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東海電気鉄道3200形電車(とうかいでんきてつどう3200がたでんしゃ)は、東海電気鉄道が保有している近郊型電車。
JR東日本及びJR東海で廃車となった113系電車を譲り受けたもので、4連6本が在籍している。以前は3両編成の3100形も在籍していた。このページでは、その3100形電車及び、都名電鉄へ譲渡された3200形についても記述する。



車両概要 

 3200形は東海電気鉄道経営破たん後の経営再建期、大規模横領事件の影響で起こっていた車両不足の問題を解決するべく、JR東海及びJR東日本で廃車となった4連6本24両を譲受、東海電気鉄道の仕様に改造して投入された。

運用面

 東海電気鉄道の経営再建当時は1000形や5000形などの短編成仕様の通勤・近郊形電車と、優等列車を目的に導入されていた急行型電車(旧4000形)しかなく、運用上も輸送定員上も余裕が全くなかったのだ。西伊豆線及び三島線は2006年10月に東静高速鉄道へ経営移管。実質的に神崎県内のみを運行範囲としたが、もはや雀の涙状態であった。そんな中で『救世主』となるべく導入されたのが3200形電車であった。前述のとおり4連6本24両が主に新明日香線から改称された春菜線を主として運行。3100形と合わせて総勢54両の元JR113系が闊歩、同じ元国鉄・JR車両であった旧1000形と共に経営再建期の東海電気鉄道を支え続けていたのだ。
 

世代交代の陰で

 4両編成で導入されていた3200形は、新型車両導入に伴い、真っ先に置き換えられるものと思われていた。しかし程度の良さや、今後の運用増の見込みから6編成全車が全般検査を受けた。登場当初より運用は減ったものの、現在は朝夕方ラッシュ時を中心に活躍している。時には2編成をつないだ8両編成で走行し、春菜線の通勤通学客を捌くのに一役買っている。
 そんな3200形であったが、2018年3月ダイヤ改正で定期運用を離脱することが発表された。離脱後は6編成のうち、4編成が廃車され、都名電鉄に譲渡された。残る2本については予備車を兼ねた動態保存車両として、引き続き在籍している。

編成表

←柚子原   神崎・三島→
各停用(単独4連)
(Tc)3200(M2)3230(M1)3220(Tc)3250

東海電気鉄道3100形電車

 3100形電車(とうかいでんきてつどう3100がたでんしゃ)は、東海電気鉄道が保有していた近郊型電車。
JR東日本で廃車となった113系電車を譲り受けたもので、3両編成10本が在籍していた。

車両概要

 3100形は東海電気鉄道線内ので列車増発のために、JR東日本で廃車となった113系を購入、大規模な組換えと改造が施されて3連10本の編成数となり、2006年より運転を開始した。その後、大規模横領事件〜東海電気鉄道経営破たんという暗黒時代も生き残り、東海電気鉄道の復興を陰から支えた功労車でもある。

運用面

 3100形は主に3両単独で青葉台線や舞方線などの支線区で使用された。時には本線区である西伊豆線・三島線・新明日香線に3連を2本つないだ6両編成で運行されたこともある。経営再建期は6両編成を組めず、3両編成のまま本線運用にも駆り出されるなど奮闘した。当時は車両運用数に余裕はなく、3両編成単独で春菜線(←新明日香線の系統分割に合わせて改称)を走行する運用が多く組まれていた。その後、前述の3200形電車が導入され、徐々に車両数が増えていき、運用数に余裕が出てくると、3100形の春菜線運用は徐々に解消されていった。

世代交代

 しかし、東海電気鉄道の経営が安定してくると、故障などが頻発するようになった(旧)1000形を置き換えるべく新1000形の増備が進み、先に旧1000形が引退。支線区用であった3100形なども置き換えの噂が上がるのだが、その噂はどこ吹く風か、数年は安泰という感じで活躍していた。
 しかし2016年6月、老朽化が進んだ3100形を置き換えるべく3000形が東静高速鉄道より導入され、3か月後の9月に運転が開始。順次置き換えられる形で廃車が進み、同年12月24日にさよなら運転を実施、引退・廃車となった。

編成表

←柚子原   神崎・三島→
(単独3連)
(Mc2)3100(M1)3120(Tc)3150
 都名電鉄113系電車は、東海電気鉄道3200形が譲渡されたもので、4連4本16両が在籍している。

譲渡までの経緯

 東海電気鉄道では徐々に新型車両導入に伴い、3200形電車の定期運用が縮小しつつあった。やがて全6編成では余剰気味となり、正式に余剰車両を廃車する予定を立てていた。そんな中で、購入に名乗りを上げてきたのが都名電鉄であった。都名電鉄では朝夕方ラッシュ時を中心に増発を検討していた事もあり、また準同型車両となる115系が在籍しており、この車両と共通運用を持って使用できることを念頭にあげ、活用できると購入を検討していた。正式に売買契約が成立し、定期運用を離脱後に動態保存・臨時用として残る4連2本8両を除く、4連16両を譲渡。東静高速鉄道線を経由して鉄路で輸送された。

運用面

 都名電鉄での形式は、種車である113系となった。但し国鉄・JR在籍時代の番号は不明となったため戻されず、クハ111-3200+モハ113-3230+モハ112-3220+クハ111-3250という、東海電気鉄道在籍時代の番号とを組み合わせたものとなっている。尚、準同型車両である115系と共に普通運用に従事しているが、基本的には東海本線の運用が主となっている。

編成表

←新京都   静都浜松→
各停用(単独4連)
(Tc)クハ111-3200(M2)モハ113-3230(M1)モハ112-3220(Tc)クハ111-3250

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