2chエロパロ板の「井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ」の作品をまとめたサイトです。

「「お邪魔しまーす」」
僕と姫路さんは、勉強会が開かれるので美波の家に遊びに来ていた。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
「お邪魔するよ、美波」
僕らを出迎えてくれたのはこの家の長女、美波。
「バカなお兄ちゃん、綺麗なお姉ちゃん、こんにちはです!」
そしてテトテトと走ってやってきたのは次女の葉月ちゃん。
「こんにちは、葉月ちゃん」
仕方ないよね。僕の周りには可愛いけれど僕に傷を負わせる女の子達ばかりなんだもの。
「こんにちは、葉月ちゃん。どこかのお姉ちゃんとは違ったその無垢な瞳に引き込まれs」
だから僕が葉月ちゃんを口説いてしまったとしても仕方な―――
「アキ、あとで話があるから台所まで来てね?」
「話をするのに台所?美波の部屋とかのほうが……」
「だって台所には包丁が置いてあるじゃない」
「話し合いに包丁はいらないよね!?」
「……えっ?」
「なんで『何言ってるのこいつ』みたいな顔するのさ!包丁が話し合いに登場したらそれは一方的な殺人だよ!」
「流石に包丁は冗談だけど……」
「ほっ。流石の美波でも殺人は―――」
「でも、台所にはいっぱい道具あるしね♪」
「台所から離れてくださいお願いします」
「お姉ちゃん、バカなお兄ちゃんはバカだけど、死んじゃったら葉月は悲しいです……」
「冗談よ、冗談。でも、今度私の前で葉月をナンパするような発言したら、わかってるわよね?」
「はい。調子に乗りすぎました反省しています」
と冗談(?)を交し合っているうちに美波の部屋に到着だ。
―――美波の部屋―――
「わかればよろしい。…あ、お菓子切らしてたんだっけ。ちょっと買ってくるわね。先に始めてて」バタン
「ん。ありがと〜。…ふぅ…いやあ、このメンバーでまた勉強会できるなんてなあ」
「そうですね。珍しく坂本君や土屋君たちは都合が合わないとかで……」
「あの暇人たちがなぜ来れないのかは……簡単に予想がつくね」
雄二は霧島さん、ムッツリーニは工藤さん、それぞれの嫁の相手をさせられてるんだろう。リア充め、爆発しろ!
秀吉はわからないけどおそらく演劇部の練習だろう。
僕が仲間たちに思いをはせていると
「ふわぁぁ……うにゅぅ…」
葉月ちゃんがあくびをした。
「葉月ちゃん、どうしたんですか?」
「んぅ……なんか葉月、とても眠たくなってきたのです」
「眠かったら、無理しちゃダメだよ。ほら、ベッドでゆっくり休んで」
美波のベッドになってしまうが、まあ姉妹だし全然問題はないだろう。
「いやですぅ……バカなお兄ちゃんと一緒にいたいです…」
「え、僕と?」
「あはは、葉月ちゃんは甘えんぼですね」
「ダメ……?」
「うーん、じゃあ一緒にいてあげるから、ちゃんと休んでね?」
一緒にいるのは全然構わないんだけど、ちょっと休みづらくないかな?
「はいです!」ギュッ
「……(明久君の手…うらやましいなあ)」
「ふわぁぁ…バカなお兄ちゃん、おやすみなさいです……」
「ん。おやすみ、葉月ちゃん」
「…………zzz」
僕の手を握ってから就寝まで約8秒。なんて速さだ。
「すぐ寝ちゃいましたね。疲れていたんでしょうか」
「僕たちが来る前に遊んでたりしたのかな?」
「そうですね。ちょっと静かにお勉強しましょうか」
「うん。さて、折角姫路さんに教えてもらえるんだ。こんなときぐらいしっかり勉強やんないとね……って」
そこで葉月ちゃんが握っているのは左手であることに気が付いた。
「それだと、左手が使えませんね」
「どうしよう?字は書けるけどノート押さえられないなあ。でも無理やり手を離すのも悪いし…」
「…zzz…おにい、ちゃん…」
「あれ、起きた?ずいぶん就眠と覚醒が早いんだなあ」
「…zzz…だめ、ですぅ…」
「うぐっ、確かに約束したもんね。大丈夫、手は離さないよ」
「…zzz…そんなとこ…触っちゃ、やですぅ…」
「……」←姫路さん
「……」←明久
「…zzz…ひゃぁ…おにいちゃん…えっち…」
「……」←姫路さん
「……」←明久
「…zzz…んんぅ…んぁ…」
なんだこれ。いったい何が起こっているんだ―――
「明久君!?」
「違うんだ姫路さん!僕は何も他人から咎められるような行為は一切行っていない!」
「しましたよね!?いたいけな少女に、え、えっちなことしましたよね!?」
「本当に違うんだって!僕はただ葉月ちゃんを握っていただけで―――」
「葉月ちゃんの何を握っていたんですか!」
「手だよ!何だと思ったのさ!」
「だいたい、明久君はそういうことはわたしにすればいいものを―――はっ!?」
「今のはただの葉月ちゃんの寝言だよ!姫路さんも見てたでしょ!?僕は一切不審な行動はしていない!」
「…zzz…お兄ちゃん…はうっ…あぁんっ」
「…あれ……?」
「ね?僕が何もしなくても喋ってるんだからこれはただの寝言だよ!」
「ううう…ちょっと納得いかないですけど、まあいいです」
「…zzz…あっ…だっ、めっ…あぅ…」
しかし、夢の中の僕はなんてうらやまけしからん事をしているんだ。
って……
「ちょ、ちょっと…」
「…zzz…お兄、ちゃんっ…お兄ちゃんっ…!」
「わ、わ、わ……」
「は、葉月ちゃん!?」
チュッ
「…………」
「…………」
「…zzz…あっ…あっ…あああああ!」
「…………」
「…………」
「…zzz…お兄ちゃん…えへっ…ありがと…♪」
ここにきてようやく葉月ちゃんが手を離してくれた。
「…明久君……」
「…はい……」
「……zzz」
「説明、してくれますよね?」
「すいませんでした!」
僕は迷い無く頭とカーペットをコンタクトさせた。

――――――――――――

「まったく、葉月ちゃんが寝ていて自意識が無いとはいえ…回避は出来なかったんですか?『お兄ちゃん』?」
その後10分程度姫路さんのありがたいお話を拝聴していた。
「すいません……正直全くの不意打ちだったので……体が言うことを聞きませんでした」
「これ、葉月ちゃんや美波ちゃんにどう説明すればいいんですか」
「どうって……僕にも非はあるわけだし、正直に話すよ」
いたいけな少女の唇を(不可抗力とはいえ)奪っておきながら黙っておくなど、僕の良心が耐えられない。

「……それも明久君らしいといえばらしいですが……ふ、ふわぁぁ…」
「どうしたの、姫路さん?」
「わ、私も、なんか眠くなってきて……」
「え、あれ?これなんてデジャヴ?」
12分前ぐらいに同じようなシーンがあった気がするんですけど!?
「くっついても……いいですかぁ?」
「ひ、姫路さん!?」
眠気で目をとろんとさせた姫路さんが抱き付いてきた。
その、当たってるんだけど!?姫路さんのやわらかいあれが!
「わぁ……明久君、あったかいですね……すごく、落ち着く……」
「!!」
あったかいのは姫路さんのほうだよ!
胸から下にかけて、姫路さんの温もりが伝わってくる。
「明久君……私が眠っちゃったら……ちょっとだけ、えっちなことしても、いいですよ?」
「ふぇっ!?」
なんて爆弾発言を残していくんだ姫路さん!
「んぅ……おやすみなさい…明久君……」
「お、おやすみ、姫路さん……」
「明久君……す……k……zzz…」
「姫路さんも寝ちゃったよ…」
さて、どうしよう?
葉月ちゃんも未だに眠ったまま。彼女とは身体的接触はもう無い。こっちはもう危険はない。
しかし、姫路さんがたった今夢の世界へ旅立っていった。
上半身が服越しに触れて姫路さんのあったかさが伝わってくる。女の子の香りがする。姫路さんの綺麗な髪が僕の首筋をくすぐる。
……やばいやばいやばい。
姫路さん、なんて無防備なんだ……僕も一応男なんだよ……?
そんなとき、ふと。
「…zzz…んぅ…ふぁ…」
姫路さんの、甘い色っぽい声が。
気のせいだろうか。寝る前よりも頬が赤くなっているような。
「…zzz…あっ…や…明、久君っ…そ、そこはぁ…!」
みんなに一言断っておく。僕は姫路さんと密着していて今にも理性が崩壊しそうだけど、まだしていない。
だから、現実の僕が姫路さんにこんな声をあげさせることは不可能なわけだ。そこだけはわかっていてほしい。
「…zzz…んんっ…はぁっ…あっ、だ、めっ……つまんじゃ、らめぇ…」
なんだなんだよなんですかぁ!?姫路さんの夢の中の僕はいったい何をしているんだ!
で、でも……姫路さんも、こういう声、出すんだ……
「…zzz…し、下もぉ…やんっ…あ、あぁっ…やぁっ…」
下も!?ねえ、今どうなってるの。夢の中の姫路さんいったいどうなってるの!?
姫路さんの頬がさらに高揚してきた。
たぶん、姫路さんの妖艶な声を聞いて僕の頬も染まっていることだろう。
「…zzz…あんっ…はぁっ…あ、明久っくんっ…わたし…もう……!」
「は、わ、ひ、姫路さん!?」
姫路さんが僕の腰から首に腕を回してきた。すぐ近くに姫路さんの吐息を感じる。
数センチ前には姫路さんの整った顔が。ちょっと顔を動かせばキスしてしまうような距離。
その瞳に、吸い込まれた。顔が近づいてくる。姫路さんが近づいてくるのか、僕が近づけているのか。もう、わからない。
―――唇が、触れ合う。
「…zzz…もう…だめ…っ…んんぅ…ちゅ…」
「んっ…ちゅ…んんぅ…」
これ、姫路さん本当に寝てるんだよね?とても寝てるようには思えな……
「…zzz…わたし…ちゅぅ…んぅ…イッちゃ…」
「ちゅぅ…んぅ…んぁ…」
だめだ、触れ合っているだけのキスなのに―――こんなにも、何も考えられなくなるのか。
胸だけじゃない。全身がどきどきして。頭が真っ白になって。もう、姫路さんのことしか考えられない。
「…zzz…いっ…あっ…ああああああ!」
「んっ…ぷはぁっ…」
唇が離れ、姫路さんが嬌声を上げる。名残惜しい。もっと、触れていたい。
僕も姫路さんの首に手を回そうと―――
「……zzz……」
だけど、ふと思い出す。リアルな寝言にだまされていたけど、今の姫路さんは「寝ている」。
そんな状態で唇を奪うのは、まずいんじゃないか―――まして、こんな美少女の。
というか、すでに奪っている。姫路さんもそうだし、さっきの葉月ちゃんだってそうだ。
いくら事故が重なったとはいえ、こんなことあっていいんだろうか。
彼女たちが無意識に迫ってきたとはいえ、彼女たちの同意もなく唇を重ねるなど。
―――正直に謝ろう。それが僕にできる、せめてもの償いだ。

しかし、いくら体を揺さぶっても二人が起きる気配はない。
とても気持ちよさそうに寝息を立てているので、これ以上安眠を妨害するのは止めよう。
謝るのは自然に起きてからでもできる。
そして姫路さんの件から20分ほど経った頃。
「たっだいま〜。タイムセールやってたから近所のおばちゃんたちと壮絶な戦いをしてて遅れちゃった〜」
そんな若干説明口調な美波が帰ってきた。
「今お菓子出すね〜……って、アキそんな深刻な顔してどうしたの?なんかあった?」
どうやって話を切り出そうか迷っていた僕の顔を見て美波が心配してくれる。
普段はちょっと暴力的な女の子だけど、こういうときは優しいんだよな美波は。
「美波、ちょっと話がある」
僕は美波のいない間に起きた出来事を包み隠さず話した。

「…………」
「許されないことだっていうのはわかってる。それでも謝らせてほしい。本当にごめん。もちろん、この後本人たちにもきちんと謝るよ」
実の妹と大切な友人にこんなことをされて許せというのは無理な相談だろう。
だから許してくれとは言わない。でも、本気で反省している気持ちだけはわかってほしい。
「……はぁ。あんたもつくづくバカね」
反論はできない。今の僕にはそんな権利はない。
「あのね、確かに怒りたいわよ、ウチがいない間にそんなことがあったなんて。でもね、あんたはバカだから私に全部教えてくれた。そんな正直なところ見せられたら怒るに怒れないわよ」
「……それでも、僕は二人に許されないことを……」
「は?あんた何言ってんの?」
「だって、寝ている間に唇を奪うなんて……」
「それが二人にとって汚点になってしまう……とでも言うの?」
「……うん」
だって僕だぞ?観察処分者という学校公認の問題児だし、吉井明久といえばバカの代名詞とまで言われる頭の悪さ。
そんなやつとキスしたことがあるなんて、汚点以外の何者でもないじゃないか。
「……それはバカだからなのか鈍感だからなのか……」
「?」
「あんたの話じゃ、二人の寝言から考えるに二人の夢にはあんたが出てる。しかもあんたとエッチなことをしているというシチュエーションで」
「夢ではそうかもしれないけどさ……」
「じゃああんたに問うわ。そんな夢を見て、あんなに幸せそうな表情をしている二人があんたのことを嫌いだと思う?」
言われて気が付いた。
おそらく僕とムフフなことをする夢を見たであろう二人は、満足したかのように微笑んでいた。
ということは、僕とそういうことをするのに抵抗がない?
……いやいや、流石にそれは僕にとっての好都合な解釈だろう。
けれど、キスしてしまったことを気にしないぐらいはあるんじゃないだろうか。
別に自分の行為を正当化するわけじゃない。僕がしたことは反省するべき行為だ。
だけどそれが二人を傷つけそうにないというのであれば、現金だが気持ちがいくらか軽くなる。
「……わかった?」
「うん」
「そっか……じゃあそろそろ、ウチの気持ちにも気付いていい頃じゃない?」
「……へ?」
美波は何を言っているんだろう。素でわからない。
「二人にあんなことしたんだから、ウチにもしてもらわないとアンフェアよ」
―――風が吹いた。
一瞬、何がおきたのかわからなかった。美波の発言の意図を探っているうちに世界が動いていた。
ワンテンポ遅れて、僕の脳が世界を認識する。
女の子特有の甘いかおりがする。
細い髪のようなものが首をくすぐる。
美波のきれいな顔が目の前にある。
そして唇にある、熱く、やわらかい感触。
それは、美波の唇だった。
「!!」
「……」
その口付けは一瞬。その一瞬だけは、全てがスローに見えた。
「……はぁっ」
唇が離れる。
キスのせいか、頬を上気させ口を半開きにしている美波は小さく、しかしはっきりと言った。

「アキ、好きだよ」

一瞬、意味がわからなかった。好き?誰が?美波が?誰を?僕を?
急に言われて、キスのおかげで既に真っ白になっている頭が全く回らない。
「アキは、どう?」
どう、とはどういうことだろうか。動?道?胴?いや、バカか僕は。ああ、バカか。
「どう……とは?」
かろうじてそれだけ言えた。
それに対していつもの威勢はどこへやら、美波は俯いて
「う、ウチのことどう思ってるのかな、って」
どう思ってるなんて、決まっている。大切な友達だ。
―――本当にそうか?

最初の出会い、試召戦争、学園祭、学力強化合宿、キス騒動、姉さん襲来騒動、肝試し、海旅行、野球大会、ホンネ召喚獣騒動、闇鍋、子供召喚獣騒動……ほかにもまだまだあるけど、そのどれにおいても僕の近くにはいつも美波がいた。
こうやって過ごしてきた時間の中で、いつのまにか美波は僕の中でとても大きな存在になっていたんじゃないか。
ただそれを自覚していなかっただけなんだ。
それを本人に「好きだ」と言われて、勇気を振り絞ったキスまでされて。
それに応えられないほど僕はへタレか?
そんなの自分で分かりきってる!!
「……僕も、美波が好きだ」
「!!」
そう。これが僕の本当の偽りない気持ち。
いつだって傍にいた。いつだって僕を支えてくれた。いつだって、元気をくれた。ときどき、僕が支えてあげたこともあった。
美波が好きだ。ずっと一緒にいたい。ずっと一緒にいられる。美波とならそう思える。
一度気が付いたら、この感情を押さえることなんてできなくて。
いつのまにか僕は、美波を抱きしめていた。
「ふぇっ、あ、アキ?」
「ごめん、けど、しばらくこのままでいいかな」
「ん……いいよ」
こんなの初めてだ。感情が、好きっていう気持ちが溢れ出して。頭で考えるより体が先に動いている。
「アキ?泣いてるの?」
「え?……あ……」
泣いていた。知らないうちに涙がこぼれていた。
嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて。
全身が震える。心臓だけじゃなくて、全身でドキドキしている。
人って、こんなに幸せな気持ちになれるんだ。
「うん……嬉しくって」
「そっか……ウチも、嬉しいよ。これで、アキと結ばれたんだもんね」
「うんっ」
もっと、もっと強く抱きしめる。
美波もそっと、でもしっかりと抱きしめてきた。
まるで、お互いの存在を確かめ合うかのように。

何分ぐらいそうしていただろう。
僕の中の美波への想いは膨らみ続けて、もう、制御が利かなくなっていた。
「美波っ」
「へっ?んぅ!」
唇を押し当てる。
今度は触れ合うだけじゃなくて、舌も入れてみる。
美波の対応力には驚かされる。僕が舌を進入させた1秒後には美波も応戦してきた。
「んはぁ……ちゅぅ……んぅ……」
「むぅ……んあぁ……んん……」
互いの舌がまるで別の生き物のように絡み合う。
熱い。
火傷してしまうんじゃないかと思うくらい、熱い。
「ぷはぁ……」
「んあっ……」
舌が名残惜しくも離れる。
けれど、互いのそれは銀色の糸をひいていて離れているけど繋がっていた。
もう、ここまできたら後に引く気にはなれない。
美波のTシャツを裾からまくる。
美波の最終防衛ラインが見えた。
「やっ、アキ、そんなに見ないで……」
若干涙目な美波の最終防衛ラインはシンプルな白だった。なんとなく美波らしいなと思った。
「ち、小さいよね……ごめんね……」
美波がもはや半泣き状態だった。
小さい……もしや胸の大きさを気にしているんだろうか?
「大丈夫だよ美波。大きさなんて気にしないよ」
「だってアキ、瑞希みたいな大きいほうがいいんでしょ」
まったく、なんて誤解だ。どっからそんなうわさを聞いたのだろうか。
「好きな人のだったら、大きさとかそんなの関係ないよ?」
「っ!……もう……バカ……」
あれ?また傷つけちゃったかな……
「胸は嫌?」
「そういうんじゃないけど……アキが胸がいいって言うんなら、いいよ……?」
可愛いなあもう。
ではお言葉に甘えて美波のおっぱいを直に見させてもらおう。
……きれいだ……。
なんというか、大きさとか本気でどうでもよくなるくらいに美波の胸はきれいだった。
「っ…………」
やっぱりいいとは言っても恥ずかしいのだろう、赤面した美波は目線をそらしていた。
こっちを向かせたくて、ちょっと意地悪してしまった。
先っぽをつまんでみる。
「っぁ!」
あれ?先っぽだけでそんなに感じるの?
……もしかして美波って、かなり敏感?
確かめる為、首筋を舐めてみる。
「ひゃんっ!」
……間違いない。
確信した瞬間、僕の中のスイッチが入った。
美波の耳に顔を近づけ、囁く。
「美波、そんなに声出すと姫路さんたち起きちゃうよ?」
「!!」
そう、今はまだスヤスヤ眠っているがそれだけである。大きな物音や声を出せば、起きない保障は全くない。
敏感な美波には結構つらい状況かもしれない。
「でも、もう止められないからね?」
今度は美波の胸に舌を這わせる。
「んぁっ……んん!」
同時にもう片方のふくらみを触ることも怠らない。
「んっ……あぁっ!」
声を出すことを若干我慢しているようだけど、押さえきれていない。
ちなみに、姫路さんたちは起きださない。たぶん、しばらく起きない。なんとなくそういう確信じゃないけど直感みたいなものがあった。
胸へのおさわりはそのままに、舌を胸からお腹のあたりへと移動させる。
「やっあっ……はぁんっ!」
お腹でも感じるなんて、珍しいんじゃないかな?
いや、他の人がどうかなんて知らないからわかんないけどさ。
美波のお腹はほっそりしていて、けれどやわらかい。つやつやしている。
そんな美波のお腹に後ろ髪をひかれながらも、舌をさらに下へ移動させる。
今度はおさわりはやめて美波のスカートを下ろしにかかる。
「あっ、アキ、やめっ」
美波がちょっとだけ抵抗してきたが、本当に嫌がっているようには見えないし、というかもう既に下ろし終わっている。
……スカートと一緒にショーツまで脱がしてしまったのは想定外だったが。
「!!!」
舌を美波の体から離し、しばし観察。
「じ、じろじろ見るなぁ!変態アキ!」
そう言って若干の威勢を取り戻す美波。しかし残念。その言葉は説得力に欠ける。
「じゃあ、なんでこんなに濡れてるのかな?」
「そ、それは……」
「言ってごらん?」
どうやらいつもと立場が逆のようだ。こんなときになんだけど、ちょっと優越感。
「……アキに、いじられてたから……」
「よくできました」
ああもう美波かわいいよ美波!ものすごく恥ずかしそうに答える美波の姿を見てたら、だんだん我慢の限界が近づいてきた。
「……ねえ美波。入れても……いいかな?」
「っ……いいわよ……」
許可は得た。後は、心も体も繋げるだけ。
「……やさしく、してね?」
「いくよ、美波」
「う、うん……」
ズ…
「わ、は、入った……」
「痛かったら、爪立ててくれるかな」
「わかった……」
「じゃあ、もっと入れるよ……」
ズズズ…
「んっ……ぐぅ……」
「大丈夫?」
「ま、まだ平気……」
コツンと当たる感覚。美波の初めての証拠にたどり着いたようだ。
「一気に行くよ?」
「う、うん……」
ブチィ!
処女膜が裂ける感触があった。
「―――!?!?」
男には想像できない痛みから、美波の爪が背中に立てられる。
「かっ……はぁっ!」
ちょっと痛い。けど、この程度の痛みは甘んじて受けよう。
僕を受け入れる為だけに、美波が頑張ってくれているんだから。
「あ、アキぃ……」
「ちょっと、休もうか?」
「うん……ごめんね」
「謝らないでよ。本気で苦しんでる美波を見たくないだけだよ」
「……あんたって人が恥ずかしくて言えないようなことを平気で言うよね」
「そうかな?」
本当のことを言っただけなんだけど。
「ねぇ……」
「ん?」
「口……寂しいの……」
「…………」
ふむ。ここで口付けしてしまうのは簡単だ。でもそれは面白くないなあ。
僕はあくまで本気で苦しんでる美波は見たくないだけで、恥ずかしがってたりする美波はすごく好きなんだよなあ。
というわけで。
「んー?何をしてほしいのかなぁ?」
こんなことを口走ってしまっても仕方ないよね。
「……んもう、わかってるくせに……」
「わかんないなぁ?」
あくまでわからない振りを貫く僕に、覚悟を決めたのか恥らいながらも
「き…キ……キス、してっ……んっ」
「んん……んむぅ……」
お望みどおり。
それが終わる頃には、美波の秘部の痛みも引いてきたようで
「ん……そろそろ、動いても大丈夫だよ」
「そう?じゃあ……」
ゆっくりと美波を突きはじめる。
「んっ……あっ……あぁっ……」
まだゆっくり出し入れしているだけなのに、美波は早くも声を上げる。
「感じやすいんだね」
「ちっ、ちが!か、感じてなんか……ひゃあ!」
感じている。間違いなく。
続けていると、美波の口がだらしなく開いてきた。力が抜けてきたみたいだ。
腰を振るスピードを上げる。
「やっ…はっはやく……ああっ!」
美波の開いた口からよだれが垂れている。
「いいっ…ひゃんっ!…あんっ!」
今度は目の焦点がずれてきているみたいだ。またもピストンのスピードを上げる。
「あっ、あっ!んぁっ、アキっ…気持ち、いっ、いよぉ!」
「僕も…美波の中、あったかくて、気持ちいいっ」
「アキっ、キスっして…んむ……ちゅぅ…ぷはぁっ」
「はっ……んっ……んあ……んはっ」
腰を振りながら、キスして。お互いを貪り合って。
「はぁっ、あっ、い、いいっ、ウチ…イキそ、うっ!」
「僕も、もう……!」
出したい。美波の中に、僕をぶちまけてしまいたい。
「アキっ…なか、出してっいいよぉ…!」
「!」
美波の恍惚とした表情で言われたその言葉が決め手になった。
「美波っ!」
「ふわっ、あっ、ああっ、アキっ、アキっ!」
「イクよ!」
――ドピュッドピュッ
「あっああああああああああああああ」
家中に美波の嬌声がこだました。

「ふわぁ……あ、熱いの……いっぱい……」
下手したら1分ぐらい全身をビクビクさせてた美波が、そんなことを呟いた。
「これ、全部アキなんだよね……えへへ」
「……『人が恥ずかしくて言えないようなことを平気で言うよね』」
「恥ずかしくない……うれしいよ……」
「ぅ……」
「ねえ、アキ」
「なに?」
「責任、取ってくれるよね?」
「もちろん」
どうせだからあいまいに言わないではっきりと言っておこう。
「僕はずっと、美波と一緒にいたい」
「……ウチも、アキとずーっと一緒にいたい!」


「ふぁああ……今何時ですか〜?」
「午後4時23分だよ」
「んー2時間も寝ちゃってたんですか……」
美波の家に来てから3時間弱経った頃、姫路さんが起床した。
「ふぁああ……バカなお兄ちゃん、おはようです〜」
「おはよう、葉月ちゃん」
「お勉強、できてますかー?」
……できてないです。お姉ちゃんのおかげで。
「ねえ葉月、どんな夢見てたの?」
「ふえっ!?そ、その……と、とっても幸せな夢でした!はい!」
「そっか〜。で、瑞希は?」
「ええっ!?わ、わたしも、幸せな夢を見てました!」
「そっか〜。えへへへへ」
「?すごくご機嫌ですね、美波ちゃん。なにかいいことがあったんですか?」
「え?うん。そりゃもうすごく幸せなことが!」
「な、なにがあったんですか?」
「えへへ、内緒!」
「えー、気になるじゃないですか〜」
……美波さん、お願いですからそんなに意味深にチラチラ見ないでください。気付かれてしまいますよ?
「あ、そうだ。今日は帰りにお使いを頼まれているんでした。そろそろ帰らないと……」
「そうなの?私も夕飯の支度があるし…と言ってアキを見送りに出したら瑞希がどんな目に会うか……」
でもまあその前に、話さなきゃいけないことがあるしね。

「え?明久君は私を襲ったりしませんよ?(ほんとは襲ってくれたほうが嬉しいですけど…)」
これは、美波との関係に関係なく、話しておかなきゃならないことだ。
「どうかしらね。瑞希、気が付いてる?今日あんたが寝ている間に……」
でも、美波とならこの問題も、この先のどんな問題だって、乗り越えていけるさ。
―――「僕はずっと、美波と一緒にいたい」
―――「……ウチも、アキとずーっと一緒にいたい!」
どこかで挫けそうになっても、いつだって支えてくれる人がいるんだから。

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