クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki - ゲームキーパーの心得

全員が楽しめるセッションのために

TRPGにおいて、キーパー(通称KP)は必要不可欠な存在です。
使用するシナリオを決定し、参加する探索者を募集し、司会進行を務める。すべてキーパーの役目です。
参加客でなく、ホスト側に回るのですから、お客を楽しませるにはそれなりの苦労があるのも、また事実。
しかし、キーパーがいなければ、いつまで経ってもセッションは開催されません。

「キーパーやってみたいけど、どうしたらいいのかな…」
このページは、そんなあなたの為に用意された場所です。
心配することはありません。第一線でキーパーを務める人たちも、本当に探索者は楽しんでくれているのかと、試行錯誤を繰り返しているのですから。

最初の準備

シナリオを準備する
まず、どんなシナリオを使用するかを決定します。
シナリオは本として出版されているものだけではありません。
ネット上で検索すれば、無償で提供されているシナリオが無数に見つかるでしょう。自信がついてきたら、シナリオを自作するのもよい試みです。
舞台は1920年のアメリカなのか、現代の日本なのか。探索や聞き込みにより真実に迫るタイプなのか、神話生物をマーシャルアーツ+キックで蹴り砕く物なのか。
そのチョイスは、すべてキーパーに任されます。
自分好みのシナリオを選ぶもよし、アンケートで多かった内容のものを使うのも良いでしょう。
シナリオを読み込む
キーパーは、物語の全貌を把握している必要があります。暇な時間を見つけて、何度も繰り返しシナリオを読むことをお勧めします。
探索者がシナリオの展開通りに動いてくれるとは限りません。時には重要なイベントを取りこぼし、推理に支障をきたすこともあります。
その際、どうやってシナリオを補完し、探索者に公平な情報を与えるかもキーパーに与えられる課題でしょう。
技能ロールの失敗の為に情報が得られなかった、というのでしたら、ダイスの女神がそういった展開を望んだという事になるかもしれません。
しかし、そのチャンスすら発生せずにシナリオが終わってしまったのでは、探索者に不満が残ることも考えられます。
そのため、さりげなく情報を探索者に流し、その行動を誘導するといった努力が必要です。

セッション中のキーパリング

アドリブ改変
すべてシナリオのとおりに話を進めればいい、というわけではありません。時にはシナリオに縛られず、とっさの判断で
内容を改変することが必要です。
ダイスの女神様は気まぐれです。その上、神話生物の多くは人間とは比べ物にならないほどの力を持っています。
下手を打つと、探索者はあっさりと天国に旅立ってしまう事でしょう。
シナリオの途中で退場しては、探索者は面白くありません。何でもかんでも救済するのも考え物ではありますが…
例えば、怪物の攻撃の回避に失敗した場合、一緒に回避したキャラがクリティカルを出していた場合、腕を引っ張って回避させることが出来た、というふうにできます。
飴と鞭を上手に使い分けるのが巧いKPかもしれません。

探索者がとっさの機転で、何か行動を起こしたいという事もあるでしょう。それが的を射た意見だったとしたら
たとえシナリオにない行動でも、ノリで認めることも必要かと思われます。その自由度の高さが、TRPGの売りの一つでもあります。

KPは確かに司会進行役ですが、同時に観客でもあります。
探索者たちと同じように、楽しみながらゲームを開催しましょう!
オフラインセッションとの違い
コミュニティで主に行っているオンラインセッションは、オフラインセッションとは留意する点が異なってきます。
最大の問題は、時間です。
オンラインセッションでは、オフラインセッションで同じシナリオをやった時の五倍の時間がかかると言われています。
例えば、オフラインで三時間で終わったシナリオは、単純計算でオンラインでは十五時間かかるということです。
これは、特にオフライン慣れしたKPが失敗しがちなポイントです。
また、文字で進むオンラインセッションはRPに熱が入りやすく、その上展開が遅いため、RPでの会話に大きく時間を取られたりします。
もちろん、RPがモノを言うタイプのシナリオもあります。なので、会話をするなというわけでも、さっさと切り上げろというわけでもありません。
ただ、メリハリと、ここだというところでPL達の流れを断って強引にでも進める勇気が必要になるのです。
また、戦闘にもかなりの時間がかかります。
これら時間の問題に対して、KPは重要な会話文や描写文はメモ帳やワードなどにあらかじめ打っておき、それをコピー&ペーストするようにするだけで、随分と変わってきます。
また、先にも述べたように、臨機応変にシーンを切る思い切りを持つことも大切です

補論(1):戦闘の注意点

CoCは戦闘が主眼に置かれているTRPGではないので、ルールブックでも記述が少ないのが特徴です。
故に、戦闘ルールや装備等でPL達と齟齬が出る場合も大いにありえます。
バトルシーンが多くなりそうなセッションを行う際にはPL達とあまり揉めないように気を付けてください。
更には、戦闘を行うと予想以上に時間がかかることも多いので注意してください。

補論(2):開催の注意点

セッションが長期化、またはセッションが開催する内容が重なる場合は希望日を募るほうがよいでしょう。

シナリオデータを使用する

他のKPが使用したシナリオデータを借りる事によって、その部屋の状態を再現できます。
1 拡張子[.tar.gz]のデータを持っている。
2 どどんとふに部屋を作成し、左上の「ファイル」を押し、「シナリオデータ読み込み」を押し、[.tar.gz]のファイルを選択します。

参考

かつて行われたKP勉強会のログです。
KP勉強会ログ

勢いに任せて書いてみたもの。参考程度にどうぞ
KPに関するあれこれ
馬場秀和のマスターリング講座

Q&A

Q.初めてのKP、やるならどんなセッション?
はじめはCoCのシステムの傾向を掴み、KPに慣れるためにオーソドックス・クラシックなシナリオが良いでしょう。

住み分けの提案と卓への受け入れ人数に関して

住み分けについて

シナリオ、あるいはハウスルール適応の程度によっては、「クトゥルフ神話TRPGやろうず」ではなく、姉妹コミュの「TRPGやろうず」での立卓の検討をお願いします。
ここは基本的に「クトゥルフ神話TRPG」のセッションの参加者を集める為のwikiであって、TRPG全般やBRP等をベースとしたオリジナルシステムなどの参加者を集める事を目的としたwikiではありません。
基本的にここに来る方は「クトゥルフ神話TRPG」がやりたくて来ている方ですので、うまく住み分けをお願いします。
また、有志の方によって提供されているサーバーの数も有限でその使用用途に関してはサーバー提供者様の意向に沿うものとすべきですので、その辺りに関しても留意をお願いします。
あちらはあちらで、クトゥルフ神話TRPG以外を扱うためにサーバーを開放してくださっている方がいらっしゃいますので、その意向についても十分な留意をお願いします。

※具体例としてはペルソナルール(TRPGやろうずwiki内)などが該当します。
クトゥルフ神話TRPG本体からあまりに逸脱しているように思えるものに関しては自己判断での住み分けをお願いします。

受け入れ人数について

あまりに大人数の受け入れは他卓に迷惑がかかる可能性が非常に高いです。
同じサーバーを使用する他卓の状況や、サーバー自体の強度、混雑度などを考慮した立卓と運用/進行をお願いします。
各卓には参加者以外に見学者が一定数付属する事が予想されますので、人数的な余裕をしっかりと考慮してください。
また、多人数でなくともそこに多数の見学者が付属する事が予想される卓に関しては同様に留意、あるいは見学者への呼びかけ等を行っていただけると助かります。
サーバー使用についてはセッションサーバー一覧のコミュニティとしての規約の他に、サーバー提供者様から使用についてのガイドライン等が設けられている場合がありますので、しっかりとチェックした上で適切な使用をお願いします。