DBZクロス1話

「ぐ…くそ…!!」
「なんだ、まだ生きていたのか。結構しぶといな。」
「前戦った時より少しは強くなったみたいだけど、でんでダメだね。」
わかっていた…
まだ、奴等に適わないことを
「どうした、今日こそ、仲間の仇をとるんじゃなかったのか?」
そうだ
3年前、こいつ等にみんな殺された
ベジータさん、クリリンさん、ヤムチャさん、天津飯さん、餃子さん、ヤジロべーさん
そして、ピッコロさんも……
「ほらほら、少しは反撃してみたら。」
「ぐあ!!」
俺は18号に廃ビルに蹴り飛ばされた

「く…ハァ、ハァ……。」
「どうした、戦う元気はもうないのか?」
「まだだ……俺はまだ、戦える…。」
「立ってるだけで精一杯って感じにみえるけど?」
体中どこもかしくもボロボロだ
気もほとんど無くなった
けれど
俺が、少しでも長く戦えば逃げた町の人々が遠くまで逃げることができる
町の人が生き残れる可能性が大きくなる
それよりも
人造人間に対する怒りが、恨みが、憎しみが
俺から逃げる意思を奪っている
戦え、殺せと言っている
だから
俺は
「ぐ……ぐぐ。」
「まだ戦う気か、孫悟飯。」
こいつを
こいつ等を
「かぁぁぁぁ」
「無駄だよ。やめときな。」
人造人間を
「めぇぇぇぇ」
「やれやれ、無駄な努力が好きだな。」
17号と
「はぁぁぁぁ」
「ほんと、バッカみたい。」
18号を
「めぇぇぇぇ」
必ず
「波ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
倒す

「ほら、無駄だっていっただろ。」
「な…、ば…馬鹿な…。」
直撃のはずだった
なのに
「あーあ、せっかくの服が汚れちゃったじゃないの」
かすり傷一つないだと
「さてと、そろそろ飽きてきたし、終わらせるか。」
「そうだね。そうしよっか。」

「あ…あぐ…。」
「そら!!」
「うぐわ!!」
「ほら!!」
「うわぁ!!」
俺は奴等にいいように殴られ、蹴られていた
「ほらほら、どうした?もう動けなくなったのか?」
「ぐ…くそぉ……。」
体が、動かない
超サイヤ人でいられなくなった
体に力が、入らない……
「それじゃ、フィニッシュといこうか。」
そう言い奴等は上空に上がり
「さて、これを受けて生きていられたらまた遊んでやるよ。孫悟飯。」
「無理だと思うけどね。」
エネルギー波の発射体制にはいった
そして、エネルギー波は俺に向かって放たれ
俺の視界を全て光で染め上げた
「うわああああああああああ!!!!」


俺の意識はここで無くなった


「ここは……痛!」
全身に鋭い痛みが走る
俺は、生きてるようだ
少し周りを見てみたが
どういうことだ
人造人間は世界中で暴れ、町や村を破壊し
罪の無い者達を殺している
だけどこの辺りは
少しも破壊されたりした形跡がない
まだこんな所があったのか
だけど……
「あ…あぐ…。」
痛みで思考が中断された
意識がはっきりしてきたのか、痛みも酷くなってきた
仙豆を食べないとまずいな
「せ……仙…豆を……を。」
声もうまく出なくなっている
仙豆を入れた袋がある腰帯に手をのばそうとするが
体がうまく動いてくれない
「ぐ…ぐぐ……。」
なんとか腰帯に手を伸ばそうとしていると
「ちょ、そこの倒れる人、大丈夫なん!?」
と、いう声がした
声がしたほうを見ると
車椅子に座っている女の子と
その車椅子を押している女の人がいた

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2007年07月01日(日) 17:42:41 Modified by beast0916




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