最終更新:ID:HU0alZ8bUw 2016年03月29日(火) 10:37:34履歴
――斑乃大村。
助けを求める友人を連れ帰るためその場所へと赴いたはずの者達は、まるでたっぷりと悪意と毒が染み込んだような村に翻弄され、惑う事になった。
豹変した友人に、仮面の青年。怪しげな神を崇める閉鎖的な村人達、いわくありげな神父。
――そして見え隠れする、血の祭儀。
知れば知る程状況は悪化し、友人と友人の大切な人を救い出す術も見つからず、探索者達の時間は過ぎてゆく。
妄執に捕らわれた者達をどうしたら救えるのか。――そもそも救いとは何か。
それすら定かにならぬまま、やがて絶望的な現実は付きつけられ、そして探索者に苦渋の決断を迫る。
――目の前で打ちひしがれるバケモノの、生か死を。
そして――。
日本を離れ大陸に渡ってから、一体どのくらいになっただろう。
随分長い時間が経ったような気がするし、まだほんの少しのような気もする。
「……あぁ、また……。どうして……にんげんがにんげんをころす……?」
……時間など、この状況にはあまり関係ないのかもしれないな。
どれだけ時間が経とうが、きっと人間同士の殺し合いはなくならないし、なくすこともできないのだろう。
……目の前に広がる光景を見ていると、そんな気分にさせられる。
「……さつじんは、つみじゃないのか?」
私の目の前には、焼け焦げ打ち壊され血と臓物で薄汚れた、かつては素朴で静かな佇まいだった『元』村と、元村に転がる『元』人間――死体の山。
私が潜む山で時折遭遇し、『仙人?!』と驚きの声をあげた老人も、老人が山に連れてきて、私の仮面を面白がった孫たちも、ケガを治癒した礼にと米の料理を持ってきてくれた中年女も、皆死んだ。殺された。
「……なぁ、どうして?」
【ひ――ひぃい?! な――なんだこいつ、日本人、か? ――ひ――ぎゃああああああああ?!!】
殺したのは、同じ人間であるこいつらだ。
同じ人間は……中国工農紅軍、と名乗ったか? よく判らないが、この国で『政府』を自称し、権力争いをしている組織の一部、なのだそうだ。……私に言わせれば、罪の無い村人達を殺して物を奪った、ただの賊だが。
【きれい――キレイキレイああやめろその美しい顔狂う狂う頭がおかしくなる】
【悪鬼!! 魔物!! 化生だ殺せ殺せ!! 人を惑わす妖鬼を殺せぇええええええ!!】
【いやだ!! 嫌だ頭がおかしくなる!! 魅入られる!! その姿が!! 声が!! バケモノめ!!】
「……」
お前達が言うか。お前達の方がよほど……いや、そうでもないか。
こいつらの所業は鬼畜と言って良いが、私とて姿を見せ怒りを向けるだけで、こうして人を狂わせ殺す事ができるのだから。……同じ鬼畜には違いあるまい。
『……助け……死にた……死にたくな……妈妈(おかあさん)……っ』
「……そうだな。……だれも、しにたくなかったな……」
一人残らず賊を殺してしまえば、この村はまた静かになる。
……だがここも、そろそろ離れなくてはならないだろう。……これだけたくさんの人が死んだのだ。噂くらいにはなるかもしれない。
「……ごめん。……たすけられなくて。……あなたたちは、わたしに……しんせつにしてくれたのに……」
《…………》
「……うん。おはかをつくりたいんだ。……てつだって、くれるか?」
《…………》
「そうか。……ありがとう」
一緒にいる仔山羊達と一緒に、村人達の墓を作る。
こういう時は、仔山羊の怪力と触手が羨ましい。同じ怪物から生まれたのに、私と彼らはどうしてこうも違うのか。
《…………》
「……え? ……そうだな、つぎは……まだにほんには、かえれないよ?」
《…………》
「なぜって……美月のめいわくにはなりたくないんだ。わたしは、美月のあにだからね」
《…………》
「おとうとにみえる? ……ひていはしない。美月のほうが、わたしよりずっとおとなだ」
《…………》
「……わたしは、だめだな……いまだに、このせかいに……なじめないんだ」
――生きると決めたのにな。
そう呟くと、仔山羊はまるで仕方ないヤツとでも言うように触手を揺らし、私の頭を小突く。
……そうだな。そんな風に思っちゃだめだな。
《…………》
「……こうかいしてるのか、って? ……しないよ」
だって……嬉しかったんだ。
――兄様……それでも……それでも美月は兄様を助けたいのです……っ――
――諦めなければきっと機会は巡ってくる…貴殿はもう諦めてしまったのか?――
――あなたは忠告してくださいました。これは私たちが勝手にやってることですから――
――不合理なくらいが人間らしいんだな。完全で合理的なら人間ではないな――
――生まれて来ちゃいけない命なんてあるものか!!――
こんな私に、そう言ってくれた人がいた。生きる事を許してくれた人たちがいた。
その事がとても嬉しかったから……だから私は、今こうして生きている事を望んだ。
――好きに生きなさい。――そして最後には絶望して破滅なさい――
――それこそ、私の悦びなのですから――
同時に脳裏に浮かび上がった、怖い人の言葉に私は苦笑する。
そうだな、怖い人。貴方の言う通りかもしれない。
この世界はとても残酷で、私のようなバケモノすら絶望するのかもしれない。そして絶望に飲まれ、やがて破滅するかもしれない。
……それでも。私は今、ここにこうして立っている事を、後悔しない。……したくない。
「……わすれないよ」
美月が。――そして貴方達がいてくれた事を、与えてくれた希望を私は忘れない。
だから生きよう。……私は私として、一時でも長く生きて行こう。
「……さぁ……つぎは、どこにいこうか?」
大切な者達と繋がっている空を見上げ、問いかけてみる。
「……いつか、にほんにもかえろう。……そのときまで、どうか……げんきで」
答えの無い私の希望に、仔山羊はまるで肩を竦めるように触手を揺らし、歩き出した私の後に続いた。
随分長い時間が経ったような気がするし、まだほんの少しのような気もする。
「……あぁ、また……。どうして……にんげんがにんげんをころす……?」
……時間など、この状況にはあまり関係ないのかもしれないな。
どれだけ時間が経とうが、きっと人間同士の殺し合いはなくならないし、なくすこともできないのだろう。
……目の前に広がる光景を見ていると、そんな気分にさせられる。
「……さつじんは、つみじゃないのか?」
私の目の前には、焼け焦げ打ち壊され血と臓物で薄汚れた、かつては素朴で静かな佇まいだった『元』村と、元村に転がる『元』人間――死体の山。
私が潜む山で時折遭遇し、『仙人?!』と驚きの声をあげた老人も、老人が山に連れてきて、私の仮面を面白がった孫たちも、ケガを治癒した礼にと米の料理を持ってきてくれた中年女も、皆死んだ。殺された。
「……なぁ、どうして?」
【ひ――ひぃい?! な――なんだこいつ、日本人、か? ――ひ――ぎゃああああああああ?!!】
殺したのは、同じ人間であるこいつらだ。
同じ人間は……中国工農紅軍、と名乗ったか? よく判らないが、この国で『政府』を自称し、権力争いをしている組織の一部、なのだそうだ。……私に言わせれば、罪の無い村人達を殺して物を奪った、ただの賊だが。
【きれい――キレイキレイああやめろその美しい顔狂う狂う頭がおかしくなる】
【悪鬼!! 魔物!! 化生だ殺せ殺せ!! 人を惑わす妖鬼を殺せぇええええええ!!】
【いやだ!! 嫌だ頭がおかしくなる!! 魅入られる!! その姿が!! 声が!! バケモノめ!!】
「……」
お前達が言うか。お前達の方がよほど……いや、そうでもないか。
こいつらの所業は鬼畜と言って良いが、私とて姿を見せ怒りを向けるだけで、こうして人を狂わせ殺す事ができるのだから。……同じ鬼畜には違いあるまい。
『……助け……死にた……死にたくな……妈妈(おかあさん)……っ』
「……そうだな。……だれも、しにたくなかったな……」
一人残らず賊を殺してしまえば、この村はまた静かになる。
……だがここも、そろそろ離れなくてはならないだろう。……これだけたくさんの人が死んだのだ。噂くらいにはなるかもしれない。
「……ごめん。……たすけられなくて。……あなたたちは、わたしに……しんせつにしてくれたのに……」
《…………》
「……うん。おはかをつくりたいんだ。……てつだって、くれるか?」
《…………》
「そうか。……ありがとう」
一緒にいる仔山羊達と一緒に、村人達の墓を作る。
こういう時は、仔山羊の怪力と触手が羨ましい。同じ怪物から生まれたのに、私と彼らはどうしてこうも違うのか。
《…………》
「……え? ……そうだな、つぎは……まだにほんには、かえれないよ?」
《…………》
「なぜって……美月のめいわくにはなりたくないんだ。わたしは、美月のあにだからね」
《…………》
「おとうとにみえる? ……ひていはしない。美月のほうが、わたしよりずっとおとなだ」
《…………》
「……わたしは、だめだな……いまだに、このせかいに……なじめないんだ」
――生きると決めたのにな。
そう呟くと、仔山羊はまるで仕方ないヤツとでも言うように触手を揺らし、私の頭を小突く。
……そうだな。そんな風に思っちゃだめだな。
《…………》
「……こうかいしてるのか、って? ……しないよ」
だって……嬉しかったんだ。
――兄様……それでも……それでも美月は兄様を助けたいのです……っ――
――諦めなければきっと機会は巡ってくる…貴殿はもう諦めてしまったのか?――
――あなたは忠告してくださいました。これは私たちが勝手にやってることですから――
――不合理なくらいが人間らしいんだな。完全で合理的なら人間ではないな――
――生まれて来ちゃいけない命なんてあるものか!!――
こんな私に、そう言ってくれた人がいた。生きる事を許してくれた人たちがいた。
その事がとても嬉しかったから……だから私は、今こうして生きている事を望んだ。
――好きに生きなさい。――そして最後には絶望して破滅なさい――
――それこそ、私の悦びなのですから――
同時に脳裏に浮かび上がった、怖い人の言葉に私は苦笑する。
そうだな、怖い人。貴方の言う通りかもしれない。
この世界はとても残酷で、私のようなバケモノすら絶望するのかもしれない。そして絶望に飲まれ、やがて破滅するかもしれない。
……それでも。私は今、ここにこうして立っている事を、後悔しない。……したくない。
「……わすれないよ」
美月が。――そして貴方達がいてくれた事を、与えてくれた希望を私は忘れない。
だから生きよう。……私は私として、一時でも長く生きて行こう。
「……さぁ……つぎは、どこにいこうか?」
大切な者達と繋がっている空を見上げ、問いかけてみる。
「……いつか、にほんにもかえろう。……そのときまで、どうか……げんきで」
答えの無い私の希望に、仔山羊はまるで肩を竦めるように触手を揺らし、歩き出した私の後に続いた。
PCより
PLより
帝都、初冬。暮乃は自室で小さく息を吐く。
卓上にはくしゃりとよれた新聞を広げ、ほんの少しの一角に載る記事をぼんやり眺めている。
斑乃大村、消失。原因不明の山火事により、跡形も無く消え去ったと言う。
暮乃は記事に指を這わせながら、また一つ、溜息を漏らした。
今をときめく麗しき女優、都乃美月子…本名を、斑乃美月。生まれ故郷を、彼女は喪った。
思えば、とんでもない暴挙、無謀、愚かな行為だった、かも知れない。
重く長い一日を終えたあと、もう随分帰っていないような感覚で家に戻ったあとで冷静に考えれば、思い出したように背筋が震えた。
たった一日の中で、人生でそう何度も無いような死線を一体幾度越えたのだろうか。
――それでも。と、暮乃はゆっくりと椅子へ背を預けて沈み込む。
例え幾度繰り返そうと、意思を曲げることはなかったと、あの選択は間違いではなかったと、確信している。
彼女は故郷を無くしたが、その代わりに掛け替えのないものを掴み取った。
二度の機会を得ぬ、いつ切れるとも知れない希薄な――しかし紛う事なき一縷の望みを。
===
==
――死なせてくれと、彼は叫び、
なれば共にと、彼女は叫んだ。
そうして暮乃に沸々と沸きあがったのは、哀しみと、静かな怒りであった。
思いが喉を押し開くに、何の躊躇があっただろうか。
暮乃の言葉に、そして傍らで見守る頼もしい輩(ともがら)に。
彼は漸く心の内を開き、信じ。望む未来を、妹と共に生きる事を、選んだのであった。
==
===
――暮乃は惰眠へ誘う心地良い椅子から立ち上がり、新聞を丁寧に折りたたむ。
新聞の裏に隠れていたのか、舞台への招待状が一枚ひらりと落ちる。
あぁ。そうだ。
相変わらず交番では顔馴染みの警官殿が欠伸を噛み殺しているし、諸々の処理に忙殺されていた様子の将校殿も流石に一息ついただろう。
全国を旅する画家殿は、舞台とあればまた帝都に戻ってひょっこり顔を出してくれるはずだ。
再び一堂に会すなら、思い出話にも花が咲こう。暮乃の口角が、思わず小さく緩む。
――その時。
――しかして。
暮乃は最早何事もなかったかのように舞台の招待状を拾い上げ、さっと踵を返して自室を後にする。
===
==
帝都、初冬。澄んだ空気がぴんと張り詰める、寒々しくも麗しい日であった。
卓上にはくしゃりとよれた新聞を広げ、ほんの少しの一角に載る記事をぼんやり眺めている。
斑乃大村、消失。原因不明の山火事により、跡形も無く消え去ったと言う。
暮乃は記事に指を這わせながら、また一つ、溜息を漏らした。
今をときめく麗しき女優、都乃美月子…本名を、斑乃美月。生まれ故郷を、彼女は喪った。
思えば、とんでもない暴挙、無謀、愚かな行為だった、かも知れない。
重く長い一日を終えたあと、もう随分帰っていないような感覚で家に戻ったあとで冷静に考えれば、思い出したように背筋が震えた。
たった一日の中で、人生でそう何度も無いような死線を一体幾度越えたのだろうか。
――それでも。と、暮乃はゆっくりと椅子へ背を預けて沈み込む。
例え幾度繰り返そうと、意思を曲げることはなかったと、あの選択は間違いではなかったと、確信している。
彼女は故郷を無くしたが、その代わりに掛け替えのないものを掴み取った。
二度の機会を得ぬ、いつ切れるとも知れない希薄な――しかし紛う事なき一縷の望みを。
===
==
――死なせてくれと、彼は叫び、
なれば共にと、彼女は叫んだ。
そうして暮乃に沸々と沸きあがったのは、哀しみと、静かな怒りであった。
思いが喉を押し開くに、何の躊躇があっただろうか。
暮乃の言葉に、そして傍らで見守る頼もしい輩(ともがら)に。
彼は漸く心の内を開き、信じ。望む未来を、妹と共に生きる事を、選んだのであった。
==
===
――暮乃は惰眠へ誘う心地良い椅子から立ち上がり、新聞を丁寧に折りたたむ。
新聞の裏に隠れていたのか、舞台への招待状が一枚ひらりと落ちる。
あぁ。そうだ。
相変わらず交番では顔馴染みの警官殿が欠伸を噛み殺しているし、諸々の処理に忙殺されていた様子の将校殿も流石に一息ついただろう。
全国を旅する画家殿は、舞台とあればまた帝都に戻ってひょっこり顔を出してくれるはずだ。
再び一堂に会すなら、思い出話にも花が咲こう。暮乃の口角が、思わず小さく緩む。
――その時。
くつくつと、押し殺すような笑い声が聞こえた。
反射的に声の方へ目を向ければ、窓辺に佇む人影が一つ。
嫌悪感が血に混じって、轟々と耳の裏で叫びだす。心臓を早鐘のように打ち付けさせ、背筋は冷たい指でなぞられたよう。
『それ』は悪意であり憎悪であり、畏怖であり、絶望であり―――
真っ赤な瞳を薄く細らせ、嘲るように、蔑むように、此方を眺めていた。
「ああ。愚かにも勇敢なボウヤであっても、独りとあっては流石に子羊のように哀れに震えますか」
「………」
暮乃は『それ』を否定せず、しかして肯定もせず、静かにその瞳をきっと見据えた。
「その目。そう、それだ…実に興味深い。恐怖と絶望に慄いておいてすら、向ける眼の純粋なことよ」
「一歩誤れば身を打ち滅ぼすと知ってなお、…いや、その危うさを知らぬが故に?」
「ふふ…何れにせよ。愚かで浅はかで無謀なその人間性が未だ健在とあれば」
「如何に抗おうといずれ訪れる破滅の際は、さぞかし官能で甘美に絶望し壊れてくれるのでしょうねぇ」
「その時になれば、いかなボウヤであろうと自らの愚行に後悔するのでは?ねぇ、少年?」
いたくご機嫌な様子で笑む『それ』に、暮乃は震える指をぐっと押し込め、きつく握り締めながら、答える。
「僕たちは…少なくとも僕は。あの選択が間違いだったとは、思わない」
彼が災厄の力に抗えぬようになる時間が、少しばかり先に延びただけの話だったとしても。
「それは僕が背負わなきゃならないこと。僕には選んだ責任がある。選ばせた責任がある。だから、後悔なんて、しない」
「成程、くくっ…これは大層高尚な概念をお持ちだ、未熟で蛮勇な少年。一人で背負う事を否定していながら、自らは一人で背負おうと言うのですか」
「……」
「おや、心に迷いがありますか。揺らぐのですか?それとも今更気付いたのですか?」
『それ』は一瞬で暮乃の目前に詰め寄り、赤くどす黒い瞳が、脳内までを舐るように、重苦しく絡まり来る。
心臓を掴み取られ、今にも握り潰されようとしているような恐怖に掻き立てられる。
「あの日頑なに貫いた意思がこんなにも薄っぺらで、ちっぽけで、浅はかで、無意味であったかを?」
「……」
より直接的な害意の塊に触れ、顔を苦に歪めながらも。
「…彼は選んで、僕も選んだ。それを背負ったのは、僕だけじゃない」
暮乃は毅然として、『それ』を睨み返す。
「……それはあの日、皆で背負ったもの。皆でなければ、背負えなかったもの」
「僕はそう、信じてる」
『それ』は一瞬目を見開く素振りを見せたかと思うと、口角を歪に歪ませて嘲るように笑った。
「そんな無秩序で非合理的で浅ましい屁理屈で自分を保つとは」
「くふ…ふはは……滑稽な、しかし破滅に精神を苛まれる姿を想像するに……くく…」
「矢張り君は面白い!まっこと私の欲を満たすに足る実に興味深い逸品」
「その意思を貫きなさい、少年。そしてその強固な意思が何時か崩れた時、あるいはその機会に恵まれた時、またお会いしましょう」
「…僕はもう、会いたくない」
あの時と同じように、暮乃はきっと『それ』を見据えて応える。
だがそんな視線などまるで意に介した様子もなく、『それ』は不愉快な笑みを浮かべたまま、一方的に、姿を消したのであった。
「……っ…」
今更襲い来る極度の恐怖の波に押され、暮乃はその場に膝を付く。
「…僕は、強くなんかない……」
誰に聞かせるでもなくほつりと呟くと、息を整え、震える膝を叱咤しながら立ち上がる。
反射的に声の方へ目を向ければ、窓辺に佇む人影が一つ。
嫌悪感が血に混じって、轟々と耳の裏で叫びだす。心臓を早鐘のように打ち付けさせ、背筋は冷たい指でなぞられたよう。
『それ』は悪意であり憎悪であり、畏怖であり、絶望であり―――
真っ赤な瞳を薄く細らせ、嘲るように、蔑むように、此方を眺めていた。
「ああ。愚かにも勇敢なボウヤであっても、独りとあっては流石に子羊のように哀れに震えますか」
「………」
暮乃は『それ』を否定せず、しかして肯定もせず、静かにその瞳をきっと見据えた。
「その目。そう、それだ…実に興味深い。恐怖と絶望に慄いておいてすら、向ける眼の純粋なことよ」
「一歩誤れば身を打ち滅ぼすと知ってなお、…いや、その危うさを知らぬが故に?」
「ふふ…何れにせよ。愚かで浅はかで無謀なその人間性が未だ健在とあれば」
「如何に抗おうといずれ訪れる破滅の際は、さぞかし官能で甘美に絶望し壊れてくれるのでしょうねぇ」
「その時になれば、いかなボウヤであろうと自らの愚行に後悔するのでは?ねぇ、少年?」
いたくご機嫌な様子で笑む『それ』に、暮乃は震える指をぐっと押し込め、きつく握り締めながら、答える。
「僕たちは…少なくとも僕は。あの選択が間違いだったとは、思わない」
彼が災厄の力に抗えぬようになる時間が、少しばかり先に延びただけの話だったとしても。
「それは僕が背負わなきゃならないこと。僕には選んだ責任がある。選ばせた責任がある。だから、後悔なんて、しない」
「成程、くくっ…これは大層高尚な概念をお持ちだ、未熟で蛮勇な少年。一人で背負う事を否定していながら、自らは一人で背負おうと言うのですか」
「……」
「おや、心に迷いがありますか。揺らぐのですか?それとも今更気付いたのですか?」
『それ』は一瞬で暮乃の目前に詰め寄り、赤くどす黒い瞳が、脳内までを舐るように、重苦しく絡まり来る。
心臓を掴み取られ、今にも握り潰されようとしているような恐怖に掻き立てられる。
「あの日頑なに貫いた意思がこんなにも薄っぺらで、ちっぽけで、浅はかで、無意味であったかを?」
「……」
より直接的な害意の塊に触れ、顔を苦に歪めながらも。
「…彼は選んで、僕も選んだ。それを背負ったのは、僕だけじゃない」
暮乃は毅然として、『それ』を睨み返す。
「……それはあの日、皆で背負ったもの。皆でなければ、背負えなかったもの」
「僕はそう、信じてる」
『それ』は一瞬目を見開く素振りを見せたかと思うと、口角を歪に歪ませて嘲るように笑った。
「そんな無秩序で非合理的で浅ましい屁理屈で自分を保つとは」
「くふ…ふはは……滑稽な、しかし破滅に精神を苛まれる姿を想像するに……くく…」
「矢張り君は面白い!まっこと私の欲を満たすに足る実に興味深い逸品」
「その意思を貫きなさい、少年。そしてその強固な意思が何時か崩れた時、あるいはその機会に恵まれた時、またお会いしましょう」
「…僕はもう、会いたくない」
あの時と同じように、暮乃はきっと『それ』を見据えて応える。
だがそんな視線などまるで意に介した様子もなく、『それ』は不愉快な笑みを浮かべたまま、一方的に、姿を消したのであった。
「……っ…」
今更襲い来る極度の恐怖の波に押され、暮乃はその場に膝を付く。
「…僕は、強くなんかない……」
誰に聞かせるでもなくほつりと呟くと、息を整え、震える膝を叱咤しながら立ち上がる。
暮乃は最早何事もなかったかのように舞台の招待状を拾い上げ、さっと踵を返して自室を後にする。
===
==
帝都、初冬。澄んだ空気がぴんと張り詰める、寒々しくも麗しい日であった。
HO1:枳殻 暮乃(からたち・くれの)の中の人、ナナシです。
第四回『大正卓まだらのおおかみ』を皆様とご一緒出来ましたこと、大変嬉しく思います。
初めての大正卓でしたが、KP様の見事なキーパリングと皆様方の機転とダイス運に援けられ、
無事TrueENDを迎えることが出来ました。
残念仕様のリアルINT、また拙いRPではありましたが、お楽しみ頂けたならば幸いです。
私事ながら今卓が30回目の参加セッションであり、一区切りに相応しい思い出に残るセッションであったと感じます。
これから先繰り広げられるであろう千差万別の『まだらのおおかみ』を、楽しみにしつつ。
=====
今卓の女神はドラマ好きだし、KP様の卓進行スキル高いし、
将校様ぶれない強いし、警官さん(色々)やばいし、画家さんおにぎりパワーすごいし。
誰が欠けてもこのENDには到達出来なかったでしょう。うん。そうだよね?そうって言って!?
必要なのは優しさと哀。まさにそれ。あと組み付き。あ、いや、将校とサーベルのハッピーセットでしたね?(
殊KP様には、後日談まで設けて頂き本当にありがとうございました。
暮乃後日談も、悪筆ではございますが、折角の機会ですので載せさせて頂く事にします。
大人振った振る舞いをしている暮乃ですが、皆様仰るとおり、まだまだ幼い面の残る若輩者。
その危うい一途さ故に『彼』に気に入られたらしい暮乃の行く末を、どうか優しく見守って頂けますよう。
第四回『大正卓まだらのおおかみ』を皆様とご一緒出来ましたこと、大変嬉しく思います。
初めての大正卓でしたが、KP様の見事なキーパリングと皆様方の機転とダイス運に援けられ、
無事TrueENDを迎えることが出来ました。
残念仕様のリアルINT、また拙いRPではありましたが、お楽しみ頂けたならば幸いです。
私事ながら今卓が30回目の参加セッションであり、一区切りに相応しい思い出に残るセッションであったと感じます。
これから先繰り広げられるであろう千差万別の『まだらのおおかみ』を、楽しみにしつつ。
=====
今卓の女神はドラマ好きだし、KP様の卓進行スキル高いし、
将校様ぶれない強いし、警官さん(色々)やばいし、画家さんおにぎりパワーすごいし。
誰が欠けてもこのENDには到達出来なかったでしょう。うん。そうだよね?そうって言って!?
必要なのは優しさと哀。まさにそれ。あと組み付き。あ、いや、将校とサーベルのハッピーセットでしたね?(
殊KP様には、後日談まで設けて頂き本当にありがとうございました。
暮乃後日談も、悪筆ではございますが、折角の機会ですので載せさせて頂く事にします。
大人振った振る舞いをしている暮乃ですが、皆様仰るとおり、まだまだ幼い面の残る若輩者。
その危うい一途さ故に『彼』に気に入られたらしい暮乃の行く末を、どうか優しく見守って頂けますよう。
PCより
PLより
あの奇妙な事件から数か月。すっかり日常に戻った私は、今日も業務に精を出している。
美月ちゃんの話だと無月さんは時々日本に帰ってきて顔を見せているそうだけど…残念ながら私は会えていない。
走り回る子供たち、談笑するご婦人方…あの事件の後だと、こんな何気ない風景の中ですら「平和」を感じる。まあ異常でなければ平和、というものではないのだろうけど。
そういえば、暮乃くんはいっそう美月ちゃんと仲良くなったみたいだ。美月ちゃんのいい相談相手としてよく愚痴も聞いているみたい。責任感のある子だからなあ…きっと美月ちゃんを支えていく、なくてはならない存在になるんだろうね。まあ、それでも私の中で彼が子供だという認識は依然変わらないのだけれど。
あの事件の後、山間部の村が一つ山火事で消失したという記事を見つけた。あの村は大物が結構投資していたらしいし…杉原さん大丈夫かな。何もなければいいんだけれど。
そんなことを考えながらぼけっと座っていると、急に横から声がする。
「お久しぶりです。また会えて嬉しいですよ。あの山羊はまだ生きながらえている様子ですね。いやはや、なかなかにしぶといものだ」
「…ええ、お久しぶりです。私はもう二度と会いたくありませんでしたが」
横にはあの神父がいた。村で散々驚かされたのだ、今更この程度で動揺することはない。
神父はあのときと全く変わらない嫌な笑いを口に浮かべ、言葉を続けた。
「ククク、まあそんなつれないことを仰らず。折角の再会です、お話でもしようじゃありませんか」
「…いいでしょう。まずい茶を淹れますよ」
茶を淹れ、神父の前に出してやる。神父はそれに口をつけ、「仰る通り、あまり質の良い茶葉ではありませんね」と言い、湯呑を手で弄び始める。彼はそうしながら、私に語りかけた。
「知っていますか?あの山羊、大陸で人殺しを続けているらしいですよ?」
口には、相変わらずの笑みを浮かべている。私が反応しないでいると、彼は更に続けた。
「美しさは罪とはよく言ったものです。実際にあの山羊はその『美しさ』それのみで人を殺めることができる…そういえば、あれはあなた達に対しては随分力を抑えることができていたようですが、やはり見知らぬ他人に対しては力を御することができないものなのですねえ…ククク、いやはや実に脆いものだ、結局あなた方は一番愚かな選択をしてしまったのかもしれませんねえ」
「…そんなことはありませんよ」
「ほう?面白いですね。その言葉の続きを聞かせてもらえませんか?」
神父は少し眉を上げ、私の返答を待つ。暮乃くんがここにいなくてよかったなと思いつつ、私は口を開く。
「…あの日、私は何もすることができませんでした」
「暮乃くん、杉原さん、山神さん。皆すごい人たちです」
「暮乃くんは何物にも退かない勇気を持っています。あなたに対しても、彼は最後まで敵意をむき出しにしていましたよね」
神父は何も答えない。黙って、私の言葉を聞いている。
「杉原さんは一歩引いた目線で物事を見てくれました。おまけに頭の回転も速く、武にも秀でている」
「山神さんは一見のほほんとしているようですが、彼は彼なりの強い信念に基づき行動していました」
「私はといえば、あの日したことは子供から鍵を奪ったことくらいですかね。警官として、いや、人間として恥ずかしい限りです」
ここまで言うと、ようやく神父が口を開く。
「あなたは以前私に真意が読み取れず不気味だ、と言いましたよね」
「ええ、言いましたね」
「あなたも大概ではないでしょうか。結局何が言いたいのです?」
「…分かりませんか。まあ一人でいるあなたにはわからないかもしれませんね」
私は、ゆっくりとその先を続けた。
「私はね、彼らを尊敬してるんですよ。心から、ね」
「…だからなんです?それとこれになにか関係があるのでしょうか?」
「簡単なことです」
「私の尊敬する彼ら3人が、全員納得して選んだ選択肢です。間違っているものですか」
「…それはまた、随分と人任せなことです。そもそも彼ら3人の選択が正しかったとして、どうなるかは山羊次第でしょうに」
「もちろん、無月さんも信じています。当たり前じゃないですか」
「…フフフ……ハハハハハハ!あなたは賢い人間だと思っていましたが、とんだ愚か者だったようだ!そんな形のない『信頼』などというものの元に行動するなど…いや実に愚かしい」
「あなたがどう思うかは知ったことじゃありませんが、私の答えはそれです。恥じることはなにもない、私は彼らを信頼している。だから、私は彼らの選択を疑いません」
「なるほど、実に人間らしい答えだ。実に愚かな考えだ。その人を信じる心、どこまで持つか…一度試してみたい。きっととても面白いことだろう」
そう言って神父は立ち上がり、私の横に立ち、耳元で言葉を囁く。
「今度、あなたを私の舞踏会に招待しましょう。あなたに拒否権はありません、私が満足するまで踊り狂ってください」
不気味な言葉と空になった湯呑を残し、神父は最初からいなかったかのように忽然と姿を消した。
外を見やると、3人がこちらに歩いてきていた。
「鷺坂さん、なにのんびりしてるんですか!美月の舞台今日ですよ!ほら、早く支度してください!」
「おっと、ごめんごめん。すぐ準備するよ」
私は手早く身支度をすませ、外に出る。
「お待たせ、じゃあ行こうか」
暮乃くんの頭をわしゃわしゃと撫でながら私は皆と歩き出す。
「あー!だから子ども扱いしないでくださいってば!」
舞踏会か、それもいいだろう。
めちゃくちゃにぶっ壊してやるのが楽しみだ。
美月ちゃんの話だと無月さんは時々日本に帰ってきて顔を見せているそうだけど…残念ながら私は会えていない。
走り回る子供たち、談笑するご婦人方…あの事件の後だと、こんな何気ない風景の中ですら「平和」を感じる。まあ異常でなければ平和、というものではないのだろうけど。
そういえば、暮乃くんはいっそう美月ちゃんと仲良くなったみたいだ。美月ちゃんのいい相談相手としてよく愚痴も聞いているみたい。責任感のある子だからなあ…きっと美月ちゃんを支えていく、なくてはならない存在になるんだろうね。まあ、それでも私の中で彼が子供だという認識は依然変わらないのだけれど。
あの事件の後、山間部の村が一つ山火事で消失したという記事を見つけた。あの村は大物が結構投資していたらしいし…杉原さん大丈夫かな。何もなければいいんだけれど。
そんなことを考えながらぼけっと座っていると、急に横から声がする。
「お久しぶりです。また会えて嬉しいですよ。あの山羊はまだ生きながらえている様子ですね。いやはや、なかなかにしぶといものだ」
「…ええ、お久しぶりです。私はもう二度と会いたくありませんでしたが」
横にはあの神父がいた。村で散々驚かされたのだ、今更この程度で動揺することはない。
神父はあのときと全く変わらない嫌な笑いを口に浮かべ、言葉を続けた。
「ククク、まあそんなつれないことを仰らず。折角の再会です、お話でもしようじゃありませんか」
「…いいでしょう。まずい茶を淹れますよ」
茶を淹れ、神父の前に出してやる。神父はそれに口をつけ、「仰る通り、あまり質の良い茶葉ではありませんね」と言い、湯呑を手で弄び始める。彼はそうしながら、私に語りかけた。
「知っていますか?あの山羊、大陸で人殺しを続けているらしいですよ?」
口には、相変わらずの笑みを浮かべている。私が反応しないでいると、彼は更に続けた。
「美しさは罪とはよく言ったものです。実際にあの山羊はその『美しさ』それのみで人を殺めることができる…そういえば、あれはあなた達に対しては随分力を抑えることができていたようですが、やはり見知らぬ他人に対しては力を御することができないものなのですねえ…ククク、いやはや実に脆いものだ、結局あなた方は一番愚かな選択をしてしまったのかもしれませんねえ」
「…そんなことはありませんよ」
「ほう?面白いですね。その言葉の続きを聞かせてもらえませんか?」
神父は少し眉を上げ、私の返答を待つ。暮乃くんがここにいなくてよかったなと思いつつ、私は口を開く。
「…あの日、私は何もすることができませんでした」
「暮乃くん、杉原さん、山神さん。皆すごい人たちです」
「暮乃くんは何物にも退かない勇気を持っています。あなたに対しても、彼は最後まで敵意をむき出しにしていましたよね」
神父は何も答えない。黙って、私の言葉を聞いている。
「杉原さんは一歩引いた目線で物事を見てくれました。おまけに頭の回転も速く、武にも秀でている」
「山神さんは一見のほほんとしているようですが、彼は彼なりの強い信念に基づき行動していました」
「私はといえば、あの日したことは子供から鍵を奪ったことくらいですかね。警官として、いや、人間として恥ずかしい限りです」
ここまで言うと、ようやく神父が口を開く。
「あなたは以前私に真意が読み取れず不気味だ、と言いましたよね」
「ええ、言いましたね」
「あなたも大概ではないでしょうか。結局何が言いたいのです?」
「…分かりませんか。まあ一人でいるあなたにはわからないかもしれませんね」
私は、ゆっくりとその先を続けた。
「私はね、彼らを尊敬してるんですよ。心から、ね」
「…だからなんです?それとこれになにか関係があるのでしょうか?」
「簡単なことです」
「私の尊敬する彼ら3人が、全員納得して選んだ選択肢です。間違っているものですか」
「…それはまた、随分と人任せなことです。そもそも彼ら3人の選択が正しかったとして、どうなるかは山羊次第でしょうに」
「もちろん、無月さんも信じています。当たり前じゃないですか」
「…フフフ……ハハハハハハ!あなたは賢い人間だと思っていましたが、とんだ愚か者だったようだ!そんな形のない『信頼』などというものの元に行動するなど…いや実に愚かしい」
「あなたがどう思うかは知ったことじゃありませんが、私の答えはそれです。恥じることはなにもない、私は彼らを信頼している。だから、私は彼らの選択を疑いません」
「なるほど、実に人間らしい答えだ。実に愚かな考えだ。その人を信じる心、どこまで持つか…一度試してみたい。きっととても面白いことだろう」
そう言って神父は立ち上がり、私の横に立ち、耳元で言葉を囁く。
「今度、あなたを私の舞踏会に招待しましょう。あなたに拒否権はありません、私が満足するまで踊り狂ってください」
不気味な言葉と空になった湯呑を残し、神父は最初からいなかったかのように忽然と姿を消した。
外を見やると、3人がこちらに歩いてきていた。
「鷺坂さん、なにのんびりしてるんですか!美月の舞台今日ですよ!ほら、早く支度してください!」
「おっと、ごめんごめん。すぐ準備するよ」
私は手早く身支度をすませ、外に出る。
「お待たせ、じゃあ行こうか」
暮乃くんの頭をわしゃわしゃと撫でながら私は皆と歩き出す。
「あー!だから子ども扱いしないでくださいってば!」
舞踏会か、それもいいだろう。
めちゃくちゃにぶっ壊してやるのが楽しみだ。
いやあ、後日談もKP様の文章力が光りますねえ、自分の駄文と並べると素晴らしさがよくわかります。
さて、今回のセッション個人的にはかなり楽しかったのですがKP様や他PL様達はいかがでしたでしょうか。
このPTは技能的にも性格的にもベストといっていいほどの編成だったと思います。
初TRUEENDということでこのような後日談も用意していただき、PLとしては大満足です。ホクホク顔です。
この後日談が完成すれば、本当の意味であの日のセッションが終了すると考えると、少し、いやかなり寂しく、名残惜しいものがありますが皆様とまた別の機会に卓を囲めることを祈りつつ、筆を置かせていただきます。
では皆さま、よい卓を!いあ!いあ!
さて、今回のセッション個人的にはかなり楽しかったのですがKP様や他PL様達はいかがでしたでしょうか。
このPTは技能的にも性格的にもベストといっていいほどの編成だったと思います。
初TRUEENDということでこのような後日談も用意していただき、PLとしては大満足です。ホクホク顔です。
この後日談が完成すれば、本当の意味であの日のセッションが終了すると考えると、少し、いやかなり寂しく、名残惜しいものがありますが皆様とまた別の機会に卓を囲めることを祈りつつ、筆を置かせていただきます。
では皆さま、よい卓を!いあ!いあ!
このページへのコメント
葉月さんの後日談を見て、『あ これ、話被る…』と、慌てて書き換えていたりします。
折角装飾文字が使えるし、色々やったれーとあれこれやったらこんな事になりました。
PC・NPCへの絡みがほぼない残念後日談になってしまった事だけが心残りです(´・ω・)
画家さんと将校さんの後日談まだかなぁ(チラッチラッ
ナナシさん文章力ありすぎ濡れた。てか皆書くのうますぎなんじゃあああ!これは罠だ!皆が僕(の文章力)を陥れるために仕組んだ罠だ!あ、KPさん、幼女は黒子じゃなくてちゃんと顔とかあった方がいいと思いmうわなにをする将校やm(