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No.462　辻斬りカオル

｢ルパン三世　天使の策略〜夢のカケラは死の香り〜｣

　トムス・エンターテイメント／2005年

　田中敦子

　純日本調な白い着物をまとった美女。

　ルパン三世のTVスペシャル第17作に登場。女性だけで構成された反米過激派テロ組織『ブラッディエンジェルス』の幹部・ラッキークローバーの1人で居合い切りの達人。殺人剣「妖刀・紅桜」の使い手で普段は小料理屋の女将として働いている。
　組織の命令で「オリジナルメダル」の回収を進める中、小料理屋にやってきた五ェ門と対戦することになる。本人は命令よりも五ェ門を斬ることに執着するようになり、最初の対決では斬鉄剣の刃をこぼすほど追いつめる。（その後五ェ門は退散）
　その後、五ェ門は妖刀・紅桜を作った刀磨ぎ師の東甚五郎に「紅桜を葬り去る」ことを条件に「オリジナルメタル」を使って斬鉄剣を鍛えてもらう。2度目の対戦でパワーアップした斬鉄剣は紅桜をあっなく叩き折り、先端側の刃がカオルの心臓に突き刺さってしまう。カオルは血を欲する紅桜
に自分の血を差し出すかのように刀を握りしめながら絶命した。彼女の死の直後五ェ門は「お主とは違った形で相見えたかった…」と意味深な言葉を呟いた。

　敵組織がボスや4幹部、戦闘員まですべて女性で構成されており、歴代のルパンシリーズの中でもかなり異色な作品であり、放送当時は賛否両論を呼んだ。元々はTVスペシャル『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』の続編と制作されていたが、諸事情によりその設定のほとんどがカットされてしまったことも異色作になった要因といえる。辻斬りカオルや妖刀・紅桜はその名残といえる。
　演じた田中敦子はTVスペシャル『ルパン三世 ルパン暗殺指令』のゲストヒロイン・カレン・クオリスキーを演じている。

　※作者がうろ覚えの記憶を頼りに書いているので加筆希望です。

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