あ、疲れちゃったん? はい、飴ちゃんあげる! 糖分は重要! …これはタダ! サービス! ホンマやって! |
倹約は大事だけど、無理はあかんよ だから、ほい。それで元気出しとってー …頑張ってなー。応援しとるよ♪ |
保奈美 | ふぅ…どうやら本格的に降ってきたみたい。湿気が多くて…髪も服も体にまとわりついてきちゃって、嫌な感じ。 |
沙織 | 梅雨時は、なげぇ髪だと何かと大変ですね。わだすもクシャクシャで…困りもんっす。 |
忍 | おはようございます… う〜、濡れたぁぁぁ! |
沙織 | ありゃ! なした、忍ちゃん! 服ビショビショ! |
忍 | う〜ん、大失敗!…こんな日に限って、折り畳み傘を忘れるなんて… |
保奈美 | はい、タオル。早く拭かないと、風邪ひいちゃうわよ。 |
沙織 | わだすも拭くの手伝います! はい、頭下げてくだせ…ワシワシワシ、と。 |
忍 | ありがとね! あとは自分でやれるから大丈夫だよ。…ふふふっ♪ |
保奈美 | どうしたの? |
忍 | ふふっ、あのね、来る途中の路地に、すっごく綺麗なアジサイが咲いてて…それを思い出したの。 |
沙織 | アジサイ、めんこいですよねー。なんだか風情さあるです。 |
保奈美 | 私もアジサイは好きよ。梅雨って不愉快だけど…雨露を弾いて鮮やかに咲き誇るアジサイの花…ステキよね。 |
??? | タタタタタッ…ガチャ! |
亜子 | まいど〜! 土屋亜子、到着〜! ギリギリセーフ? セーフ? |
保奈美 | 大丈夫、セーフよ。あら、亜子ちゃんの傘、とても素敵…新調したの? |
亜子 | ちゃうよ〜。いずみが貸してくれたんよ。 |
忍 | 泉ちゃん…あ、ニューウェーブのみんなで集まってたの? |
亜子 | フヒヒ、ついさっきまで、さくらやいずみと一緒に、別の場所でレッスンしててん。トークバトルショーに向けて、最後の追い込み特訓♪ |
忍 | 直前まで練習…えらい! 亜子ちゃん、気合入ってんね! |
沙織 | わだすらも負けてはいられねっす! |
保奈美 | 確かにね。…特訓というほどじゃないけれど、私もやるだけのことはやったわ。お互い、最高の応援を見せましょう。 |
亜子 | んっふっふ、その勝負、受けて立ったるわ! |
忍 | よし、それじゃまずは皆で衣装に着替えよ!…濡れた服、そろそろ脱ぎたいし。 |
(衣装変更) | |
沙織 | 今回はレインモチーフのステージ衣装ですね。えへへ、わだす、こんな可愛い合羽さ着るの初めてです。 |
忍 | アタシも! こんなレインコートだったら、外でずっとアジサイを見ていられるよね♪ |
保奈美 | うふふ、街中のみんながこれを着ていれば、雨の日も華やかで楽しいでしょうね。 |
亜子 | そうそう! 雨の日だって気分次第! パーッと盛り上がれば、カラッと晴れ上がる〜! |
忍 | 亜子ちゃんの言うとおりだね! 頑張って応援して…アタシたちで梅雨明け宣言出しちゃおう! |
忍 | トークバトルショー、すっごく盛り上がったね! |
亜子 | いやー、盛り上がりすぎて、めっちゃ汗かいたー!衣装がビニール素材やから、一人サウナみたいや〜。 |
沙織 | 亜子ちゃんの応援は、夏のお天道さまみてぇに賑やかでしたもんね。 |
亜子 | うるさいって思われてなければええんやけどなー。あはは! |
沙織 | 大丈夫ですよ、亜子ちゃんも忍ちゃんも保奈美ちゃんも…皆いい笑顔でした! |
保奈美 | ふふふ、感想もいいけれど、まずはシャワーを浴びて着替えましょう。収録が終わったら、急に冷房が寒く感じられてきたわ。 |
忍 | あ〜、このままじゃ風邪を引いちゃうかもだよね。アイドルは身体が資本だから、油断大敵!さっぱりしに行こっか! |
(衣装変更) | |
保奈美 | ふぅ、さっぱりしたわ…。改めて、トークバトルショーお疲れ様! 楽しい時間だったわね。 |
沙織 | 保奈美ちゃんの綺麗な声、会場によく通ってたです!やっぱり、声楽さ学んでる人はさすがだなや〜。 |
保奈美 | ありがとう、沙織さん。歌とは勝手が違う仕事だから、少し不安だったけれど…なんとかなって、よかったわ。 |
沙織 | わだすも、こんななまりだから声は目立ったけんど…ちゃんと相手に届いてたか不安です…。 |
忍 | うん、アタシも地方出身だから、その気持ちわかるよ。でも大丈夫。沙織ちゃんの温かい気持ち、ちゃんと伝わってたから♪ |
沙織 | そ、そうですか? だったら嬉しいなぁ… |
亜子 | そういう忍ちゃんも、すっごく熱の入った応援やったねぇ。負けんように、こっちも必死やったわー。 |
忍 | 熱量では亜子ちゃんに敵わないよ〜。その元気、アタシも見習いたいな! |
亜子 | いやいやいや! アタシは「がんばれー!いいぞー!あっはっはー!」みたいな感じやけど、忍ちゃんのはこう、一体感というか。 |
忍 | 一体感? |
保奈美 | あ、それはわかるかも。忍ちゃんの応援によってチームの結束が強くなって…まるでムードメーカーのような存在ね |
亜子 | そうそう、ムードメーカー! 完全にチームの一員て感じやね! |
忍 | そうね…確かに応援というより、一緒に挑戦してる気持ちだったかも。アタシ、頑張ってる人に、感情移入しちゃうんだよね。 |
沙織 | 相手と同じ気持ちで汗さかけるんは、忍ちゃんのいい所ですね。見習いてぇです。 |
忍 | えへへ、なんか照れるよ…ありがと!とにかく、上手くいって良かったー!思いっきり声出して、すごく気持ちよかったしね。 |
保奈美 | そうね。梅雨時のジメジメ気分なんて吹き飛んでしまったわ。なんでも気の持ちよう、ということかしら? |
沙織 | 梅雨も悪いことばかりじゃねえですし。アジサイに、可愛い傘、綺麗なレインコート…楽しいことさ、いっぺぇあります♪ |
亜子 | うんうん! アタシら、梅雨の楽しみ方を知った感じやね! |
忍 | …じゃあ、このあと早速、梅雨の楽しみを見に行かない? |
亜子 | おっ? |
忍 | さっき、プロデューサーさんに聞いたんだけど、外はすっかり晴れてるんだって。 |
亜子 | ほほ〜。アタシたちの熱い応援で、ホンマに雨を吹き飛ばせたってことやね〜。 |
忍 | 今なら、傘なしでアジサイを見に行けるかなって。すごく綺麗だったから、今度は、みんなで。 |
保奈美 | あら、いいわね! |
沙織 | 見てぇです! |
忍 | それじゃあ、行こっか。案内するね! |
保奈美 | 雨上がりの陽に照らされたアジサイ…さぞかし素敵でしょうね。…一応、傘は持っていく? |
亜子 | 不要不要! 今のアタシたちなら雨雲も近寄らんよ! さ、レッツゴー! |
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