挿絵

挿絵



挿絵は小松久子氏による。挿絵中に「HISA」のサインがはいる。本文の性行為シーンに合わせて全国のお子さんがいる家庭を恐怖に陥れるようなヌードの絵を掲載するかと思えば、花や人形の静物画でつなぐときもある。スピーカーのようなダンボール群、人間が20人ぐらい乗れそうな巨大馬、冬香がわかめになって海中で揺れたり、空を飛んだりするシュールな作風も物している点も注目。また、本文中の「オリジナリティある」比喩をそのまま絵にしてしまう(たとえば冬香が菊治に「あなたが、わたしの躰に火をつけたのよ」と言った回など、火のついたマッチ棒と桃太郎マッチの箱の絵であった)など、かなりネタに困っているようにも思われる。他の作家の日経新聞上での盗作騒動に関連してか模写の場合はその旨が記されている。最近では、本文にないものを書いていることも見受けられる(誰だか分からない目つきのきつい女性、本文で金網になっている留置場の面会室の仕切りをガラスにする、留置所の弁当の絵など。弁当は警察庁サイトに酷似した写真がある)。冬香の死後、性行為シーンが無くなった代わりのサービスだかなんだか知らないが突如冬香と思われる女性の裸体が出てきたりするので油断はできない。
2006年02月01日(水) 20:55:28 Modified by ainorukeichi




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