クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

臆病な人間がここにいた。
友人が死ぬのが怖くて、見たくなくて、逃げた。
もう叫び声も、無残な肉塊も、全ての感覚で受け取る恐怖を、感じたくなかった。
臆病者は死ぬつもりだった、自分が死ぬ恐怖に勝る恐怖が彼を襲い、逃げ道へと誘った。
臆病者は逃げた。
卑怯な人間がここにいた。
彼は友人の為と言いつつ、自分を怖がり、他人の反応を怖がり、逃げた。
さっきまでの自分かどうか、それすら分からなくて、人と接することに立ち向かおうとしなかった。
言葉を口に出すとみんなが違和感を感じてしまったらと思うと、前に行けなかった。
卑怯者は逃げた。
薄情な人間がここにいた。
薄情者は友人が、どう自分を迎えるのか分からなくて、怖くて、逃げた。
親殺しをしてしまったかもしれない、悲しみを背負った者と支え合う自信が無かった。
ワクチンなどできず、誰にも会わずにこのまま研究サンプルと実験台として生を終えてもいいと思った。
薄情者は逃げた。
逃避的な人間が、ここにいた。
夜だというのに、我が家は電気がついてなく、人の住んでる気配は無い。
その玄関の前で、彼は立ち尽くしていた。
扉を開ければクラッカーの音は鳴るだろうか？扉を開けなければ、誰にも悟られずに、祖国に帰られるだろうか？
逃避者は、ただただ怯え、立ち尽くすだけだったとさ。
めでたしめでたし。








残念ながら、お話しはこれでお終い。
この先の話しは、前の文よりもっと退屈で、たわいのない物だよ……
普通こういう人間って、罰を受け、痛快な落ちで終わるのが普通なのにねー。
さて……そろそろ寝ないと、明日は学校に遅れちゃう。みんな、元気にしてたかなー……
始業式の日、彼の何事も無い人生が唐突にまた、始まる。

皆様、全員生存おめでとうございます。素敵なRPと活躍、すばらしくて一緒にやってとても楽しめました。
また、KP様もこのような素晴らしく、作りこまれたシナリオを私達に提供してくださってありがとうございました。
SKP様のサポートとRPもとても光っておりました。
また皆様と再開し、楽しくTRPGをできる日を楽しみにしております。
その時が来て彼をまた使うかどうかは、気分次第ですけどねｗ
最後にもう一度、PLの松明様、スカイハイ様、SKPのフリスク様、KPのもみじ様、五日間ありがとうございました。
またいつかあえる日を本当に楽しみにしております。それでは……