球か中東だけか・・・・・は横において、まずダーウィニズムをやっつけよう」という、インテリジェントデザインの父たるPhillip Johnsonの方針に沿ったものでもある。
また、インテリジェントデザイン運動の数少ない理系要員のうち、Dr. Jonathan Wellsは統一教会信者であり、Dr. Michael Beheはカトリックなので、福音主義キリスト教サイドとしてはDr. William Dembskiしかカードがない。そして、インテリジェントデザインの本山たるDiscovery InstituteのCenter for Science and Cultureのセンター長であるDr. Stephen Meyerも加えて、これら4名とも"古い地球の創造論"周辺の立場をとっていて、地球の年齢で切り捨ててしまうと、カードがなくなってしまう。なので、Dembskiを擁護する選択をとる神学者たちもいるようだ。
Dembskiの「遡及的な堕落」への反応 
古い地球の創造論に対する、若地球の創造論の護教的な反論として「弱肉強食の数十億年の生命の歴史を見て、神は『極めて良かった』」と言うものだろか」というのがある。それについての、インテリジェントデザイン理論家Dr. William Dembskiのソリューションは、遡及的な堕落である。
これに対して、創造論者は反論・擁護の立場に分かれた。
Dembskiに反論する創造論者
古い地球の創造論の立場をとるインテリジェントデザイン"理論家"Dr. William Dembskiが書いた本"The End of Christianity"について、南部バプテストの学者数名が反論をしている。そのひとりがSouthern Baptist Theological Seminaryの"歴史神学"のTom Nettlesである。
He uses the term “orthodoxy” because he believes that these scientific assertions are so sure, so explicitly a part of the undeniable data, that any biblical idea or theological construction must take them into account and be shaped so as to accommodate them. This “orthodoxy” he derived from the disciplines of geological science and astrophysics. “In our current mental environment,” Dembski writes, “informed as it is by modern astrophysics and geology, the scientific community as a whole regards young-earth creationism as untenable” (55). One undeniable conclusion that provides an infallible scientific framework for theological discussion is that the universe is 13 billion years old and the earth around 4.5 billion (49).
Dembkiはこれらの科学的主張が十分に確かなものであり、否定できないデータの一部であり、聖書的考えあるいは神学構成はそれらを考慮すべきであり、それらと調和するようにすべきだと考えて、「正統」という用語を使っている。Dembskiは正統性を、地質学と宇宙物理学から導出している。「我々の現在の精神環境は現代宇宙物理と地質学によって知識を得ていて、科学会は全体として、若い地球の創造論を支持できないとみなしている。神学論のための間違いのない科学フレームワークを提供する否定できない結論は、130億歳の宇宙と45億歳の地球である」とDembskiは言う。
[ Tom Nettles: "Review of The End of Christianity: Finding a Good God in an Evil World. By William A. Dembski" ]
論点は、Dembskiが現在の通常科学「130億歳の宇宙と45億歳の地球」を神学のフレームワークに組み込んでいることが問題だということ。
確かに「神学的には、自然科学が何を言おうが、宇宙も地球も6000歳だ」という主張は"あり"だ。聖書が無謬であるという立場をとれば、その上に築かれる神学が「130億歳の宇宙と45億歳の地球」と折り合わないのは当然でもある。
ただし、そうなると"神学"は「おとぎ話を真実だと信じる愚か者」の思考の産物になってしまう。そのような位置づけでは、"若い地球の創造論"を教義とする人々の多くは納得しない。
Dembskiを擁護する創造論者
一方、神学校学長であるPaige Pattersonは、むしろDembskiを擁護している。彼もまた"若い地球の創造論者"だが、「唯物論と闘うために」はDembskiが必要らしい。
Southwestern Seminary president Paige Patterson told the Witness that while he disagrees with Dembski’s assessment of the earth’s age, he is confident of his character, Christian commitment and adherence to the Baptist Faith & Message.
Patterson said that when Dembski’s questionable statements came to light, he convened a meeting with Dembski and several high-ranking administrators at the seminary. At that meeting, Dembski was quick to admit that he was wrong about the flood, Patterson said.
“Had I had any inkling that Dr. Dembski was actually denying the absolute trustworthiness of the Bible, then that would have, of course, ended his relationship with the school,” he said.
Patterson, like Nettles and Allen, believes that proper exegesis of the early chapters in Genesis requires a young earth. But he also said that young- and old-earth creationists banding together to combat evolution is more important than internal debates among creationists.
“We’ve had now two symposiums at Southwestern bringing together early-earthers and late-earthers specifically to try to build some bridges between them regarding what I conceive to be the common enemy and being sure that they would talk to each other and not about each other,” Patterson said, adding, “The common enemy is naturalism.”
Southwestern神学校のPaige Patterson学長は「、私はDembskiの地球の年齢の評価について同意していないが、Dembskiの人格・キリスト教へのコミットメント・"Baptist Faith & Message"遵守については自信を持っている」と述べた。Patterson学長はDembskiの問題となる発言が明るみに出た時、Dembskiおよび神学校幹部と会議を行った。「その会議で、Dembskiはノアの洪水について誤りを認めた。Dr. Dembskiが本当に聖書の絶対的正しさを否定している暗示を私が感じたら、もちろん、我が神学校を去ってもらっていた」
PattersonはNettlesやAllenと同様に創世記の最初の方の章の適切な解釈には"若い地球"が必要だと考えている。しかし、彼は「"若い地球の創造論者"と"古い地球の創造論者"が手を取り合って進化論に対して戦う方が、創造論者のうちわで論争するより重要だ」と述べた。
He noted that even Southern Baptists who disagree with Dembski on the age of the earth should appreciate his contribution toward defeating naturalism.
彼は「Dembskiと地球の年齢について合意できなくても、南部バプテストは、共通の敵である自然主義と闘うDembskiに敬意を表するべきだ」と述べた。
[ DAVID ROACH: "HOW OLD? Age of Earth debated among SBC scholars" (2010/10/20) on Florida Baptist Witness ]
同じく"若い地球の創造論者"であるDavid Allen神学部長も同様に、地球の年齢についてDembskiと意見が合わないが、Dembskiを擁護している。
そのような立場は、「地球と宇宙の年齢・ビッグバンが起きたか起きてないか・ノアの洪水が全地球か中東だけか・・・・・は横において、まずダーウィニズムをやっつけよう」という、インテリジェントデザインの父たるPhillip Johnsonの方針に沿ったものでもある。
また、インテリジェントデザイン運動の数少ない理系要員のうち、Dr. Jonathan Wellsは統一教会信者であり、Dr. Michael Beheはカトリックなので、福音主義キリスト教サイドとしてはDr. William Dembskiしかカードがない。そして、インテリジェントデザインの本山たるDiscovery InstituteのCenter for Science and Cultureのセンター長であるDr. Stephen Meyerも加えて、これら4名とも"古い地球の創造論"周辺の立場をとっていて、地球の年齢で切り捨ててしまうと、カードがなくなってしまう。なので、Dembskiを擁護する選択をとる神学者たちもいるようだ。
コメントをかく