ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

ver 1.2 -- 製作:こんぶ

製作履歴


キーパリング難易度:☆☆☆(複数タブ前提、戦闘処理、バックグラウンド処理あり)
プレイヤー難易度:☆☆☆(ほぼ確実な不定の狂気、戦闘による死亡の可能性あり)
プレイ時間:テキストセッションで8時間の見込み(未テスト)

もしもプレイしたら是非、感想や問題点をコメントして下さい!
また、改変や動画化も自由です。というかどんどんやって下さい。かなり小さめにまとめたので、拡張の余地は大いにあるはずです。

MAP暫定版作りました。気が向いたらちゃんと描く(震え声
MAP

概要

はじめに

元ネタ:映画「エイリアンVSプレデター」 BGB氏原作「風変わりな旅行」

本シナリオの主役はまた人間と亜人ですが、前作との関連性は全くありません。
閉鎖された空間の中で神話生物に追われる人間と亜人はどう行動するのか。
不可避の戦闘はありますが、命のやり取りになるかは探索者達の行動次第です。でもSANはがっつり削るよ。

改変等は自由です。短期セッションで謎解きもコズミック・ホラーも緊迫感のある戦闘も人間ドラマもやりたいんだい!
そんな貴方は是非プレイしてみてください。

舞台設定

現代日本を想定しているが、どの時代・どの国に改変しても矛盾なく遊べるだろう。
また、探索者同士の国籍が違っても何ら問題はない。

あらすじ

探索者達は眠りにつく。自宅で。あるいは出張先のホテルで。
はたまた恋人との情事の後だったかもしれない。

しかしふと目覚めると、探索者達は自分たちが見知らぬ空間に居ることに気づく。
そこはドーム状の空間で、四方にそれぞれ扉や通路があるのが見える。
そして部屋の中心には台座が置かれており、その上に青い宝石が安置されている。

導入

「寝て起きたら知らない場所だった」という内容ならばどのような導入を行っても問題ない。

本編

大広間


探索者達はドーム状の空間(以下 大広間)で目覚める。部屋に過度は存在しない。
大広間の一方に鉄で出来た扉があり、その対面には豪奢な彫刻で飾られた金色に輝く大きな扉がある。
2つの扉を挟むようにして左右に通路が伸びているのがわかる。
通路は曲線を描いており、あまり先までは見通せない。

次に目を引くのは、部屋の真ん中に鎮座する丸い台座だろう。
台座50cmほどの高さで、その中心には青く輝く宝石のようなものが置かれている。

この宝石を調べることで「試練」が開始する。
鈍く光っており、知識の1/2か博物学に成功するとこれは人類には未知の鉱物だとわかる。
そして、この宝石を調べた人物は 宝石の中にやせ細った犬の幻影を見る。
その犬は飢えた目でいやらしく探索者を見つめると霧散してしまう。
この幻影を見てしまった探索者は1/1d3のSANチェック。
(もし探索者達が宝石を無視して他の部屋に行こうとしたら:先に矮人を登場させてしまうとよい。そして試練開始の声も処理してしまおう)

青い宝石

ティンダロスの猟犬


探索者が青い宝石を調べた直後、鉄の扉が開き中から3人の矮人が現れる。
黒鉄のプレートメイルを纏っており、槍や剣を携えている。

矮人


彼らが登場すると、黄金の扉の中から尊大な声が聞こえてくる。
『戦士を目指す者よ。その勇気と知恵を示し犬を捕らえよ。
さすれば報奨を、叶わねばば死を与えよう』

矮人達は探索者達と宝石を一瞥すると、左右どちらかの通路へと歩いてゆく。

鉄の扉

扉を開けると、見知った町並みが見える。
扉をくぐれば元の世界に帰れるが、いずれティンダロスの猟犬が追ってきて殺されるだろう。

左の通路

緩やかな曲線を描き、2つの部屋を経て最終的に右の通路と合流する。
しばらく進むと向かって左手側に丸い穴が空いており、武器庫に入れる。

武器庫


さらに進むと向かって左手に丸い穴が空いており、祭壇に入れる。

祭壇


しばらく進むと石版の部屋に辿り着く。

右の通路

緩やかな曲線を描き、2つの部屋を経て最終的に左の通路と合流する。
しばらく進むと、向かって右手に青いインクで縁取られた穴が空いており仕掛け部屋に入ることができる。
この時、入り口に目星をすると、入り口の縁にスリットがあることがわかる。
その奥は暗くてよく見えないが、ライトなどで照らせば10本ほどの鉄柱が埋まっているのが見える。

仕掛け部屋

隠し扉
仕掛け部屋の入り口の対面の壁に開く。奥行きは50cmほどで、丸い台座があり
その上には赤い宝石が安置されている。

赤い宝石


しばらく進むと向かって右手に丸い穴が空いており、そこから図書室に入れる。

図書室


さらに進むと祭壇に辿り着く。

玉座

大広間の黄金の扉は玉座へと続いている。
赤い豪奢な絨毯が引かれており、その先には巨大な象のようなものが鎮座している。
本シナリオの黒幕、チャウグナル・ファウグンである。

チャウグナル・ファウグン(チャウグナー・フォーン)


ここでは探索者の行動によって処理が変わる。

a.探索者が仕掛け部屋を突破し、ティンダロスの猟犬を封じ込めた<首輪>を所持している。
チャウグナル・ファウグンは尊大な声でこう言う。
「愉悦、愉悦。貴様らの勇気と知恵、見せてもらった。
人間にしてはよくやった」
チョー・チョー人が生存していればここで彼らが走りこんでくる。
するとチャウグナル・ファウグンはこう言う。
「人間に遅れを取るような眷属はいらぬ」
と言って手を差し伸ばし、その手をゆっくりと握りこむ。
するとチョー・チョー人達は胸を抑えて苦しみだし、やがて絶命する。
この不可解な光景を見た探索者は1/1d4+1のSANチェック。
次にチャウグナル・ファウグンはこう言う。
「試練を乗り越えた褒美として、貴様らには報奨を取らせる。
望みのものを言え」
ここではKPの裁量で可能な限り探索者の願いを聞く。(とは言え、呪文1コ位を限度に考えておくとよいだろう)
全員の願いを叶えると、チャウグナル・ファウグンは探索者全員の意識を飛ばす。
彼らが次に気づいた時には自分の寝室に居り、シナリオ中に負った手傷やCONも全て回復している。

b.探索者が仕掛け部屋を突破せず、<首輪>をチョー・チョー人から奪っている
「ふん、小賢しい奴らだ。失せろ」
と一喝され、探索者達は意識を失う。
彼らが次に気づいた時には自分の寝室に居る事に気づくが、シナリオ中に負った手傷はCONはそのままである。

c.探索者がティンダロスの猟犬を封じ込めた<首輪>を持っていない
「愚か者め、勇気も知恵も示さずのこのこと現れおって!」
と言いランダムに探索者を選び心臓への攻撃を行う。
これは探索者が部屋を出るか全滅するまで続ける。

d.探索者より先にチョー・チョー人が<首輪>を携えて中に居る
「やはり人間では我が眷属には敵わぬか」
と言い、探索者全員の心臓を攻撃し絶命させる。

e.チョー・チョー人と協力関係にあり、ティンダロスの猟犬を封じ込めた<首輪>を持っている
「愉悦、愉悦。
種族の垣根を超えた友情か。
気に入った。勇敢なる者共よ、貴様らには我が兄弟の力を与えよう」
と言うと、探索者達の頭の中に呪文が流れこんでくる。
<チャウグナル・ファウグンの兄弟の召喚/従属>である。
この呪文を覚えた探索者は1d10%のクトゥルフ神話技能を獲得する。
また、協力したチョー・チョー人とコンタクトを取る手段を与えてもよい。
望むのならばたまに家で宴会をやるくらいの関係にしても面白いかもしれない。

後の処理はaと同じ。願いを叶え、傷やCONを回復させ自宅に返す。

終了処理

シナリオ中に受けた傷やティンダロスの猟犬に吸われたCONを完全に回復させる。
探索者達は日常生活へと戻ってゆくだろう。しかし運が悪い探索者は
後日再びチャウグナル・ファウグンに呼び出されることがあるかもしれない。

SANの回復


[生還] 1d10 生きて脱出に成功する
[謁見] +5  チャウグナル・ファウグンに接触する
[殺戮] +1  チョー・チョー人を全滅させる
[戦友] +5  チョー・チョー人と協力する
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここから任意
[肉盾] +1  累計被ダメージが最も多い
[囮]  +1  大部屋で囮役を引き受けた
[外交] +1  チョー・チョー人と交渉した
[翻訳] +1  日本語以外の石版を解読した

登場した神話生物

チャウグナル・ファウグン(チャウグナー・フォーン)
チョー・チョー人
ティンダロスの猟犬

エンディングまとめ

[BEST END] チョー・チョー人と協力して猟犬を封じ込め、玉座に到達する
[GOOD END] 探索者達が仕掛け部屋を突破し、チョー・チョー人より早く玉座に到達する
[NORMAL END] <首輪>をチョー・チョー人から奪っている
[DEAD END1] 猟犬を封じ込める前に鉄扉をくぐる → 後日猟犬が追ってきて死亡。
[DEAD END2] 仕掛け部屋、あるいは戦闘による探索者の全滅
[DEAD END3] チョー・チョー人が先に玉座に到達する → 心臓を握られて死亡

以上6種。<首輪>をどの時点でチョー・チョー人から奪ったか(猟犬を封じ込める前か後か)で
さらに分岐させても良いかもしれない。

特殊な処理

チョー・チョー人達が仕掛け部屋以外の部屋を回りきり、尚且つ<撒き餌>を所持してる場合、
彼らは最優先で仕掛け部屋に向かう。
ここで、囮役を引き受けるチョー・チョー人の人数を変えることで難易度を変化させることができる。
2人が囮役になった場合、残りの1人が<首輪>を回収することになるが、探索者達はそのチョー・チョー人を
無力化するだけで<首輪>を奪取することが出来る。
また、壁の窪みに逃れたチョー・チョー人は大広間に転送されるが、逃げ損ねて壁に押しつぶされるかもしれない。
勿論その光景を見た探索者は1/1d6+1のSANチェック。

大広間に転送されたチョー・チョー人の行動はKPが決めてよい。
彼らは即座に合流を試みるかもしれないし、外の状況を察知して大広間で探索者達を待ち構えているかもしれない。

事件の真相

チャウグナル・ファウグンを崇めるチョー・チョー人の一部族には、
チャウグナル・ファウグンの迷宮を攻略しなければ一人前の戦士と認められない―――
という風習があった。今日はその通過儀礼の執行日だったのだ。
しかし折しも暇してたチャウグナル・ファウグンはこう思う。
「そうだ、人間も混ぜて競わせてみよう」
探索者達はこの"ちょっとした思いつき"の犠牲者なのである。

このページへのコメント

初めまして、あひるというものです。このシナリオを使わせていただきましたので、ご報告させてもらいます。戦闘ありのそこそこ難易度で楽しく回させてもらいました。ありがとうございました

0
Posted by あひる 2019年06月02日(日) 00:01:43 返信

拙作を使用して頂きありがとうございました。
お役に立てたのでしたら光栄です

1
Posted by こんぶ 2015年09月18日(金) 20:44:33 返信

初めまして、藍というものです。
こちらのシナリオを使わせていただいたのでご報告にあがりました。
大変面白く、進め方によってはチョー・チョー人と手を組む事も出来るという点では人と人ならざるものの交流というのも面白いと思いました、がんばってください

0
Posted by 藍 2015年09月10日(木) 00:55:00 返信

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