PCより
青空の結婚式
ベッドに横たわり、病室の無機質な天井をぼーっと見ながら、考える。
今回のことは、いったい何だったんだろう?
突然生贄に指名されて、何とかしようと思ってたら、犯人は幼馴染だった。
「あたし、バカだからなぁ……よく分かんないや」
瑠璃ちゃんの家庭内がぐちゃぐちゃで、紫ちゃんも死んじゃって、生贄にはされなくなって、行方不明者はたぶんもう出ない。
解決したはずだけど、解決してないような……嫌な感じで胸がモヤモヤする。
瑠璃ちゃんは、きっともう大丈夫だと思う。
息子くんとは一緒に暮らせなくなると思うけど、美雪ちゃんや空ちゃんが相談に乗るって言ってたし、守衛ちゃんもここからは家族の問題だからって言ってた。
あたしももちろん相談には乗るつもりだけど、正直バカな自分がどこまで力になれるかはよく分からない。
そもそも、こんな酷い目にあったんだから、もう二度と一人で馬鹿なことはしないだろう。
「昨日も、お菓子持ってお見舞いに来てくれたし」
変な化け物にお腹に穴を開けられたから、まだ固形物は食べられないけど、良くなったら食べてねって日持ちするお菓子を持ってきてくれた。
あんなに優しい瑠璃ちゃんが人を呪うなんて、世の中はやっぱり良く分からない。
そして、紫ちゃんは死んでしまったという。
「なんだかなぁ……」
正直、紫ちゃんが死んだって言われても、実感が無い。
お腹が熱くなって目の前が一瞬で真っ暗になって、気がついたら美雪ちゃんに手当されてた。
あたしが仮死状態で意識が無い時に紫ちゃんが化け物に殺されたって教えてもらったけれど、意味が分からない。
皆が言うことが嘘では無いって、あの時の真剣な顔で分かっていたけれど、自分が寝ていたその数分で、さっきまで喋ってた紫ちゃんが死んじゃったなんて、質の悪い冗談かと思った。
だってあたしは紫ちゃんの死体を見てはいないのだ。
あの時はお腹は痛いし、息子くんはムカつくしで、それどころではなかったし。
警察で調査が終わってお葬式をした時も、あたしは絶対安静出られなかった。
あたしは、紫ちゃんとちゃんとお別れをしてはいないのだ。
だから、あたしは、紫ちゃんは旦那さんと一緒に遠い国へ、それこそもう二度と会えないような遠い国に引っ越していったって思うことにした。
結婚して幸せになって引っ越していったのだ。
例えその国が黄泉の国だったとしても、問題はないだろう。
二人は再会して幸せになるんだから。
梅雨もあけ、晴れ渡った空を眺める。
きっとあの空の向こうでは、今頃、紫ちゃんの結婚式が盛大におこなわれているのだ。
あの時着ていたウェディングドレスを身にまとって、ワーグナーの結婚式行進曲をバックに愛する人と幸せに微笑み合いながら。
PLより
凄く楽しかったです!
PLの皆様、KPさん、三日間ありがとうございました!
凄く楽しかったです!
ちゃん付けで馴れなれしい口調でおばかで泣き虫、
そんなRPに付き合わせてしまって、申し訳ありません。
そして、お付き合いいただき、本当にありがとうございました!
SANcでC連発して、SAN報酬も高かった彼女の出した答えってことで、
こんな後日談にしてみました。
後日談を書くのは初めてですので、至らない所がありましたら、
申し訳ございません。問題がありましたら、言ってください。
改めて、楽しい三日間をありがとうございました!
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