ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

シナリオ作成者:t-sr

シナリオ基本情報


舞台:現代
難易度:やや高め
プレイ時間予想:3~4時間程度
推奨プレイ人数:3~4人推奨
必須技能:<電子工学><コンピュータ>
推奨技能:<図書館>
ロスト・発狂の可能性:ロストの可能性 低、発狂 高確率
改変・改造:おすきにどうぞ
条件:ハンドアウトに沿って導入を変更すること、ただしハンドアウト1の人間が必ず1人以上探索者に存在する事。


NPCモデル:某悪魔的ゲーム

■電子工学、コンピュータあたりは必須技能になるので補助道具を出す等して成功率を上げてもいいかもしれません。

シナリオ概要

導入

導入【ハンドアウト1】

探索者達の元に一通の手紙が届く。
差出人の名前は「中島ユミコ」
手紙の内容は人探しの依頼を受けて欲しいというもので、受けてくれるなら30万の前金を支払うという。返事の手紙を書くとまた手紙が届く。
この屋敷に来て欲しい、と屋敷の住所と前金の小切手(30万ほど)が同封されている。依頼を解決してくれれば更に報酬金を払うという。
貴方はその屋敷に向かう事にした。

導入【ハンドアウト2】

貴方は上からここ最近連続して発生しているとある殺人事件について調査するよう言われます。
その事件の概要は室内で絞殺されるという不可解な事件で、貴方は一連の事件を調べた結果「中島ユミコ」という女性が一連の事件の最初の被害者で、まだ一命をとりとめている事を突き止めました。
貴方は彼女に話を聞く為に中島邸に向かいます。

導入【ハンドアウト 3】

貴方はとある行方不明事件を追っています、もしかしたら貴方の知り合いが行方不明になったので調べているのかもしれません。
行方不明になった人たちは全員服だけを残して消えていったといいます。
聞き込みの結果、行方不明になった人物は居なくなる前共通して「首を絞められる夢」を見ていたり、首に奇妙な痣ができていたと言います。
貴方は結果一連の行方不明事件の最初の被害者が「中島アケミ」という人物だったと突き止め、彼の家、中島邸へ辿り着きました。

探索

屋敷

郊外にある山の麓の屋敷で、周りに家はなく携帯の電波も届かない。
屋敷内は電気が通っておらず、薄暗くスイッチをいれても電気がつかない。かろうじて燭台がありろうそくの光で見えている怪しげな雰囲気である。
屋敷につくと依頼人である中島ユミコが出迎えてくれ、居間へ通してくれる。

▽依頼人 中島ユミコ
STR 5 CON 9 SIZ 12 INT 18 POW 11 APP 14 DEX 11
心理学:85 他任意技能

彼女が依頼内容を話し始める。
彼女の依頼は「行方不明になった父を捜して欲しい」というものである。
三ヶ月前ある日こつ然と消えてしまい、遺書や書き置き等も一切残っておらず不自然。
また、父親が居なくなった日に彼女は倒れてしまい、悪夢にうなされるようになった。以来親戚の家であるこの屋敷に療養している。
父親の名前は中島アケミ、研究者をしていてプログラムの開発に取り組んでいたという。父親の研究についてはユミコはあまり知らされておらず、エネルギー変換について研究していたとか大雑把なことしかしらない。研究熱心だが片親なりに娘の事を心配してくれるよい父親だったという。

<アイデア>で彼女はマフラーやストールのようなもので首元を隠しており、気にしているようだとわかる。
彼女に聞いた場合、怪我をしていて人に見せられるようなものではないと見せる事を拒否する。
<言いくるめ>か<説得>を駆使した場合彼女はその下を見せてくれるかもしれない。

・中島ユミコの痣
<説得>や<言いくるめ>に成功。もしくは彼女が首元を見せる事があった場合、彼女の首元には奇妙な痣のような傷跡がある。
[これはアトラックナチャの毒蜘蛛からのひと噛みを生き延びた証であり、アトラックナチャの娘達はこれをもつものを付けねらう、彼女達は電線や電話線から現れるため今の所ユミコを襲う事はできない。彼女を屋敷の外に連れ出していて、お守りを持っていない状態でひとりにさせた場合には、<幸運>を振らせること。失敗すれば娘達が現れるがお守りをもっているものがすぐ近くにくれば自動的に彼女達は逃げて行く]
ハンドアウト3の導入情報を持っていた場合、おそらく今までの行方不明者のものと同じであるとわかるだろう。


探索者達に手紙を出した理由は、電話帳をみただとか店の宣伝を見たとか、知り合いに聞いた等と答える。嘘ではない。
彼女には今連絡がとれる頼れる人間がおらず、わらにもすがりつきたい思いで何人かに手紙を出している(他にも何人か出したが返事すら帰ってこなかったのだろう)
報酬金の金額についてはKPの好きにして良い。

悪夢について聞くと内容を詳細に覚えてはいないが「巨大な蜘蛛に食い殺される夢」を見るという。

手がかりについて捜すなら、実家は空けてあると中島邸の鍵を渡してくれる。屋敷からそれなりに時間のかかる場所にあるため、探索の拠点として使ってくれて構わないという旨、2階にゲストルームがあると伝えてくれる。

また、居なくなる以前から父がお守りと言って渡してくれたお守りがあるからもって行ってくれと探索者に白い石を渡す。
お守り
白い小さな石である、表面には模様が刻まれており、
歪んだ五芒星のようなマークの中心に眼がかかれている模様である。
[KP情報:旧き印である。これにはアトラックナチャの毒グモから身を守る効果がある。]

彼女は外に出る事を異常に怖がる、無理に外に出した場合。
どこか上空を見上げて震えながらうずくまり動かなくなってしまう。
Aエンドへの分岐
物語の途中で探索者達が真相を諦め彼女に嘘をついて終わらせようとする場合がある。
その場合ユミコの<心理学>をKP側がロールすること。
成功した場合探索者達が嘘をついていることを彼女は見抜き、
真実を話してくれと探索者達を問いつめるだろう。
発電所の場所まで聞き出すと彼女は屋敷を飛び出し発電所へ向かってしまう。
そして彼女は、アトラックナチャの娘の一人となってしまう。

失敗した場合、彼女は諦めてしまいAエンドへ。


中島邸

住宅街にある邸宅である。
合流
全ハンドアウトの探索者をここで合流させる事。
ハンドアウト1の探索者しかいない、もしくは2か3が居ない場合ここで【NPC 榎木津シュウジ】を合流させ、ハンドアウト2か3の導入情報を提示すること。両方提示してもよい。


建物の中は薄暗く電気がつかない(物置のブレーカーをあげないと電気が使えない)

一階に入ってすぐに右側に2階への階段があり左側には下へ行く階段がある。


・一階
リビング 
<目星>ユミコと父親らしき男性との写真がある。男性は眼鏡をかけていて優しげである。

風呂、トイレ、キッチン等があるが特にかわったところはない。概ね綺麗に整頓されていて使う事ができそうだ


・二階 
ユミコの部屋 
机の上に
「ユミコへ さがさないでくれ。お前を殺す訳にはいかない。この人たちを巻き込むわけにもいかない。」と書かれた書き置きがある。
この紙について訪ねても、ユミコは何もしらない。
中島アケミが探索者達の行動を監視している証拠である。

アケミの部屋(書斎)

机とベッドがあり、本棚に大量の本が並んでいる。

・机
<目星>
成功で古びて錆びかけた鍵を見つける。
[KP情報:発電所跡の管理室の鍵である]

<図書館>
研究日誌のファイルを見つける。

5年前の日付の場所に一枚の写真が挟まっている。
写真は森の中にあるぼろぼろの廃屋の写真である。
写真が挟まっていたページに書かれている内容は以下
研究日誌

×月

画期的なエネルギー変換プログラムを発見。
この物質を解析すれば革命的なシステムが期待できるのではないか。

・同じページに絵が描かれていて、四角い箱のようなもの 
そこからコードがいくつか伸びており箱の中には塗りつぶしたような黒い塊が描かれている。

○月

どうやらこの物質は無限とも言えるエネルギーを生み出しているらしい。
この物質の解析に必要なシステムを動かす為のエネルギーを、この物質自ら捻出するという非合理的な事も可能かもしれない。


悪魔召還プログラムを見ている場合絵に<アイデア>
地下室にあった悪魔召還プログラムのコード配列や形が書かれているものに似ていることがわかる。

また研究日誌に電子光学持ちが<アイデア>を振ることでその後の日誌の内容は物質を電子的な存在に変換して再構築するプログラムの開発記録だとわかる。

地下
はいってすぐ右に物置があり、ブレーカーもそこにある。
ブレーカーをあげると電気が復旧する。
また無理のないものであれば<幸運>に成功すれば与えて良い。

研究室
地下に入って正面の扉をあけると研究室である。
研究室の扉にはお守りとおなじ模様の刻まれた石が埋め込まれている。

部屋の真ん中にしかくい箱のような機材があり、そこに四方からコードが伸びている。コードは機材や壁際のパソコンに繋がっている。

【箱】
四方にコードが繋がれており、開けると中には動力の配線と白い結晶のようなものが大量に入っている。結晶は光を失っており触るともろく砕ける。
どうやらこの箱の中の物質からエネルギーを四方の機械に廻らせて動かすようだ。
"KP情報"
結晶体は魔力を貯めた石の塊だった、しかしアトラックナチャの召喚によりMPを使い果たしているため、エネルギーとしてはもう使えない。

【パソコン】
パソコンを立ち上げるとあるプログラムが立ちがある、がすぐにエラーが発生しプログラム自体が落ちてしまう。
<電子工学>+<コンピュータ>に成功した場合プログラムを修正することができる。
すると「プログラム起動準備完了、コマンドを選択し実行してください」と表示される。
表示されるコマンドは
・プログラムA起動
・プログラムB起動
・履歴
・終了

Aを起動させると部屋にある機械から魔法陣が床にマッピングされ、
「悪魔召還プログラム起動完了」
の文字がパソコン画面に表示される。
選択できる一覧の名前はどれも見覚えがなく不可解な発音をした単語ばかりである。一部は文字化けを起こしているかもしれない。
<クトゥルフ神話>に成功してしまった場合は一部の名前の意味を理解し冒涜的な響きを見た事による強制SAN減少(1d4)

選択して実行しようとすると「エラー 実行するだけのエネルギーがありません」と表示される。
<アイデア>に成功した場合中央にある箱の中の物質がエネルギー源だったのでは?と気づいて良い。


・KPはプログラムAが起動した時この場にいる探索者のPOW×5の精神対抗ロールを行うこと。
失敗した探索者はその晩から悪夢を見るようになる。
成功したものもその後電子画面を見る度に対抗ロールを行う事。
ロールの度に成功率を下げても良い。


・プログラムB
「退散プログラム起動完了」
「対象のデータを消去します。この行動は取り消し、中止できません。実行しますか?」
と表示される。
実行しようとすると「エラー 対象を選択して実行してください、対象が存在していません」と表示される。

・履歴
履歴に表示される名前はひとつのみ
「arach_ne」


■<コンピュータ>技能に成功すればプログラムを別のパソコン等にインストール可能

・召還について【KP情報】
召還するには召還する神格を見た場合に減る正気度判定失敗時のダイスロール分のMPが必要になる。MPは中央の箱の中にある結晶体が補っていた。召還後、その神格を使役するにはPOW対抗に成功しつづけなければならない。

(例 アザトースを召還する場合召還に消費するMPは1d100)


悪夢

POW対抗に失敗したものはその晩悪夢を見る。

巨大なクモが糸を紡いでいる。
そこは廃屋のような場所で、その建物から無数の蜘蛛の糸が続いている。
夢の中でその線を辿ると、やがて街まで辿り着く。
その線は、人々の頭上に張り巡らされている。しかし気づいている者など居なかった。
電線として街に張り巡らされたその線は不気味に風に揺らめいている。
電線が一本増えた所で、誰も気づかない、気にするものなどいないのだ。

貴方は目が覚めると、一瞬自分が巨大な蜘蛛になっている気がした。(1/1d4)

聞き込み

悪夢を見た探索者が街の中を探索する場合
街に揺らめく電線が一本、増えているような気がした(0/1)

・噂
ここ最近あたりで「謎の連続絞殺魔」が出たと噂になっている。
(ハンドアウト2か3の情報が出ていないようなら状況に応じて「連続行方不明事件」に変更したりして導入の情報を出すとよい)
ネットでは「アラクネ事件」と呼ばれているらしい。

@arach_ne

アラクネ事件について

調べる場合は<図書館>
「首を絞められる夢」等について検索した場合も最終的にここに行き着く。
@arach_neはTwitterアカウントである。
投稿は一件のみで、その投稿も一枚の画像である。
プロフィールには住所が書かれており、URLが貼られている。
URLを踏んだ場合、画面に
「悪魔召還プログラム インストール完了」と表示される。

このプログラムはインストールされると消去できない。
起動すると魔法陣のような模様とカウントダウンが表示される。
カウントダウンの秒数ははるか先、恐らく数百年ほどだろう。
<アイデア>に成功すると稀にカウントダウンが急激に早まっていることに気づく。
[KP情報:アトラックナチャの娘達が増える度に、カウントダウンが早まっている]

ネット上では「アラクネ事件」や「検索してはいけない単語」のようにまとめられており。このアカウントがアップロードしている画像(なんてことはない電線の張った綺麗な空の画像である)を見ると妙な頭痛にうなされるようになり、あるものは首を絞められる悪夢を見た、その後、部屋に蜘蛛がやってきて連れ去られてしまう。といった都市伝説が囁かれている。
また記載されている住所は山奥で、遭難者が相次いでいる、肝試しにいった人間が帰ってこなかったと噂されている。

住所について調べる場合<図書館>
その住所は現在は使われていないが、かなり昔に発電所として使われていた施設が存在することがわかる。今では廃墟となっている。
建物の写真を見る限り研究日誌に挟まっていた写真の建物と同じである。

中島アケミ


探索者がarach_neまで辿り着くと中島アケミが接触を図る。
彼は探索者達の前に現れ、娘が渡すはずだった依頼金はちゃんと支払うので「この件から手を引くべきだ」と忠告する。
ユミコには私のことは捜さないでくれと伝えてくれ、と自分からは会おうとしない。
彼は良心から探索者に忠告をしている。
また、彼はお守りをもっている探索者達に直接触れることはできない。

・召還プログラムについて聞いた場合
アラクネによって貼られた糸は魔法陣であり、召還プログラムはそれを起動させる役割を果たす。カウントダウンは魔法陣が完成するまでの日数である。
カウントダウンが0になった時、プログラムの持ち主、悪夢を見ている者達のMPを吸い取り混沌が招来され世界は終末を迎えるという。しかしそれは数百年も先の話で、中島は「君に影響があるわけじゃない」と言う。
プログラムは形を変えて世に残り続けるだろう。

・どうしてユミコに会わないのかと聞いた場合
「今あの子に会ったら、私はあの子を食い殺してしまうから。二度と会う事は出来ない」と言う。
彼は既にアトラックナチャにより毒グモに変えられており、中島ユミコに会えば毒グモへと姿を変え彼女を食らう。そして中島ユミコはアトラックナチャの娘となる。

・退散プログラムについて
これについて提案した場合、使用には大変危険が伴うが、もしも君たちにその勇気があるのなら協力すると申し出る。
彼は既にアトラックナチャの従者も同然な為、旧き印の刻まれた研究室に入ることができない。また、おそらく彼にプログラムを渡し起動させようとしても発電所に居るアトラックナチャの娘達に無惨に殺されるだけだろう。

発電所

アトラックナチャが糸を紡いでおり、彼女の娘達がそれを手伝っている。

管理室

鍵がかかっているが古びているため壊す事が可能

部屋の中は荒れ果てていて崩れた机と布切れが落ちている

<目星>がれきの中から一冊の管理ノートをみつける
また、布切れを調べるとひからびた男の死体である(1/1d4)
<アイデア>か<医学>に成功するとこの死体は頭蓋骨が割れており何かが飛び出したかのように見える。
管理ノート

かろうじてよめるのは最後の記録である

8時25分着、 点検 異常ナシ

翌日の記録

8時20分着、 点検 虫のような影アリ
11時30分発電所に来たる後 デフの調節をする
      やはり何者かの影アリ 報告


この後途切れている
しばらく後に筆跡の違う字でこう書かれている



いつかこの土地へ辿り着くであろう我々の同士へ

我々はこの施設に動力源を築き、母なる星へ帰る手段とした。
我らの船が飛び立った証拠として、あの御方の欠片を残す、それを回収したならば、同士もいずれ星へと導かれることだろう。

あの御方の力はわずかでも強力である、沸騰する混沌の核、その使い方を誤らぬよう。あの方の力が無ければ船を動かすことは不可能だ。


発電施設


発電所の真ん中には大きな四角い箱があり、コードが繋がれている、床にはびっしりと魔法陣のような模様が描かれていて、その上、頭上には巨大な蜘蛛の巣がはりめぐらされ、発電所から外へと伸びている。
蜘蛛の巣の真ん中には人の大きさほどの巨大な蜘蛛がいた、背中には人の顔にも見えるような模様があり黒い糸を紡いでいる。
アトラック=ナチャとの遭遇(1/1d10)

周りには同じように大きな蜘蛛達が彼女が糸を紡ぐのを手伝っている。

アトラックナチャが紡ぐ糸の先をよくみると、四角い箱に繋がっていた、箱は透明で、中では黒い吐き気を催す暗黒が泡立っている。
アザトースの動力源(1d4/1d8)

部屋の中の構造は中島邸の地下室と同じで、壁にはパソコンが置かれている。
周りのアトラックナチャの娘達は、探索者が「お守り」を所持している限り近寄ってくる事ができない。
娘達の数は必要なら1d20を振って決めると良い。

・部屋全体について<アイデア>に成功すれば四方の機械から常に黒いもやのようなものが出ており、そのもやがアトラックナチャを形作っていることがわかる。
・パソコンはシャットダウンしても意味が無い(アザトースの動力源がある限り電源がついたまま)
・退散プログラムを組み込むには<コンピュータ>+<電子光学>の組み合わせロールに成功する必要がある。
・失敗すると<お守り>を持っていない探索者に娘達が襲いかかろうとするが、1d3回までは中島アケミが盾となり防いでくれるだろう。


■退散プログラムの起動に成功すると以下のメッセージが表示される

どちらを消去 しますか?

▽arach_ne
 Azatho_th

エンド分岐

Aエンド「いつもの日常」

依頼を放棄し日常に戻る場合このエンドとなる。
あなたは事実を知りながらも日常へと還って行った。
世界が滅ぶなんて、そんなこと世の中の誰に言っても信じてはくれないだろう。
あのプログラムは今もカウントダウンを続けている。

あなたは日常に戻った、
空を見上げると電線がまた一本、増えているような気がした。

Bエンド

退散プログラムでアトラックナチャを退散させるとこのエンドとなる。

消去プログラムを起動させると、中央にいたアトラックナチャの姿はだんだんとノイズがかっていき、最後にはあっけなく消えてしまう。
娘達も枯れるように消え、中島アケミも同様に消える。
しかし、システムは活動を続けている。
アトラックナチャが消えた空間に、黒いもやのようなものが集まってゆく。
やがてそのもやは沸騰したようにぷつぷつと沸き立ちはじめ急速に大きくなってゆく。
箱の中にあった黒い物質はもはや無くなり、消去プログラムを起動することはできない、もやは完全に箱の外に限界し、沸騰する混沌、アザトースが目の前に現れる。

SANチェック 1d6/2d20
(あくまでアザトースの一部の為この程度、しかししたければ1d100にしてもよい)

アザトースは直後、破裂するように掻き消え姿を消した。

探索者がまともに街に帰る事ができた場合、日常に還ることができる。
しかし、あなたはある日おかしな噂を目にするだろう。
「悪魔召還プログラムを見たものは悪夢にうなされて、電線に殺されるらしい」

外にでると電線がまた一本、増えている気がした。

Cエンド

退散プログラムでアザトースを退散させる

消去プログラムを起動させると、箱の中のアザトースが消去され消滅していく。
同時にアトラックナチャも姿を保つ為のエネルギーを失い消滅、彼女の娘達もひからびたようにしおれてしまう。
動力自体も断たれたため、研究所全体が停電し機能を停止。
探索者たちは研究所が停止するとき、「ありがとう」という中島アケミの声を聞くだろう。
彼も消滅してしまい残るのは彼が着ていた白衣のみである、もしも探るならばポケットにはユミコとの写真が入っているだろう。

探索者達は無事街に帰ることができる。
ユミコに全てを話すと、彼女は納得ししっかりと依頼金を探索者達に渡してくれることだろう。
また、彼女が外に怯える事はなくなり、明るい性格へともどっていく。

悪魔召還プログラムのカウントダウンは停止し、その後アラクネ事件も時とともに忘れ去られていく。

あなたが外に出ると、風に電線がたなびいていた。

Dエンド

もしも発電所を燃やす、破壊など物理的な解決をした場合。
アトラックナチャは退散されますが機材が破壊されアザトースが解き放たれ、探索者達の前に現れます。

アトラックナチャの娘達の大きな悲鳴と爆発音、それとともに炎の中から 黒いもやが地上に沸き出してきた、そのもやはやがてぷつぷつと沸騰するように膨らみはじめ、貴方達の頭上を覆った。
SANチェック 1d6/2d20

その後の処理はBエンドと同じです。

クリア報酬


シナリオクリア報酬 1d10
アザトースを消滅させた 1d6
ユミコが生存している 1d3

クトゥルフ神話技能 3%

最後に

作者が4人チームで回した結果大体4時間かからない程度でした。
そんなに探索箇所が多くないので思ったよりはさくっと終わるかと思います
どのエンドでも生き残れる可能性はありますがSANは高い方が良いかもしれません。
ちなみに街中に張り巡らされている電線は全てアザトースです。
シナリオ制作から書き出しまで時間が空いてしまったので必要な情報を
書き忘れている可能性があります、随時更新していますがわからないところがあればコメントで御願いします。


■シナリオの使用等について
シナリオの使用、リプレイの公開等は常識の範囲内でしたらお好きにして下さって構いません。
回しやすいように改変、改造等おすきにどうぞ。
ただ、一言報告して頂けると私がとっても喜びます。

何かございましたらコメント欄もしくはTwitterへ。
Twitter:@oniku_cookie
シナリオについての補足ブログ:(こちらにコメント等頂いてもお返しできません)

このページへのコメント

>明星 様
回して下さってありがとうございます。
気付くのが遅くなってしまい申し訳在りません。

中島アケミについては他の殺された犠牲者達とは違い「姿を変えられただけ」だと思っていただけると良いと思います。
ただしユミコの刻印を見ると理性を失い、彼女を殺してしまいます。

0
Posted by t-sr 2015年06月29日(月) 12:42:58 返信

t-sr様へ
回してみました。とてもよき卓となりPL様方も楽しんでいたと思います。
回してみて疑問に思ったことを少し聞いてもよろしいでしょうか。
進行には一切問題ないのですが、中島アケミが自我を失わなかった理由があれば教えて頂きたいです。
お守りに旧き印をユミコに渡していることからそこらへんからかと想像をしているのですが、
細かい理由づけがあればお教え願えないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

0
Posted by 明星 2015年06月23日(火) 17:11:45 返信

>明星さん
どうぞお使いください、幸福なセッションを祈っております

0
Posted by t-sr 2015年06月22日(月) 21:03:37 返信

シナリオお借りいたします

0
Posted by 明星 2015年06月22日(月) 17:43:46 返信

シナリオお借りいたします

0
Posted by 明星 2015年06月22日(月) 17:43:15 返信

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