1回のパスが長くても15分程度、1chしかないという事を理解してから始めてください。
ハウリング防止のため、必ずヘッドホンを使用してください。
最初は大陸からの混信の少ない太平洋上を通過するパス、すなわち東回りのパスからが良いでしょう。
AO-51からの信号(他局の交信等)が判別できるくらいに聞こえてきたら、メモ用紙に聞こえた局のコールサインを書いて行きましょう。1行置きに書いていき、後で交信が成立した時にそのスペースにレポートと時刻を記入します。もし交信できなくても「どんな局が聞こえたか」の記録になります。そして交信の合い間を確認してPTTを
長くても2秒ほど押して、すぐにPTTを離してください。
若干トーンの認識に時間がかかりますが(1秒はかからない)、自分のタイミングに合わせて雑音が消える事が確認できたら、ループテストは成功です。
※この時、アップリンク(145MHz帯)からの3倍波によりダウンリンク側(435MHz帯)でカブリを受ける場合があります。その場合にはアップリンク側の出力にローパスフィルター(144MHzのデュープレクサ―等で可)を使うと軽減される事があります。
確認できないからとPTTを押したままにしていると、他局の交信に支障が出ます。
どうしても確認できない場合には、PTTを押し、短く自分のコールサインを言いましょう。
例えば「テストJO1FEF」というように。
ここで長々と「ワンツーワンツー」とか「はぁーろ、はぁーろ」などとやっていると他の局へ迷惑がかかります。1chしか無いのですから、独占使用はいけません。
必要以上のCQ連発も良くありません。出ている局が少ないパスでも、CQを連続で出す場合は30秒から1分の間隔を空けるようにしましょう。他局から呼ばれているのにCQを連発する、受信能力に問題のある局も残念ながら見受けられます。
また、ここで自分に帰り信号が聞こえなくても、受信能力の高い他の局には聞こえている場合があります。その場合には突然
「JO1FEF、JH0PVF JH0パパ・ビクター・フロリダ、59です。どうぞ」
と呼ばれる事もあります。
この場合には、そのまま相手の信号が聞き取れていれば、
「JH0PVF、JO1FEF。同じく59です。どうぞ」
と言って、交信を成立させてしまっても良いでしょう。
もし、誰からも呼ばれなかった時にはアップリンクが届いていない場合があるので、再度チャレンジしてみましょう。
「CQサテライト」
と言うのは、確実にダウンリンクが聞こえるようになってからにしましょう。
それまでは、はっきり聞こえる局を指定して呼び出す方法のほうが上手くいくと思います。
1chしか持たないFM衛星。極力、不要なアップリンクは控えてください。