最終更新:ID:JZQdXGQ/+g 2014年08月04日(月) 19:33:47履歴
シナリオ名:蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ-
キーパー:あきおっと
募集人数:5人
開催日程:8月1日-9日※真に申し訳ありませんがこちらの都合で期間延長です。
開催日数:9日※真に申し訳ありませんが(略
募集締切:締切
※キャラの選定は7/20迄にお願いします。
調整は前日までで構いません。
開催部屋:自鯖10号室
卓難易度:☆☆☆
シナリオ傾向:前半Classic → 後半Hollywood Style
シナリオ概要:箱庭脱出系シナリオ
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ-:後日談…そして
キーパー:あきおっと
募集人数:5人
開催日程:8月1日-9日※真に申し訳ありませんがこちらの都合で期間延長です。
開催日数:9日※真に申し訳ありませんが(略
募集締切:締切
※キャラの選定は7/20迄にお願いします。
調整は前日までで構いません。
開催部屋:自鯖10号室
卓難易度:☆☆☆
シナリオ傾向:前半Classic → 後半Hollywood Style
シナリオ概要:箱庭脱出系シナリオ
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ-:後日談…そして
25:00に終了します。
8月1日(金) 21:00-25:00
8月2日(土) 21:00-25:00
8月3日(日) 21:00-25:00
8月4日(月) 21:00-25:00
8月5日(火) 21:00-25:00
8月6日(水) 21:00-25:00
8月7日(木) 21:00-25:00
8月8日(金) 21:00-25:00
8月9日(土) 21:00-25:00
8月1日(金) 21:00-25:00
8月2日(土) 21:00-25:00
8月3日(日) 21:00-25:00
8月4日(月) 21:00-25:00
8月5日(火) 21:00-25:00
8月6日(水) 21:00-25:00
8月7日(木) 21:00-25:00
8月8日(金) 21:00-25:00
8月9日(土) 21:00-25:00
結社との決戦
導入1:探索者はかつて敵対のあった秘術結社G∴Dの『二重存在』計画の再始動を耳にする…
佐々木小太郎、横田空、卯月修ルート
(花と建物3部作系) 目的:G∴Dの目的を調べつつそれの阻止を図る。
知己の救出
導入2:身体を取り返す…少女はそう呟く。彼女が向かうその先は…
辻宮子ルート
(生命の知識系) 目的:霧崎雀の救出
怪事件の解決
導入3:とある場所にて発生した誘拐事件を追っていくうちにあなたは…
影宮空十ルート
(新規参加系) 目的:事件の解決
そして集いし一行は記憶の大半を失い、謎の施設に囚われていた。
導入1:探索者はかつて敵対のあった秘術結社G∴Dの『二重存在』計画の再始動を耳にする…
佐々木小太郎、横田空、卯月修ルート
(花と建物3部作系) 目的:G∴Dの目的を調べつつそれの阻止を図る。
知己の救出
導入2:身体を取り返す…少女はそう呟く。彼女が向かうその先は…
辻宮子ルート
(生命の知識系) 目的:霧崎雀の救出
怪事件の解決
導入3:とある場所にて発生した誘拐事件を追っていくうちにあなたは…
影宮空十ルート
(新規参加系) 目的:事件の解決
そして集いし一行は記憶の大半を失い、謎の施設に囚われていた。
ドーバ(道場) G∴D高位の術者。日本支部のトップでもある。『二重存在』計画キーマン。嫌世的。
バラギ(薔薇城) ドーバの配下の魔術師。『二重存在』黒薔薇の遺伝子提供者。世俗的。
スレイマン・ゴールド 高位の姉妹魔女の姉。双子の妹シルバーと対成す魔女。
スレイマン・シルバー 高位の姉妹魔女の妹。「創造と改造の魔女」に敵愾心を抱く。
黒龍卿 黒髪の少年の姿を持つ高位魔術師。
ナナノオ 結社に数少ない陰陽道を携える「狐使い」。第七の尾。
アインハンダー とある『二重存在』の原型となった魔術師。
モノケロス 死霊召喚に秀でた魔術師。
グラーツェ・クローネンバーグ 結社創始者の一人であったが探索者の手により失脚。復讐を狙う。吸血鬼兵団の擁立者。
W・W(「ダブル」) 少年とも少女とも見える銀髪の子供。自らを"ウィルバー"と名乗る。スズメは彼?(彼女?)を「オウム」と呼んだ。
被験体番号202号 二重存在最終型の少女。心象空間での「キリサキスズメ」の本当の姿。
C-9「クラウディア」 軍事企業体にて極秘開発されていた強化人間C型の9番目の機体。G∴Dに接収されていた。
戸塚 かずえ 佐々木家の長女。既婚者。5歳の娘がいる。
戸塚 かなめ 十束家長女。この年でありながら、炊事洗濯家事全般に非凡な才能を見せる。
佐々木ふたみ 佐々木家次女。元自衛隊特殊部隊所属。幹部候補生として活躍を期待されていたが4年程前に除隊し、現在はある人物の私兵部隊に所属している。
佐々木 みつは 佐々木家三女。御簾華大学法学部を優秀な成績で卒業したキャリア組。警視庁刑事部捜査1課に配属時神話的事件に遭遇。
佐々木 よもぎ 佐々木家四女。大学在学中にデビューした伝奇ホラー作家。色々あって、伝奇ホラー作家としては現在休筆中。
柳生 洋志 生徒会に所属する高校3年生。小太郎に言わせるところの「悪友」。男にしては背が低く、よく中学生に間違えられる。
海野 敬 霞戸高校3年生。父と同じ曲芸師の道を目指すも神話的事件に遭遇。探偵の血が目覚め活動を開始する。
大元 楓 霞戸高校の3年生。小太郎の幼馴染で恋人。フェンシング部の部長兼料理研究会所属。料理でまともに作れるのは激辛料理に限られる。
夜 辻宮子の愛猫。名付け親は別の人物。黒猫の子猫。
戦闘ルールは以下の通りとします。
・Dex順に行動。Dexが同時の場合1d100を振って高いほうが先行。
・自分の手番に攻撃回数をすべて消費する。全攻撃回数使用で1行動枠とする。
・クリティカルが出た場合、相手の装甲を無視する。(肉体特性や魔法的保護は対象外とする)
・貫通武器を使用の場合、スペシャル以上でダメージダイスを倍とする。
・武器での受け流しを行った場合、ダメージは武器に適用される。耐久が0になった武器は破壊されたものとする。
・DBの適用は任意とする。宣言の無かった場合は適用されたものと扱う。
・キャラクターの1ラウンド中の行動枠は2とする。
・自分の手番に行える能動行為は攻撃と特殊行動(登攀や機械修理等)
・1Tにつき1度、受け流し、もしくは回避を実行できる。
・攻撃を行わない事で、使用していない防御行動を1つ使用可能。
Ex)自身の攻撃の前に敵からの攻撃を2度受ける。自身の攻撃を見送る事で、回避と受け流しが可能となる。
・キャラクターの行動枠1を消費してかばうを使用可能。Dex5倍以下の判定に成功すれば攻撃対象を自分に変更できる。
・Dex順に行動。Dexが同時の場合1d100を振って高いほうが先行。
・自分の手番に攻撃回数をすべて消費する。全攻撃回数使用で1行動枠とする。
・クリティカルが出た場合、相手の装甲を無視する。(肉体特性や魔法的保護は対象外とする)
・貫通武器を使用の場合、スペシャル以上でダメージダイスを倍とする。
・武器での受け流しを行った場合、ダメージは武器に適用される。耐久が0になった武器は破壊されたものとする。
・DBの適用は任意とする。宣言の無かった場合は適用されたものと扱う。
・キャラクターの1ラウンド中の行動枠は2とする。
・自分の手番に行える能動行為は攻撃と特殊行動(登攀や機械修理等)
・1Tにつき1度、受け流し、もしくは回避を実行できる。
・攻撃を行わない事で、使用していない防御行動を1つ使用可能。
Ex)自身の攻撃の前に敵からの攻撃を2度受ける。自身の攻撃を見送る事で、回避と受け流しが可能となる。
・キャラクターの行動枠1を消費してかばうを使用可能。Dex5倍以下の判定に成功すれば攻撃対象を自分に変更できる。
今回はキャラクター毎に空の"テンプレート"が用意されます。
基本的には、[誰]が[何処]で[何]をしたか。と言うような文で構成され、
キーワードはブランクとなります。探索の中で拾っていくキーワードを埋めていく事で
自身にかけられた呪縛を打破していく。という内容となります。
キーワードは自由に埋めれますので、見つけた言葉を手当たり次第に生めて行きますと
キャラの性格も目的も以前のものとは全く違うものとなります。
また、キーワードの入手はキャラ毎個別となります為、自分の欲するキーワードを他PCが入手している場合も有ります。
その場合の対処方法は・・・シナリオ内でご確認下さい。
今回の舞台は2箇所。PC達が囚われている世界"あおすみれ"。
もう一方はPC達を助けんと画策するNPC達が動き回る"K県O田原市"です。
あおすみれの探索を進めるのにはO田原市の探索を進める必要が出て参ります。
その為に、PC達は外部で戦う仲間を"思い出す"必要が出てきます。
基本的には、[誰]が[何処]で[何]をしたか。と言うような文で構成され、
キーワードはブランクとなります。探索の中で拾っていくキーワードを埋めていく事で
自身にかけられた呪縛を打破していく。という内容となります。
キーワードは自由に埋めれますので、見つけた言葉を手当たり次第に生めて行きますと
キャラの性格も目的も以前のものとは全く違うものとなります。
また、キーワードの入手はキャラ毎個別となります為、自分の欲するキーワードを他PCが入手している場合も有ります。
その場合の対処方法は・・・シナリオ内でご確認下さい。
今回の舞台は2箇所。PC達が囚われている世界"あおすみれ"。
もう一方はPC達を助けんと画策するNPC達が動き回る"K県O田原市"です。
あおすみれの探索を進めるのにはO田原市の探索を進める必要が出て参ります。
その為に、PC達は外部で戦う仲間を"思い出す"必要が出てきます。
Q1:技能99%でもいいですか?
A1:構いませんが、なぜその技能が高いのか?説明を求めさせていただく場合がございます。
「25%でビギナー、50%でプロフェッショナル、75%で特筆才能、90%を超えると超人の域」
上記を参考に作成してください。
※個人技能はご自由にお取りください。
※継続参加者に関しては何の問題もございません。
Q2:武道や拳銃技能をとってもいいですか?
A2:技能について制限をかけません。武器の調達は覚悟下さい。
Q3:おすすめの技能はありますか?
A3:定番の「目星」「聞き耳」「図書館」は使用する場面は多いでしょう。
また推奨技能として「機械修理」「電気修理」「コンピュータ」「医学」「生物学」が挙げられます。
あると有利になる可能性がある技能として「鍵開け」「隠れる」「忍び歩き」「戦闘技能」があります。
戦闘は固定で発生する予定です。
A1:構いませんが、なぜその技能が高いのか?説明を求めさせていただく場合がございます。
「25%でビギナー、50%でプロフェッショナル、75%で特筆才能、90%を超えると超人の域」
上記を参考に作成してください。
※個人技能はご自由にお取りください。
※継続参加者に関しては何の問題もございません。
Q2:武道や拳銃技能をとってもいいですか?
A2:技能について制限をかけません。武器の調達は覚悟下さい。
Q3:おすすめの技能はありますか?
A3:定番の「目星」「聞き耳」「図書館」は使用する場面は多いでしょう。
また推奨技能として「機械修理」「電気修理」「コンピュータ」「医学」「生物学」が挙げられます。
あると有利になる可能性がある技能として「鍵開け」「隠れる」「忍び歩き」「戦闘技能」があります。
戦闘は固定で発生する予定です。
花と建物シリーズの番外編。本編で解消されなかったネタをここで消化致します。
また、JOEFA様の許可を頂き、生命の知識より始まった流れの関係者とのコラボとなっております。
・血薔薇療養所-べにばら さなとりうむ-
・雪百合天象儀-しらゆり ぷらねたりうむ-?
・夜蓮華水族館-くろはす あくありうむ-
KP:JOEFA様シナリオ
・生命の知識【KP:JOEFA】
・追う者、追われる物
また、JOEFA様の許可を頂き、生命の知識より始まった流れの関係者とのコラボとなっております。
・血薔薇療養所-べにばら さなとりうむ-
・雪百合天象儀-しらゆり ぷらねたりうむ-?
・夜蓮華水族館-くろはす あくありうむ-
KP:JOEFA様シナリオ
・生命の知識【KP:JOEFA】
・追う者、追われる物
参加希望いたします。
佐々木 小太郎 (♂) 高校生 17歳 PL:海千山千
STR:[11] DEX:[15] INT:16 アイデア:80
CON:8 APP:13 POW:[17] 幸 運:85
SIZ:15 SAN:89 EDU:11 知 識:55
H P:12 M P:17 回避:30 ダメージボーナス:+1D4
――――――――――――――――――――――――――
[技能]
[職業技能]
信用:60% 心理学:40% 英語:41%
法律:35% 芸術[家事]:75%
[成長技能]
聞き耳:25+13% 目星:25+4%
オカルト:5+2% 神話:10%
図書館:60+6%
[技能](成長技能点:20)
回避:60+10%
組み付き:64+3% 武道[合気]:60+7%
――――――――――――――――――――――――――
[持ち物]
・武器
・防具 黄布の腕輪(STR,DEX,POWに+1)
・所持品 ソーイングセット 財布
スマホ 腕時計
LEDライト 自宅の鍵
[プロフィール]
霞戸高校3年生。4月4日生まれ。佐々木家の長男。
五人の姉がいる。妹が一人増えた。
特異な姉たちとは違い、良くも悪くも平凡な人物。
そのためか、要らぬ苦労をすることが多い。
苦労が人間性を磨いているのか?特技は家事と武道。
佐々木家における家事全般は彼の仕事。
事故にあい、後遺症で武道の道を諦めたが
大事なものを守るために再び修練を始めた。
STR:[11] DEX:[15] INT:16 アイデア:80
CON:8 APP:13 POW:[17] 幸 運:85
SIZ:15 SAN:89 EDU:11 知 識:55
H P:12 M P:17 回避:30 ダメージボーナス:+1D4
――――――――――――――――――――――――――
[技能]
[職業技能]
信用:60% 心理学:40% 英語:41%
法律:35% 芸術[家事]:75%
[成長技能]
聞き耳:25+13% 目星:25+4%
オカルト:5+2% 神話:10%
図書館:60+6%
[技能](成長技能点:20)
回避:60+10%
組み付き:64+3% 武道[合気]:60+7%
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[持ち物]
・武器
・防具 黄布の腕輪(STR,DEX,POWに+1)
・所持品 ソーイングセット 財布
スマホ 腕時計
LEDライト 自宅の鍵
[プロフィール]
霞戸高校3年生。4月4日生まれ。佐々木家の長男。
五人の姉がいる。妹が一人増えた。
特異な姉たちとは違い、良くも悪くも平凡な人物。
そのためか、要らぬ苦労をすることが多い。
苦労が人間性を磨いているのか?特技は家事と武道。
佐々木家における家事全般は彼の仕事。
事故にあい、後遺症で武道の道を諦めたが
大事なものを守るために再び修練を始めた。
キャラクター修正としまして技能に成長点20点を割り振り。
3つの選択物(既に明示)より1つ選択。
を行い、キャラに反映下さい。
また、今回の件で絡める予定のあるNPC、PCが居ればそれに関する情報明示も下さい。
EX)いつせ 等
3つの選択物(既に明示)より1つ選択。
を行い、キャラに反映下さい。
また、今回の件で絡める予定のあるNPC、PCが居ればそれに関する情報明示も下さい。
EX)いつせ 等
C県赤牟市の住宅街の一角。佐々木の表札が置かれた門のある家。
その玄関口でちょっとした言い争いが交わされている。一方的にまくし立てる少女とそれをいなす青年の声。
「だから、お願いしたのはセブン特製の黒蜜きなこであって、いちごレアチーズじゃないって…」と少女。
「…お前いつもいちごレアチーズだったじゃないか。」と疲れた感じで少女に返す青年。片手に手提げ袋。
これから買い物に行く所だったろうか?袋の中身は存在していない。
「今期間限定で新商品でてるのよ…前にネット広告見せたでしょ…」と怒気を吐かんばかりの少女。
「…だっけか?」首を撚る青年。全く覚えがないらしい。「…すまん、忘れてる。」と火に油を注ぐ。
青年の名は小太郎。佐々木家の長男である。少女の名はりっか。佐々木家の六女である。
りっかは佐々木家の実子ではなく、当然眼前の小太郎とも血の繋がりは無い。
彼女が佐々木家に引き取られてから2年近くが経過している。
りっかを佐々木家の養子に連れてきたのは佐々木家5女のいつせ。
とある島への旅行の際に色々あって彼女を連れて帰ってくる。
その際の背景事情を知っているのは、いつせと次女のふたみの2人だった。
小太郎が実際、りっかに関しての背景を知ったのは黒蓮華市での事件を経てからである。
彼が数回関与した事件の背後に居た秘術結社『G∴D』と呼ばれるそれ。
りっかはそこで生まれた二重存在「黒薔薇」と呼ばれる被験体の一人だった。
奇しくも色々な偶然が重なり、佐々木りっかとして彼女は此処に居る。
最初は戸惑っていた黒薔薇本人も、小太郎達と怪事件に関与していくうちにりっかとしての居場所を勝ち得ていく。
この2年ですっかりと実の兄妹と変わらぬ感じとなった。
玄関前のこの諍いも、その発展と思える。ある意味良い兆候だろうか。空気自体は険悪であるが。
りっかが小太郎の胸ぐらを引き寄せ、じっと睨む。「いい?もう一度だけ教えてあげるわ?」と凄みつつ
「お、おう。」と力なく答える小太郎。「パソコンとこ行けばいいのか?」とりっかに確認。
「面倒だからいい。」と一言のりっか。小太郎の眼前に胸ぐらを掴んでいない左手を差し出す。
眉を顰める小太郎。その眼前で開かれるりっかの左手。
その上に、ブルーのデザインの高級アイスの入れ物が出現した。
「いい?これよ?これ…」と念を押すりっか。
「お、おう、判った。」と小太郎…そして。
「なぁ、これも魔法か?よく出来てるな?」と感に入った様子でりっかの左掌に存在するそれを眺める。
小太郎の視線に合わせてりっかも自分の左掌を見る。
「…あら?これ…どうやったんだろう…」
と、首を捻り
「何か知ってる?」と小太郎に。
「…俺が知るか。」と即答する小太郎。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
それから数刻後。
満足気に先程のパッケージのアイスを賞味するりっか。
それを離れた位置で眺めつつ麦茶を飲む小太郎。
傍らにはメモがひとつ。5女のいつせから小太郎に宛てたものだ。
近日に海外に出ている姉が二人帰国してくるらしい。布団やらを準備しとく様との命令だ。
次女のふたみは海外を駆けまわる仕事に着いており。滅多に帰国しない。
三女のみつははかつて警視庁捜査1課に属していたが、色々あって現在はロス市警に勤務している。
その2人が時同じくして戻ってくるとかで、メモはその迎えの準備の命令指示書であった。
準備に大わらわしつつも小太郎は先程の一件をりっかに問うた。
りっかからの回答は判らない…の一言。事実、先程もあの商品サンプルは2人の驚愕の視線を受け消滅したのだ。
りっかは小太郎に品物を見せれる確信があり、それを実行したという。
小太郎はりっかの掌に出現したそれから冷気すら感じたのだ。
「てっきり魔法かなんかかと思ったんだが…」と溜息と同時に呟く。
りっかは目的のものを食し、機嫌が戻ったのか小太郎に一言述べた。
「ひょっとしたら…なのだけれど…」
二重存在の特性として、共有化という能力がある。
魔女でもあるりっかの力を彼女に近しい人間、ここでは小太郎になるが、それに付与できるのだ。
りっかの操る魔法の一部を小太郎も使用できるようになる…と言う能力が共有化だ。
りっかの話ではこの共有化が、記憶レベルで行われたのでは…という事だった。
ちょっとした仮想現実だな…と感嘆する小太郎。実際はりっかの自由意志によって行われる現象ではないらしい。
「私の脳でも取り出して、機械で制御でもすれば可能な話かもね?」と面白くもなさそうに。
話の流れが嫌な方に流れだしたので、小太郎は片手でりっかを差し止め、その流れを分断した。
りっかも、それに応じてその話はそれ以上はされなかった。
最後に一言だけ、「この件を知るのは、結局ドーバしか居ないのかもね…」呟くように。
小太郎はそれに対して、「この件は此処に居る3(ノイズ音)2人だけに留めておこう。」と静かに呟いた。
何れは、この件に携わる仲間に伺う必要もある…そう思いつつ。
その玄関口でちょっとした言い争いが交わされている。一方的にまくし立てる少女とそれをいなす青年の声。
「だから、お願いしたのはセブン特製の黒蜜きなこであって、いちごレアチーズじゃないって…」と少女。
「…お前いつもいちごレアチーズだったじゃないか。」と疲れた感じで少女に返す青年。片手に手提げ袋。
これから買い物に行く所だったろうか?袋の中身は存在していない。
「今期間限定で新商品でてるのよ…前にネット広告見せたでしょ…」と怒気を吐かんばかりの少女。
「…だっけか?」首を撚る青年。全く覚えがないらしい。「…すまん、忘れてる。」と火に油を注ぐ。
青年の名は小太郎。佐々木家の長男である。少女の名はりっか。佐々木家の六女である。
りっかは佐々木家の実子ではなく、当然眼前の小太郎とも血の繋がりは無い。
彼女が佐々木家に引き取られてから2年近くが経過している。
りっかを佐々木家の養子に連れてきたのは佐々木家5女のいつせ。
とある島への旅行の際に色々あって彼女を連れて帰ってくる。
その際の背景事情を知っているのは、いつせと次女のふたみの2人だった。
小太郎が実際、りっかに関しての背景を知ったのは黒蓮華市での事件を経てからである。
彼が数回関与した事件の背後に居た秘術結社『G∴D』と呼ばれるそれ。
りっかはそこで生まれた二重存在「黒薔薇」と呼ばれる被験体の一人だった。
奇しくも色々な偶然が重なり、佐々木りっかとして彼女は此処に居る。
最初は戸惑っていた黒薔薇本人も、小太郎達と怪事件に関与していくうちにりっかとしての居場所を勝ち得ていく。
この2年ですっかりと実の兄妹と変わらぬ感じとなった。
玄関前のこの諍いも、その発展と思える。ある意味良い兆候だろうか。空気自体は険悪であるが。
りっかが小太郎の胸ぐらを引き寄せ、じっと睨む。「いい?もう一度だけ教えてあげるわ?」と凄みつつ
「お、おう。」と力なく答える小太郎。「パソコンとこ行けばいいのか?」とりっかに確認。
「面倒だからいい。」と一言のりっか。小太郎の眼前に胸ぐらを掴んでいない左手を差し出す。
眉を顰める小太郎。その眼前で開かれるりっかの左手。
その上に、ブルーのデザインの高級アイスの入れ物が出現した。
「いい?これよ?これ…」と念を押すりっか。
「お、おう、判った。」と小太郎…そして。
「なぁ、これも魔法か?よく出来てるな?」と感に入った様子でりっかの左掌に存在するそれを眺める。
小太郎の視線に合わせてりっかも自分の左掌を見る。
「…あら?これ…どうやったんだろう…」
と、首を捻り
「何か知ってる?」と小太郎に。
「…俺が知るか。」と即答する小太郎。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
それから数刻後。
満足気に先程のパッケージのアイスを賞味するりっか。
それを離れた位置で眺めつつ麦茶を飲む小太郎。
傍らにはメモがひとつ。5女のいつせから小太郎に宛てたものだ。
近日に海外に出ている姉が二人帰国してくるらしい。布団やらを準備しとく様との命令だ。
次女のふたみは海外を駆けまわる仕事に着いており。滅多に帰国しない。
三女のみつははかつて警視庁捜査1課に属していたが、色々あって現在はロス市警に勤務している。
その2人が時同じくして戻ってくるとかで、メモはその迎えの準備の命令指示書であった。
準備に大わらわしつつも小太郎は先程の一件をりっかに問うた。
りっかからの回答は判らない…の一言。事実、先程もあの商品サンプルは2人の驚愕の視線を受け消滅したのだ。
りっかは小太郎に品物を見せれる確信があり、それを実行したという。
小太郎はりっかの掌に出現したそれから冷気すら感じたのだ。
「てっきり魔法かなんかかと思ったんだが…」と溜息と同時に呟く。
りっかは目的のものを食し、機嫌が戻ったのか小太郎に一言述べた。
「ひょっとしたら…なのだけれど…」
二重存在の特性として、共有化という能力がある。
魔女でもあるりっかの力を彼女に近しい人間、ここでは小太郎になるが、それに付与できるのだ。
りっかの操る魔法の一部を小太郎も使用できるようになる…と言う能力が共有化だ。
りっかの話ではこの共有化が、記憶レベルで行われたのでは…という事だった。
ちょっとした仮想現実だな…と感嘆する小太郎。実際はりっかの自由意志によって行われる現象ではないらしい。
「私の脳でも取り出して、機械で制御でもすれば可能な話かもね?」と面白くもなさそうに。
話の流れが嫌な方に流れだしたので、小太郎は片手でりっかを差し止め、その流れを分断した。
りっかも、それに応じてその話はそれ以上はされなかった。
最後に一言だけ、「この件を知るのは、結局ドーバしか居ないのかもね…」呟くように。
小太郎はそれに対して、「この件は此処に居る
何れは、この件に携わる仲間に伺う必要もある…そう思いつつ。
1:紹介 「平凡」な高校3年生、家族を世話する「苦労人」、得意なもの「家事と武道」
2:目的 「平和な日常を取り戻す」そのためならばと覚悟を決めた
3:NPC1「佐々木りっか」義妹、信頼、守り抜いてみせる誓い、あと理不尽さは佐々木家女性に許された権利
3:NPC2「スカウト」HERO、憧憬、無事への祈り、姉の友人として家に来る未来が見える
3:NPC「名前」関係、感情、願望、オチ
2:目的 「平和な日常を取り戻す」そのためならばと覚悟を決めた
3:NPC1「佐々木りっか」義妹、信頼、守り抜いてみせる誓い、あと理不尽さは佐々木家女性に許された権利
3:NPC2「スカウト」HERO、憧憬、無事への祈り、姉の友人として家に来る未来が見える
3:NPC「名前」関係、感情、願望、オチ
参加希望します。よろしくお願いします
夕闇に包まれたX県赤月市。
スーパーの買い物袋を両手で下げ帰途を歩む1人の女性。
彼女の名前は辻宮子。
赤月市に在住し、私立病院に勤める医師の卵だ。
仕事が忙しかったのか、表情に若干の疲労が浮かぶ。
抱えた袋の重さも相まってか、その帰途の歩みは緩慢だった。
その動きに変化があったのは宮子の自宅まであと僅かの場所。
何かに呼び止められたのだろうか。宮子はふと歩みを止め、周囲を見回す。
その視線が、人気の無い児童公園でとまった。
其処に一人の人物が立って、宮子を見つめていた。
眼鏡をかけた長い髪の女子高生…だろうか。見覚えは一切無い。
愛想笑いを疲れた表情に浮かべ女子高生に小首を傾げる宮子。
宮子を見つめ女子高生は静かに語る。
「お久しぶりです。辻さん。」
と語ってから目線を中空に向け思案するように。
再びその視線を宮子に戻すと。
「…おひさしぶりっす。宮子さん。」
と改めて語りなおす。
訝しげにしていた宮子の表情が驚愕のそれに変わる。
見開かれる目。落とされる買い物袋。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
それから暫くして、二人は公園のブランコに腰を落としていた。
女子高生の"現在の名"は"硯目 輝咲"。
宮子の離れた妹、夕花のクラスメイトで友人だそうだ。
先程までのやり取りで落ち込み気味の表情の輝咲。
目尻を赤く腫らせた宮子。
隣り合わせて軽くブランコを漕ぐ。
かつて、宮子の傍らに"霧崎 雀"の名の少女が居た。
蓮華村での事件、赤月市での事件を共に力を合わせ解決に導いた。
が、雀はまるで騙まし討ちのように宮子の前から姿を消す。
その少女が容姿を新たに変え、再び宮子の前に現れる。
雀=輝咲の語る内容は、宮子の心の水面に多くの波紋を生み出した。
宮子と雀が懇意にしていた、蓮華村の生き残りである斉藤恭介の行方とその顛末。
それを宮子は茫洋と耳にしながらゆっくりとブランコを漕ぐ。
蓮華村に置いて来た写真と手紙を思い起こしつつ、その事実を受け取りきれずに居る。
霧崎雀の正体。彼女の置かれた現実。
これも、あまりに突拍子も無い内容で、頭が内容の理解を拒んでいた。
今此処にいる輝咲の精神だけが、宮子の知る雀であり、その肉体は別の場所で眠っている。
雀=輝咲はこれからその身体を取り戻そうと画策している。
最悪肉体は生体部品として分解されている可能性もある。
宮子に頼みに来たのは、奪回した肉体を元の状態に戻すかあるいは…
「今更こんな虫のいい話は無いんすけど…最悪はワタシの身体を看取ってやって貰いたいんす。」
言語野の違いから、意識的に喋らないと雀としての口調も再現できないとか。
今の輝咲は雀の口調を再現しながら宮子に語っている。
ブランコを立ち乗りで漕ぐ輝咲を横目で眺めつつ
宮子はかねてからの疑問を口にした。
即ち、霧崎雀は何故自分の前から姿を消したのか。
それに関して雀=輝咲は理由を隠し通すつもりだったと答える。
その決心を覆したのは斉藤恭介の死からだった。
彼は、雀たちをこれ以上巻き込まないようにと自らの命を断つ。
「恭介さんの最後を見て…ワタシは宮子さんに酷い事をした…と改めて思ったんすわ。」
雀の思い描いていた宮子の幸福像。それを彼女に押し付け、自分はそこから姿を消した。
大切な知己を目の前で失い、初めて己の行為の酷さを思い知った。そう宮子に語る。
「今日、此処に来たのも、宮子さんの欲していた未来を聞いてみたかった…それもあるんす。」
雀=輝咲のブランコを漕ぐ速度は速いものに変わって行く。
「本当、勝手な言い草で申し訳ねっすけど…」
その身体が空中に投げ出される。
加速を付けた身体を雀=輝咲は空中に投げ出したのだ。
その時、宮子は雀=輝咲の呟いた言葉を耳にした。
雀が宮子の元を去っていった理由。その一言。
呆然とした宮子の表情の先で着地を決める雀=輝咲。
児童公園の街灯が点灯をはじめ、周囲に明るさが広がっていく。
雀=輝咲は告白の後、連絡先を宮子に渡して背を向ける。
一度現在居を構えている土三野山に戻り、其処から行動を起こすとの事らしい。
現地にて再びと残し、去っていく雀=輝咲
その姿が見えなくなるまで見送っていた宮子は、自身の背後に違和感を感じて振り返る。
そこに、1人の人物が立ち宮子を面白そうに眺めていた。
年の頃は雀と変わらないだろうか。銀の髪を束ねて纏めた少年とも少女とも言えない様相。
そして特筆すべきはその眸。幾多の色が其処に集い、あたかも万華鏡の様な感さえある。
その人物は楽しそうに口元を歪め、宮子に語る。
「聞いた、聞いた?」消えうせる寸前の雀=輝咲の背中に一瞥を送りつつ。
「あいつ、あんたが好きだって。笑えるね、同性なのにさ。」
その表情はさも可笑しそうに歪み、腹部に両手を当てて、
笑いすぎて苦しそうなジェスチャーすら行っているにも拘らずその目は笑っていなかった。
「…気持ち悪いよね?そう思うだろ?」
そっと宮子に寄る銀髪。
「…だったらさ?"消しちゃおう"よ?あんな奴。
簡単簡単。あんたが現地であいつの存在が消えるように願ってくれれば
あいつは居なかった事になるからさ。本当だよ?願えばいいんだ。」
口元を更に歪に曲げ、楽しそうに宮子に語る銀髪。
「あいつ、面倒な存在に目を掛けられてて、そいつ側に落ちると後々厄介になるんだよ。」
不意に面白くも無さそうな声に変わる。
「だから、あんたの手であいつ、消しちゃって貰えないかな?」
まるで飲み物でも買ってきてと願うが如く軽い感じで宮子に語る銀髪。
そこで初めて、その人物は険しくなって行く宮子の視線に気付く。
「あれ?判らないものだね?あいつを擁護する価値なんてあるのかな?」
腕を組み、考え込む様なポーズに切り替える。
「あんたがあいつをどう思ってるかはこの際興味無いんだ。
出来得れば同意を貰った方が遥かにやり易かったんだけどな…。」
虹のような眸の輝きが増していく。
それはどんどんと大きくなり宮子を飲み込んでいく。
「あんたを"書き換え"れば問題は無いね。少々疲れるけどさ…」
変わらぬ口調で宮子に語る銀髪。
光の前によろめく宮子。
頭の中で何かを書き換えられるような感触。
今まで傍らに居た誰かを黒いクレヨンで塗りつぶす感覚。
自分の意思は其処に介在せず、無理強いを要求されていく。
「…さーって完了っ・・・」言いかけたその口調が苦鳴に変わる。
それに併せ、宮子の首元よりチリリと音を立て、ゆっくりと何かが浮かび上がってきた。
「…なんだそれ…何でそんなもの一介の街医者が持ってるんだよ!?」
憎悪の篭る視線をそれに送る。
宮子の首元に掛けられた、銀色の鎖、青い水晶のペンダント。
それが僅かながらの発光を見せ、無重力に漂うが如く浮かび上がる。
その発光が次第に強力なものに変わって行き、周囲は光に呑まれた。
刹那とも永劫とも思える時間が過ぎた後、公園には宮子1人が残されていた。
その耳に悔しげな声が響く。
「あんたも只者じゃなかったんだな…まぁいいよ、"あおすみれ"に来るといいさ。
手古摺らせてくれた返礼に一つだけ良い事を教えとくよ。
あいつを元に戻したいなら、あんたの手で"カナリアを飛ばさない"事だ。」
そう残すと、気配は完全に消失する。
台風一過の様相さながら、宮子は児童公園を見回した後、小さく息を吐く。
その足元から響く鳴き声。
我に帰る宮子の視界に愛猫の姿が飛び込んでくる。
おいで?と手を伸ばし、黒い仔猫を抱きかかえる宮子。
今はもう見えない輝咲の去っていった道を一瞥した後に
地面に飛び散った買い物袋に視線を這わす。
「卵、割れちゃいましたわね…」と棒読みのように夜に囁きつつ
その意識は、これから先に起こるであろう騒乱を朧気ながらに捉えていた。
名前:辻 宮子(つじ みやこ) (性別女)
職業:医者 年齢:26 PL:ふえ
STR:12 DEX:10 INT:15 アイデア:75
CON:9 APP:12 POW:14 幸 運:70
SIZ:12 SAN:78 EDU:19 知 識:95
H P:11 M P:14 回避:20 ダメージボーナス:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:380 個人技能点:150)
[職業技能]
医学:(5+70+22)97% 信用:(15+35+8)58%
精神分析:(1+70+4)75% 生物学:(1+58+1)60%
化学:(1+74)75% ラテン語:(1+73)74%
[個人技能]
目星:(25+45+8)78% 写真術:(10+35)45%
こぶし:(50+25)75% 回避:(20+45)65%
聞き耳:(25+0+4+14)43%
クトゥルフ神話:(0+16)16% オカルト:(5+0+7)12%
猫語(0+27+2)29%
[成長技能]
医学(75+16+6) 信用(50+8)
精神分析(71+4) 目星(70+8)
聞き耳(25+4+14) オカルト(5+7)
生物学(59+1) クトゥルフ神話(16) 猫語(27+2)
―――――――――――――――――――――――――
[持ち物]
・武器 スタンガン スタン
・防具 なし
・所持品
携帯電話、カメラ、財布、救急セット、医師免許証、筆記用具、メモ帳、メガネ
[AF]
蒼玉の首飾り(POW対抗に自動成功 心理学の効果を受け付けない)
真紅の宝石(MP1d5で攻撃を反射)
[プロフィール]
とある大学付属の病院で働く新人の医者
賢く、頭がよく切れるが科学的に説明できない現象は苦手
生物が好きで、休みを見つけてはカメラで生き物の写真を撮りに出かけている
今は獣医をめざし、勉強を始めている
年の離れた妹がいる。今は離れて暮らしており、たまに連絡を取り合う程度。仲は良い。
とある少女を気にかけている
[クリアシナリオ]
生命の知識
真実は都合のいい嘘
職業:医者 年齢:26 PL:ふえ
STR:12 DEX:10 INT:15 アイデア:75
CON:9 APP:12 POW:14 幸 運:70
SIZ:12 SAN:78 EDU:19 知 識:95
H P:11 M P:14 回避:20 ダメージボーナス:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:380 個人技能点:150)
[職業技能]
医学:(5+70+22)97% 信用:(15+35+8)58%
精神分析:(1+70+4)75% 生物学:(1+58+1)60%
化学:(1+74)75% ラテン語:(1+73)74%
[個人技能]
目星:(25+45+8)78% 写真術:(10+35)45%
こぶし:(50+25)75% 回避:(20+45)65%
聞き耳:(25+0+4+14)43%
クトゥルフ神話:(0+16)16% オカルト:(5+0+7)12%
猫語(0+27+2)29%
[成長技能]
医学(75+16+6) 信用(50+8)
精神分析(71+4) 目星(70+8)
聞き耳(25+4+14) オカルト(5+7)
生物学(59+1) クトゥルフ神話(16) 猫語(27+2)
―――――――――――――――――――――――――
[持ち物]
・武器 スタンガン スタン
・防具 なし
・所持品
携帯電話、カメラ、財布、救急セット、医師免許証、筆記用具、メモ帳、メガネ
[AF]
蒼玉の首飾り(POW対抗に自動成功 心理学の効果を受け付けない)
真紅の宝石(MP1d5で攻撃を反射)
[プロフィール]
とある大学付属の病院で働く新人の医者
賢く、頭がよく切れるが科学的に説明できない現象は苦手
生物が好きで、休みを見つけてはカメラで生き物の写真を撮りに出かけている
今は獣医をめざし、勉強を始めている
年の離れた妹がいる。今は離れて暮らしており、たまに連絡を取り合う程度。仲は良い。
とある少女を気にかけている
[クリアシナリオ]
生命の知識
真実は都合のいい嘘
夕闇に包まれたX県赤月市。
スーパーの買い物袋を両手で下げ帰途を歩む1人の女性。
彼女の名前は辻宮子。
赤月市に在住し、私立病院に勤める医師の卵だ。
仕事が忙しかったのか、表情に若干の疲労が浮かぶ。
抱えた袋の重さも相まってか、その帰途の歩みは緩慢だった。
その動きに変化があったのは宮子の自宅まであと僅かの場所。
何かに呼び止められたのだろうか。宮子はふと歩みを止め、周囲を見回す。
その視線が、人気の無い児童公園でとまった。
其処に一人の人物が立って、宮子を見つめていた。
眼鏡をかけた長い髪の女子高生…だろうか。見覚えは一切無い。
愛想笑いを疲れた表情に浮かべ女子高生に小首を傾げる宮子。
宮子を見つめ女子高生は静かに語る。
「お久しぶりです。辻さん。」
と語ってから目線を中空に向け思案するように。
再びその視線を宮子に戻すと。
「…おひさしぶりっす。宮子さん。」
と改めて語りなおす。
訝しげにしていた宮子の表情が驚愕のそれに変わる。
見開かれる目。落とされる買い物袋。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
それから暫くして、二人は公園のブランコに腰を落としていた。
女子高生の"現在の名"は"硯目 輝咲"。
宮子の離れた妹、夕花のクラスメイトで友人だそうだ。
先程までのやり取りで落ち込み気味の表情の輝咲。
目尻を赤く腫らせた宮子。
隣り合わせて軽くブランコを漕ぐ。
かつて、宮子の傍らに"霧崎 雀"の名の少女が居た。
蓮華村での事件、赤月市での事件を共に力を合わせ解決に導いた。
が、雀はまるで騙まし討ちのように宮子の前から姿を消す。
その少女が容姿を新たに変え、再び宮子の前に現れる。
雀=輝咲の語る内容は、宮子の心の水面に多くの波紋を生み出した。
宮子と雀が懇意にしていた、蓮華村の生き残りである斉藤恭介の行方とその顛末。
それを宮子は茫洋と耳にしながらゆっくりとブランコを漕ぐ。
蓮華村に置いて来た写真と手紙を思い起こしつつ、その事実を受け取りきれずに居る。
霧崎雀の正体。彼女の置かれた現実。
これも、あまりに突拍子も無い内容で、頭が内容の理解を拒んでいた。
今此処にいる輝咲の精神だけが、宮子の知る雀であり、その肉体は別の場所で眠っている。
雀=輝咲はこれからその身体を取り戻そうと画策している。
最悪肉体は生体部品として分解されている可能性もある。
宮子に頼みに来たのは、奪回した肉体を元の状態に戻すかあるいは…
「今更こんな虫のいい話は無いんすけど…最悪はワタシの身体を看取ってやって貰いたいんす。」
言語野の違いから、意識的に喋らないと雀としての口調も再現できないとか。
今の輝咲は雀の口調を再現しながら宮子に語っている。
ブランコを立ち乗りで漕ぐ輝咲を横目で眺めつつ
宮子はかねてからの疑問を口にした。
即ち、霧崎雀は何故自分の前から姿を消したのか。
それに関して雀=輝咲は理由を隠し通すつもりだったと答える。
その決心を覆したのは斉藤恭介の死からだった。
彼は、雀たちをこれ以上巻き込まないようにと自らの命を断つ。
「恭介さんの最後を見て…ワタシは宮子さんに酷い事をした…と改めて思ったんすわ。」
雀の思い描いていた宮子の幸福像。それを彼女に押し付け、自分はそこから姿を消した。
大切な知己を目の前で失い、初めて己の行為の酷さを思い知った。そう宮子に語る。
「今日、此処に来たのも、宮子さんの欲していた未来を聞いてみたかった…それもあるんす。」
雀=輝咲のブランコを漕ぐ速度は速いものに変わって行く。
「本当、勝手な言い草で申し訳ねっすけど…」
その身体が空中に投げ出される。
加速を付けた身体を雀=輝咲は空中に投げ出したのだ。
その時、宮子は雀=輝咲の呟いた言葉を耳にした。
雀が宮子の元を去っていった理由。その一言。
呆然とした宮子の表情の先で着地を決める雀=輝咲。
児童公園の街灯が点灯をはじめ、周囲に明るさが広がっていく。
雀=輝咲は告白の後、連絡先を宮子に渡して背を向ける。
一度現在居を構えている土三野山に戻り、其処から行動を起こすとの事らしい。
現地にて再びと残し、去っていく雀=輝咲
その姿が見えなくなるまで見送っていた宮子は、自身の背後に違和感を感じて振り返る。
そこに、1人の人物が立ち宮子を面白そうに眺めていた。
年の頃は雀と変わらないだろうか。銀の髪を束ねて纏めた少年とも少女とも言えない様相。
そして特筆すべきはその眸。幾多の色が其処に集い、あたかも万華鏡の様な感さえある。
その人物は楽しそうに口元を歪め、宮子に語る。
「聞いた、聞いた?」消えうせる寸前の雀=輝咲の背中に一瞥を送りつつ。
「あいつ、あんたが好きだって。笑えるね、同性なのにさ。」
その表情はさも可笑しそうに歪み、腹部に両手を当てて、
笑いすぎて苦しそうなジェスチャーすら行っているにも拘らずその目は笑っていなかった。
「…気持ち悪いよね?そう思うだろ?」
そっと宮子に寄る銀髪。
「…だったらさ?"消しちゃおう"よ?あんな奴。
簡単簡単。あんたが現地であいつの存在が消えるように願ってくれれば
あいつは居なかった事になるからさ。本当だよ?願えばいいんだ。」
口元を更に歪に曲げ、楽しそうに宮子に語る銀髪。
「あいつ、面倒な存在に目を掛けられてて、そいつ側に落ちると後々厄介になるんだよ。」
不意に面白くも無さそうな声に変わる。
「だから、あんたの手であいつ、消しちゃって貰えないかな?」
まるで飲み物でも買ってきてと願うが如く軽い感じで宮子に語る銀髪。
そこで初めて、その人物は険しくなって行く宮子の視線に気付く。
「あれ?判らないものだね?あいつを擁護する価値なんてあるのかな?」
腕を組み、考え込む様なポーズに切り替える。
「あんたがあいつをどう思ってるかはこの際興味無いんだ。
出来得れば同意を貰った方が遥かにやり易かったんだけどな…。」
虹のような眸の輝きが増していく。
それはどんどんと大きくなり宮子を飲み込んでいく。
「あんたを"書き換え"れば問題は無いね。少々疲れるけどさ…」
変わらぬ口調で宮子に語る銀髪。
光の前によろめく宮子。
頭の中で何かを書き換えられるような感触。
今まで傍らに居た誰かを黒いクレヨンで塗りつぶす感覚。
自分の意思は其処に介在せず、無理強いを要求されていく。
「…さーって完了っ・・・」言いかけたその口調が苦鳴に変わる。
それに併せ、宮子の首元よりチリリと音を立て、ゆっくりと何かが浮かび上がってきた。
「…なんだそれ…何でそんなもの一介の街医者が持ってるんだよ!?」
憎悪の篭る視線をそれに送る。
宮子の首元に掛けられた、銀色の鎖、青い水晶のペンダント。
それが僅かながらの発光を見せ、無重力に漂うが如く浮かび上がる。
その発光が次第に強力なものに変わって行き、周囲は光に呑まれた。
刹那とも永劫とも思える時間が過ぎた後、公園には宮子1人が残されていた。
その耳に悔しげな声が響く。
「あんたも只者じゃなかったんだな…まぁいいよ、"あおすみれ"に来るといいさ。
手古摺らせてくれた返礼に一つだけ良い事を教えとくよ。
あいつを元に戻したいなら、あんたの手で"カナリアを飛ばさない"事だ。」
そう残すと、気配は完全に消失する。
台風一過の様相さながら、宮子は児童公園を見回した後、小さく息を吐く。
その足元から響く鳴き声。
我に帰る宮子の視界に愛猫の姿が飛び込んでくる。
おいで?と手を伸ばし、黒い仔猫を抱きかかえる宮子。
今はもう見えない輝咲の去っていった道を一瞥した後に
地面に飛び散った買い物袋に視線を這わす。
「卵、割れちゃいましたわね…」と棒読みのように夜に囁きつつ
その意識は、これから先に起こるであろう騒乱を朧気ながらに捉えていた。
参加希望します。(時間厳しいかもしれませんが・・・)
C県土三野町市の一角にある探偵事務所。
その主は現在留守で、数人の若者が屯している。
その内の1人、事務所に普段から入り浸っている沢渡明と執事服の青年駒野ヌイ、そして高校女生徒が1人。
ソファーに置いてあったクッションを抱きかかえつつ釈然としない表情で呟く高校生。
名前は辻夕花。何やら友人が所用で遠方(X県赤月市)に出かけた事を耳にしたらしい。
それをなだめる様にしながら皆に飲み物を勧める明。
「それにしても、赤月に行くならひと声掛けて欲しかったよ…」と続ける夕花。
「それが出来なかった事情があるのでしょう。夕花さんには何れ話てくれると思いますよ?」
駒野が夕花の言に応える。そして僅かにその耳が動く。
一拍置いた後、事務所の呼び鈴が鳴り、扉が開かれ3人程の来客を受け入れた。
「いらっしゃいませ…ってああ、みんなか。」営業用の発声を普段のトーンに戻す明。
「一応客としてきてるんだからちゃんと対応しろよ・・・」
来客は夕花と同じデザインの制服。即ち土三野高校の生徒数名だった。
来客者を目に止め、ソファの夕花も「こんにちはー」と小さくお辞儀をする。
夕花と駒野に返礼しつつ荷物を床に投げ出す男子生徒、"龍宮の若"こと龍宮一虎。
その後ろに立つのは引っ込み思案な影宮空十。
もう1人は2学期になってからやって来た転校生の1人、丹羽巴。
それぞれ2人も先客に小さくお辞儀をする。
「明君、ちょっと相談乗って欲しい事あるんだけど…」と空十は切り出した。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
発端は空十の所属する美術部で始まった話だった。
部員の1人が最近奇妙な夢を見ると言う話。
夢の場所は常に同じ。夢から覚めても暫く印象が残っているとの事。
その生徒が一昨日より部に姿を見せなくなったと言う事らしい。
不審に思った空十がその生徒に会いに行くと、登校していない事実を知る。
「心当たりがあればと此処に来たんだ…何か知らないかな?」と明に尋ねる空十。
それに対して大仰に頭を振る明。内容が漠然としすぎるし手掛かりは無い。
「ほら見ろ、此処に来るだけ時間の無駄って事さ。」とは龍宮の若。
苦笑で返す明の隣で、不可解そうな駒野の表情。
付近に居た夕花がその旨を駒野に尋ねる。「どうしたんです?」
駒野は答える「ああ、いや、其処の君は影宮君のお手伝いかな…と!?」
言いかけてそれを留めた。その双眸は驚愕の為か見開かれている。
夕花は駒野の視線を追う。それに気付いた龍宮と丹羽も夕花と同じ視線を追う。
駒野の視線は龍宮と丹羽、2人の後方の"何も無い空間"。
4人分の視線が集中した所で空十、明も視線に沿ってそちらを伺う。
はっと我に返り、右手袖で自身の眼を擦る仕草をする駒野。
先程の駒野同様不可解な表情を駒野に向ける他5人。
無言の問いかけに対して、視線で空十、龍宮、丹羽と追いながら
「いや、君達と一緒に4人目の見知らぬ方が…銀髪の…」と困惑の駒野。
それも暫くして「…ああ、いや…"見間違い"だったようです」と小さく返す。
他の5人も何故かそれに対して異を唱えない。
「とりあえずその消えた子を探せば良いのですね?それじゃあ"みんな"で探しましょう!」
「・・・それって俺も含まれてるのか?」やる気のなさげな声を出す龍宮
「当然です!みんなでですから!」それに対して元気に返答をする沢渡
「友達の為にも頑張るよ!」さらに元気な丹羽が後を続く
「巴ちゃんがやるなら僕も手伝うよ」駒野もその後に続き
「みんな手伝うなら私もやるー!」そう言って元気よく参加する夕花
「・・・はぁ、わかったよ。アイス2本でやってやるよ」しぶしぶやる気になった様子の龍宮
こうして未成年探索者たちは行動を起こし始める。
名前:影宮 空十(かげみや くうと) (♂) 職業:高校生(2010芸術家ベース) 年齢:18 PL:JOEFA
STR:10 DEX:18 INT:14 アイデア:70
CON:11 APP:14 POW:10 幸 運:50
SIZ:10 SAN:50 EDU:12 知 識:60
H P:11 M P:10 回避:26 ダメージボーナス:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:240 個人技能点:140)
[職業技能]
芸術[絵描き]:70%(5+65) 言いくるめ:50%(5+45) 目星:70%(25+45)
歴史:50%(20+30) コンピュータ:60%(5+55)
[個人技能]
武道[立ち技]:60%(1+59) キック:60%(25+35)
図書館:60%(25+35) 応急手当:41%(30+11)
――――――――――――――――――――――――――
[持ち物]
・武器
・防具
・所持品
携帯、財布
[プロフィール]
本名は影宮翔栄(かげみや しょうえい)
お絵かきが得意な美術部副部長。
得意科目は歴史と美術。
あまり運動は得意ではない。
空十という仲の良かった友達がいたが交通事故に会い他界。
その後空十をこの世に残したいが為に真似るようになった。
その後からたまに空十本人がしゃべっているような発言が増えてきた。
本人は空十が自分の中にいる!と思っていて空十の為に体を鍛えている。
沢渡明と同じ高校でよく遊んでいたり、探偵のお仕事のお手伝いをしたりしている。
[精神障害]
・解離性性同一性障害
二重人格(自分の身が危険に晒された時)
(主人格)翔栄⇔空十(別人格)
STR:10 DEX:18 INT:14 アイデア:70
CON:11 APP:14 POW:10 幸 運:50
SIZ:10 SAN:50 EDU:12 知 識:60
H P:11 M P:10 回避:26 ダメージボーナス:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:240 個人技能点:140)
[職業技能]
芸術[絵描き]:70%(5+65) 言いくるめ:50%(5+45) 目星:70%(25+45)
歴史:50%(20+30) コンピュータ:60%(5+55)
[個人技能]
武道[立ち技]:60%(1+59) キック:60%(25+35)
図書館:60%(25+35) 応急手当:41%(30+11)
――――――――――――――――――――――――――
[持ち物]
・武器
・防具
・所持品
携帯、財布
[プロフィール]
本名は影宮翔栄(かげみや しょうえい)
お絵かきが得意な美術部副部長。
得意科目は歴史と美術。
あまり運動は得意ではない。
空十という仲の良かった友達がいたが交通事故に会い他界。
その後空十をこの世に残したいが為に真似るようになった。
その後からたまに空十本人がしゃべっているような発言が増えてきた。
本人は空十が自分の中にいる!と思っていて空十の為に体を鍛えている。
沢渡明と同じ高校でよく遊んでいたり、探偵のお仕事のお手伝いをしたりしている。
[精神障害]
・解離性性同一性障害
二重人格(自分の身が危険に晒された時)
(主人格)翔栄⇔空十(別人格)
そろそろ調整に入らせて頂きます。
翔栄君の交友関係に関しまして確認です。
沢渡君が友人との事ですが、有事の際には彼も翔栄君のために動くでしょうか。
他、同じ様に動いてくれるNPCもしくはPCが居れば明示願います。
例:黒崎のお嬢様一行等
翔栄君の交友関係に関しまして確認です。
沢渡君が友人との事ですが、有事の際には彼も翔栄君のために動くでしょうか。
他、同じ様に動いてくれるNPCもしくはPCが居れば明示願います。
例:黒崎のお嬢様一行等
多分お嬢様達は動かないな〜
動いても駒野君だけかな?
沢渡君とは中学入る前からの友達でたまに探偵のお仕事を手伝ったり、
いじめから守られたりな仲です(要するに大親友)
学生グループのメンバー(龍宮と丹羽)とは仲が良いと思いますし、
多分辻夕花さんとも顔は知ってる程度の面識はあると思います。
・・・結構少ないなw
動いても駒野君だけかな?
沢渡君とは中学入る前からの友達でたまに探偵のお仕事を手伝ったり、
いじめから守られたりな仲です(要するに大親友)
学生グループのメンバー(龍宮と丹羽)とは仲が良いと思いますし、
多分辻夕花さんとも顔は知ってる程度の面識はあると思います。
・・・結構少ないなw
確認致しました。
今回はPC以外の面識あるキャラクターも活躍する場面が出てまいります。
よって、動ける方々の簡単な能力説明、パーソナリティーを記載頂けると助かります。
なお、知己は多ければ多いほどシナリオに有利に働きます。
今回はPC以外の面識あるキャラクターも活躍する場面が出てまいります。
よって、動ける方々の簡単な能力説明、パーソナリティーを記載頂けると助かります。
なお、知己は多ければ多いほどシナリオに有利に働きます。
C県土三野町市の一角にある探偵事務所。
その主は現在留守で、数人の若者が屯している。
その内の1人、事務所に普段から入り浸っている沢渡明と執事服の青年駒野ヌイ、そして高校女生徒が1人。
ソファーに置いてあったクッションを抱きかかえつつ釈然としない表情で呟く高校生。
名前は辻夕花。何やら友人が所用で遠方(X県赤月市)に出かけた事を耳にしたらしい。
それをなだめる様にしながら皆に飲み物を勧める明。
「それにしても、赤月に行くならひと声掛けて欲しかったよ…」と続ける夕花。
「それが出来なかった事情があるのでしょう。夕花さんには何れ話てくれると思いますよ?」
駒野が夕花の言に応える。そして僅かにその耳が動く。
一拍置いた後、事務所の呼び鈴が鳴り、扉が開かれ3人程の来客を受け入れた。
「いらっしゃいませ…ってああ、みんなか。」営業用の発声を普段のトーンに戻す明。
「一応客としてきてるんだからちゃんと対応しろよ・・・」
来客は夕花と同じデザインの制服。即ち土三野高校の生徒数名だった。
来客者を目に止め、ソファの夕花も「こんにちはー」と小さくお辞儀をする。
夕花と駒野に返礼しつつ荷物を床に投げ出す男子生徒、"龍宮の若"こと龍宮一虎。
その後ろに立つのは引っ込み思案な影宮空十。
もう1人は2学期になってからやって来た転校生の1人、丹羽巴。
それぞれ2人も先客に小さくお辞儀をする。
「明君、ちょっと相談乗って欲しい事あるんだけど…」と空十は切り出した。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
発端は空十の所属する美術部で始まった話だった。
部員の1人が最近奇妙な夢を見ると言う話。
夢の場所は常に同じ。夢から覚めても暫く印象が残っているとの事。
その生徒が一昨日より部に姿を見せなくなったと言う事らしい。
不審に思った空十がその生徒に会いに行くと、登校していない事実を知る。
「心当たりがあればと此処に来たんだ…何か知らないかな?」と明に尋ねる空十。
それに対して大仰に頭を振る明。内容が漠然としすぎるし手掛かりは無い。
「ほら見ろ、此処に来るだけ時間の無駄って事さ。」とは龍宮の若。
苦笑で返す明の隣で、不可解そうな駒野の表情。
付近に居た夕花がその旨を駒野に尋ねる。「どうしたんです?」
駒野は答える「ああ、いや、其処の君は影宮君のお手伝いかな…と!?」
言いかけてそれを留めた。その双眸は驚愕の為か見開かれている。
夕花は駒野の視線を追う。それに気付いた龍宮と丹羽も夕花と同じ視線を追う。
駒野の視線は龍宮と丹羽、2人の後方の"何も無い空間"。
4人分の視線が集中した所で空十、明も視線に沿ってそちらを伺う。
はっと我に返り、右手袖で自身の眼を擦る仕草をする駒野。
先程の駒野同様不可解な表情を駒野に向ける他5人。
無言の問いかけに対して、視線で空十、龍宮、丹羽と追いながら
「いや、君達と一緒に4人目の見知らぬ方が…銀髪の…」と困惑の駒野。
それも暫くして「…ああ、いや…"見間違い"だったようです」と小さく返す。
他の5人も何故かそれに対して異を唱えない。
「とりあえずその消えた子を探せば良いのですね?それじゃあ"みんな"で探しましょう!」
「・・・それって俺も含まれてるのか?」やる気のなさげな声を出す龍宮
「当然です!みんなでですから!」それに対して元気に返答をする沢渡
「友達の為にも頑張るよ!」さらに元気な丹羽が後を続く
「巴ちゃんがやるなら僕も手伝うよ」駒野もその後に続き
「みんな手伝うなら私もやるー!」そう言って元気よく参加する夕花
「・・・はぁ、わかったよ。アイス2本でやってやるよ」しぶしぶやる気になった様子の龍宮
こうして未成年探索者たちは行動を起こし始める。
参加希望致します。
もう一度立ち上がってもらいましょう。
もう一度立ち上がってもらいましょう。
横田 空 (ヨコタ ソラ) 女性
大学生(基本・作家) 21+1歳 PL:ケイ
STR:10 DEX:10 INT:17 アイデア:85
CON:14 APP:13 POW:12 幸 運:60
SIZ:11 SAN:85 EDU:15 知 識:75
H P:13 M P:12 回避:20 ダメージボーナス:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能]
[職業技能] 300
オカルト:45 (05+40)% 心理学:65 (05+60)%
説 得:65 (15+50)% 図書館:75 (25+40+10)%
歴 史:50 (20+30)% ナビゲート:60 (10+50)%
他言語<英語>:31 (01+30)%
[個人技能] 170
回 避:60 (20+40)% 目 星:69 (25+40+04)%
聞き耳:71 (25+40+06)% 応急手当:40 (30+10)%
芸術<釣り>:54 (05+40+09)%
[成長技能]
天文学:75 (01+ 0+74)% 機械修理:40 (20+ 0+20)%
クトゥルフ神話:14%
――――――――――――――――――――――――――
[習得魔術]
・『被害をそらす』(基本ルルブ:p.278)
[持ち物]
・武器 なし
・防具 私服、腕時計
・所持品 携帯、煙草、ライター、携帯灰皿
鞄【財布、学生証、携帯充電器、タオル、板チョコ、
500mlペットボトル(水)、文庫小説、手帳、
筆記用具、ペンライト、ウェットティッシュ、応急セット】
[プロフィール]
人間観察と釣りが趣味の大学生。日本酒派。
めっきり煙草は吸わなくなったが、持ち歩く癖は抜けていない。
数々の神話的/魔術的な怪異に遭遇し、
得たものも多いが失ったものも多く、色々と思うところもあるよう。
近頃はDIYに凝っているが、不器用なので出来はいまいち。
大学生(基本・作家) 21+1歳 PL:ケイ
STR:10 DEX:10 INT:17 アイデア:85
CON:14 APP:13 POW:12 幸 運:60
SIZ:11 SAN:85 EDU:15 知 識:75
H P:13 M P:12 回避:20 ダメージボーナス:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能]
[職業技能] 300
オカルト:45 (05+40)% 心理学:65 (05+60)%
説 得:65 (15+50)% 図書館:75 (25+40+10)%
歴 史:50 (20+30)% ナビゲート:60 (10+50)%
他言語<英語>:31 (01+30)%
[個人技能] 170
回 避:60 (20+40)% 目 星:69 (25+40+04)%
聞き耳:71 (25+40+06)% 応急手当:40 (30+10)%
芸術<釣り>:54 (05+40+09)%
[成長技能]
天文学:75 (01+ 0+74)% 機械修理:40 (20+ 0+20)%
クトゥルフ神話:14%
――――――――――――――――――――――――――
[習得魔術]
・『被害をそらす』(基本ルルブ:p.278)
[持ち物]
・武器 なし
・防具 私服、腕時計
・所持品 携帯、煙草、ライター、携帯灰皿
鞄【財布、学生証、携帯充電器、タオル、板チョコ、
500mlペットボトル(水)、文庫小説、手帳、
筆記用具、ペンライト、ウェットティッシュ、応急セット】
[プロフィール]
人間観察と釣りが趣味の大学生。日本酒派。
めっきり煙草は吸わなくなったが、持ち歩く癖は抜けていない。
数々の神話的/魔術的な怪異に遭遇し、
得たものも多いが失ったものも多く、色々と思うところもあるよう。
近頃はDIYに凝っているが、不器用なので出来はいまいち。
確認致しました。尚、『被害をそらす』に関しましては
改造の魔女の手により以下の変更となっております。
・呪文の効果対象を1回の攻撃ではなく、1行動枠の攻撃が対象となる。
複数回攻撃でも、1行動枠からの攻撃ならば1度の呪文行使で全てを逸らします。
ex)機関銃の斉射により5発命中しても、呪文の行使により5発を一回分としてカウントします。
・使用コストの軽減 一度の呪文行使のコストをSAN1 MP1とする。
改造の魔女の手により以下の変更となっております。
・呪文の効果対象を1回の攻撃ではなく、1行動枠の攻撃が対象となる。
複数回攻撃でも、1行動枠からの攻撃ならば1度の呪文行使で全てを逸らします。
ex)機関銃の斉射により5発命中しても、呪文の行使により5発を一回分としてカウントします。
・使用コストの軽減 一度の呪文行使のコストをSAN1 MP1とする。
C県赤牟市の一角。市の中央を流れる河を一望する位置にあるマンションの一室。
14畳の広さはあろうかというリビングで、各々作業に勤しむ3人の女性。
リビングの中央に据えられた硝子製のテーブルに資料を山積みにし、同じく置かれたノートパソコンを睨む長髪の女性。
少し離れたソファに腰掛けタブレットを親の敵のように眺めているショートカットの女性。
タブレットには駅の路線図が表示されており、ショートカットの女性は眉を顰めながら黙々と時刻表の確認をしている。
そこから更に離れた窓側にて、口笛を吹きつつ旅支度を整えている女性。先の二人より若干若く見える彼女は
泊りがけの釣りだろうか、その準備に没頭していた。
「空は良いなぁ…」と何気に視線を窓側の女性に向けた長髪女性。眼鏡の位置を片手でなおす。
「空は良いわねぇ」と同じく視線を窓側の女性に送るソファの女性。片手でタブレットの操作は継続している。
同時に自分の事を呼ばれて、はっと我に帰る旅支度の女性、名前は横田空。
2人に視線を返しつつ、ばつが悪そうにしつつも…
「だって、仕方ないじゃない。雪も百合も週末研究発表会なんでしょ?泊りがけで。」と、返す。
それは正論だったらしく言われた二人、雪と呼ばれた長髪の眼鏡女性と百合と呼ばれたショートカットの女性は目を逸らす。
「二人とも居ないしね。家に居ても誰も居ないから夜釣りに行くんだよ…。」寂寥感篭った薄ら笑いを浮かべて荷物を整えだす空。
それを何ともいえない表情で眺める2人。
ぽつりと雪が「人間として生きるって本当面倒だな・・・」と呟く。
そうねぇと雪に同意を打つ百合。
天見雪と星海百合は工学研究者の最先端を担う学者であった。そして、同様にとある結社に属する魔術師"魔女"でもあった。
白百合台と呼ばれる地方の一都市を巻き込んだ事件に関わり、その時の探索者の1人であった横田空と浅からぬ宿縁を得る。
妙齢女性の3人組に関しては一部好奇と誤解の目を向けられつつも、彼女らは過去からの親友であり人間と魔術師を超えた盟友であり
そして、此処とは違う鏡面世界と呼ばれた反世界において、同じ志の元散っていった戦友でもある。
人間として生活を送る現在、雪と百合はその人間としてのルールに縛られつつも3人の共同生活をそれぞれに満喫していた。
黒蓮華市での凄惨な死闘が終わり、魔術師の拠り所であった秘術結社に打撃を与えかれこれ1年半が過ぎる。
その間、彼らを巻き込む神話的事件も一切起きず、平和な日々を送るばかりであった……今迄は。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
「金銀姉妹??あの長寿の?」
と、昼食の冷やし中華を口にしつつ目を丸くする空。
「…そうではなくてね。魔術師にスレイマンと言う姉妹が居てね。彼女らが来日したとかって聞いたの。」
苦笑しつつ頭を振り空に説明する百合。
「え、あのうちらに物凄く敵愾心燃やしてたあの子ら??」と箸を置き麦茶を嚥下した後に呟く雪。
雪と百合は「創造と改造の魔女」として結社に名を馳せていた。
その名の通り、基礎理論の構築と、既存理論の応用にそれぞれ長けた特性を持つ。
結社の創始者級程には力は及ばぬものの、この1年半周囲に残った結社残存勢力の干渉を全く寄せ付けぬ程の実力はある。
「今更来日して何の意味があるんだろうね?G∴Dも…」と再び箸を持ち中華麵を口に運ぶ。
「それなんだけどね…どうも、"あおすみれ"が動き出したらしいの…」と実しやかな表情で2人に囁く百合。
意味を解さず、点目になる空。この2人は時々自分を置いて話に没頭する悪い癖がある。
その事に抗議をすると必ず決まって『なら、空も魔女になろう?』(はもり)と返される。
"無言の会話"と言う思考伝達方法が雪百合達魔術師にはあるらしい。
会話という手段よりもより早く確実に情報を伝達する人外の技だ。
空はその度に威圧を込めた薄笑いで2人を圧殺し、2人は沈黙を以って従ってきた。
"あおすみれ"はG∴D日本支部の最重要拠点で、創始者級の術士であるドーバの直下管理名義の拠点。
ドーバの名前は空にも覚えがある。彼女が事件で関わってきた二重存在と呼ばれる娘達。
それらの背後に居た"研究者"の名前だ。それに携わる実験施設に動きがあり、G∴Dに組する魔術師が来日する。
近々何らかの動きがあるのではないか…と百合はまとめ、空になった皿を持ってキッチンへと歩む。
空は時折、この親しき2人が世俗とは程遠い存在である事を実感する時がある。
雪百合もそれに気付いている節が有り、互いに寂しそうな視線を送る時がある。
『なら、空も魔女になろう?』はあながち二人の本音かも知れない。
逆に空は2人に『人間に戻ろう?』と返す事が出来ない。その手段が見出せない。
1年以上も一緒に生活していて、自分と2人の間には深い溝がある…それを改めて認識する。
物思いに耽り、周囲に対する意識が削がれたその時、初めて空はそれに気付く。
ダイニングの片隅に立ち、3人を面白そうに眺め・・・
「空?空ぁ?」と、揺さぶられる感覚。
我に帰る空。心配げに顔を覗き込む雪百合。
誰か此処にいなかった?との空の言に顔を見合わせ否定する雪百合。
その場を取り繕うように誤魔化しつつも、次第に消えていく違和感に自身を納得させるように"気のせいだ"と心で呟く。
話題の結論としては、関係各位と連絡を取り合い、対策を練ろうかという話で落ち着いた。
一抹の不安を抱きつつ、空は概ねその結論に納得した。
14畳の広さはあろうかというリビングで、各々作業に勤しむ3人の女性。
リビングの中央に据えられた硝子製のテーブルに資料を山積みにし、同じく置かれたノートパソコンを睨む長髪の女性。
少し離れたソファに腰掛けタブレットを親の敵のように眺めているショートカットの女性。
タブレットには駅の路線図が表示されており、ショートカットの女性は眉を顰めながら黙々と時刻表の確認をしている。
そこから更に離れた窓側にて、口笛を吹きつつ旅支度を整えている女性。先の二人より若干若く見える彼女は
泊りがけの釣りだろうか、その準備に没頭していた。
「空は良いなぁ…」と何気に視線を窓側の女性に向けた長髪女性。眼鏡の位置を片手でなおす。
「空は良いわねぇ」と同じく視線を窓側の女性に送るソファの女性。片手でタブレットの操作は継続している。
同時に自分の事を呼ばれて、はっと我に帰る旅支度の女性、名前は横田空。
2人に視線を返しつつ、ばつが悪そうにしつつも…
「だって、仕方ないじゃない。雪も百合も週末研究発表会なんでしょ?泊りがけで。」と、返す。
それは正論だったらしく言われた二人、雪と呼ばれた長髪の眼鏡女性と百合と呼ばれたショートカットの女性は目を逸らす。
「二人とも居ないしね。家に居ても誰も居ないから夜釣りに行くんだよ…。」寂寥感篭った薄ら笑いを浮かべて荷物を整えだす空。
それを何ともいえない表情で眺める2人。
ぽつりと雪が「人間として生きるって本当面倒だな・・・」と呟く。
そうねぇと雪に同意を打つ百合。
天見雪と星海百合は工学研究者の最先端を担う学者であった。そして、同様にとある結社に属する魔術師"魔女"でもあった。
白百合台と呼ばれる地方の一都市を巻き込んだ事件に関わり、その時の探索者の1人であった横田空と浅からぬ宿縁を得る。
妙齢女性の3人組に関しては一部好奇と誤解の目を向けられつつも、彼女らは過去からの親友であり人間と魔術師を超えた盟友であり
そして、此処とは違う鏡面世界と呼ばれた反世界において、同じ志の元散っていった戦友でもある。
人間として生活を送る現在、雪と百合はその人間としてのルールに縛られつつも3人の共同生活をそれぞれに満喫していた。
黒蓮華市での凄惨な死闘が終わり、魔術師の拠り所であった秘術結社に打撃を与えかれこれ1年半が過ぎる。
その間、彼らを巻き込む神話的事件も一切起きず、平和な日々を送るばかりであった……今迄は。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
「金銀姉妹??あの長寿の?」
と、昼食の冷やし中華を口にしつつ目を丸くする空。
「…そうではなくてね。魔術師にスレイマンと言う姉妹が居てね。彼女らが来日したとかって聞いたの。」
苦笑しつつ頭を振り空に説明する百合。
「え、あのうちらに物凄く敵愾心燃やしてたあの子ら??」と箸を置き麦茶を嚥下した後に呟く雪。
雪と百合は「創造と改造の魔女」として結社に名を馳せていた。
その名の通り、基礎理論の構築と、既存理論の応用にそれぞれ長けた特性を持つ。
結社の創始者級程には力は及ばぬものの、この1年半周囲に残った結社残存勢力の干渉を全く寄せ付けぬ程の実力はある。
「今更来日して何の意味があるんだろうね?G∴Dも…」と再び箸を持ち中華麵を口に運ぶ。
「それなんだけどね…どうも、"あおすみれ"が動き出したらしいの…」と実しやかな表情で2人に囁く百合。
意味を解さず、点目になる空。この2人は時々自分を置いて話に没頭する悪い癖がある。
その事に抗議をすると必ず決まって『なら、空も魔女になろう?』(はもり)と返される。
"無言の会話"と言う思考伝達方法が雪百合達魔術師にはあるらしい。
会話という手段よりもより早く確実に情報を伝達する人外の技だ。
空はその度に威圧を込めた薄笑いで2人を圧殺し、2人は沈黙を以って従ってきた。
"あおすみれ"はG∴D日本支部の最重要拠点で、創始者級の術士であるドーバの直下管理名義の拠点。
ドーバの名前は空にも覚えがある。彼女が事件で関わってきた二重存在と呼ばれる娘達。
それらの背後に居た"研究者"の名前だ。それに携わる実験施設に動きがあり、G∴Dに組する魔術師が来日する。
近々何らかの動きがあるのではないか…と百合はまとめ、空になった皿を持ってキッチンへと歩む。
空は時折、この親しき2人が世俗とは程遠い存在である事を実感する時がある。
雪百合もそれに気付いている節が有り、互いに寂しそうな視線を送る時がある。
『なら、空も魔女になろう?』はあながち二人の本音かも知れない。
逆に空は2人に『人間に戻ろう?』と返す事が出来ない。その手段が見出せない。
1年以上も一緒に生活していて、自分と2人の間には深い溝がある…それを改めて認識する。
物思いに耽り、周囲に対する意識が削がれたその時、初めて空はそれに気付く。
ダイニングの片隅に立ち、3人を面白そうに眺め・・・
「空?空ぁ?」と、揺さぶられる感覚。
我に帰る空。心配げに顔を覗き込む雪百合。
誰か此処にいなかった?との空の言に顔を見合わせ否定する雪百合。
その場を取り繕うように誤魔化しつつも、次第に消えていく違和感に自身を納得させるように"気のせいだ"と心で呟く。
話題の結論としては、関係各位と連絡を取り合い、対策を練ろうかという話で落ち着いた。
一抹の不安を抱きつつ、空は概ねその結論に納得した。
参加希望、出させて頂きます。
卯月 修(うづき おさむ) (♂) 24+2歳【吸血鬼】医学部6回生(医師ベース) PL:風見鶏
STR:12*2=24 DEX:09+5=14 INT:15 アイデア:75
CON:10+5=15 APP:10 POW:14 幸 運:70
SIZ:15 SAN:92 EDU:18 知 識:90
H P:15 M P:14 回避:28 db:+1d4
——————————————————————————
[技能]
<職業技能>
医学:89%(5+84) 心理学:89%(5+84)【精神分析:17%(1+16)】
説得:70%(15+55) 信用:58%(15+43)【薬学:50%(1+49)】 ラテン語:30%(1+29)
<趣味技能>
精神分析:89%(17+72)【目星:51%(25+26)】【回避:70%(18+52)】⇒回避:80%(28+52)
<成長技能>
神話技能:07%(0+7) 目星:57%(51+6) 薬学:56%(50+6) 【聞き耳:29%(25+4)】
<成長点(60P)>
ブラックジャック:70%(40+30) 聞き耳:39%(29+10) 生物学:21%(1+20)
——————————————————————————
[持ち物]
・武器
[テイザーガン]
・防具
[普段着・ローファー・白衣]
・所持品
[医療キット・保険証・筆記用具・メモ帳・ノート・電子辞書・携帯電話・財布・各種本
・小型NPC・USB・手袋・タバコ・ライター・マグライト・リュック・携帯食料・飲料水・地図・方位磁石・山歩き用レインコート・防寒具]
[サバイバルナイフ・サバイバルツール・ポイズンリムーバー・レスキュー消防手袋・テント・寝袋・キャリーバック]
[鍵(タグ:M)・カードキー(所長権限)]
[吸血鬼としての能力]
・能力値修正:STR倍加、DEX+5、CON+5
・吸血:噛み付く(20%)に成功した場合与えるダメージ1d3を吸収可能。HP上限は超えない。
[特殊能力]
変身(固定:猫)
[制限]
・写真:写真やビデオに姿を残せない。必ずぼやけたり滲んだりする。これの為、病院の入館証や運転免許証は比較的本人と思えるものを使用している。
・食事制限:血液摂取で生活を送る。これは輸血用血液パックでも問題ない。350ml摂取で1週間までは持ち堪えられる。
・銀製品に対する制限:銀が弱点となる。銀製品を帯びることが出来ない。銀製の武器は1d6のダメージ追加。
・吸血衝動:これに関しては薬品に依る対処が可能な為、対抗薬品の常備のみで問題ない。
[プロフィール]
医者である父親の一生懸命に働く姿勢を見ながら育つ。
また、幼いころに重度の病に侵され生命の危機に瀕した経験を持っている。
以上、2つの経緯より、医者に憧れ幼い時から、その道を目指して勉強しており、父親からも技術を教わっていた。
そのため、大学生にしては、有りえないほどの知識と技術を持っている。
ただし、医学の勉強ばかりしていたのと、高校の勉強は面白いと感じなかったため身が入らなかった。
そのため、2年間も浪人をしてしまった。
それでも、諦めずに努力した結果、国立の医学部に入学するに至った。
大学では、1年間、留学もしており、海外へ出た経験も有るが、英語は苦手である。
性格は、非常に明るく、誰に対しても、フレンドリー。
やや、いい加減な部分も有るが、医療・対人関係には、誠実であることを心がけている。
学部は違うものの大学で“久遠寺ととこ”と知り合う。
学年と性別は違うものの結構、馬が合っていたので、お互いの友人を誘い遊びに行ったりする間柄。
その縁より誘われ紅薔薇島に旅行へ行く事となった。
そこでは、Vampire Bloodという人間を疑似的に吸血鬼にする実験が行われていた。
そこで、本物の吸血衝動に襲われる“百鬼 夜子(なぎり よるこ)”と出会う。
彼女と接していくうちに心惹かれ、最後まで責任を持つことを約束する。
島から無事、全員で脱出した後、彼女と2人、吸血衝動を治す道を模索する事となった。
これから先、どうなるかはいまだ不明だが、最後まで彼女と運命を共にする覚悟である。
紅薔薇島を脱出した後、友人たちと慰安も兼ねた旅行に出かける。
帰路の途中、白百合台に差し掛かった時、異変に巻き込まれる。
そこは、時間が閉じた場所であり、デウス・エクス・マキナによって異なる時間軸に何度も飛ばされることとなる。
何とか無事に逃げ延びることはできたが、あわや、恋人である“百鬼 夜子(なぎり よるこ)”を失うかもしれないという状況にまで陥る。
彼女を失いたくない、彼女と共に居たい、彼女を守りたい、そういった感情が膨らみ結婚を申し入れた。
その後、彼女が快諾してくれたことにより、帰宅後に結婚。
以降の未来は不定であり別の話であるが、2人で互いを支えあって生きていくであろう。
医学部6年生になり、父親の下で研修を受けながら大学に通っている。
家族には、妻(旧姓:百鬼夜子)の事を話してあり、危険も多いことから家を離れようとした。
しかし、彼自身の決意を知ったことと、思ったよりも早くできた義理の娘を手放したくない両親が、伝手を使いある程度の安全を確保した。
(ただし、対人戦であり、神話生物や魔術師からの防護としては物足りない)
また、護身のために修自身にも銃の撃ち方を海外で学ばせたのである。
学業の方は、より吸血鬼や人間に関して調べるため生物学に熱を入れている。
結婚の際、妻を置いていきたくない一心から、頭を下げて頼み込み吸血鬼にしてもらった。
因みに、吸血衝動を抑える薬の開発には成功しているが、体を保つために吸血が必要であり、未だ人間に戻るための薬は未開発。
今後、この吸血鬼を人間に戻す薬の開発をして、夜子さんと幸せに暮らすことを目標として頑張っている。
【遭遇した神話生物】
・イタクァ・キーザの破片
KP:Akiottoさん「紅薔薇療養所〜べにばら さなとりうむ〜」 SAN:70 → 96
KP:あきおっとさん「雪百合天象儀-しらゆり ぷらねたりうむ-」 SAN:96 → 92 目星+6 聞き耳+4 薬学+6 神話技能+7
STR:12*2=24 DEX:09+5=14 INT:15 アイデア:75
CON:10+5=15 APP:10 POW:14 幸 運:70
SIZ:15 SAN:92 EDU:18 知 識:90
H P:15 M P:14 回避:28 db:+1d4
——————————————————————————
[技能]
<職業技能>
医学:89%(5+84) 心理学:89%(5+84)【精神分析:17%(1+16)】
説得:70%(15+55) 信用:58%(15+43)【薬学:50%(1+49)】 ラテン語:30%(1+29)
<趣味技能>
精神分析:89%(17+72)【目星:51%(25+26)】【回避:70%(18+52)】⇒回避:80%(28+52)
<成長技能>
神話技能:07%(0+7) 目星:57%(51+6) 薬学:56%(50+6) 【聞き耳:29%(25+4)】
<成長点(60P)>
ブラックジャック:70%(40+30) 聞き耳:39%(29+10) 生物学:21%(1+20)
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[持ち物]
・武器
[テイザーガン]
・防具
[普段着・ローファー・白衣]
・所持品
[医療キット・保険証・筆記用具・メモ帳・ノート・電子辞書・携帯電話・財布・各種本
・小型NPC・USB・手袋・タバコ・ライター・マグライト・リュック・携帯食料・飲料水・地図・方位磁石・山歩き用レインコート・防寒具]
[サバイバルナイフ・サバイバルツール・ポイズンリムーバー・レスキュー消防手袋・テント・寝袋・キャリーバック]
[鍵(タグ:M)・カードキー(所長権限)]
[吸血鬼としての能力]
・能力値修正:STR倍加、DEX+5、CON+5
・吸血:噛み付く(20%)に成功した場合与えるダメージ1d3を吸収可能。HP上限は超えない。
[特殊能力]
変身(固定:猫)
[制限]
・写真:写真やビデオに姿を残せない。必ずぼやけたり滲んだりする。これの為、病院の入館証や運転免許証は比較的本人と思えるものを使用している。
・食事制限:血液摂取で生活を送る。これは輸血用血液パックでも問題ない。350ml摂取で1週間までは持ち堪えられる。
・銀製品に対する制限:銀が弱点となる。銀製品を帯びることが出来ない。銀製の武器は1d6のダメージ追加。
・吸血衝動:これに関しては薬品に依る対処が可能な為、対抗薬品の常備のみで問題ない。
[プロフィール]
医者である父親の一生懸命に働く姿勢を見ながら育つ。
また、幼いころに重度の病に侵され生命の危機に瀕した経験を持っている。
以上、2つの経緯より、医者に憧れ幼い時から、その道を目指して勉強しており、父親からも技術を教わっていた。
そのため、大学生にしては、有りえないほどの知識と技術を持っている。
ただし、医学の勉強ばかりしていたのと、高校の勉強は面白いと感じなかったため身が入らなかった。
そのため、2年間も浪人をしてしまった。
それでも、諦めずに努力した結果、国立の医学部に入学するに至った。
大学では、1年間、留学もしており、海外へ出た経験も有るが、英語は苦手である。
性格は、非常に明るく、誰に対しても、フレンドリー。
やや、いい加減な部分も有るが、医療・対人関係には、誠実であることを心がけている。
学部は違うものの大学で“久遠寺ととこ”と知り合う。
学年と性別は違うものの結構、馬が合っていたので、お互いの友人を誘い遊びに行ったりする間柄。
その縁より誘われ紅薔薇島に旅行へ行く事となった。
そこでは、Vampire Bloodという人間を疑似的に吸血鬼にする実験が行われていた。
そこで、本物の吸血衝動に襲われる“百鬼 夜子(なぎり よるこ)”と出会う。
彼女と接していくうちに心惹かれ、最後まで責任を持つことを約束する。
島から無事、全員で脱出した後、彼女と2人、吸血衝動を治す道を模索する事となった。
これから先、どうなるかはいまだ不明だが、最後まで彼女と運命を共にする覚悟である。
紅薔薇島を脱出した後、友人たちと慰安も兼ねた旅行に出かける。
帰路の途中、白百合台に差し掛かった時、異変に巻き込まれる。
そこは、時間が閉じた場所であり、デウス・エクス・マキナによって異なる時間軸に何度も飛ばされることとなる。
何とか無事に逃げ延びることはできたが、あわや、恋人である“百鬼 夜子(なぎり よるこ)”を失うかもしれないという状況にまで陥る。
彼女を失いたくない、彼女と共に居たい、彼女を守りたい、そういった感情が膨らみ結婚を申し入れた。
その後、彼女が快諾してくれたことにより、帰宅後に結婚。
以降の未来は不定であり別の話であるが、2人で互いを支えあって生きていくであろう。
医学部6年生になり、父親の下で研修を受けながら大学に通っている。
家族には、妻(旧姓:百鬼夜子)の事を話してあり、危険も多いことから家を離れようとした。
しかし、彼自身の決意を知ったことと、思ったよりも早くできた義理の娘を手放したくない両親が、伝手を使いある程度の安全を確保した。
(ただし、対人戦であり、神話生物や魔術師からの防護としては物足りない)
また、護身のために修自身にも銃の撃ち方を海外で学ばせたのである。
学業の方は、より吸血鬼や人間に関して調べるため生物学に熱を入れている。
結婚の際、妻を置いていきたくない一心から、頭を下げて頼み込み吸血鬼にしてもらった。
因みに、吸血衝動を抑える薬の開発には成功しているが、体を保つために吸血が必要であり、未だ人間に戻るための薬は未開発。
今後、この吸血鬼を人間に戻す薬の開発をして、夜子さんと幸せに暮らすことを目標として頑張っている。
【遭遇した神話生物】
・イタクァ・キーザの破片
KP:Akiottoさん「紅薔薇療養所〜べにばら さなとりうむ〜」 SAN:70 → 96
KP:あきおっとさん「雪百合天象儀-しらゆり ぷらねたりうむ-」 SAN:96 → 92 目星+6 聞き耳+4 薬学+6 神話技能+7
遅くなってすみません。
いろいろ考えましたが、愛着も有りますし折角ですので継続PCで遊ばせて頂きます。
所で、「雪百合天象儀-しらゆり ぷらねたりうむ-」から何年経過なのでしょうか?
年齢などの調整をしたいと思いますので教えて頂きたいです。
いろいろ考えましたが、愛着も有りますし折角ですので継続PCで遊ばせて頂きます。
所で、「雪百合天象儀-しらゆり ぷらねたりうむ-」から何年経過なのでしょうか?
年齢などの調整をしたいと思いますので教えて頂きたいです。
卯月修さん確認致しました。
雪百合が2013年1月でしたので1年半以上が経過してますね。
卯月さんの修正に関しては
成長扱いで60%分技能の割り振り
種族の選択(人間or吸血鬼)
をお願いします。結果でまた調整いたします。
雪百合が2013年1月でしたので1年半以上が経過してますね。
卯月さんの修正に関しては
成長扱いで60%分技能の割り振り
種族の選択(人間or吸血鬼)
をお願いします。結果でまた調整いたします。
技能の割り振りは、上記の通りで変えるかもしれません。
拳銃は、どの程度のものまでなら所持可能でしょうか?
種族の選択は、吸血鬼にしました。
それに関して、KPさんと話しておきたいのは、吸血衝動を抑える薬の開発に成功しているということなのですが大丈夫でしょうか?
後、8月1日なのですが、21〜22時にネット上で会議が有りまして、もし迷惑をかけるようなことになるのでしたら辞退も考えているのですが如何でしょうか?
ご返答頂けますと幸いです。
拳銃は、どの程度のものまでなら所持可能でしょうか?
種族の選択は、吸血鬼にしました。
それに関して、KPさんと話しておきたいのは、吸血衝動を抑える薬の開発に成功しているということなのですが大丈夫でしょうか?
後、8月1日なのですが、21〜22時にネット上で会議が有りまして、もし迷惑をかけるようなことになるのでしたら辞退も考えているのですが如何でしょうか?
ご返答頂けますと幸いです。
返答参ります。
拳銃に関しては現在日本と同じセキュリティーですので
現地調達、若しくは隠蔽になるかと思います。
隠蔽は隠す、若しくはそれに類推するもので。
吸血鬼に関してはデータを用意いたします。
吸血衝動自体は抑えれますが、摂食的な意味では
血液は必要となります。
1日の件は了解です。鶏さんが宜しければ2日からの途中参加で構いません。
以上宜しくお願い致します。
拳銃に関しては現在日本と同じセキュリティーですので
現地調達、若しくは隠蔽になるかと思います。
隠蔽は隠す、若しくはそれに類推するもので。
吸血鬼に関してはデータを用意いたします。
吸血衝動自体は抑えれますが、摂食的な意味では
血液は必要となります。
1日の件は了解です。鶏さんが宜しければ2日からの途中参加で構いません。
以上宜しくお願い致します。
ご返答ありがとうございます。
やっぱり現地調達になりますか……ん〜、そちらはちょっと考えてみます。
摂食の件は了解です。
1日は、21時に部屋の方へお邪魔する予定ですし、会議も私が絡んでいない部分は流し見る程度だと思います。
ですので、22時以降でしたら大丈夫だと思います。
やっぱり現地調達になりますか……ん〜、そちらはちょっと考えてみます。
摂食の件は了解です。
1日は、21時に部屋の方へお邪魔する予定ですし、会議も私が絡んでいない部分は流し見る程度だと思います。
ですので、22時以降でしたら大丈夫だと思います。
時々、視界の外れで何かの気配を感じる。
それは1人だったり複数人だったり。
一緒に生活を送っている修さんも時々それに気付く。
近頃はその頻度が次第に高くなっていく。
そろそろ気のせいと片付ける訳にも行かなくなった。
思えば、結構前からこの感覚は続いているようだ・・・。
一時期は治まった気もしたのだけれども。
私の名は卯月夜子。目前で不可解そうな表情を浮かべている男性、卯月修の妻だ。
私達は人間ではない。吸血鬼と呼ばれるそれだ。
実際には伝承にあるほど化け物じみては居ないが、それでもしっかりと人外と呼ばれる枠内には収まっている。
旧姓は百鬼(なぎり)で、修さんとの出会いは、私が療養を受けていた紅薔薇島の診療所だった。
紅薔薇島はとある事件の結果島民が全滅し、以後は誰も立ち入れなくなっている。
ある結社と呼ばれる存在と、米軍、日本政府と別機関がそれぞれ事実を隠蔽し全てを闇に葬った。
私と修さんはとある機関の監視下にあり、身動きが取りにくいものの結社からの影響は全て排されていた。
影ながら見守っている気配は何となく見知った気配なのだが、そこはあえて無視しつつ・・・。
最近周囲が妙に騒がしいなと1人首を捻る修さん。
彼に同意を問いつつも、多分"変化"に体がまだ慣れていないと促す私。
昨年、私は彼の妻になり、彼は私の同属になってくれた。
"吸血鬼"を治療する一環での彼の選択だった。
涙が出るほど嬉しかった反面、彼を変えてしまった事に激しい後悔を感じる。
それを尾首に出す訳にも行かず、平然を装う必要が私にはあった。
彼の"治療"が功をなす事を願いつつ、私達は今ここにこうして存在する。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
時々、彼らの周囲で気配を感じる。
それは1人だったり複数人だったり。
夜子と一緒に居る卯月さんもそろそろ気付き出したようだ。
近頃はその頻度が次第に高くなっていく。
そろそろ気取られずに片付ける訳にも行かなくなった。
思えば夜子にはそれより前に気取られていた感もある。
一時期は全く仕掛けてこなかったのだけど。
私の仮名は日暮 歩。かつて米国特殊部隊、特別工作班所属潜入工作員118号の名を有していた。
今現在はとある機関に属し、そこではコードネーム「アイリス」を名乗っている。
世界的神話事件対策機関・・・であり、
ある時は国家からの要請で、ある時は非合法に神話的事件の解決に勤しむ機関だったりする。
コンビニ店長を仮の姿にし、紅薔薇島で活動を行っていたときに比べると、かなりのハードスケジュール。
それでもこうして時折、紅薔薇島の友人でもある夜子の様子を見にも来る。
夜子はG∴Dの創始者級の魔術師の1人、グラーツェ准将と何らか宿縁があるらしくその配下に狙われていた。
執拗なる私の破壊工作の前に、それらは潰えた筈なのだが、最近になりまたその活動が著しくなってきている。
そして、また今も1人…私の仕掛けた罠に掛かった様だ。数は1人…早速何処の勢力かを把握・・・
『困るなぁ、ボクは機械には干渉できないんだ・・・』
…と、あれ。仕掛けた機器の異常動作だろうか?罠が一つ使用済みになっている。
取り敢えず2人に異常はないらしいのでそのまま監視を継続する・・・そして少し溜息。
これは夜子への羨望から来るものではない。
島出身者の仲間が先に結婚し、それが羨ましいとかではないのだ。…うん、本当に。
喫茶店から彼らの自宅に戻っていく様子を眺めつつ、自分は何で此処にいるんだろうな?と自問しつつ。
ああ、初めまして夜子さんと言ったかな?
ボクはXXXXX(ノイズ音)。以後宜しく。
早速で申し訳ないのだけれども、ボクは貴方に蓄積された「時間」を欲していてね。
交換条件を申し出たいんだ。ボクからは貴方と旦那さんの普通の生活。これを保障するよ。
どういう事かって?ああ、貴方自身は覚えてないのかい?仕方ないなぁ。
思い出させてあげるよ。但し、壊れても困るから"1週分"だけね。
やだなぁ、たったの1週でそんなに青い顔をされちゃあ…貴方が実際に周回した回数を再現したらどうなるんだろうね。
それにまぁ、貴方に断られたとしても、まだ天見雪と星海百合もいる。あの2人も相当「時間」を蓄積してるんだよ。
それでも出来ればいい返事を聞かせて貰いたいな。うん、大丈夫、旦那さんを書き換えたりなんてしないよ。
それじゃ、用件だけ覚えてて貰って後は消しておくね。
悪い夢を見てふと目を覚ます。
それでも、かつて治療を受けていた際には睡眠すら許されなかった。
島から脱出し、修さんとの生活を送る事で人間としての生活を送れる用にまでなった。
隣で寝息を立てている修さんを眺めつつ、今見た夢を思い出そうとするが徒労に終わる。
何故か天見さん、星海さんの名前が思い起こされる。虫の知らせだろうか。
近々、関連各位で出会う話をしていたところだ。あの人達に会うのも久しぶりか。
喉の渇きを覚えて、寝所から立ち上がろうとする。
その刹那、脳裏に走る光景・・・血と爆音と消毒液、白い部屋に黒い怪物。
私は立ち尽くし、涙を流していた。
無意識に修さんの名を連呼していたようで、背後から優しく声をかけて貰うまで気付かなかった。
私は夢の話をする。
修さんはとても苦しげな顔になる。
それを見てふと思う。
私達は何処に向かえるのだろう。
何処に辿り着くのだろう。
それは1人だったり複数人だったり。
一緒に生活を送っている修さんも時々それに気付く。
近頃はその頻度が次第に高くなっていく。
そろそろ気のせいと片付ける訳にも行かなくなった。
思えば、結構前からこの感覚は続いているようだ・・・。
一時期は治まった気もしたのだけれども。
私の名は卯月夜子。目前で不可解そうな表情を浮かべている男性、卯月修の妻だ。
私達は人間ではない。吸血鬼と呼ばれるそれだ。
実際には伝承にあるほど化け物じみては居ないが、それでもしっかりと人外と呼ばれる枠内には収まっている。
旧姓は百鬼(なぎり)で、修さんとの出会いは、私が療養を受けていた紅薔薇島の診療所だった。
紅薔薇島はとある事件の結果島民が全滅し、以後は誰も立ち入れなくなっている。
ある結社と呼ばれる存在と、米軍、日本政府と別機関がそれぞれ事実を隠蔽し全てを闇に葬った。
私と修さんはとある機関の監視下にあり、身動きが取りにくいものの結社からの影響は全て排されていた。
影ながら見守っている気配は何となく見知った気配なのだが、そこはあえて無視しつつ・・・。
最近周囲が妙に騒がしいなと1人首を捻る修さん。
彼に同意を問いつつも、多分"変化"に体がまだ慣れていないと促す私。
昨年、私は彼の妻になり、彼は私の同属になってくれた。
"吸血鬼"を治療する一環での彼の選択だった。
涙が出るほど嬉しかった反面、彼を変えてしまった事に激しい後悔を感じる。
それを尾首に出す訳にも行かず、平然を装う必要が私にはあった。
彼の"治療"が功をなす事を願いつつ、私達は今ここにこうして存在する。
蒼穹菫壺中天-あおすみれ てらりうむ- 前日譚
時々、彼らの周囲で気配を感じる。
それは1人だったり複数人だったり。
夜子と一緒に居る卯月さんもそろそろ気付き出したようだ。
近頃はその頻度が次第に高くなっていく。
そろそろ気取られずに片付ける訳にも行かなくなった。
思えば夜子にはそれより前に気取られていた感もある。
一時期は全く仕掛けてこなかったのだけど。
私の仮名は日暮 歩。かつて米国特殊部隊、特別工作班所属潜入工作員118号の名を有していた。
今現在はとある機関に属し、そこではコードネーム「アイリス」を名乗っている。
世界的神話事件対策機関・・・であり、
ある時は国家からの要請で、ある時は非合法に神話的事件の解決に勤しむ機関だったりする。
コンビニ店長を仮の姿にし、紅薔薇島で活動を行っていたときに比べると、かなりのハードスケジュール。
それでもこうして時折、紅薔薇島の友人でもある夜子の様子を見にも来る。
夜子はG∴Dの創始者級の魔術師の1人、グラーツェ准将と何らか宿縁があるらしくその配下に狙われていた。
執拗なる私の破壊工作の前に、それらは潰えた筈なのだが、最近になりまたその活動が著しくなってきている。
そして、また今も1人…私の仕掛けた罠に掛かった様だ。数は1人…早速何処の勢力かを把握・・・
『困るなぁ、ボクは機械には干渉できないんだ・・・』
…と、あれ。仕掛けた機器の異常動作だろうか?罠が一つ使用済みになっている。
取り敢えず2人に異常はないらしいのでそのまま監視を継続する・・・そして少し溜息。
これは夜子への羨望から来るものではない。
島出身者の仲間が先に結婚し、それが羨ましいとかではないのだ。…うん、本当に。
喫茶店から彼らの自宅に戻っていく様子を眺めつつ、自分は何で此処にいるんだろうな?と自問しつつ。
ああ、初めまして夜子さんと言ったかな?
ボクはXXXXX(ノイズ音)。以後宜しく。
早速で申し訳ないのだけれども、ボクは貴方に蓄積された「時間」を欲していてね。
交換条件を申し出たいんだ。ボクからは貴方と旦那さんの普通の生活。これを保障するよ。
どういう事かって?ああ、貴方自身は覚えてないのかい?仕方ないなぁ。
思い出させてあげるよ。但し、壊れても困るから"1週分"だけね。
やだなぁ、たったの1週でそんなに青い顔をされちゃあ…貴方が実際に周回した回数を再現したらどうなるんだろうね。
それにまぁ、貴方に断られたとしても、まだ天見雪と星海百合もいる。あの2人も相当「時間」を蓄積してるんだよ。
それでも出来ればいい返事を聞かせて貰いたいな。うん、大丈夫、旦那さんを書き換えたりなんてしないよ。
それじゃ、用件だけ覚えてて貰って後は消しておくね。
悪い夢を見てふと目を覚ます。
それでも、かつて治療を受けていた際には睡眠すら許されなかった。
島から脱出し、修さんとの生活を送る事で人間としての生活を送れる用にまでなった。
隣で寝息を立てている修さんを眺めつつ、今見た夢を思い出そうとするが徒労に終わる。
何故か天見さん、星海さんの名前が思い起こされる。虫の知らせだろうか。
近々、関連各位で出会う話をしていたところだ。あの人達に会うのも久しぶりか。
喉の渇きを覚えて、寝所から立ち上がろうとする。
その刹那、脳裏に走る光景・・・血と爆音と消毒液、白い部屋に黒い怪物。
私は立ち尽くし、涙を流していた。
無意識に修さんの名を連呼していたようで、背後から優しく声をかけて貰うまで気付かなかった。
私は夢の話をする。
修さんはとても苦しげな顔になる。
それを見てふと思う。
私達は何処に向かえるのだろう。
何処に辿り着くのだろう。
1.紹介:人の命を救う事に情熱を燃やす熱血漢。情に厚い。【愛妻家】。
2.目的:吸血鬼を人間に戻す手段の確保と平和な日常を手に入れる事
3.卯月夜子:何物にも代えがたい妻。愛情、誠実、支え。
日暮歩:怪我をした時ひそかに診察する変わり、吸血鬼に関する情報を買い取っている。共闘、信頼。
日暮さんには、陰で守って頂いたりしているようですし、何とかギブ&テイクな信頼関係を作っておきたいです。
無理なようでしたら言うって下さい。
2.目的:吸血鬼を人間に戻す手段の確保と平和な日常を手に入れる事
3.卯月夜子:何物にも代えがたい妻。愛情、誠実、支え。
日暮歩:怪我をした時ひそかに診察する変わり、吸血鬼に関する情報を買い取っている。共闘、信頼。
日暮さんには、陰で守って頂いたりしているようですし、何とかギブ&テイクな信頼関係を作っておきたいです。
無理なようでしたら言うって下さい。
能力
・能力値の修正 STRを倍加 Dex Conに+5
・吸血 噛み付く(20%)に成功した場合与えるダメージ1d3を吸収可能。HP上限は超えない。
特殊能力 以下の3つの打ち1つを選択。
筋力倍加 1日に1度のみ、現在の筋力を倍加して判定が可能。
変身 指定された動物へ変身。衣服は変身しない為、調達必須。
霧化 霧になる。霧になった場合攻撃は不可能。逆に物理攻撃も受けないが魔法攻撃は受ける。
制限
・写真 写真やビデオに姿を残せない。必ずぼやけたり滲んだりする。
これの為、病院の入館証や運転免許証は比較的本人と思えるものを使用している。
・食事制限 血液摂取で生活を送る。これは輸血用血液パックでも問題ない。350ml摂取で1週間までは持ち堪えられる。
・銀製品に対する制限 銀が弱点となる。銀製品を帯びることが出来ない。銀製の武器は1d6のダメージ追加。
・吸血衝動 これに関しては薬品に依る対処が可能な為、対抗薬品の常備のみで問題ない。
・能力値の修正 STRを倍加 Dex Conに+5
・吸血 噛み付く(20%)に成功した場合与えるダメージ1d3を吸収可能。HP上限は超えない。
特殊能力 以下の3つの打ち1つを選択。
筋力倍加 1日に1度のみ、現在の筋力を倍加して判定が可能。
変身 指定された動物へ変身。衣服は変身しない為、調達必須。
霧化 霧になる。霧になった場合攻撃は不可能。逆に物理攻撃も受けないが魔法攻撃は受ける。
制限
・写真 写真やビデオに姿を残せない。必ずぼやけたり滲んだりする。
これの為、病院の入館証や運転免許証は比較的本人と思えるものを使用している。
・食事制限 血液摂取で生活を送る。これは輸血用血液パックでも問題ない。350ml摂取で1週間までは持ち堪えられる。
・銀製品に対する制限 銀が弱点となる。銀製品を帯びることが出来ない。銀製の武器は1d6のダメージ追加。
・吸血衝動 これに関しては薬品に依る対処が可能な為、対抗薬品の常備のみで問題ない。
このページへのコメント
お久しぶりでございます。夜蓮華から1年以上でしょうか?今回別のシナリオの参加者の方々とのコラボレーション企画でございます。宜しければ遊びに来てください。
ご無沙汰してます!花と三部作シリーズに続編が!?
気づいたときにはセッションが締切になっていたのは残念だけど、当日は見学席から応援に行かせていただきます
それではセッションの当日にお会いしましょう