クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

某日、晴天、容姿の整った青年は自宅の書斎で転寝をしていた。
勝手の違う職場での激務、調べ物の為の連日に及ぶ徹夜、そして何より不慣れな登山と吹き荒ぶ雪の猛襲。
我ながらお節介だと感じた青年であったが、背後に忍び寄る厄災の姿を見てしまえば動かざる得なかった。
全てが終わり、独り姿を消したのは事の顛末を知る必要がないと感じたからだ。
彼女には多くの友人がおり、自分は所詮部外者でしかないのだから。
医者と患者という立場が無くなり、脅威が去れば出番はそこで終了しているのだ。
恩着せがましく目立つのが性に合う訳もなく、案内人に彼らの無事を託すのが最後だった。

その際に投げかけられた警告、これ以上怪異に関わるな。
それは白夜自身も願ってやまないことではあるが、恐怖は彼を逃がしてはくれないだろう。
彼は知っているのだ、己が進んだ道が既に外れてしまっている事を。
ならば最後まで自らが選択し奈落へ向かおうではないか、経験から得た知識や体験を武器にもがこうではないか。

「・・・んっ・・・」

寝返りと同時にバサリと落ちたのは【何某教授の超常現象ドンと来い！】というタイトルの書籍。
彼の探求と救済の旅は、未だ終わりを見せないのであった。

どーもー部外者筆頭みなとやです。
まぁ記憶なんて作ればいいんです、生きてるだけマシなんです。
今回は知っているのか雷電が多くて設定が活きたなぁと感じましたが、普通の卓だったら多分KP泣かせてたなとも思いました、私ならあんな神話成功したら泣きます。
思ったことを直ぐ口に出す性分なので特に最終日は空気悪くしてしまったかもしれませんが、よろしければPLなりKPなりでまたお相手戴ければ幸いです。
ではまた別の冒険でお会いしましょう！

あの事件から数週間後こと。
あの時はまだ初秋であったが、既に冷たい風が吹きはじめ、
季節は変わろうとしている。
そんな肌寒い風が吹く中、私は林檎と一緒に海を眺めに来ていた。

「わぁ！慧、海だよ!綺麗だね〜」
「…そうだな。穏やかな海はいいものだ」

いつもは松坂や小豆も居て、もう少し賑やかなのだが、あいにく今日は
林檎と二人。…以前はこの林檎の周囲にもう一人、悪友がいたのだが、
その彼とは大分連絡が取れていない。元々自由に動ける身ではないとは
分かっているが、最後に別れた時、妙に様子がおかしかった。
それと、あの時林檎を助けることに協力してくれた医者については、
あの後から会っていない。
…林檎を再入院の手続きをした時には、既に別の担当者になっていたのだ。

「今度は夏に来ようね！一緒に泳ぎたいんだー！」
「ああ、来年の夏また来ようか。流石にこの時期の海は寒いし…」

無邪気に笑う彼女は、彼女自身が海を見ることを嫌っていた事も、
かつて悪友たちとこの街で暴れまわったことも、
私達が幼馴染であったことも、全て等しく忘れてしまった。

全ての思い出を白紙にしてしまった彼女を見て、時々思うことがある。
私は、私達は本当に彼女を救えたのだろうか、と。
あの事件の時は、彼女の命を引き止める事だけに必死で、
彼女の心を救うことが出来なかった。

…私達にはただ、無邪気に笑う彼女と一緒に、新しい思い出を
作っていくしか出来ないのだ。

「思い出を作っていこう、…今度は夏に、皆も呼ぼう」
「うん！楽しみだな〜」

昔交わした約束を守ることしか、私には出来ないのだ。

長期卓お疲れ様でした〜＾＾
戦闘に慣れずに色々とご迷惑をお掛けしました…(^_^;)
林檎ちゃんとは随分イチャイチャさせて頂きましたww
反省点としては、RPを長引かせてしまった事と、
戦闘で色々ミスったところですね…
私としては楽しく遊ばせて頂きました。
また機会があれば、皆様よろしくお願いします。

北上林檎の事件から数週間。
ベースキャンプに戻った未来を待ち受けていたのは処罰だった。
「国家公務員たる自衛官が、無断欠勤とはなにごとか」
未来は処分に反論するでもなく、大人しく受けていた。

その一つとして、未来は連日通常の倍以上の訓練を課せられていた。
「……今日で一週間、井上三等陸士の様子は？」
「疲労は目に見えて出ていますが、依然変わりなく」
「なにが井上を駆り立ててるんだ……」
上官はなにかにとり憑かれたように取り組む未来の様子に一種の恐怖を覚えていた。

未来は訓練を終えると、部屋のベッドに倒れこみ天井を見つめていた。
脳裏に浮かぶのは脅えたかつての初恋の人。
（俺が不甲斐ないから……いや、もうそんなことはどうでもいいんだ。
　慧が面倒を見るようだし、俺の入る隙なんてもうないだろう……慧に任せておけば、林檎も安心だ。
　明城も傷跡がちょっと怖いけど、人柄はすごい良い奴だ…もう、仲良くなってるだろうな。
　桃は……うん、自分勝手に見えるけど友達は大事に出来る奴だ。あの林檎とも、すぐ仲良くなるだろう。
　白夜さんには悪い事したな……ちょっと変わった趣味の人だけど、俺らのことは考えてくれてたし）

連日の訓練で痛む体を抱えるように膝をかかえて横たわる。
（……忘れよう、もう林檎も覚えていないんだ…それが一番良いんだ）
未来は脳裏にこびりついて離れない、林檎の脅えた表情を忘れるように目を瞑った。

長期宅お疲れ様でしたー、最後のあのファンブルは絶望感まったなしでしたわ…
キャラは大変使い勝手が良いので今後も使っていこうと思いますが
シナリオとの相性としては良くなかったかなぁというのが反省点です。
しかし、林檎ちゃんのモテモテぶりは凄かったですねｗ
また機会がありましたら参加させて頂きたく思います。
それでは皆様、またの機会がありましたらよろしくお願いします。

今回の失敗を修正したのを基盤に・ハウスルール・探索ポイント・敵ユニットを見直し再構成し
ＤＥＳＩＲＥの完全版（カリ）を作成しております
現在の予定ですが今回出てきた地域、組織はそのままにし、
今回使用した街での殺伐とした大騒動になる予定です。
あと、余りにも長いとなるとCP卓になるのかなぁ。
その細かいところは不透明ですがその予定です。
まぁ、下手するとクトゥルフの皮をかぶった何かになるかもしれませんが
その時はその時です。

「…くくっ、あやつ等、なかなか面白かったな。」

吹雪く所に少女はあの者たちを送った後も笑いながらそこにたっていた。

「…まぁ、それでも無駄な足掻きだったな」
「今回はこの世界を創造した奴がただ、生かしただけとは知らずになぁ・・・なぁ？お主もそう思うだろう」

「…私目にはなんのことを言っておるか検討もつきませぬ。代表」

そこには大切なもののことを託した一人の男性が少女に跪いていた。

「…まぁ、そのようなことはいい。どうせ、この世界は今から約720時間後までにそこから約2880時間前まで修正されるだろうからなぁ」

そのようなことを言っていると、いつの間にかその男性はその場から消えていた。

「やはり、わたしたち人間という種族は脆いな。このようなことでもう存在が保てないとは」
「・・・では、あちらにも届いたみたいだし、もう私は必要ないじゃろう。残りの時間あやつと馴れ合っておればよい」

「…でもなぁ、立ち向かった者たちよ。次は大切なものを守れるかもしれんぞ？
…まぁ、修正されてもお主たちの"友情という楔"があちらでも残っていればだがな…。ｸｯｸｯｸ････これは聞こえてないかもしれんがな｣

そう言い残すとそこには少女も消え、禍々しい空間がその場所から広げられていくのであった。