2chエロパロ板の「井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ」の作品をまとめたサイトです。

「ふぅ、綺麗になりましたね」
掃除機は明久が使っているため、濡れ雑巾を手に掃除をしていたが一区切りがついた。
(キッチンの方もやっておくべきでしょうか……)
自分に割り当てられたのはリビングの掃除だが、それほど汚れてはいなかった。共同スペースなので、掃除もマメにしているのだろう。
明久や玲には自室の掃除があるため忙しいだろうし、ならば手の空いた自分がやるべきかと考えキッチンに目をやる。
「瑞希さん。ちょっといいですか」
「はいっ!?」
考え事の最中に声をかけられ、少々裏返った声を出しながら振り向くと布団が……もとい、布団を抱えた玲が立っていた。
「あ、お布団を干すんですか?」
「ええ、折角のいい天気ですしね。それで、申し訳ありませんがベランダに出る窓を開けて頂けませんか」
「あっ、はい。わかりました」
掃除中だが、先ほど窓拭きをしていたために窓は閉まっており、布団を両手に抱えた状態では開けるのは難しそうだ。
カラカラ
「どうぞ」
「ありがとうございます」
玲はベランダに出て布団を掛けると、布団の表面を軽く手で払っている。その光景を見ながら、ある考えに至る。
(明久君のお布団も……)
玲に倣い、せっかくの好天を生かすべきだろうと明久の部屋へ向かう。

明久の自室のドアは開いていた。中で掃除をしている明久の姿が見える。
(なんか、緊張しちゃいます)
同じクラスの友人なのだから毎日顔を合わせてはいるが、それでも環境が違えば新鮮さも違う。
朝、明久を起こして、共に朝食を食べ、一緒に家事をするこの状況は、さながら新婚生活のような――
(――ッ、いえ、今は用事を果たさなきゃいけませんよね)
朝の寝顔と同じく、いつまででも眺めていたい欲求が湧くが、なんとかそれを打ち消し声をかける
コンコン
「明久君」
「ん? なに?」
明久が掃除の手を止めて振り返る。先ほどは気付かなかったが、家具をわざわざ動かして隅々まで綺麗にしようとしていたようだ。
(これじゃ布団を運ぶ暇もないでしょうから、やっぱり来てみてよかったですね)
そう思って用件を切り出した。
「折角いいお天気ですし――」



「んしょ、っと……」
ベランダに出る直前に布団を抱え直す。予想通りそれほど重いものではなかったが、別の問題が発生していた。
今、自分が抱えている布団は明久が毎日寝ている布団だ。そして、本人はあまり意識しないが、確実に布団には使用者の匂いがつく。
そして、その匂いは自分の大好きな人のもので――
(だっ、だめです! 布団の匂いを嗅ぐなんてそんなことっ)
あまりにも魅力的な誘惑になんとか理性で対抗して、ベランダまで辿り着いた。
「これを干してしまえば……」
玲の布団が既にあるが、スペースは十分空いている。さっさと布団を掛けてしまえば頭を悩ませる種も無くなる。
(でも……)
奥手な自分では、明久に堂々と抱きつくことは難しい。しかし、今なら簡単に明久の匂いを独占できる。
(少しだけ、本当にちょっと吸い込むだけ……)
明久も玲もベランダに来る用事は無いだろう。それならば……。
(たった一瞬だけ嗅いで、後は普通にしてれば……)
そう決め込んで、最後にもう一度周りを見渡し、誰もいないのを確認して――布団に顔を埋める。

「んふぅ…、はぁぁ……」
そして、理性は僅か一秒で吹き飛んだ。
一瞬だけと決めたはずの脳は、離れろという指示を全く出さない。
鼻腔から広がる匂いは良いものなのか、嫌なものなのかさえ判断がつかない。ただ、この匂いをもっと、いくらでも嗅ぎ続けたいと思うばかりで。
「ふぅ、すぅー、はぁ…」ギュッ
両手で抱えていた布団を強く抱きしめる。本来、自分より大きいはずの明久の体が自分の両腕の中に丸ごと納まってしまったような感覚。
今の自分には明久の分身にも等しいものを、強く、殊更に強く抱きしめる。
スリッ
「あっ!? んっ……」
自分の顔に、体に強く押し付けすぎたせいか、自身のふくよかな部分が布団と擦れて妙な感覚をもたらす。
その感覚の正体を確かめるように、自身の胸へと自然に手が伸びる。それを、止めようという発想はそもそも浮かびさえしなかった。
「んぅ、はっ、あぅ……」
服と下着の上から触っているため、身体的な快感はさほどではないが、この状況が、背徳感が今までにない悦楽をもたらしていた。
(だめ、です。こんなことをしては……)
頭ではそう思いつつも、胸を擦っていた右手は下半身に伸びてスカートの上から股の間に指を這わせる。
「んっ! くふっ、はぁ…ぁん」
快感を得るために、指でなぞるように手を必死で動かす。下も衣服の上から弄っているため伝わりにくいがそれでも胸とは段違いの感覚だ。
「ひゃ、んくぅ、んっ、んっ、ぁぁ…」

もどかしさもありながら、自分がこの服装でいたことに安堵した。片隅に残った理性が、この長いスカートを捲りあげるのを拒否してくれた。
もしも今、制服のスカートのような服装でいたら、自分はどこまでいっていたか分からない。
「んん、やっ…あぁ、はぁ、あっ、んんっ!」
下着が濡れてきているお陰で、少しだけ深く指が埋まって快感が高まり、軽く達しそうになる。
「はぁ、あ、だめ、なのに…」
(明久君……)ぎゅう……
否定の言葉を出しても行為を止められるはずもなく、指を動かし続ける。
せめて声を抑えようと布団に顔を埋めれば、明久の匂いで脳に刺激が伝わり、更に行為に耽っていく。
(明久君、明久君、明久君――)
「も、もう、だめ、ん……んんんぅぅぅ!!」
布団で口元を押さえつけ、なんとか声を抑え、絶頂を迎えた。
「んっ、はっ、はぁっ、はぁ、はぁ……」
息を荒げたまま、右手を股から抜いて布団を強く抱きしめた。
「…………はぅ…………」
今だけは倫理も常識も忘れて絶頂の余韻に浸りながら、再び深く匂いを吸い込もうとして……。
「あの……、姫路さん?」
「ひゃあああああっ!?」
背後から明久に声をかけられ、おおよそ自分では出せないと思うような声量で叫んでしまった。

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