東静高速鉄道グループ資料集 - 東静ホールディングス
東静ホールディングス(とうせいほーるでぃんぐす)は、静岡県沼津市に本社を持つ純粋持株会社。元来は鉄道事業を行っていたが完全子会社に譲渡した上で純粋持株会社に移行した。現在、東静高速鉄道グループの総括会社。


企業データ

  • 企 業 名:株式会社東静ホールディングス(ToseiHoldings Co.ltd)
  • 本社所在地:静岡県沼津市南来宮226-7(旧TER-NNCビル5F)
  • 会社設立日:昭和22年(1947年)5月25日
  • 代 表 者:代表取締役社長 秋月百合子
  • 業   種:陸運業
  • 事業内容 :東静高速鉄道グループに関する経営計画などのの企画,提案及び推進、グループ会社の管理業務。
  • 資 本 金:529億3000万円(2009年04月現在)
  • 従業員数 :50人(2009年04月現在,子会社含まず)

歴代社長

(静岡東部交通発足から完全持株会社移行まで)
初 代:笠松 耕一郎(静岡東部交通創業者)
第二代:野村 信五郎
第三代:美好 秀平
第四代:南野 一郎
第五代:田上 義信
第六代:高倉 憲一
第七代:秋月 百合子(鉄道事業分割,完全持株会社 移行)

歴史

静岡東部鉄道時代

  • 1930年05月14日:静岡東部鉄道株式会社設立。
  • 1935年10月19日:三島駅〜駿府丸子駅(現:静岡市駅)開業。
  • 1938年12月12日:駿府丸子駅〜(旧)掛川駅間開業。
  • 1940年10月15日:鉄道省二俣線(現:天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線)に乗入開始。
  • 1945年09月29日:静岡東部鉄道最後の営業日。日本国有鉄道二俣線との乗入廃止。
  • 1945年09月30日:事業を停止。会社再建を模索したが1946年に清算会社へ移行。
  • 1947年10月12日:清算完了。

静岡東部交通時代

  • 1947年05月25日:静岡東部交通株式会社発足。引継に伴い鉄道線復旧事業開始に伴い再建。
  • 1954年10月21日:伊豆下田線(現在の三島線の一部及び東伊豆線全線)開業。
  • 1962年12月13日:静岡線延伸(駿府静岡駅〜新浜松駅)開業。
  • 1965年03月13日:沼津電鉄線(現:東静高速鉄道沼津線)開業。沼津駅共同駅化。
  • 1965年04月21日:三島車輌製造が静岡東部交通の傘下企業となる。同時に隣接地へ工場が移設された。
  • 1987年10月13日:東海電気鉄道三島線(現:東静高速鉄道三島線)開業。静岡東海闘争事件が起こる。
  • 1990年00月00日:東海電気鉄道と和解。双方路線を第三種事業者『静岡東海鉄道』に譲渡し共同利用開始。
  • 2005年03月15日:東静バス株式会社発足(当社出資100%)。
  • 2006年06月20日:東静バス株式会社に自動車部の資産及び事業一切を譲渡。

旧東静高速鉄道時代

  • 2006年10月01日:組織改編による一環として『東静高速鉄道株式会社』に社名変更。
  • 2006年10月12日:東海電気鉄道株式会社を傘下企業とし、事業再建に着手。
  • 2006年11月10日:再建の一環として東海電気鉄道から静岡県内の鉄道事業を譲受。静岡東海鉄道解散。
  • 2007年09月01日:IC乗車券『IluCa』導入。
  • 2007年03月11日:完全子会社として愛佳交通を設立。愛佳中央交通の資産及び業務等を継承する目的。
  • 2007年05月10日:愛佳交通が(旧)愛佳中央交通から資産譲渡を受ける。
  • 2007年05月11日:愛佳交通が乗合バスを運行開始。鉄道線の改修工事開始。
  • 2007年06月20日:東静高速鉄道東伊豆線と愛佳交通愛佳線の路線再締結。
  • 2008年03月20日:三島駅の引込み線を一部転用する形で京神急行電鉄との連絡線を建設。
  • 2008年04月21日:京神急行電鉄へ3000形電車7編成21両貸出。
  • 2008年10月14日:京神急行電鉄へ10000形電車10連3本貸出。
  • 2008年09月01日:京神急行電鉄から8000系電車3編成24両借入。
  • 2008年10月20日:4200形電車を全車、東海電気鉄道から購入。
  • 2008年11月04日:名古屋急行電鉄線との相互乗入開始。
  • 2008年11月10日:京神急行電鉄へ8000系電車全編成返却。
  • 2009年04月25日:静岡空港線(東静藤枝〜東静菊川)開業。
  • 2009年06月04日:静岡空港正式開港により、空港アクセス列車運行開始。
  • 2009年06月10日:完全子会社『新東静高速鉄道』へ鉄道事業移管。純粋持株会社化とともに社名変更。

東静ホールディングス時代

  • 2010年01月31日:東海電気鉄道子会社であった青葉台交通を、連結子会社に編入。
  • 2011年02月11日:主導により都名電鉄設立。
  • 2012年03月21日:中部新都市鉄道構想発案。愛姫シティーライン(正式社名:セントラルエクスプレスライン)設立。
  • 2013年05月01日:愛姫シティーラインが一部区間ながら営業運転を開始。2016年7月全線開業
  • 2016年09月30日:都名電鉄との間で愛姫シティーラインの株式4分の3を等価交換を行い、愛姫シティーラインは都名電鉄の子会社となった。
  • 2017年06月01日:東静高速鉄道全線にて、駅ナンバリング開始。

持株会社への移行

外資系ファンドなどによる企業の買収策(M&A)に対する対抗措置の強化やグループ企業同士の関係を強化する事を主な目的として持株会社化を計画した。当初は新たに企業統括を行うグループの親会社を新規に発足させることなどを計画していたが、結果的にはグループの実質的な親会社であった東静高速鉄道(旧)を持株会社化する事となった。当初は事業を継続したまま事業持株会社とすることも考慮されていたが、持株会社と事業会社に分割し、事業を別々に行うこととした。そのため、事業を停止し休眠会社となっていた子会社『東海リムジンバス』を事業転換の上で社名を変更、東静高速鉄道(旧)の行っていた鉄道事業を継承して事業を行わせる事によって、純粋持株会社化が図られた。

完全子会社

(東静ホールディングス100%出資の子会社)
東静高速鉄道:静岡県内にて鉄道事業を展開。
東静バス:静岡県東部・伊豆地方にて一般乗合・貸切バス事業を展開。
東静ツアーズ:旅行代理店。ツアープランなどを企画他、電車やバスの切符や宿泊施設などの手配を行う。
東静ICサービス:東静高速鉄道グループ内にてIC乗車券『IluCa』の販売・管理を行う。
愛佳交通:南牧県にて鉄道・バス事業を展開。ホテル会社及び自動車工場を子会社に持つ。
相浦鉄道:神奈川県内で鉄道事業を展開。旧東日本東海鉄道線の移管を受けて営業を開始した。
関岡交通:関岡県内にて鉄道・バス事業を展開。

連結子会社

(東静ホールディングスが株式を半数以上或いは3分の1以上を保有する子会社)
東海電気鉄道:神崎県において鉄道・バス事業を展開。数社の連結子会社もある。
青葉台交通:神崎県内にてバス事業を展開。嘗ては東海電気鉄道子会社であった。
東静車輌工業:主に東静高速鉄道グループ会社向けの鉄道車両製造・修理などを行う。

その他、グループ加入企業

(株式交換などにより東静ホールディングスと関連を持ち、グループに加入している)
京神急行電鉄:東京都を主として、関東地方に路線を展開。同社の浅野社長は東静ホールディングス社外取締役兼務
相急鉄道:神奈川県及び東京都に路線を展開。

グループには加入していない関連企業

(東静ホールディングスが筆頭株主となっているが、出資比率が3分の1以下でグループに加入していない企業を指す。)
都名電鉄:愛知県をはじめとした東海地方及び関西地方で路線を展開。旧中部電気鉄道路線を引き継いで開業。
総馬電鉄:関東地方に路線を展開。

過去のグループ企業

愛姫シティーライン(正式社名:セントラルエクスプレスライン):都名電鉄傘下となり離脱。嘗ては完全子会社であった。
東静観光バス:一般乗合バス(高速バスのみ)・貸切バス事業を展開。東静バスと事業統合に伴い2017年5月31日解散。

準備段階のグループ企業

(関東シティーレール)
  • 相埼高速鉄道
  • 相武高速鉄道
関東地方にて廃止となった鉄道路線を再建し、再開業を目指している。関東シティーレールを親会社に2社の鉄道会社を設立する形をとる。