最終更新:ID:XHTdIFcT/A 2016年04月17日(日) 22:36:13履歴
君たちは「片桐 眞子」という女子高生から、ある依頼を受ける。
「いなくなった兄さんを探してください」
PCより
PLより
「ふぅ……やっと調子も戻って来たな」
あの事件からしばらく後、ようやく本調子に戻った私は最近さぼりがちだった武術の鍛錬をしていた。
正直言ってあの時は足手まとい以外の何物でもなかったからな……まだまだ修行不足だ。
次があれば今度こそ借りを返すために今は自分を鍛えておかないと。
「ま、次なんてないのが一番だけどな」
そう言ってはみるが、まぁ無理だろう。
「なら今度こそは仲間を守れるようになっておかないとな」
呟きつつ鍛錬を終わり、外出の支度をする。
今日はみんなと回らない寿司だ。ま、今日くらいは私の奢りでもいいだろう。
「さて…んじゃ、行くか」
束の間の休息を楽しむとしよう。
あの事件からしばらく後、ようやく本調子に戻った私は最近さぼりがちだった武術の鍛錬をしていた。
正直言ってあの時は足手まとい以外の何物でもなかったからな……まだまだ修行不足だ。
次があれば今度こそ借りを返すために今は自分を鍛えておかないと。
「ま、次なんてないのが一番だけどな」
そう言ってはみるが、まぁ無理だろう。
「なら今度こそは仲間を守れるようになっておかないとな」
呟きつつ鍛錬を終わり、外出の支度をする。
今日はみんなと回らない寿司だ。ま、今日くらいは私の奢りでもいいだろう。
「さて…んじゃ、行くか」
束の間の休息を楽しむとしよう。
PCより
PLより
―――その夜、大男は一人ベッドで咽び泣いた。
あの日、仲間を独りで行かせてしまった後悔。花の如く散りゆく友人の姿。
己が生死の境目を彷徨った恐怖。そして、宇宙的恐怖の前にした絶望・・。
糸のようなかぼそい生命を改めて実感し、鋭い鉤爪を胸元に突きつけられたような
戦慄を想い出していた。
後悔、怒り、混乱、諦め、・・・そして疲労。混濁する意識の中で
皆無事に生還出来た喜びに胸を突き上げてくる気持ちで闇雲に涙が溢れていた。
・・・
「・・・ハハ、ひどい顔してんなー俺」翌朝、男は鏡の前でそう呟いた。
しかし、干からびた枯れ木の様な顔とは裏腹に男の表情はどことなく晴れ晴れとしている。
その表情は、これからも彼の探索が続く事を物語っていた―――。
あの日、仲間を独りで行かせてしまった後悔。花の如く散りゆく友人の姿。
己が生死の境目を彷徨った恐怖。そして、宇宙的恐怖の前にした絶望・・。
糸のようなかぼそい生命を改めて実感し、鋭い鉤爪を胸元に突きつけられたような
戦慄を想い出していた。
後悔、怒り、混乱、諦め、・・・そして疲労。混濁する意識の中で
皆無事に生還出来た喜びに胸を突き上げてくる気持ちで闇雲に涙が溢れていた。
・・・
「・・・ハハ、ひどい顔してんなー俺」翌朝、男は鏡の前でそう呟いた。
しかし、干からびた枯れ木の様な顔とは裏腹に男の表情はどことなく晴れ晴れとしている。
その表情は、これからも彼の探索が続く事を物語っていた―――。
この度は、シナリオに参加させて頂きありがとうございました!
予想だにしなかった深黒いシナリオやハラハラドキドキする戦闘などプレイしててとっても楽しかったです!
そして十数時間にも及ぶ長いキーパリング、本当にお疲れ様でした!
そして皆々様、本当に素敵なプレイングで最高でした!!
是非またお会い出来る事を楽しみにしています。
凪さんが捕まってしまった時は本当に申し訳なくて、中の人もメチャクチャ必死でした・・っ。本当にご無事で良かったです。
また最後の最後に伝家の宝刀 治療ファンブル殺人も見れて満足でs。欲を言えば、もっとトラウマになるようなセリフが言えれば良かったなーと思ってたり(コラ。また是非宜しくお願い致します。
探索に回復に投擲にとニンジャ医師・・ほんと侮れないですねっ!是非またご一緒出来たら嬉しいです!
まさに男が惚れる漢って感じですね!川野さんが居なかったら絶対クリア不可でした。改めてその凄い存在感に脱帽です(再土下座。この度はご一緒させて頂きありがとうございました!!
クレイジーサイコレズは非常に怖いですが、竜胆探偵事務所には是非また立ち寄らせて頂きたいです。
最高のキーパリングありがとうございました!。
予想だにしなかった深黒いシナリオやハラハラドキドキする戦闘などプレイしててとっても楽しかったです!
そして十数時間にも及ぶ長いキーパリング、本当にお疲れ様でした!
そして皆々様、本当に素敵なプレイングで最高でした!!
大澤様戦闘の鍵を握った手に汗握る銃撃戦や最後のRP、凄い素敵でした! 次合う時は大澤さんは探偵になってるのでしょうか・・!?(wktk
是非またお会い出来る事を楽しみにしています。
久遠様メインヒロインっぷりにはメロメロでしたよ!ぶらんさんには初CoCの時からお世話になっておりましたが、自分にとっては常にメインヒロインですn(殴
凪さんが捕まってしまった時は本当に申し訳なくて、中の人もメチャクチャ必死でした・・っ。本当にご無事で良かったです。
また最後の最後に伝家の宝刀 治療ファンブル殺人も見れて満足でs。欲を言えば、もっとトラウマになるようなセリフが言えれば良かったなーと思ってたり(コラ。また是非宜しくお願い致します。
朝凪様もう陣さんかっこよすぎです!隠密情報収集やここ大一番の賭け、1c日本刀。雪さんの必死な説得など陣さん居なかったら絶対クリア出来ませんでした・・!ほんとチームの支えだったと思いますb これからもうちのPCは陣さんを信頼して着いて行きますよ!
薊 様初プレイとは思えない良質なプレイに加え、五右衛門先生の優しい人柄に何度も救われました!
探索に回復に投擲にとニンジャ医師・・ほんと侮れないですねっ!是非またご一緒出来たら嬉しいです!
川野 様ネット実況者で元暴力団の桐生ちゃんとか一体何者なんだ・・・と思っていたら、最終戦闘の漢っぷりにもう感動しまくりでした(土下座
まさに男が惚れる漢って感じですね!川野さんが居なかったら絶対クリア不可でした。改めてその凄い存在感に脱帽です(再土下座。この度はご一緒させて頂きありがとうございました!!
いのりん 様冒頭にも述べましたが、伏線ありまくりの面白いシナリオ、ハラハラドキドキするようなバランス調整、そして絶妙な有情等、とても楽しいCoC経験ができました。
クレイジーサイコレズは非常に怖いですが、竜胆探偵事務所には是非また立ち寄らせて頂きたいです。
最高のキーパリングありがとうございました!。
PCより
のんびりと空を見上げればいつもと同じ、夏の青い青い濃い空。
汗でじんわりと纏わり付く白衣がどうも鬱陶しい。
暑いのは好きだ。寒いのも。
鬱陶しいのは白衣だ。どうも本職であるはずなのにこの出で立ちにいつまでも違和感がある。早く休みを取って別の所に行きたくなってしまう。
ベンチにもたれ掛かり男は長い息を吐いた。
目を閉じて思いを巡らせれば少し前に起こった島での事が思い起こされる。
あの後、皆は怪我を完治させただろうか。
実に負傷者の多い事案であった。死人が出なかったのが幸いである、と言う程に。
本当に、死ななくて良かった…。
一緒にあの島に行って浚われてしまった女の子も、あの乱闘の中かばってくれた青年も、呪文という体を酷使する技を使い続けた青年も、共に夜の探索に乗りだした青年も、警察官という矜持を貫き通した青年も。
ああ、もちろん捜索対象だった男性は残念だった。事件の裏で傷ついた人たちも。…そして、先日報道されたあの女性の死も……。
それでも、一緒に行動した人たちが生還した、そのことに安堵するばかりである。
あの異形な生物(……生物だろうか?)に対峙した時はなんの役にも立たずかばわれるばかりだった事が悔やまれる。
「ああ、早く休みにならないかなぁ」
己の技術を磨くのだ。
次の時は少しでも足手まといにならないように、助けになれるように、誰かを…救えるように。
そんないつかの日に供えて。
とりあえず今日は午後の勤務を終えて、また冷たい物でも持ってあの探偵社に行こう。今度は何が良いだろう。某ひよこ型のゼリーなんか良いかもしれない。
「次は、僕が頑張るよ…!」
PLより
初心者のぺーぺープレイで参加させて頂きありがとうございましたっ。
すっごく濃い内容で、思いっきり楽しいメンバーで、幸福でした!!!
TRPGの楽しさ、そして心得を教えてくださったKP様、そしてPLの皆様に感謝するばかりです。液晶の前でどれだけ悶絶した事か……っ。
モブにならないようにだけ頑張りましたが、ただの足手まといで申し訳ないですorz
PCの決意はPLの決意です。次は、もっと役に立てるように頑張ります……!
◆しそのは様・大澤様
警察官という職業への対人状態の圧倒的不利な中、的確に活躍されていて素敵でした!戦闘シーンでの決めるところをしっかり決めて来るところ、そして最後のRP、本当に正義のヒーローでした…!!!すてきなRPを見せていただき、ありがとうございました!!!
◆ぶらん様・久遠様
格好良くて強い、その上可愛い。ヒロインで素敵でした!!一貫した意志の強さをそして心の強さを見せて頂きましたっ。凪さんのあの一人行動時の展開は怖くてたまらなかったです…。クトゥルフ怖い、を再度教わりました。
そして初心者プレイヤーに優しいお言葉をありがとうございました!!!
◆やた様・朝凪様
RPが、本当に、素敵すぎます!!!田中ちゃんへの説得、大切なものへの思い、人への思いやり…。陣さんは生きているんだ、と何度震えた事か。そして深夜探索ご一緒できて楽しかったです。ダイス目の光っぷりが凄かったです!
もう、いろいろフォローして頂きありがとうございました!
◆山田ァ!様・冴木様
「空気を読まない」と言いながら雰囲気を整えていくRPが本当に素敵です!!押さえるところはしっかり押さえていく、格好良いですっ。そして戦闘でかばって頂きありがとうございましたっ。致命傷を負わせてしまって申し訳ないです。はやく誠さんの傷が癒えますように!
初心者に色々優しくして頂きありがとうございましたっっ!!!
◆リバー様・川野様
男気溢れる川野さんは、格好良いの一言ですっ。心意気が粋で、まっすぐで!!家探索の時に怒っていらした場面では、本当にPLのリバーさんもPCのリバーさんもまっすぐで素敵な方だなぁと感動しました。そして、戦闘では大変お世話になりました……っ。初心者PCが生き残れたのも何回もかばって頂いたおかげです。ありがとうございましたっ。
◆KP・いのりん様
初心者で飛び込ませて頂きありがとうございましたっ。クトゥルフ怖い、でもやっぱり面白い!と心底感じ胸振るわせております!!!もう展開展開が心臓に悪い(褒め言葉ですっ)…。時々ごねてすいません、面白い事できなくてすいません。それでも優しく受け入れてくださりありがとうございました!wiki初セッションがいのりん様のセッションで良かったです!
後日談もまた、濃い!!絶望と希望の歩む道、堪能させて頂きました。
16日のは逃してしまいましたが、また参加させて頂ければ幸いです!本当にありがとうございました!!
いつかまたご一緒できる事を祈って…。この度は皆様、本当にありがとうございました!!!
のんびりと空を見上げればいつもと同じ、夏の青い青い濃い空。
汗でじんわりと纏わり付く白衣がどうも鬱陶しい。
暑いのは好きだ。寒いのも。
鬱陶しいのは白衣だ。どうも本職であるはずなのにこの出で立ちにいつまでも違和感がある。早く休みを取って別の所に行きたくなってしまう。
ベンチにもたれ掛かり男は長い息を吐いた。
目を閉じて思いを巡らせれば少し前に起こった島での事が思い起こされる。
あの後、皆は怪我を完治させただろうか。
実に負傷者の多い事案であった。死人が出なかったのが幸いである、と言う程に。
本当に、死ななくて良かった…。
一緒にあの島に行って浚われてしまった女の子も、あの乱闘の中かばってくれた青年も、呪文という体を酷使する技を使い続けた青年も、共に夜の探索に乗りだした青年も、警察官という矜持を貫き通した青年も。
ああ、もちろん捜索対象だった男性は残念だった。事件の裏で傷ついた人たちも。…そして、先日報道されたあの女性の死も……。
それでも、一緒に行動した人たちが生還した、そのことに安堵するばかりである。
あの異形な生物(……生物だろうか?)に対峙した時はなんの役にも立たずかばわれるばかりだった事が悔やまれる。
「ああ、早く休みにならないかなぁ」
己の技術を磨くのだ。
次の時は少しでも足手まといにならないように、助けになれるように、誰かを…救えるように。
そんないつかの日に供えて。
とりあえず今日は午後の勤務を終えて、また冷たい物でも持ってあの探偵社に行こう。今度は何が良いだろう。某ひよこ型のゼリーなんか良いかもしれない。
「次は、僕が頑張るよ…!」
初心者のぺーぺープレイで参加させて頂きありがとうございましたっ。
すっごく濃い内容で、思いっきり楽しいメンバーで、幸福でした!!!
TRPGの楽しさ、そして心得を教えてくださったKP様、そしてPLの皆様に感謝するばかりです。液晶の前でどれだけ悶絶した事か……っ。
モブにならないようにだけ頑張りましたが、ただの足手まといで申し訳ないですorz
PCの決意はPLの決意です。次は、もっと役に立てるように頑張ります……!
◆しそのは様・大澤様
警察官という職業への対人状態の圧倒的不利な中、的確に活躍されていて素敵でした!戦闘シーンでの決めるところをしっかり決めて来るところ、そして最後のRP、本当に正義のヒーローでした…!!!すてきなRPを見せていただき、ありがとうございました!!!
◆ぶらん様・久遠様
格好良くて強い、その上可愛い。ヒロインで素敵でした!!一貫した意志の強さをそして心の強さを見せて頂きましたっ。凪さんのあの一人行動時の展開は怖くてたまらなかったです…。クトゥルフ怖い、を再度教わりました。
そして初心者プレイヤーに優しいお言葉をありがとうございました!!!
◆やた様・朝凪様
RPが、本当に、素敵すぎます!!!田中ちゃんへの説得、大切なものへの思い、人への思いやり…。陣さんは生きているんだ、と何度震えた事か。そして深夜探索ご一緒できて楽しかったです。ダイス目の光っぷりが凄かったです!
もう、いろいろフォローして頂きありがとうございました!
◆山田ァ!様・冴木様
「空気を読まない」と言いながら雰囲気を整えていくRPが本当に素敵です!!押さえるところはしっかり押さえていく、格好良いですっ。そして戦闘でかばって頂きありがとうございましたっ。致命傷を負わせてしまって申し訳ないです。はやく誠さんの傷が癒えますように!
初心者に色々優しくして頂きありがとうございましたっっ!!!
◆リバー様・川野様
男気溢れる川野さんは、格好良いの一言ですっ。心意気が粋で、まっすぐで!!家探索の時に怒っていらした場面では、本当にPLのリバーさんもPCのリバーさんもまっすぐで素敵な方だなぁと感動しました。そして、戦闘では大変お世話になりました……っ。初心者PCが生き残れたのも何回もかばって頂いたおかげです。ありがとうございましたっ。
◆KP・いのりん様
初心者で飛び込ませて頂きありがとうございましたっ。クトゥルフ怖い、でもやっぱり面白い!と心底感じ胸振るわせております!!!もう展開展開が心臓に悪い(褒め言葉ですっ)…。時々ごねてすいません、面白い事できなくてすいません。それでも優しく受け入れてくださりありがとうございました!wiki初セッションがいのりん様のセッションで良かったです!
後日談もまた、濃い!!絶望と希望の歩む道、堪能させて頂きました。
16日のは逃してしまいましたが、また参加させて頂ければ幸いです!本当にありがとうございました!!
いつかまたご一緒できる事を祈って…。この度は皆様、本当にありがとうございました!!!
PCより
PLより
島での悪夢から数日、俺は疲労感を残しつつもいつも通りの日常を送っている
二人の少女を本当の意味で救えたのか、自分としては疑問ではある
しかし、振り替えっている暇はないのだ
俺は、止まれない、あの日の約束があるから
「....朝か」
「....はぁ、仕事いくか」
俺は嫌々ながらもいつもどおり出勤の準備をする、いつもどおりの日常に戻っていく
....組長、命、俺は今、まっすぐ進めているかな
ドアを開けながら、俺は昔の仲間たちとの約束に思いを馳せる、そして
職業戦士は、今日も仕事をしに、いつもの会社へと向かう
二人の少女を本当の意味で救えたのか、自分としては疑問ではある
しかし、振り替えっている暇はないのだ
俺は、止まれない、あの日の約束があるから
「....朝か」
「....はぁ、仕事いくか」
俺は嫌々ながらもいつもどおり出勤の準備をする、いつもどおりの日常に戻っていく
....組長、命、俺は今、まっすぐ進めているかな
ドアを開けながら、俺は昔の仲間たちとの約束に思いを馳せる、そして
職業戦士は、今日も仕事をしに、いつもの会社へと向かう
「ん…んー…眠い」
朝日が差し込み、それが私の目覚めの合図となる。
ここは本土のあるぼろアパートの一室。
そこには、二人の少女が住んでいる。
私は隣の少女に目をやった。
彼女はまだ、ぐっすり眠っているようだ。
「昨日は激しかったからなぁ…すっごく求めてきたし」
裸の彼女を起こさないように、シーツで体を覆ってあげる。
私はベッドのそばに散らばった衣類を片づけながら、朝食の用意をした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「有栖島で起きた、殺人事件についての続報です」
「警視庁の発表によりますと、布理賢太郎、及び片桐夫妻の殺人容疑について、片桐咲容疑者は犯行を認めました」
「裁判が始まるのは、明日8月22日からとのことです」
「…次のニュースです」
「同じく有栖島で発生した殺人未遂事件において」
「警視庁は被害者の娘である「田中 雪」及び友人の「布理 眞子」を容疑者として指名手配しました」
「容疑者は現在逃走中です」
「被害者は現在意識不明、住民の皆さまは近隣の方に気を付けるようにと…」
ぷつり、とテレビの電源を切る。
「やってらんないよね…」
私は部屋着とエプロンの姿から仕事着に着替える。
本土に出てから、しばらくは公園やネットカフェを転々としていた。
しかし、それだけでは資金に心元がない。
私は予めある程度調べていた「身元不明でも住所が手に入る」
所謂不法滞在者などが住むアパートなどを発見。
警察に通報してアパート全体を"掃除"して空き部屋にした。
そして、安く売りに出されたアパートに住めるまでに至った。
そういう住居は得てして同じような目的に使われる。
即金かつ住民がいなくて金欠状態にしたのが効いたのか、すぐに入れた。
今は、そこで雪ちゃんと一緒に身を隠して暮らしている。
二人きり…誰にも邪魔されない、私たちだけの空間。
これを手に入れるために、どれだけの代償を払ったのだろう。
全ては雪ちゃんが誘拐されたことが始まりだった。
彼女は「私を目に見える形で助けてくれた」
それだけが全ての決め手であり、またそれが全ての始まりである。
あなたは私が好きで。
私はあなたのことが好きになった。
だから、私はあなたと二人きりになりたくてなんでもした。
貴方の母親を手助けすれば、母親は手を出さなくなったし。
学校も、責任から逃れるためにすぐ逃げ出してくれた。
警察もマスコミも、適当に誘導しておけば私たちに見向きをしなくなった。
家族も「幼馴染を助けるためなら」と反対はしなかった。
そして、君は一人になった。
私のものになるために、一人になったのだ。
私は、雪ちゃんを起こすために再び寝室に向かった。
私は仕事に行かなくてはならない。
何時までもこうやって二人でいたいけど。
お金が無くなったら困るから、現実を見なくちゃね。
今は、適当な事務会社の伝票うちとして働いている。
中小企業で目立たないし、特別なスキルも必要ない。
顔をさらす必要もなく、制服だから個性のない私は埋もれる。
「ながく続けばいいなぁ」
とはいえ現代日本、私のスキルを考えれば職に困ることはない。
のんびりと、だけど確実に一緒に暮らして。
将来は、どこか田舎で別の仕事につきたいな、なんて…。
貴方と一緒なら、私はどこでもいいけどね…?たとえ、そこが地獄でも。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…起きなよ、雪ちゃん」
そして今、あなたは私だけを見てくれている。
私だけにしか触ることはなく。
私だけにしか話すこともない。
あなたの世界の全てが、私で出来ている。
…あなたは、私を守ってくれるだろう。
私は、あなたに守られなくても、生きていける。
でも、あなたは私がいないと生きていけない体になったでしょう?
だから、私があなたのお姫様になってあげる。
貴方の前で、お姫様を演じてあげる。
だから、一生守ってね?
「…私の可愛い騎士(ナイト)様」
そういって、私は彼女の頬に唇を落とした。
私の境遇を話したとき、大抵の人はこのように返す
「なんて可愛そうだろう」
でも、私はそうは思わない。
悲劇が始まったあの10年前、私はこう思った。
「あの時、彼女のそばに入れてよかった」と。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本土のボロアパートの一室。
夕日が差し込む窓から、私はそらを見上げていた。
私は今、眞子と一緒に本土のある場所に住んでいる。
家賃も安く、また警察に一度通報したため監視もない。
警察などが殆ど入らない場所なので、過ごしやすくなっている。
「今日の晩御飯は…肉じゃがかな」
ご飯が炊き上がるのを待ちつつ、彼女の帰りを待つ。
あの事件から少し経った。
世間では、私たちのことは徐々に忘れられている。
事件開始当時は、ニュースでは血眼になって探していた。
報奨金なども掛けられて、追い回されたものだ。
とはいえ、世間は飽きやすい。
そんな一般人もやがて消え、警察の追っても振り切った。
そして、やっと二人きりで暮らせる場所を手に入れた。
「…誰も、邪魔させない」
彼女のためなら、私は何でもできる。
眞子がいないと、私は生きていけないから。
でも、眞子にも私がいないと、困るよね?
だから、私は眞子を助けるよ。
眞子を絶対守ってあげる。
何があっても、必ず。
私の命を、貴方に全て捧げてあげる。
だから、貴方は私を見てください。
見てくれるだけでいいから…お願い。
「死が私とあなたを別つまで」
それまで、一緒にいてくれるよね?
家族が、欲しかった。
本当の家族は、この手で殺してしまったけど。
家族が、欲しかった。
血のつながった人でなくてもいいから。
家族が、欲しかった。
きっと、あなたとなら家族になれると思った。
家族に、なりたかった。
…その願いは、もうかなわないけど。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あの時、私は振られた。
開口一番、言われた言葉は。
「妹にしか見えない」
だったのをおぼえている。
高校時代、その甘酸っぱい初恋は、その一言で終わった…はずだった。
しかし、それを良しとしなかったのはなぜだったか。
…ああ、そうだ。
本を読んだのだ。
そのころ、新進気鋭の作家が登場し、私は追いかけていたような気がする。
「女子高生作家!」と銘打たれ、同年齢だったことを思い出した。
だが、彼女のかく恋愛小説は、あまりにも悲劇的だった。
登場人物は必ずと言っていいほど結ばれず。
すれ違いとそれに伴う失恋は、何よりも手ひどい。
人の心理をここまで悲劇的にかけるのか、と噂され。
瞬く間に一般女子高生のバイブルとまで成り上がった。
私も例にもれず、その本を読んだ。
そして、思ったのだ。
「悲劇的な恋愛に負けるような…この登場人物にはなりたくない」と
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あのような"狂行"に出てしまったのは、それが理由だったのかもしれない。
私には、家族がいなかった。
厳密にいえば"いた"が、家族とは思わなかった。
私のことを「溺愛」し「思い通り」になるように私に願った。
「この島で生きていたくはない、出ていきたい」
…しかし、親の庇護無しで子供は生きられない。
ならば、せめて
「新しい、家族が欲しい」
そう願ったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
彼とは、親密な関係を築けた。
「妹」の代わりになれたことが、要因の一つかもしれない。
新しい家族ができたようだった。
島の人間だったので、両親も歓迎してくれた。
「愛してる」
そう、彼は私に囁いてくれた。
お互いに体も、心も結ばれた。
なのに…
「お前のことは、妹でも何でもない」
なぜ私を否定したの?
愛してると言ってくれたじゃない?
私の体をあんなに求めたじゃない?
君の事を好きだと微笑んでくれたのに。
どうして、どこかに行ってしまったのか。
…お願い、私を…捨てないで。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
捨てられてしまった。
私は一晩中泣いた。
あの本の登場人物のようには、なる訳にはいかない。
そう、決めていたのに…。
両親には家を継ぐように言われた。
私は、絶望の中、島を歩いた。
そして、ある一店の書店で足を止めた。
…今思えば
引き寄せられたのかもしれない。
書店の一角、一冊の黒い本。
「Raika Kanagawa」
そう銘打った民俗学者の本は、あの時の私と同じようだった。
…偶然なことに、作者も同じだったのは、きっと運命だったのか。
あの本のおかげで、うまくいったんだ。
きっと、今回もうまくいくはずさ。
まるで、そう言い聞かせるようにその本に手が引き寄せられた。
…結果として
その本が、私の全ての理性を溶かしてしまったのだけれでも。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私は獄中で考える。
何を間違い、何を選んでしまったのか。
…原因は何だろう?
切っ掛けは、両親かもしれない、賢太郎と出会ったことかもしれない。
でも、最後の一つは。
「あの作家」に出会わなければ。
きっと、もっと違う道を見つけていたのだろうか?
それとも、同じように突き進んでいったのか?
私がした過ちは変わらない。
狂気によって使われた魔術が私に与えてくれたのは。
「この獄中で、そして死刑台に上がる権利」だけだったのだ。
しかし、それでもかまわない。
今は、酷く心が澄んでいる。
「私が殺した人間と」
「私が狂わせてしまった人たちに」
せめて、私の家族になるはずだった人達の幸せを願いながら。
私は、死刑台を上る。
本当の家族の元に向かうために。
「面会だ、入れ」
初対面ですね…幾つかファンレターを読ませていただきました。
ありがとうございます。
「…あなたは?」
作家です、あなたの好きそうな作品を書いてますよ?
「…え、そんな…?」
あの本を買っていただけたようで、何よりです。
「……あの、ごめんなさい」
「私はもう…死刑台に上がる身です」
「それに…あなたの本が、私を狂わせてしまったのかもしれません」
「だから、もう…あなたの読者にはなれません…ごめんなさい」
あはは、そんなに思っていただけるなんて光栄だねぇ。
そんな君に、少しお願いがあるんだ。
「…お願い、ですか?」
ああ、新作を読んでほしい。
感想はいらない…死刑台に送ってしまった読者への、せめてもの償い。
…お願い、できるかな?
「…それくらいなら…なんだかんだでファンですし…」
ありがと…じゃ、送るね?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「お願いです、私が全て悪かったんです」
「家族なんていりません、お願いですから」
「お願いですから…あああ!!あああ!!」
…有難う、私の読者。
これで私は、もっと人を壊せるようになる。
この本の読者の第一号に選ばれてくれてありがとう。
…それじゃぁね、さようなら。
永遠にね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テレビのアナウンサーは無機質に原稿を読み上げる。
「昨夜、有栖島殺人事件の容疑者、片桐咲が自殺しました」
「獄中内には遺書が存在し、内容によれば罪悪感にさいなまれたようです」
「取り調べ中にも、そのような発言をしていたとされ」
「警察は、自殺の線で調査をしています」
「…次のニュースです」
「通常の生活を送る一般市民の謎の発狂事件が昨日で12件目となりました、今回の被害者は……」
(数年前 11/10)先日、ある民俗学者が書いた生物学本を見つけた。
興味をそそられる内容だったので購入してしまった。
別冊の付属本などもあるが、何やら「現代吸血鬼」と名が打ってある。
それにしても…嫌な感じのする本だ。
(11/24) 本の通りにしたら可愛い生物が出てきた。 タマとポチと名付ける。
(11/26) 凄い!可愛いだけじゃなくて血抜きもしてくれた。
パパも笑ってくれている。 ママの剥製が気に入ってくれたようだ。
(11/28) パパとママを並べてみた。 とても素敵
(11/29) 隣のババアがうるさい。 変な生き物がいるだのパパとママはどこだの。
めんどくさいからパパとママは世界一周に行ってることにした。
タマは透明になれるみたいだけど、ご飯食べると透明になれないみたいだからできるだけ外に出さないようにしよう。
(以下延々と生き物の剥製制作過程がつづられている)
(今年1/2) 久々に彼と出会った、でも、相変わらず彼は私の事を見てくれない。あの日以来、妹のことばかりだ。
(1/5) もう、会えないのかな…会えないのいかな?見てくれないのかな?彼は私だけのものなのに…?
(1/20) 決めた、彼を私のものにしよう、そうすればずっと見てくれるよね?
(今年2/1) いいことを思いついたそろそろバレンタインだしバレンタインを記念に賢太郎君とこの部屋で過ごそう。 きっと喜ぶだろう。
(2/13) 賢太郎君大きくて少し疲れたけど、それでもきれいだよ。 これからずっと一緒だよ。
(2/14) ロマンチック。 賢太郎君の手も足も指も髪も爪も乳首も全部全部私のもの。 タマも笑ってくれてる。 お祝いしてくれてありがとう
(3/01) 彼の日記を確認したら、眞子ちゃんに仕送りをしていたようだ、仕送りは月に一回…もしかしたら怪しまれる…?
(3/21) 新しい担任の顔あわせ、どうやらクラスに一人不登校児がいるようだ、面倒くさい…。
(3/23) 不登校児にあったら、どうやらあの妹の幼馴染らしい、確か、いじめを受けていたとかなんとか。
なんでも、小学生の頃に暴漢に襲われて、それがクラスに広がっていじめになったらしい。まぁ、どうでもいいけど。
面倒だし、このまま放置でいいや、クラスに問題ごともってきてもいいことないしね。
(3/24) 私の事を信頼しているのかどうか知らないが、「眞子ちゃんがお金に困っているけど何も出来ない」とか何とか相談してきた…まてよ?
(3/25) いいことを思いついた。この子にバイトをさせよう、そしてその金を口座に仕送りのようにさせて振り込ませるのだ。
バイトは…血液の提供と、生きた動物の提供だ。飼育小屋を襲うのもそろそろ限界だったしな、人間にやらせれば都合がいい。
あとは、数日に一回、血液を貰おう、タマの栄養管理もさせないとね。
しかし、タマを見たショックで少しおかしくなってしまったのはいただけない。
ちょっとしたお薬を購入したから、これを与えておくか。
(6/16) あの子、お金を幾つか溜め込んでいたみたい、仕送りがまた滞ってた。
面倒な子だ…どうせ、自分のことしか考えてないクズってこと。
それより、眞子ちゃんが賢太郎の失踪に気付いたのはどうしようかな…。
…夏休みにはいったら、私のものにしちゃおう。
(7/21) 夏休みにはいった途端、本土にわたっちゃった。
どうしようかなぁ…まぁ、帰って来てから私のものにしちゃえばいいか。
興味をそそられる内容だったので購入してしまった。
別冊の付属本などもあるが、何やら「現代吸血鬼」と名が打ってある。
それにしても…嫌な感じのする本だ。
(11/24) 本の通りにしたら可愛い生物が出てきた。 タマとポチと名付ける。
(11/26) 凄い!可愛いだけじゃなくて血抜きもしてくれた。
パパも笑ってくれている。 ママの剥製が気に入ってくれたようだ。
(11/28) パパとママを並べてみた。 とても素敵
(11/29) 隣のババアがうるさい。 変な生き物がいるだのパパとママはどこだの。
めんどくさいからパパとママは世界一周に行ってることにした。
タマは透明になれるみたいだけど、ご飯食べると透明になれないみたいだからできるだけ外に出さないようにしよう。
(以下延々と生き物の剥製制作過程がつづられている)
(今年1/2) 久々に彼と出会った、でも、相変わらず彼は私の事を見てくれない。あの日以来、妹のことばかりだ。
(1/5) もう、会えないのかな…会えないのいかな?見てくれないのかな?彼は私だけのものなのに…?
(1/20) 決めた、彼を私のものにしよう、そうすればずっと見てくれるよね?
(今年2/1) いいことを思いついたそろそろバレンタインだしバレンタインを記念に賢太郎君とこの部屋で過ごそう。 きっと喜ぶだろう。
(2/13) 賢太郎君大きくて少し疲れたけど、それでもきれいだよ。 これからずっと一緒だよ。
(2/14) ロマンチック。 賢太郎君の手も足も指も髪も爪も乳首も全部全部私のもの。 タマも笑ってくれてる。 お祝いしてくれてありがとう
(3/01) 彼の日記を確認したら、眞子ちゃんに仕送りをしていたようだ、仕送りは月に一回…もしかしたら怪しまれる…?
(3/21) 新しい担任の顔あわせ、どうやらクラスに一人不登校児がいるようだ、面倒くさい…。
(3/23) 不登校児にあったら、どうやらあの妹の幼馴染らしい、確か、いじめを受けていたとかなんとか。
なんでも、小学生の頃に暴漢に襲われて、それがクラスに広がっていじめになったらしい。まぁ、どうでもいいけど。
面倒だし、このまま放置でいいや、クラスに問題ごともってきてもいいことないしね。
(3/24) 私の事を信頼しているのかどうか知らないが、「眞子ちゃんがお金に困っているけど何も出来ない」とか何とか相談してきた…まてよ?
(3/25) いいことを思いついた。この子にバイトをさせよう、そしてその金を口座に仕送りのようにさせて振り込ませるのだ。
バイトは…血液の提供と、生きた動物の提供だ。飼育小屋を襲うのもそろそろ限界だったしな、人間にやらせれば都合がいい。
あとは、数日に一回、血液を貰おう、タマの栄養管理もさせないとね。
そして口座に振り込ませれば…あたかも兄が生きているように振舞わせれば、まずあの子は失踪に気づかない。ついでに、彼女は完全な不登校となった、どうやら注射のあとを気にしてるらしい、思わぬ副産物だ。運がいい。
しかし、タマを見たショックで少しおかしくなってしまったのはいただけない。
ちょっとしたお薬を購入したから、これを与えておくか。
(6/16) あの子、お金を幾つか溜め込んでいたみたい、仕送りがまた滞ってた。
面倒な子だ…どうせ、自分のことしか考えてないクズってこと。
それより、眞子ちゃんが賢太郎の失踪に気付いたのはどうしようかな…。
…夏休みにはいったら、私のものにしちゃおう。
(7/21) 夏休みにはいった途端、本土にわたっちゃった。
どうしようかなぁ…まぁ、帰って来てから私のものにしちゃえばいいか。
「首になった」
当然といえば当然の帰結であり、何の反論もできないのだが。
仕事を放り出して、事件にのこのこついてきて、果ては本土まで渡るはめになって。
更に、学内の生徒や教員が殺人事件の容疑者だったときに、島に戻れず。
ほとぼりが冷めたころに戻ってくれは、こうなるのは必然といえよう。
…だが、何もアパートまで追い出すことはないだろう。
宿無し、飯なし、仕事なしの三拍子そろった状態で、私がやることは一つ。
「…姉さんの所に居候するか…」
多分、姉さんのことだ、事務所の手伝い替わりに宿くらい提供してくれるだろうし。
可愛い妹を放っておくなんてしないだろう、ちょろ…優しいし。
「まぁ…なんとかするかぁ…」
姉のことは、優秀だから嫌いだ。
私より優秀で、人をまとめる力があって、有能で、すごくて。
だから、姉さんのことが大嫌いなんだ。
警察も嫌いだ。
そんな姉さんを、簡単に捨てるなんて。
有り得ないし、明らかな采配ミスといえるだろう。
…いや、組織内より組織外でのほうが力を発揮するという点では、恐らく采配ミスではないかもしれないが。
「まぁ、背に腹は代えられないからなぁ…」
フェリーの運賃になけなしの残金を払い、あとは歩いて事務所に向かうこととなる。
その足取りは重く、しかし止まることはない。
「…姉さん、また変な事件に巻き込まれてないといいけど」
嫌いだと愚痴りつつも、姉のことを心配する。
…彼女の再就職先は、決まったようなものかもしれない。
どうしてこうなった。
俺は、あの特務で、年功序列を無視して、出世できると思った。
何せ、警察の大きな失態だ、それの処理をしたとなれば手柄は大きい。
だというのに、ふたを開けてみればこれはなんだ?
出世コースから外れ、田舎の地方署に飛ばされる。
「栄転」という形で階級は上がれた、しかしこれ以上の出世は望めない。
「ふざけるなよ…畜生」
ノンキャリアでここまで来るのに、どれだけかかったと思っている。
強引な捜査や尋問は確かに非難を浴びた。
事実、それにより何度も冤罪「のようなもの」を生み出したと批判する人物もいる。
だが、それが何か問題があるのか?
俺の逮捕した人間の中には、冤罪の人物がいたかもしれない。
だが、それ以上に犯人を検挙しているんだ。
倫理的に問題がある?善意の第三者を傷つける?
倫理をはみ出した人物から善意の第三者を守ってるんだ、何の問題がある?
「少々の犠牲」なんて、数のうちにも入らないだろう?
…だが、俺は今こうして田舎の警察署に飛ばされた。
どれだけ俺が組織に貢献したと思っているんだ…ふざけるな。
何もわかっていない無能どもめ…まぁ、大澤を退職させられたのは唯一スカッとしたが。
「…ち、やっと終わった」
無意味に押し付けられた役職は、そのまま残業の多さに直結した。
打ち止めとなった出世に打開策を見つけるべく、ともかくここでも手柄を上げる。
そのためには、何が何でも事件を解決しなければ…。
たとえ、それで不幸な人間が現れたとしても構わない。
何か、大きな事件がおこればいいのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…しかし、遅くなってしまったな」
残業で書類整理なんぞ、役に立たないというのに。
ここの無能な署長は押し付けてきやがって。
夜道をあるく足取りは重く、強制的に「栄転」させられたため、家の引っ越しも面倒だ。
「ああ、畜生…面倒だ…ん?」
前方のほうに、ふらつく人間の影を見る。
酔っ払いか?こんな夜中に面倒だ。
そいつは、ふらふらと歩きながらこちらによってきた
「おい、そんなところで酔っ払って歩いてないで、さっさと家に…」
ドン、と体がぶつかった。
「てめぇ、何ぶつかって!…ん…だ…よ?」
腹部が熱い、熱を持っている…よく見れば、そこには。
銀に輝く刃が突き刺さっていた。
「か…はっ…」
「ヒヒッ!やっとだ!やっと殺せた!」
「お前に冤罪で逮捕されてから、俺の人生は滅茶苦茶だ!」
「その代償、お前の人生で償わせてやる!」
「ハハッ!ざまあねぇなぁ!おい、長崎警部補さんよぉ!」
うすれゆく意識の中、そんな声を聴いた。
その男は、満足したようにどこかに去っていく。
「…うそ、だろ、おい…」
こんなところで。
「死ねるわけが…ねぇだろ…?」
誰も、手を差し伸べる者はいない。
彼は、誰にも手を差し伸べたことがなかった。
だから、誰からも助けられない。
田舎の夜道、人が通るはずもない。
夜明けまでに出血で彼の命はついえるだろう。
「…なん…で…こん…」
なぜ、こんなことになったのか?
それは、彼自身に理由があった。
「他人の命と人生を、蔑にしすぎた」
そのことに、彼は最期まで気づかなかったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無機質な声でアナウンサーは原稿を読み上げる。
「ニュースです」
「今日未明、警察官が道端で倒れているのが発見されました」
「倒れていたのは長崎京一警部で、彼の遺体にナイフが刺さっていたことから、殺人とみられています」
「長崎警部は署内でも反感を買う捜査が多く、警察は怨恨の線から見ています」
「…次のニュースです」
「一般人が突如狂気に陥り、犯罪を犯す事件が今日で15件目となりました、今回の被害者は…」
事件の発端は10年近く前まで遡る。
当時、APP16のイケメンだった賢太郎は、学校でも割と有名だった。
そして、妹の溺愛についても有名だった。
シスコンであること以外は特に悪い人間ではなかったので、割とみんなから好かれていた。
その中で、一目惚れした生徒「片桐 咲」
彼女は容姿こそ整っていたものの、体格が小学生なみであり、男子生徒には相手にされなかった。
だが、その容姿により両親に甘やかされて育ったせいなのか、あるいはもとからなのか。
酷く、独占欲の強い人間だったのだ。
ゆえに、惚れた賢太郎を手に入れるために、何か手はないかと考えた。
その結果、妹に成り代わればいいと考え、妹を消すことにした。
有り余る資産を使い、男共をやとい、眞子を拉致して殺害しようと考えたのだ。
しかし、当時から幼馴染で眞子ちゃん大好きっ子だった「田中 雪」は、四六時中眞子にへばりついていた。
男共は誘拐をしようとしたが、雪ちゃんが眞子ちゃんをかばい、代わりに誘拐されてしまう。
しかし、片桐に写真を見せるとそれが「雪」だと分かり彼女は男共を切ろうとする。
更に、それのおかげで眞子ちゃんのガードは固くなり、誘拐ができなくなる。
男共は報酬がもらえないのにこんなことをしてしまったと嘆き、腹いせに雪に性的暴力をふるう。
その時、反抗的な態度をとっていた雪は、目玉を抉られてそこに挿すという行為をされる。
1か月後に雪は見つかったが、酷く衰弱死寸前の状態だった。
ただちに病院に搬送され治療を受けたが、傷も治らないうちに警察に手ひどい尋問を受ける。
それに心を閉ざし、さらに何とか学校に復帰したがそこで事件のことでいじめを受ける。
私生活では家の周りに大量にマスコミが集まり、事件に対して否応なしにフラッシュバック。
結果、自宅に引きこもりとなってしまった。
父親は漁師だったが、マスコミの過剰取材の影響で疲労がたまり、漁に出た先で事故を起こし死亡。
母親の弘子は、ストレスと雪からの拒否、そして夫の死亡で精神的にやられ入院。
そして、雪がひとりきりの自宅にやってきたのが、眞子だった。
彼女はマスコミを暴力で追い払い、また雪ちゃんや弘子さんへの見舞などを行った。
弘子さんは、雪への責任感に解放されて、何とか回復。
雪は「事件のトラウマ」という狂気が「眞子への依存」にすり替えられながらも社会復帰。
晴れて、回復に向かうこととなる。
この時、兄の賢太郎の元から眞子が離れ、その寂しさを何かで埋めようとする(屋根裏部屋のエロ本の3割はこれ)。
そんな兄に眞子の代わりとしてすり寄ってきた「片桐咲」
賢太郎はこれに熱を上げ、咲へ過剰な愛情を抱くようになる。
咲もまた、独占欲が強いために賢太郎にすべてをささげるような愛情を求め、結ばれることとなった。
この時、賢太郎の性癖は「妹」から「ロリ」に変わった(屋根裏部屋のエロ本の7割はこれ)。
だが、それが影響してか賢太郎は両親へひどく当たり散らすようになる。
両親は、眞子が雪ちゃんの元へいくのは構わない、と考えていたが、賢太郎への八つ当たりがつらくなる。
そして、ある日二人で用事で出かけたところで事故を起こし、死亡。
この事件をきっかけに、今度は眞子が自宅に引きこもるようになった。
もちろん、雪は眞子ちゃんの家に行き、そこで一緒に暮し、愛し合うようになる。
賢太郎はというと、両親がいなくなったことにショックを受けた。
更に、今度は眞子が引きこもりになってしまい、精神的に参っていた。
そこに、咲の成長期が重なり、ロリコン化していた賢太郎は咲や眞子を捨て、本土に出る決意をする。
その後、賢太郎は大学を出て花屋に就職、その時には落ち着いた環境となり、眞子への罪悪感から少しだけ連絡&定期的な仕送りを開始する。
片桐は大学時代に正気度が0となりつつ、島で就職するために教職を目指す。
このあたりのことは、片桐咲の「狂気の記録」を参照してください。
そして、賢太郎が拉致され剥製に、雪は片桐咲のていのいい使い捨てのアルバイトとなった。
その後、眞子は賢太郎がいなくなったことに気づき、探偵に依頼。
そこから事件が発展していく。
最終決戦直前では、咲が事情を知りえる可能性がある「田中 弘子」を殺害したうえで眞子を拉致。
自宅に帰ってくる最中に惚れた女の子(久遠さん)もいたので拉致。
更に、事情をしっている探偵共をおびき寄せ、殺害してそのまま闇に葬るつもりだった。
結果として咲は3人殺したため死刑台送り…になったが、獄中で自殺。
ただし、警察では「田中 弘子」の殺人未遂は「田中 雪」あるいは「布理 眞子」のどちらかという線で捜査が進められている。
本土にて眞子と雪は行方不明、どこか遠くの町で離れて暮らしているかもしれない。
大澤さんは、見つけた銃を発砲している「長崎 京一」がマグナムを所持していた、民間人と犯人を殺害しようとしていたなどの供述など。
そのほか、事件についての越権行為などが見とがめられて、自主退職の形を取らされる。
管理人は首になった後、探偵事務所に居候している。
田中弘子はいまだ意識不明である。
まぁ、常識的に深夜に見知らぬ赤の他人がベッドのそばにいれば怖いですけど。
更に全裸だったので、色々と不安になったこともありますが。
一番の原因は「田中雪」が隣にいなかったことです。
過去の事件で自身の幼馴染が被害にあっていることなどを踏まえると、酷く恐怖をおぼえるのは当然。
さらに言えば、見知らぬ男性が下の階にいたことと、雪が近くにいなかったこと。
これらを踏まえて、久遠さんに驚いたふりをして襲い掛かりました。
…もちろん、彼女が動くより先に<精神分析>や<説得><信用>などに成功していれば、また話は変わったかもしれないが。
更に全裸だったので、色々と不安になったこともありますが。
一番の原因は「田中雪」が隣にいなかったことです。
過去の事件で自身の幼馴染が被害にあっていることなどを踏まえると、酷く恐怖をおぼえるのは当然。
さらに言えば、見知らぬ男性が下の階にいたことと、雪が近くにいなかったこと。
これらを踏まえて、久遠さんに驚いたふりをして襲い掛かりました。
…もちろん、彼女が動くより先に<精神分析>や<説得><信用>などに成功していれば、また話は変わったかもしれないが。
雪ちゃんの家。
朝凪さんの「雪ちゃんが危ない」発言もあったが、周りに雪ちゃんがいなかった時点でそこに向かった。
運転や追跡の技術をうまく使うか、RP次第でそこまで行けたかもしれない。
ここで眞子ちゃんは「田中 弘子」を脅し、かくまってもらっていた。
とはいえ、これのおかげで片桐の計画が楽になったわけだが。
余談だが、雪は咲との契約のために2か月ほど自宅に戻っている。
これは雪ちゃん宅を訪れればわかることだが、勿論眞子も知っていた。
ゆえに、それも眞子ちゃんがそこに向かう一つの決め手となったのだ。
朝凪さんの「雪ちゃんが危ない」発言もあったが、周りに雪ちゃんがいなかった時点でそこに向かった。
運転や追跡の技術をうまく使うか、RP次第でそこまで行けたかもしれない。
ここで眞子ちゃんは「田中 弘子」を脅し、かくまってもらっていた。
とはいえ、これのおかげで片桐の計画が楽になったわけだが。
余談だが、雪は咲との契約のために2か月ほど自宅に戻っている。
これは雪ちゃん宅を訪れればわかることだが、勿論眞子も知っていた。
ゆえに、それも眞子ちゃんがそこに向かう一つの決め手となったのだ。
特にない。
シナリオ事態の最終決戦内容が「片桐咲を疑う十分な理由がある状態で眞子を孤立させる」。
今回の場合「雪ちゃんが片桐が犯人と確信し、尚且つ探索者へ一定以上の信頼を持っている」状態で「眞子が逃げ出した」から発生した。
時間切れ的なものを上げるとすれば、二日目の夜までに誘拐を行うので、それまでに眞子ロスト、尚且つ見つけられないこと。
あるいは、片桐が眞子拉致を実行するに値する理由を持ってきてしまうこと、である。
条件はいくつかあるが、主に「雪を警察に突き出す」というのが上げられる。
雪は眞子の盾であり、また眞子を拉致するのに邪魔になるため、できれば避けたいと考えているのだ。
もちろん、雪が単独で片桐及び星の精と戦っても勝てず、無残に両方とも拉致されるが。
シナリオ事態の最終決戦内容が「片桐咲を疑う十分な理由がある状態で眞子を孤立させる」。
今回の場合「雪ちゃんが片桐が犯人と確信し、尚且つ探索者へ一定以上の信頼を持っている」状態で「眞子が逃げ出した」から発生した。
時間切れ的なものを上げるとすれば、二日目の夜までに誘拐を行うので、それまでに眞子ロスト、尚且つ見つけられないこと。
あるいは、片桐が眞子拉致を実行するに値する理由を持ってきてしまうこと、である。
条件はいくつかあるが、主に「雪を警察に突き出す」というのが上げられる。
雪は眞子の盾であり、また眞子を拉致するのに邪魔になるため、できれば避けたいと考えているのだ。
もちろん、雪が単独で片桐及び星の精と戦っても勝てず、無残に両方とも拉致されるが。
今回の事件の犯人。
星の精と狂気の書物に魅入られながら、星の精のエサを手に入れるために飼育小屋を襲っていた。
彼女が飼育小屋の管理人であり、エサが容易に手に入ったからこのような犯行に及んでいた。
実家は島の名家である。
幼いころから剥製が好きなのは「剥製でその生物のすべてを手に入れられる」という独占欲。
部屋には大量の剥製(小動物ばかり)や虫の標本などがある。
…とはいえ、実際には彼も賢太郎の性癖に振り回された一人なのかもしれない。
前日談「狂気の記録」は彼女の家を調べると見つかる。
これが事件の決定的な決め手となる予定…ではあった(今回はならなかった)。
星の精と狂気の書物に魅入られながら、星の精のエサを手に入れるために飼育小屋を襲っていた。
彼女が飼育小屋の管理人であり、エサが容易に手に入ったからこのような犯行に及んでいた。
実家は島の名家である。
幼いころから剥製が好きなのは「剥製でその生物のすべてを手に入れられる」という独占欲。
部屋には大量の剥製(小動物ばかり)や虫の標本などがある。
…とはいえ、実際には彼も賢太郎の性癖に振り回された一人なのかもしれない。
前日談「狂気の記録」は彼女の家を調べると見つかる。
これが事件の決定的な決め手となる予定…ではあった(今回はならなかった)。
今回の事件の依頼人。
一見、被害者にも見えるし、実際事件としては被害者である。
…しかし、雪ちゃんが誘拐されたとき、大人たちが心配する中でただ一人。
「雪ちゃん、私をかばってくれたんだ…」
と、惚れて大好きになっていた。
会えない期間が愛を育てるというが、その誘拐期間で雪ちゃんが死ぬ思いをしている間に、眞子ちゃんの恋心は作成・増幅させられた。
また、母親を説得しつつ「雪ちゃんに近寄らないように」と吹き込んだり(勿論、雪ちゃんのことを心配してのことだが)。
いじめの原因は、眞子ちゃんが生徒みんなが雪ちゃんを隔離しているのをやめさせるために事件のことを話したり(勿論、雪ちゃんのことを心配してry)。
マスコミを当時小学生にして、話術巧みに取材先を自分の家に変えたり、暴力で締め上げたり(勿論、雪ちゃんのことry)
警察関係者の尋問方法をマスコミに漏らしてそっちに向けたり(勿論、雪ちゃんry)
両親の死をきっかけに引きこもれば、雪ちゃんももちろん一緒に住み込むだろうし(勿論、雪ry
…行動の大半が「雪ちゃんが周囲から孤立する」ように動いて見えるのは…?
と、実はこのシナリオ一番の「狂人」であったりする(真面目に片桐咲と相性が良かったのかもしれない、いや最悪だけど)。
事件のことについては、兄は表面上は心配していたが、心の底では金づる程度にしか思っていないかもしれない。
また、金遣いが荒く見えたのは、資金を家に溜め込み、いつか雪ちゃんと一緒く暮らすため。
いろいろな技術を持っていたのは、生来の才能とどんな仕事でも食べていけるように習得したため。
実家の殆どを現金か質に入れており、財産整理も行っていた。
近々正攻法で眞子は雪ちゃんと一緒になって島を出る予定だったが、それについては「雪ちゃんと一緒ならどうでもいい」と何も後悔はない。
事件のことだが、何も知らなかった。
雪ちゃんの手首に注射痕(なお、血を抜いた痕)や夜中に出ていくために睡眠薬を晩御飯に持っていたこと(知ってて食べてた)。
また、何か危ないことに首を突っ込んでいることくらいしか気づいてなかった。
そのため、探偵を雇った理由として
「どうせ、雪ちゃんを怪しんで調べるでしょ?」
と、利用していた節がある…が、事件については一切関係ない。
おそらく、この事件の本当の黒幕かもしれない。
一見、被害者にも見えるし、実際事件としては被害者である。
…しかし、雪ちゃんが誘拐されたとき、大人たちが心配する中でただ一人。
「雪ちゃん、私をかばってくれたんだ…」
と、惚れて大好きになっていた。
会えない期間が愛を育てるというが、その誘拐期間で雪ちゃんが死ぬ思いをしている間に、眞子ちゃんの恋心は作成・増幅させられた。
また、母親を説得しつつ「雪ちゃんに近寄らないように」と吹き込んだり(勿論、雪ちゃんのことを心配してのことだが)。
いじめの原因は、眞子ちゃんが生徒みんなが雪ちゃんを隔離しているのをやめさせるために事件のことを話したり(勿論、雪ちゃんのことを心配してry)。
マスコミを当時小学生にして、話術巧みに取材先を自分の家に変えたり、暴力で締め上げたり(勿論、雪ちゃんのことry)
警察関係者の尋問方法をマスコミに漏らしてそっちに向けたり(勿論、雪ちゃんry)
両親の死をきっかけに引きこもれば、雪ちゃんももちろん一緒に住み込むだろうし(勿論、雪ry
…行動の大半が「雪ちゃんが周囲から孤立する」ように動いて見えるのは…?
と、実はこのシナリオ一番の「狂人」であったりする(真面目に片桐咲と相性が良かったのかもしれない、いや最悪だけど)。
事件のことについては、兄は表面上は心配していたが、心の底では金づる程度にしか思っていないかもしれない。
また、金遣いが荒く見えたのは、資金を家に溜め込み、いつか雪ちゃんと一緒く暮らすため。
いろいろな技術を持っていたのは、生来の才能とどんな仕事でも食べていけるように習得したため。
実家の殆どを現金か質に入れており、財産整理も行っていた。
近々正攻法で眞子は雪ちゃんと一緒になって島を出る予定だったが、それについては「雪ちゃんと一緒ならどうでもいい」と何も後悔はない。
事件のことだが、何も知らなかった。
雪ちゃんの手首に注射痕(なお、血を抜いた痕)や夜中に出ていくために睡眠薬を晩御飯に持っていたこと(知ってて食べてた)。
また、何か危ないことに首を突っ込んでいることくらいしか気づいてなかった。
そのため、探偵を雇った理由として
「どうせ、雪ちゃんを怪しんで調べるでしょ?」
と、利用していた節がある…が、事件については一切関係ない。
おそらく、この事件の本当の黒幕かもしれない。
この事件の被害者。
眞子をかばう形で誘拐され、一生消えない傷を負わされる。
更に、眞子の手によって外界から隔離され、依存状態となる。
その後は、眞子に尽くすためにいろいろと動いていた。
両親の荷物を隠したのは、眞子に思い出させないようにするため(なお、大半の品物は眞子によって質に入れられていた)。
武道や格闘術、また武器や薬物作成は眞子を守るため(なお、眞子も鍛えていたし眞子の方がかなり色々とできるが、あえて隠していた)。
バイトも眞子と一緒に暮らすため(なお、眞子は自分で計算して「高校卒業後の本土に移り住むプラン」まで考えていた模様)
と、眞子のためだけに必死だった。
また、眞子の両親が死亡したことを気遣ったり、両親にも何度か挨拶をして疲労などをねぎらったり。
かなりいい子であり、人を思いやることができる人間である。
賢太郎とも、眞子の兄としてそれなりに仲良くしていたようだ。
…この事件の最大の被害者であり、最もかわいそうな子。
傍から見れば、この事件で眞子以外のすべてを失っているが、本人は眞子がいるので幸せのようだ。
眞子をかばう形で誘拐され、一生消えない傷を負わされる。
更に、眞子の手によって外界から隔離され、依存状態となる。
その後は、眞子に尽くすためにいろいろと動いていた。
両親の荷物を隠したのは、眞子に思い出させないようにするため(なお、大半の品物は眞子によって質に入れられていた)。
武道や格闘術、また武器や薬物作成は眞子を守るため(なお、眞子も鍛えていたし眞子の方がかなり色々とできるが、あえて隠していた)。
バイトも眞子と一緒に暮らすため(なお、眞子は自分で計算して「高校卒業後の本土に移り住むプラン」まで考えていた模様)
と、眞子のためだけに必死だった。
また、眞子の両親が死亡したことを気遣ったり、両親にも何度か挨拶をして疲労などをねぎらったり。
かなりいい子であり、人を思いやることができる人間である。
賢太郎とも、眞子の兄としてそれなりに仲良くしていたようだ。
…この事件の最大の被害者であり、最もかわいそうな子。
傍から見れば、この事件で眞子以外のすべてを失っているが、本人は眞子がいるので幸せのようだ。
今回の被害者、その2
シスコンでロリコンの人間。
実は妹と同じで独占欲がかなり強い。
それ故に、妹に対しての溺愛は、自身の初めての兄妹ということもあり嬉しく、独占しようとしていた。
雪ちゃんのことは、邪魔だった。
実際かなり嫌っていたようだ、眞子を奪うから。
…とはいえ、本土にでて色々と変わり、同窓会に出た理由も「眞子や雪、咲にまた正面から向き合うため」と立派。
まぁ、遅すぎたために咲に睡眠薬を盛られ剥製になった。
…こいつが事件の原因とも言えなくない。
シスコンでロリコンの人間。
実は妹と同じで独占欲がかなり強い。
それ故に、妹に対しての溺愛は、自身の初めての兄妹ということもあり嬉しく、独占しようとしていた。
雪ちゃんのことは、邪魔だった。
実際かなり嫌っていたようだ、眞子を奪うから。
…とはいえ、本土にでて色々と変わり、同窓会に出た理由も「眞子や雪、咲にまた正面から向き合うため」と立派。
まぁ、遅すぎたために咲に睡眠薬を盛られ剥製になった。
…こいつが事件の原因とも言えなくない。
今回の被害者、その3
咲のおかげで家庭が滅茶苦茶になった人。
雪に何度も呼びかけていたが、眞子に阻まれていた。
更には、いい人だと思っていた先生にまで刺される始末。
この人を救出し、尚且つ殺害前に会話し本音を引き出すのが最高エンディングの条件である。
表面上は「眞子と雪はあの形でいい」というが<信用><説得>あるいはRPで「二人を助けたい」との考えを聞ける。
娘があんな目にあって、マスコミに追い立てられ、学校にも責任問題を押し付けられ、警察でも色々と酷い話をされ。
それでも自殺なんてせずに雪と向き合おうとしても眞子に邪魔されて…。
…もう勘弁してやれよ…。
因みに、このシナリオは5回目であり、彼女はその全てで登場したが、救われたのは1回だけである。
咲のおかげで家庭が滅茶苦茶になった人。
雪に何度も呼びかけていたが、眞子に阻まれていた。
更には、いい人だと思っていた先生にまで刺される始末。
この人を救出し、尚且つ殺害前に会話し本音を引き出すのが最高エンディングの条件である。
表面上は「眞子と雪はあの形でいい」というが<信用><説得>あるいはRPで「二人を助けたい」との考えを聞ける。
娘があんな目にあって、マスコミに追い立てられ、学校にも責任問題を押し付けられ、警察でも色々と酷い話をされ。
それでも自殺なんてせずに雪と向き合おうとしても眞子に邪魔されて…。
…もう勘弁してやれよ…。
因みに、このシナリオは5回目であり、彼女はその全てで登場したが、救われたのは1回だけである。
私立探偵、基本、物語にかかわらない。
時間切れになると登場し、真相を推理して探索者にSANチェックを与える人。
ふつうにいい人である。
KPの探索者であり、セッション回数8、神話技能9、魔術総数4、AF数2と、中々の猛者。
まぁ、最近は導入用の便利NPC扱いだけえど。
時間切れになると登場し、真相を推理して探索者にSANチェックを与える人。
ふつうにいい人である。
KPの探索者であり、セッション回数8、神話技能9、魔術総数4、AF数2と、中々の猛者。
まぁ、最近は導入用の便利NPC扱いだけえど。
KPの探索者で今回のお助けキャラ。
色々と姉から聞いているので、探索者のことは知っている。
セッション回数は1で怪異にはまだまだの子。
…なぜか、この人を黒幕だと推理する人が多い。
色々と姉から聞いているので、探索者のことは知っている。
セッション回数は1で怪異にはまだまだの子。
…なぜか、この人を黒幕だと推理する人が多い。
出世欲がとても強い刑事。
「田中雪拉致監禁強姦殺人未遂事件」を担当していた刑事であり、執拗な尋問を繰り返した人。
眞子ちゃんに恨まれている、この事件で遠い地方に飛ばされた。
なお、彼が味方になるルートも一応存在する。
警察関係者の場合、彼が敵視するので難しかったりするが。
味方になってもあまり役に立つとはいえなかったり…まぁ、基本お邪魔NPC。
「田中雪拉致監禁強姦殺人未遂事件」を担当していた刑事であり、執拗な尋問を繰り返した人。
眞子ちゃんに恨まれている、この事件で遠い地方に飛ばされた。
なお、彼が味方になるルートも一応存在する。
警察関係者の場合、彼が敵視するので難しかったりするが。
味方になってもあまり役に立つとはいえなかったり…まぁ、基本お邪魔NPC。
後日談終わったぁ!時間かかって申し訳ございません。
そして、ありがとうございました。
この度、この未熟なKPに付き合い、4時間もオーバーして申し訳ございません。
しかし、優しいPLに囲まれ、最後に「楽しかった」といっていただきました。
本当にKP冥利に尽きます、ありがとうございました。
それでは、皆さまへの謝辞を。
しそのは様、警察官探索者としての様々な矜持を見せてもらいました。
最後の〆はすっごくカッコよかったです!本当にAF渡してよかった…!
そして、元警察官にして申し訳ないです…竜胆探偵事務所は、いつでも歓迎します。
ぶらん様、唯一の女性探索者として、色々な活躍を見せてくれました。
というか、普通にかっこいい…!そして最後はヒロイン化させてすまねぇ…!
もし、次会えたなら、そのときは戦闘による活躍も期待しております。
やた様、最初から最後まで探索者としてのRPを貫き通してました。
探偵助手のカッコよさ…!技能やダイスも安定していたので安心して見れました。
そして最終決戦での日本刀の恵まれなさ…次は…次こそは…!
山田ァ!様、継続医者、そして魔術師としての片鱗を見せてくれました。
王道を突き進むRPは見ていて気持ちよかったです。
最終決戦のダイス運は一番あらぶってましたね…いろんな意味で。
はる様、CoCのwiki初セッションがこんなKPとシナリオで済まねぇ…。
とはいえ、オンセ初めてであそこまで濃い忍者Doctorの形を見せるとは…。
次も参加していただければ楽しみです。
リバー様、魔術盾要員として最終決戦では任せっぱなしでしたね。
消費MP80以上!AFを渡しておいてよかったと切実に思いました。
元極道のゲーム実況リーマンがどのようになるのか楽しみにしていました。
そして魔術師兼日本刀という活躍は素晴らしかったです、ありがとうございました。
それでは、皆さま「またどこかの卓で会えることを祈って」
そして、ありがとうございました。
この度、この未熟なKPに付き合い、4時間もオーバーして申し訳ございません。
しかし、優しいPLに囲まれ、最後に「楽しかった」といっていただきました。
本当にKP冥利に尽きます、ありがとうございました。
それでは、皆さまへの謝辞を。
しそのは様、警察官探索者としての様々な矜持を見せてもらいました。
最後の〆はすっごくカッコよかったです!本当にAF渡してよかった…!
そして、元警察官にして申し訳ないです…竜胆探偵事務所は、いつでも歓迎します。
ぶらん様、唯一の女性探索者として、色々な活躍を見せてくれました。
というか、普通にかっこいい…!そして最後はヒロイン化させてすまねぇ…!
もし、次会えたなら、そのときは戦闘による活躍も期待しております。
やた様、最初から最後まで探索者としてのRPを貫き通してました。
探偵助手のカッコよさ…!技能やダイスも安定していたので安心して見れました。
そして最終決戦での日本刀の恵まれなさ…次は…次こそは…!
山田ァ!様、継続医者、そして魔術師としての片鱗を見せてくれました。
王道を突き進むRPは見ていて気持ちよかったです。
最終決戦のダイス運は一番あらぶってましたね…いろんな意味で。
はる様、CoCのwiki初セッションがこんなKPとシナリオで済まねぇ…。
とはいえ、オンセ初めてであそこまで濃い忍者Doctorの形を見せるとは…。
次も参加していただければ楽しみです。
リバー様、魔術盾要員として最終決戦では任せっぱなしでしたね。
消費MP80以上!AFを渡しておいてよかったと切実に思いました。
元極道のゲーム実況リーマンがどのようになるのか楽しみにしていました。
そして魔術師兼日本刀という活躍は素晴らしかったです、ありがとうございました。
それでは、皆さま「またどこかの卓で会えることを祈って」
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