2chエロパロ板の「井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ」の作品をまとめたサイトです。

★どのコースで遊びますか?
性別の迷宮 
   →藤堂カヲルの失態 ★×10
    ??? ★×25
    ??? ★×50
・・・・・

革新的な学力低下対策として「試験召喚システム」を導入している、
進学校と同時に試験高ともされている文月学園高等部。
試験召喚システム・・・話せば長くなるから割愛するが、
要はテストでとった点数に比例して強いモンスターを召喚できるというシステムだ。
2年時からAからFクラスまで、成績の順で決められる。
Aクラスに近いほど、成績がよく、召喚獣も強い。
ちなみにAクラスは50人だが、トップの10人以外はBクラスの上層部とそんなに変わらない。
そんな斬新なシステムを考え出したのがこの学園の長である藤堂カヲルである。
いい教育者のように見えるが、彼女も少し前に片付けきれていない事が残っていた。
片付けるようなモノを遺した人物はもうこの世からはいなくなった。
カヲルはそれを“終わった”と思うことにしていた。

本当は終わるどころか、始まってすらいなかったというのに・・・。

夏休み真っ盛りのある日、学園の前に1台の黒のポルシェがとまった。
「ここですか・・・。私一人で片がつきます。今日はこの学校から出ないと思います。
万が一の時のことを考えてあなた達は帰ってください。」
そう言って車から出てきたのは黒縁のメガネをかけた20代前半の青年。
黒のスーツに赤のネクタイ、身長は180cm前後、整った顔立ちはとても大学を卒業して5ヶ月とは思えない。
「・・・あなただけは許さない。藤堂カヲル・・・」
男は呟くと、そのまま校舎の中に入っていった。
1年、3年は各々の用事でいなかった。
2年も補修や国公立大学セミナーで学校にいるのはA、D、E、Fクラスのみ。
男はそんなことは知らなかったが、これは彼にとって好都合。
潰す敵は一人でも少ないほうがいい。
1Fの職員室の奥のほうに校長室と書かれた部屋があった。
授業中のようで、誰にもひっかからずにここまで来ることができた。
コンコンと短く2回ノックする。
男は校長室に入る。
「・・・?あんたは誰だい?」
誰に対しても態度は崩さないカヲル。
それがこの男を少し不愉快にする。
「初めまして、宮塚と言います。あなたが抱えている大量の負債の事でお話にきました」
カヲルは首をかしげた。
「ワタシはそんな借金をかかえたことはないね。人違いじゃないのかい?」
男は胸ポケットから紙を取り出し、机に置く。
「・・・借金を抱えたことがない、というのは語弊がありますね。正確には“返す必要がなくなった”ではないですか?」
カヲルは渡された紙に目を走らせ、完全にフリーズした。
紙に書かれていたのは自分以外の誰でもない借用書だった。
藤堂カヲル名義でざっと3000万。
カヲルはこれに見覚えがあった。
「・・・だが、ワタシに金を貸したアイツはもうこの世にいないじゃないか」
カヲルは努めて冷静に言い放つ。
「でしょうね。殺したのは他でもないあなたですからね」
「人聞きの悪いことを言うのはやめな!どっちにしろ、ワタシが返す必要はない!今すぐかえんな!」
大声でまくし立てる。
だが、男にとって平常心を失ったカヲルは話がすすめやすくなっただけだった。
「借用書の最後の行に、こういうのがありました。貸した人間、宮塚雅人が事故等の理由で死んだ場合、
その金額は全額息子の口座に振り込むこと、と。」
「・・・まさか、あんた・・・」
「えぇ、ご察しの通りです。ですから、今ここで借金をそろえてかえしてもらいます。」
こうなってしまえば、話が終わるのは早かった。
「・・・急に言われても返せないモノは返せない!この学校を建ててまだ4年だ!もう少し待ってはくれないか?」
宮塚は鼻で笑うとこう言った。
「今まで何年待ったと思ってるんですか?大方、父が亡くなって安心していたんでしょう、あなたは」
残念ながら図星だった。
今更ながら借用書の全てに目を通さなかったことが悔やまれる。
「・・・」
カヲルは黙った。完全に終わった。この男はこの学校を取り壊してでも返せというだろう。
「返せないなら、3000万で私の言うことを聞いてもらいます。」
「・・・なんだい?」
カヲルは力なく項垂れていた。
この学校を建てるまで、相当苦労と犠牲を払ってきたのだ。借金もした。
なんとかその借金を返済し、やっと終わったと思って腰を降ろしていたところだったのに・・・。
「あなたは副校長になってもらいます。今日から私が校長でこの学校を牛耳ることにします」
やはりか、カヲルは思ったことだろう。
「校長になって全てを私から奪うつもりか?」
いいえ、男はそう言った。
「あなたから奪うモノなど何もない。目に見えるモノはね・・・」
男はコツコツ校長室を歩き回りながら続ける。
「試験召喚戦争・・・成績がよければよいほど、強い召喚獣とやらを召喚できる。強い人間が偉い社会、
まさに今の日本の社会を鏡に写したようです。くだらない」
カヲルは黙って目の前の下衆が話すのを聞いていた。
「あなたが考え出したこのシステムを使って、この学校を潰します」
男はきっぱりと言い放った。
「そうはさせません!!」
そこに入ってきたのは桃色の髪の毛にタイトなスカート、切れ長の目に縁メガネを掛けた高橋洋子女史。
2年の学年主任で頭の方は言うまでもなく全国トップレベル。
「・・・あなたは、高橋さんでしたっけ?まぁ、どうでもいいことですが。私と藤堂“元”校長の話ですから、あなたには関係ないです」
蔑むように男はせせら笑う。
「この学校の事件である以上、私に全く関係のない話なんてありません!」
「気になるなら、聞けばいいです。藤堂先生、さっきまでの話、全て話してもらって構いません」
カヲルは言われた通り、経緯を全て高橋に話した。
最早隠し通すことなど出来なかった。
「・・・という訳だよ。私は校長の座から降りざるを得ない・・・。」
高橋は絶句する。能力はあるが、経験はない。
彼女は今ほどそれを痛感した時はないだろう。
「高橋先生、チャンスをあげます。この学園を、あなたの校長を、そしてあなた自身を救いたいと思うのなら・・・私と試験召喚戦争をやって勝って下さい」
勿論、こんなものは罠以外の何者でもない。
「・・・どういうつもりですか?」
「勝った方が相手になんでも1つ言う事を聞かせる。あなたのお望みどおり、私に勝てたら、
私は借金を帳消しにすると共に2度とここに現れないと誓いましょう。」
「あなたが勝ったらどうするんですか?」
流石に学年主任だけのことはあって、この男の落とし穴に気付いたらしい。
男は高橋の目の前までゆっくり歩き、耳に唇が付くか付かないところまで顔を寄せた。
そして・・・・
「あなたは私の所有物になるんです。」

高橋の顔が紅潮する。
この言葉が何を意味しているのか、分かったのだろう。
だが、彼女はその条件を飲んだ。
負けるわけがないのだ。勉強と名の付くもので高橋洋子が。
「場所を移します。校長室の奥の部屋を借ります。」

校長室の奥で2人が5mの距離を置いて召喚獣を召喚した!

「試獣召喚!!!」

高橋洋子(教) 7736点

軍服に鞭を持った召喚獣が召喚される。例の腕輪は当然装備済み。
教師オンリーの能力も持っており、3年のAクラス代表ですら数秒で鎮圧できる力量である。
「・・・7500点オーバーですか。流石ですね。試獣召喚・・・」
彼の召喚獣の見た目はこうだった。
全身白い服に身を包み、両腕には腕輪、手には剣が握られていた。
顔の右半分は仮面をつけていた。
見た目は当然驚く。
だが、驚異的なのは見目だけではないのだ。
召喚獣の上に点数が表示されたとき、高橋は目を疑った。


宮塚雅人 396583点

「・・・さて、始めましょう。戦争、いえ、虐殺ですね。この点数差じゃ」
「・・・どういうことですか?なんで・・・」
高橋は当然の質問を口にする。
「チートしてはならないなんて、私は一言も言っていませんよ?この召喚獣システムは16進数法で動かしているみたいですね。
教師陣の召喚獣の座標軸を全てFにしておけば、
ゲームスタートの時点であなたの召喚獣のHPは0だったんですが、
それだとおもしろくないので、私を強くすることにしました」
この宮塚という青年、今まででいくつかのネットゲームでチート行為を行ってきた人物だった。
召喚獣システムは彼にとってほとんどゲームだった。
「試獣召喚!!」

部屋の入り口に立っていたのは鉄人こと、西村宗一。
「生徒が間違った道に進もうものなら正しい道に戻してやるのが教師としての務め。それが学校外の人間だったとしてもな!」

西村 宗一(教) 7454点

「駄目です。西村先生!このゲームは・・・」
鉄人は全て聞いていたようだった。
伊達にダンボールでの移動を得意としていない。
「2対1ならこの勝負、分からないぞ」
「あなたも負けたら、私の言う事を1つ聞いてもらいます。構いませんね?」
鉄人は烈火の如く、怒っているようだった。
「好きにしろ。」

こうしてチーターVS天才教師2人の戦いははじまった。

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