降三世明王トライロー （天空戦記シュラト）
最終更新：
nanashinogonbei 2017年09月09日(土) 13:47:56履歴
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| 見ててごらん、決して退屈はさせないよ |
キャラクター名 
No.458 降三世明王トライロー
登場作品基本情報
「天空戦記シュラト」
アニメ
タツノコプロ／1989-1990
小説
あかほりさとる／エニックス文庫／1989〜1991
（角川スニーカー文庫／1995〜1996）
（角川スニーカー文庫／1995〜1996）
登場シーン詳細情報
アニメ
第15〜20話（主に17，19話）
小説
第4巻「序章 反逆者」〜5巻「転章 激闘再び」
外見
私服：顔の左半分が黒髪で隠れた切れ長の目のスレンダーでサディスティックな美女。外見年齢は20歳半ばの大人の女性だが実年齢は１万歳を超える。190cmはあろうかという長身であり、推定スリーサイズは85/58/92。当時の流行を彷彿とさせるワンレン、ボディコン風ワインレッドの衣装。三人衆お揃いのヘアバンドを巻き、巨大な肩パット、下乳の金属パットが印象的。深く切り込んだスリットから見えるパンチラは意外にも白である。
鎧：赤とオレンジを基調とした翼竜の神甲冑で飛行可能。左肩当てが翼竜の頭部、背面には尻尾があり、所々に梵字をモチーフにした模様が施されている。本作品唯一の女性専用デザインの神甲冑であり、艶やかなハイレグレオタード姿は一際目を引く。
鎧：赤とオレンジを基調とした翼竜の神甲冑で飛行可能。左肩当てが翼竜の頭部、背面には尻尾があり、所々に梵字をモチーフにした模様が施されている。本作品唯一の女性専用デザインの神甲冑であり、艶やかなハイレグレオタード姿は一際目を引く。
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| 設定資料 小説のイラスト |
CV
土井美加
概要
物語はインド神話をベースにしたいわゆる鎧もの。天空界へ転生した修羅王シュラトが、雷帝インドラによって石化された調和神ヴィシュヌと天空界を救うべく戦う。
アニメ
降三世明王トライローは獣牙三人衆の二人目にして紅一点。実質的に本作品唯一の敵女であり*1、リーダー格の不動明王アカラナータに想いを寄せている。プライドが高くいかなる時でも戦いは常に美しくあらねばならないという信念を持ち、戦いを芸術作品に見たてている。だが、その美的感覚は常識とは大きく異なる。
自らの黒髪を媒体とし無数の光弾を放つ蛇髪雷光弾、濃霧で相手の視界を奪い動きを鈍らせる降三世迷行霧のほか、虚空斬拳など多彩な技を持つ。最大の技である逆転生は相手を前世に送り返したうえ記憶を消してしまうが、同時に自らの全ソーマを消費してしまう非常に危険度の高い大技である。
三人衆の他の二人はパワーアップイベントや仲間の犠牲をへての辛勝だったのに対し、彼女だけは自滅的に消耗し果てたあげく、主人公一人に一撃のもとに斃される悲惨な結末だった*2。逆転生発動後は事実上の総集編であり、皮肉にも本人の見せ場が省略されてしまっている。強烈なインパクトのある美女であるにもかかわらず不遇だったのが惜しまれるキャラである。
自らの黒髪を媒体とし無数の光弾を放つ蛇髪雷光弾、濃霧で相手の視界を奪い動きを鈍らせる降三世迷行霧のほか、虚空斬拳など多彩な技を持つ。最大の技である逆転生は相手を前世に送り返したうえ記憶を消してしまうが、同時に自らの全ソーマを消費してしまう非常に危険度の高い大技である。
三人衆の他の二人はパワーアップイベントや仲間の犠牲をへての辛勝だったのに対し、彼女だけは自滅的に消耗し果てたあげく、主人公一人に一撃のもとに斃される悲惨な結末だった*2。逆転生発動後は事実上の総集編であり、皮肉にも本人の見せ場が省略されてしまっている。強烈なインパクトのある美女であるにもかかわらず不遇だったのが惜しまれるキャラである。
戦況
軍荼利明王クンダリーニの戦死を受けると、「鋭利な刃物でも研がずにおけば錆びる」とフォロー。「見ててごらん、決して退屈はさせないよ」と自信に満ちた素振りで二番手を名乗り出た。勝利を確信するアカラナータに目を閉じ沈黙するインドラ。後には自らが手折った赤い薔薇の花が残されていた。
神甲冑を身につけたトライローは濃霧を起こして一行を分断。まず孤立させたシュラトを狙った。トライローは敢えてすぐには殺さず、吐息がかかるほど体を密着させ鼻フックなどで弄び、必死に抵抗する様子を笑いながら余裕たっぷりに楽しんだ。さらに蹴り倒して顔面を踏みにじると「さあ泣け!! 泣いて許しを請うのだ!! ハハハハ!!」と悦に入りつつ嫐り続けた。
その後巨大な花に変化すると、シュラトの修羅魔破拳を受け、悲鳴をあげつつあえなく消滅。しかしそれは逆転生を発動するための幻影であった。罠にかかり気を失ったシュラトは花の中に包み込まれると、高笑いとともに人間界へと戻され、天空界での記憶を全て失ってしまった。トライローは迦楼羅王レイガ・吉祥天ラクシュと連戦。逆転生によりソーマを使い果たしていたため動きが鈍り膠着状態となったが、常に余裕の笑みを見せ攻勢を続けていた*3。
一方、人間界に送られたシュラトは記憶を取り戻し、天空界への道を探し当て、仲間の元へと向かった。時を同じくして天空界では濃霧が消滅。動揺する間もなくトライローは全身を電撃に襲われ悶絶。四肢を痙攣させ凄まじい絶叫とともに体内から幾筋もの光が放たれ辺りを包む。再び現れた巨大花の蕾を突き破りシュラトは帰還した。
シュラトは駆け寄る仲間たちを尻目に勝利を宣言、巨大花の影に身を守るかのように蹲る*4トライローに躊躇なく狙いを定める*5。「クウゥッ……。」脂汗を滲ませ悔しげに睨みつけるトライロー。間髪を容れずに放たれた渾身の魔破拳はソーマの獅子となり、花もろとも造作もなくトライローを飲み込む。
「ハァァ!!!! ウゥッ!!」
とどめの一撃が炸裂。シャクティが砕け散る。黒髪がなびき露わとなった絶望の表情。
「アァァアァァァァ――――――!!!!」
絞り出すかのような断末魔。衝撃に仰け反らせた肢体を晒しながらトライローは為す術もなく攻め続けられた。
絶叫と爆音とが入り混じる光景を目の当たりにしてもなお警戒を続けるシュラト一行。すると巨大花が力なく崩れていく。緊張の一瞬。
「ゴポォ!!」
およそ場違いな音を立て、蕾から白濁した粘液がどろりと吐き出されると、輝きながら辺りを白一面の花園に変えていった。「トライローが最後に遺した芸術だ」レイガの言葉に神妙に頷くシュラト。一瞬のうちに形勢逆転され、満身創痍で魔破拳の直撃を受けたトライローのあまりにあっけない最期だった。一方のアカラナータは戦友の死を冷然と眺めると、すぐさま自信に満ちた様子で戦いへと赴いていった。
神甲冑を身につけたトライローは濃霧を起こして一行を分断。まず孤立させたシュラトを狙った。トライローは敢えてすぐには殺さず、吐息がかかるほど体を密着させ鼻フックなどで弄び、必死に抵抗する様子を笑いながら余裕たっぷりに楽しんだ。さらに蹴り倒して顔面を踏みにじると「さあ泣け!! 泣いて許しを請うのだ!! ハハハハ!!」と悦に入りつつ嫐り続けた。
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「ハァァ!!!! ウゥッ!!」
とどめの一撃が炸裂。シャクティが砕け散る。黒髪がなびき露わとなった絶望の表情。
「アァァアァァァァ――――――!!!!」
絞り出すかのような断末魔。衝撃に仰け反らせた肢体を晒しながらトライローは為す術もなく攻め続けられた。
絶叫と爆音とが入り混じる光景を目の当たりにしてもなお警戒を続けるシュラト一行。すると巨大花が力なく崩れていく。緊張の一瞬。
「ゴポォ!!」
およそ場違いな音を立て、蕾から白濁した粘液がどろりと吐き出されると、輝きながら辺りを白一面の花園に変えていった。「トライローが最後に遺した芸術だ」レイガの言葉に神妙に頷くシュラト。一瞬のうちに形勢逆転され、満身創痍で魔破拳の直撃を受けたトライローのあまりにあっけない最期だった。一方のアカラナータは戦友の死を冷然と眺めると、すぐさま自信に満ちた様子で戦いへと赴いていった。
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小説
後発の小説では設定が増え、アニメでは触れられなかったアカラナータへの報われない想いが詳細に述べられている。デーヴァ神軍への裏切りも黒のソーマへの覚醒も彼への想いが深く影響しており、プライドは高いが一途な愛に生きる神将として描かれている。とはいえ、シュラトに対してだけは「こんな気持ちにさせたのもやっぱり二人目」と強い関心を示した*6。
戦闘能力はアニメよりかなり高く、植物全般を自在に操るほか、地震を起こすこともできる。シュラトを逆転生させた際には自らも人間界へ赴き一行の必死の抵抗を楽しみながらじわじわと追い詰め、戦場となった東京中心部も壊滅状態に陥った。その後、逆転生を破られるとアカラナータに人間界での不始末を見られ動揺するも、あくまで自分一人での決着にこだわり続けた。しかし、新たな力を得たシュラトの光流はすでにトライローをも凌駕するまでのものになっていた。
トライローは奥の手として巨大な不死身の妖魔樹となって一行を圧倒したが、本人が地中の根に守られているのを見破られてしまう。全員が総力で妖魔樹の攻撃を抑え込み一瞬の隙を作ると、シュラトは機を逃さず必殺の魔破拳を丸裸となったトライローに叩き込んだ。虚をつかれたトライローは魔破拳の直撃を浴び、断末魔ととに消滅した。間近ではアカラナータが彼女の死を冷然と眺めていた。
戦闘能力はアニメよりかなり高く、植物全般を自在に操るほか、地震を起こすこともできる。シュラトを逆転生させた際には自らも人間界へ赴き一行の必死の抵抗を楽しみながらじわじわと追い詰め、戦場となった東京中心部も壊滅状態に陥った。その後、逆転生を破られるとアカラナータに人間界での不始末を見られ動揺するも、あくまで自分一人での決着にこだわり続けた。しかし、新たな力を得たシュラトの光流はすでにトライローをも凌駕するまでのものになっていた。
トライローは奥の手として巨大な不死身の妖魔樹となって一行を圧倒したが、本人が地中の根に守られているのを見破られてしまう。全員が総力で妖魔樹の攻撃を抑え込み一瞬の隙を作ると、シュラトは機を逃さず必殺の魔破拳を丸裸となったトライローに叩き込んだ。虚をつかれたトライローは魔破拳の直撃を浴び、断末魔ととに消滅した。間近ではアカラナータが彼女の死を冷然と眺めていた。
見どころなど
当時流行した『星矢』・『トルーパー』・『シュラト』などの「鎧もの」のなかで唯一戦死を遂げたハイレグ姿の女性である。
鼻フック・踏みつけ・高笑いなどのインパクトが強烈なだけに、劣勢に回ったときのギャップが一層印象的。舐めプ→動揺→感電→体内から破壊→オーバーキル→潮吹きと短時間のうちに多くの性的暗示表現が盛り込まれている。
本作の女性は薄幸な人物が多く、みな同情的に描かれているのに対し、彼女だけは今際の際に何も言い遺せず、敵味方誰にも悼まれることがなかった。既に戦闘不能の美女が主人公に是非もなく必殺技を叩きこまれ、官能的な断末魔の絶叫を放ちながら逝く姿は当時の子供たちに複雑な感情を植え付けたはずだ。
鼻フック・踏みつけ・高笑いなどのインパクトが強烈なだけに、劣勢に回ったときのギャップが一層印象的。舐めプ→動揺→感電→体内から破壊→オーバーキル→潮吹きと短時間のうちに多くの性的暗示表現が盛り込まれている。
本作の女性は薄幸な人物が多く、みな同情的に描かれているのに対し、彼女だけは今際の際に何も言い遺せず、敵味方誰にも悼まれることがなかった。既に戦闘不能の美女が主人公に是非もなく必殺技を叩きこまれ、官能的な断末魔の絶叫を放ちながら逝く姿は当時の子供たちに複雑な感情を植え付けたはずだ。
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