5-40 無題

よし、即興だが書いてやる
糖分は飴一粒分くらいだな


レポートが終わらない。
あと少しなのだが脳が疲労を訴えてストを起こしている。
こんなときは飴でも舐めるに限る。
そう思って立とうとするとノックの音がした。
「お義兄ちゃん、飴ちゃん舐める?」
おお我が義妹よ。お前はなんと気が利くのだ。
お義兄ちゃん嬉しい。
「ずっと勉強してるから疲れてると思って」
えへへ、とはにかんで、かわいいかわいい義妹の美紀は自分の舌に飴を乗せる。
「美紀さん。それでは私が食べられませんよ?」
美紀はぷぅ、とほっぺを膨らませて明後日を向く。
「だってお義兄ちゃん構ってくれないんだもん……。ねえ、美紀の『飴』舐めて?」
目を瞑って、飴を載せた舌を突き出される。
良く見ると瞼は切なそうに震えて、膝はもじもじと擦り合わせられている。
そんな、そんなかわいい仕草をされたらお義兄ちゃん辛抱たまりません!
結局その晩は朝までお互いの『飴』を舐めっこしました。
美紀の飴ちゃん美味しいです。
レポート?何それ『飴』より美味しいの?
2009年04月29日(水) 23:54:51 Modified by amae_girl




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