ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

シナリオ名:パンドラスコア:Insanity Remix 作者:まつゆき

概要

自作のシナリオであるパンドラスコア:Pfのギミックを流用して作った短時間向け現代日本シンプルクローズド。
ストーリー部分をバッサリカットして簡略化し、SAN削りポイントを増量。ついでにタイトルも無駄にオサレに。
ギミックが同じためどちらかを知っている場合もう片方をやるのは非推奨。
Pfのほうはセッションの時間に余裕がある、またNPCとの交流や物語のバックグラウンドを探ることを楽しみたい方向き。(Pfもその内上げるつもりです)
短時間でサクサク進めたい、発狂や冒涜的描写を楽しみたい方はこちら向きかも。
改変可。
推奨人数2〜4人
難易度★★☆☆☆ 発狂はするがロストまではあまりいかないはず
テキセで3〜5時間ほど

推奨技能
必須何かしらの音楽技能(歌唱か一般的な楽器の演奏を推奨)
使う目星、図書館、聞き耳
余裕あったら戦闘技能、精神分析

あらすじ

探索者は全員何かしらの音楽の心得があります。
そんなあなたたちが目覚めると見知らぬ場所にいました。
遠くから何か聞いたこともない、不吉で恐ろしい音楽が聞こえてきます。
探索者たちはその旋律の中で帰還に向けて動き出すこととなります。

シナリオ内容

音楽の使者、トルネンブラという神格に目を付けられ、異空間に招かれた探索者たちのシナリオ。
このシナリオ中に限り、歌唱や演奏に成功すると一時的狂気を治療できる。
音が原因の一時的発狂の場合、狂気内容は固定される。
探索者を狂わせたその音を、なんとしても奏でたくなるのである。
持ち物が何もない状態で知らない空間に放り出されるところからスタート。

音楽室

探索者たちが最初に目覚める場所。
→聞き耳成功で、どこか遠くから何か音楽のようなものが聞こえているが、背筋が凍るような恐ろしい旋律だと感じる。SANC0/1
様々な楽器が置かれている。一般的な楽器であればなんでもある。
楽器を持ち運ぶためのケースやストラップなどもあることにして良い。
持ち運びの可能な電池式のキーボードやアンプもあるのでやピアノやエレキギターを弾きたい人にも安心。
メモが置いてあり(目星不要)「天上の者のへの音は狂いの音。魅入られることなきよう。正しき音は人の子のための音。肉体を、魂を人の世へ引き戻す鍵」と書かれている。
また裏返すと「正しき音は、あるいは狂気に堕ちた魂を引き戻せるやもしれない」と書かれている。

廊下

音楽室から出ると廊下につながっている。恐ろしい音がよりはっきり聞こえる。音楽室で聞き耳に失敗したものはSANC0/1d3
音楽室に続く扉のほか、扉が二つと上に続く階段がある。それぞれの扉には何の部屋か札が掛かっている。
階段に近づくと、音はこの先から聞こえることがわかる。
倒れている人が複数いるが、近づくとみな一様に死んでいる。外傷などはなく、死因は不明。SANC1/1d4
死体には楽器が近くに落ちていたり手に持ったりしているものが多い。
→知識または音楽技能で、死体の中に音楽家として活動していた者がいることがわかる。
→目星に成功すると、死体の中にポケットに楽譜が入っているものがあると気づく。タイトルなどは不明。
 →音楽技能成功でこの空間にずっと響いている音とよく似ていることがわかる。
 →アイデア成功で、直感的に人が触れてはならないおぞましいものだと気づく。SANC0/1d2
・その楽譜を演奏すると奏者と近くで聞いた人間のSANC1/1d6
発狂した場合はアイデアの代わりに音楽技能を振ること。一時的狂気内容は固定で、楽譜に書かれた曲を奏でることが自分の使命だと思うようになる。
不定の狂気については狂気表で決めて良い。

図書館

廊下にある扉の一つから繋がっている。
音楽関連の書籍や楽譜が多数ある。欲しい楽譜があれば図書館技能で探してRPで歌ったり弾いたりできることにして良い。
目星か図書館で一冊異質な本を見つける。調べるとトルネンブラについて書かれている。

「音楽の使者 トルネンブラ
生きた音であるトルネンブラは、実体のない常軌を逸した恐ろしげな音として顕現する。
一部の狂人だけが崇拝しており、多くはその才能ゆえに異界の存在に目をつけられた音楽家たちである。
この神をパトロンとしたものはさらなる音楽の技量と知識を得るが、代わりにその理性をすり減らし、音楽の使者とその歌に強迫的な執着を見せるようになる。
最終的にその音楽家は魂を連れ去られ、死してなお音楽を奏で続ける肉体だけがあとに残される。」
→廊下にある死体はこの神に魂を連れ去られたのではないか、自分たちもまた同じ末路をたどるのではないかと思い恐怖する。SANC0/1d3

難解な言い回しのため、以下については母国語ロール成功でわかる
「この神に接触するための方法を記したものが存在するらしい。
音楽の才があるものでなければ扱えないという。」※

クトゥルフ神話技能に成功で以下がわかる
「音楽家は正しい調子で歌ったり演奏している限り、一時的ながらトルネンブラを寄せ付けずにいることができる。」

※の情報を得たのちに図書館技能で探すと楽譜が見つかる。
「神の降臨のための旋律」
死体の手にある楽譜を見つけていれば、同一のものだとわかる。
・見つけていない場合
→音楽技能成功でこの空間にずっと響いている音とよく似ていることがわかる。
 →アイデア成功で、直感的に人が触れてはならないおぞましいものだと気づく。SANC0/1d2

倉庫

廊下にある扉の一つから繋がっている。
雑多に物が置いてある。幸運で何かしら見つかるかもしれない。
PCの人数や状態によってはここに音楽技能持ちの友好NPCを配置してもいいかもしれない。

階段をのぼる

階段の上には大きな扉がある。音からしてその向こうでは複数の人間が演奏を行っているらしいことがわかる。

ホール

階段の上の大きな扉の先にある。これまでのどの部屋よりも広い。探索者たちの入ってきて正面および天井に両開きの扉があり、錠前のついた鎖が複数、どちらの扉にもついており、封印されている。
しかし、正面の扉と違い、天井の扉の方は既に錠前がいくつか外れて鎖が垂れ下がっていることがわかる。
錠前の数はPLの人数に応じて適宜調整することになるが、3人の場合それぞれ7つずつを想定している。
広い部屋の中央でPCと同数の人間が例の曲の演奏をしているが、扉を開けてもこちらに目もくれない。話しかけても無反応である。
間近で耳にする恐ろしい音楽は、これまでよりずっと激しく探索者たちの精神を蝕む。SANC1d2/1d6
発狂した場合はアイデアの代わりに最も高い音楽技能を振ること。一時的狂気内容は固定で、楽譜に書かれた曲を奏でることが自分の使命だと思うようになる。
不定の狂気については狂気表で決めて良い。

→目星に成功で奏者たちはみな青白い顔をしており、目に生気がないとわかる
 →さらにアイデアに成功でこの者たちは全員既に死亡しており、死してなお音楽を奏でていると気づく。SANC1/1d6

→医学に成功でこの者たちは全員既に死亡しており、死してなお音楽を奏でていると気づく。SANC1/1d6

部屋に入った時点で戦闘ラウンドとして処理する。
死人の奏者は演奏以外の行動をとらず、回避も行わないが、演奏を止めようと押さえつけるまたは楽器を奪い取ろうとした場合はSTR対抗が発生する。
楽器を奪われるとその場に崩れ落ちて物言わぬ死体となる。
腕を破壊する、HPを0にするなどしてもやはり死体になる。
また、攻撃した場合に死人の奏者が演奏をやめてしまうかどうかはその時与えたダメージと現在HP/2(端数切捨て)の数値で対抗を行う。
死人の奏者もしくは音楽を聞いて発狂した探索者がラウンド中に演奏技能に成功した回数と同数、天井の錠が外れる。この処理はラウンド終了時に行うため、技能に成功していても終了時までに演奏が止まっていれば鍵は外れない。
発狂していない探索者たちが歌唱や演奏を行った場合、演奏技能に成功した探索者と同数だけ、死人の奏者の演奏成功を無効化できる。
探索者の成功数が死人の成功数を上回っても何も起こらない。
歌唱や演奏による狂気の治療効果は戦闘中も有効である。
天井のすべての鍵が外れるとトルネンブラが降臨し、DEADENDである。

・死人の奏者の能力・技能について
能力値は探索者同様にダイスを振るか、あるいは適当に平均的な値で設定する。
演奏している楽器についてはなんでも良いが、みな才能ある者の成れの果てなので成功率は7〜9割はある。

・全ての死人の奏者を倒すまたは無力化することができた場合
ホール内で歌唱か演奏に成功すると成功者の数だけ正面の扉の鍵が外れる。と同時に、天井の扉から音が響く。
完全には開いていないものの、いくつかの鎖が外れて緩んだ封印の隙間から、漏れ聞こえてくる何か。
それは今まで聞いてきた死者の演奏と似通っていながら明らかに異質であり、人ならざるもの、常軌を逸した何かであるとわかる。
不吉だ、恐ろしい、身の毛もよだつような、そういったあなたたちの知るあらゆる形容詞をもってしてもこの音を表すには不足である。
そんな生きた音が間違いなく天井の扉の向こうに来ている。(この時点ではSANCなし)
再び戦闘ラウンドと同様の処理をする。(このとき、最初に技能を振ったのが一人であれば、SAN減少が大きいためそれは戦闘ラウンドに含めなくてもよい。複数人ならラウンド開始)
イニシアチブ順に歌唱か演奏を行い、成功者の数だけ正面の鍵が外れる。
ラウンドの終了時、トルネンブラの発する音によるSAN減少が発生する。
減少量は1d(4+死人の奏者戦で外れた鍵の数)-(そのラウンドで技能に成功した回数)である。
PCの人数や状態によっては適宜調整すること。
このSAN減少で発狂には陥らない。
正面の扉の鍵がすべて外れたのち、その扉を開けて出るとシナリオクリア。日常へ帰還。

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