6-433 双子の幼女達

「お兄〜ちゃ〜んッ!」
「だっこ〜〜」
「ずる〜い、わたしもだっこ〜」

母親の妹の双子の幼女達、つまり従姉妹達なのだが、忙しいおばさんの代わりにと母親に言われて彼女達をお世話して来たのだが、それ故に凄く懐かれてしまい、今日も僕を巡って言い争いを始めて居る。

それぞれが僕の右と左の足にしがみつきながら言い争いをしているのだ。

「まゆが先にいったの〜」「まやが先〜」
互いに一歩も引かない三角関係、彼女達が大きくなれば誰もが羨む姉妹丼のハーレムなのだろうが。
幼い姉妹に愛されてもなあ…

姉妹だけならいい…
うちの母親も母親の妹も、姉貴までもが僕にベタベタなので、傍から見たら死ね、ばか野郎な羨ましい環境なのかも知れない。

そうこう想いを巡らして居る内に姉妹は、口喧嘩から直接攻撃に切り替えた様で、ポカポカポカポカと可愛らしく小さな手を振り回して、涙目で叩き合って居た。

見てて微笑ましいが、溜め息をつきながら、二人を止める為に二人の首の後ろを子猫の様にムンズと掴む。
彼女を叱る時はいつもそうしてるのだが、決って彼女達はそれをやられると。
「うにゃ…」
「ふにゃ…」
と揃って子猫の様におとなしくなる。

首を放さずに、彼女達に「めッ!」と叱ると彼女達は「ふにゅう〜…」と泣き出すので、僕は彼女達を左右に抱き寄せて、「喧嘩したら駄目だよ。」
と注意すると彼女達は、「ごめんなさい…」と声を揃えて涙を流す。

二人とも愛らしい泣き顔で見つめてくるので胸がキュッとなりつつ微笑んで撫でて上げると、幸せそうにホッペを赤くして小さな手で涙を拭きながら笑うのだ。
そんな彼女達を抱きながら撫でながら、仲直りさせて一件落着にほっとする。
僕は、休みの日をこの姉妹の世話に費やすのだが。

こんなに可愛くて天使の様な彼女達が相手ならば悔いは無い…と、言いたいのだが、そろそろ彼女達を洗わないと行けない…
彼女達との風呂は大変なのだ、僕は彼女達に飴をあげて舐めて居る間に風呂の準備を始めたのだった。


2009年10月28日(水) 20:24:53 Modified by amae_girl




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