2-419 無題

今日は和馬君が私の家に来る日!
お昼に来るって話だったけど朝から来ても・・・ううん、
昨日の晩から来ても良かったのに。

「ん〜♪はやく和馬君来ないかなぁ〜?」
暫くして家のチャイムが鳴った。
カメラで確認すると和馬君だったのでワクワクしながら玄関の扉を開けた。
「和馬く〜ん!いらっしゃ〜い♪」
扉を開けて外に立っている和馬君に思いっきり抱きつく。
すると思いもしない返事が返ってきた。

「ごんにぢヴぁ。め゛、恵・・・」
「か、和馬君!?どうしたのそのダミ声!」
「い゛や゛〜・・・昨日ガラオゲ行っだら歌いずぎぢゃっで・・・」
「そっかぁ。まあとりあえず上がってよ!」

和馬君をリビングに招き、適当に座ってもらう。
「今お茶と飴持ってくるから、少し待っててね!」
そう言って私は席を離れた。
「え〜っと・・・お茶は少し濃い目にして、後のど飴のど飴・・・あ!あったあった」
お盆にお茶と茶菓子、飴を3つ乗せてリビングへ戻る。

「お待たせ〜」
和馬君の前にお茶を置くと、私は彼の隣に座って飴を手に取り封を開ける。
「はい♪あーん」
「あ゛ーん」
和馬君の口に飴を放り込んで、舐める様子をマジマジと見つめる。

「どうした?」
「えへへ〜♪和馬君のこと観察中」
「・・・面白い?」
「うん♪」
「そういえばお母さんは?」
「今日は町内会の温泉旅行とかで帰ってこないよ〜!」
「そういやウチのお袋も今日は旅行とか言ってたな」
「じゃあ今日一日は二人っきりだね!!」
「何でそうなる?」
「い、嫌なの・・・?」
「そうゆうわけじゃないけど、恵って甘えすぎだからな〜
・・・本当鬱陶しいくらいに」
「それだけ愛してるってことだよ〜♪」
「それ言ってて恥ずかしくない?」
「・・・恥ずかしいけど大好きだから大丈夫!」

和馬君にくっつくながらそんな事を話してると、彼が二つ目の飴を舐めだした。

私も飴貰っていい?」
「おう・・・ってか口に放りながら言うなよ」
「えへへ〜」
少しの沈黙の後、和馬君がこう聞いてきた

「恵の飴は何味だった?」
「私のはソーダ味だったよ〜。和馬君は?」
「俺はグレープだな」
「じゃあ二人の飴を交換したらファンタだね!」
「ああ」
「じゃあ交換」
そう言って和馬君に顔を近づける。

「はぁ!?」
「ファンタ〜!ファンタ〜!!」
「ちょ・・・おまっ待て!」
「ん〜」

チュ

和馬君の唇に自分の唇をくっつけて、
舌で和馬君の歯を開かせるとソーダ味の飴を押し込んだ。
「・・・・・・・・・」
「・・・独り占めしないで私にもグループ味の飴ちょうだいよ〜!」

そうしてまた和馬君の口を舌で無理矢理こじ開けるとグループ味の飴を奪った。
「うん。とってもグレープ」
「バカ」
「でもファンタじゃないなぁ・・・よし!一緒に舐めよ♪」
そう言って再び唇をくっ付けると、今度は互いに溶けかけた飴を交換しあった。
「ん…ファンタ味だぁ・・・おいし…もっとちょうだい・・・」

やがて二つの飴が溶けきったので、和馬君が唇を離すと小さなため息をついた。
「・・・ふぅ」
「ねえ和馬君・・・」
「お次はなんだ?」
私は今思ったことを正直に伝えてみた。


「さっきのですごく濡れちゃった・・・このままエッチしよ?ね?」
2008年10月04日(土) 20:57:19 Modified by bureizuraz




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