DBZクロス3話

さて、俺が八神家に住むことになったので
今日は俺の歓迎会をすることになった
はやてが
「おいしいものたくさん作るから楽しみにしててなぁ。」
と言ってくれた
ここ最近は巨大魚の丸焼きとか恐竜の尻尾とかだったからなぁ
楽しみだ
まぁ、おいしいものたくさん食べれるのはうれしいんだけど
俺の胃袋の大きさ知らないよなぁ
自慢じゃないが丼物40杯食べてもまだ余裕がある
俺の家はお祖父ちゃんの財産がかなりあったから
昔は食べれるだけ食べてたけど…
ここの財政が家と同じとは限らないしなぁ
……うん、おかわりは1回か2回にしとこう
下手したら俺の食費だけでこの家破産しかねないし
ご飯できるまでどうしよう
筋トレでもしてようかな
「ねぇねぇ、悟飯君。」
シャマルさんに声をかけられた
「なんですか?」
「ちょっといいかしら?」
「ええ、かまいませんけど。」
「じゃあ、ちょっとついてきて。」
「わかりました。」
俺はシャマルさんの後についていった

どこへ行くのかかと思ったら
服を置いてある部屋だった
まぁ、今俺の着てる胴着はかなりボロボロだからなぁ
当然といえば当然か
俺のサイズに合うやつがあればいいけど

数十分服を探してやっと俺のサイズ合う服が見つかった
今の服装はジーパンに白いシャツにジャケットといった感じだ
こういう感じの服を着るのは初めてだなぁ
「うん、似合ってるわよ。」
「ありがとうございます。」
「あ、それとこの胴着はどうしたらいいかしら?」
「洗った後で直そうと思います。」
「そう、わかったわ。」
そう言って胴着をを俺に返してくれた
客観的に見たら思っていた以上にボロボロだなぁ
穴はあいてるは破けてるは血で汚れてるは
あ、『飯』の染め抜きも破けてるや
はぁ、まだまだお父さんみたくなれないなぁ
「洗い物は後でまとめて洗濯するからその胴着も脱衣所の方に持っていってね。」
「わかりました。」
そのまま脱衣所の方に向かい洗濯籠の中に胴着を入れといた
そのあと少し筋トレをしていると玄関が開く音がした
たしか後三人この家で暮らしているんだったな
よし、挨拶してこよう

「?誰だ、オメー?」
「俺は悟飯。孫悟飯。」
「悟飯?……ああ、シャマルが言ってた奴か。」
あれ?シャマルさんってさっき俺と一緒にいたよな
……ああ、念話ってやつか
魔法でそんなのあるっていってたっけ
「君の名前は?」
「…ヴィータ。」
「そっか、よろしくなヴィータ。」
そう言って頭を撫でる
「わ、わ、な…何すんだよ!!」
「え、あゴメン。」
そう言ってそのまま居間の方へ行っちゃった
うーん、怒らせちゃったかな
……ま、なんとかなるか
そのあとしばらくしてシグナムさんが帰ってきた
自己紹介の後シグナムさんから
「主はやての身に何かしてみろ。その時は……!!」
と言われた
俺って何かしそうな奴にみえるのかな
少し傷ついた
その後ザフィーラさんが帰ってきた
変身魔法とかで狼の姿してるって言ってたっけ
話した感じではあまり多くは喋らず少し離れた所で見守る
っていう感じの人だ
少しピッコロさんとベジータさんに似てるかな

その後しばらくして俺の歓迎会が行われた
料理取り合ったり騒いだり笑ったり
だいたいがそんな感じだった
でも、こう誰かと喋ったりはしゃいだりするのは
すごく久しぶりで
とても楽しかった

歓迎会が終わったあと皿洗いでも手伝おうと思ったが
「今日は悟飯の歓迎会なんやから気ぃ使わんでええよ。」
と言われた
少しテレビを見た後
夜風にでも当たろうと思い
ベランダの方に出た
いい風だな
やっぱ平和っていいな
…………
笑ったり、楽しんだり
こんな当たり前のことが当たり前じゃない世界はあってはならない
罪の無い者達を次から次へと殺し
その殺しという行為を楽しんでる
苦痛に、恐怖に、悲しみに染められる顔を見て笑っている
人造人間を俺は絶対に許しはしない
かならず…俺が…
「悟飯。」
「ん?はやてじゃないか。どうした?」
「大丈夫なん?」
「大丈夫って…何が?」
「悟飯…すごく怖い顔してたもんやから…。」
「そんな顔してた?」
「してた。」
顔に出てたのか
「悟飯。」
「ん?」
「何か悩み事ととか困ったこととかなんかあったら何でもいってな。
家族なんやから遠慮とかしなくてもええで。」
家族…か
俺みたいな異世界から来た奴でも平然と受け入れられるのか
強くて優しい子だな
「はやて。」
「?」
はやての目線に合わせるように体を屈め
頭を撫でながら言う
「俺は大丈夫だから心配するな。」
「え、でも…。」
「大丈夫だって。俺を信じろ。な。」
「…わっかた。悟飯そう言うんやったら信じる。」
「俺はもう少し夜風に当たってるか先に戻ってろ。」
そう言って撫でるのをやめる
「………。」
「ん?どうした?」
「え、あ、何でもあらへんよ。悟飯、風邪を引かへんようにな。」
「ああ、わかってるよ。」
そう言って夜空に視線を移す
……家族…か…
お母さんとお祖父ちゃん元気かな
あれから3年間、一度も帰ってなかったっけか



『だめだ、悟飯!!』
『いやだ!!僕はみんなの仇を討つんだ!!』
『そんなことしなくてええんだ!!』
『いやだ!!』
『人造人間なんて関係ねぇ!!ここでおっ母達といしょにひっそり暮らすべ!!』
『みんな、みんな死に掛けてた僕を庇って死んだんだ!!みんなだってボロボロだったのに
人造人間に敵わないとわかったら、僕だけでも生かそうとして………。』
『だったら』
『ドラゴンボールはもう無いんだ!!もうみんなが生き返ることはないんだ!!』
『悟飯。』
『だから、僕は!!』
『おめぇは子どもだ!!そんなことしなくてええんだ!!』
『僕は……俺は!!お父さんの、孫悟空の息子だ!!』
『!!』
『俺は絶対に許しはしない!!人造人間を!!必ずこの手で倒す!!』
『悟飯…。だめだ、行くでねぇ!!』
『……さようなら、お母さん。どうかお元気で。』
俺はそのまま飛び立った
『行かねぇでけろ、悟飯!!悟飯!!ごはぁあああああああん!!』



あのまま飛び出したっきりだったっけ
帰ればお母さんはまた俺を引きとめようとすだろう
俺もまたそれを振り切って飛び出すようなことはしたくない
だからあの後次帰るのは人造人間倒した後だと幼心、自分に誓った
ってまた難しい顔してるな
これじゃ、またはやてに心配掛けることになるな
さて、そろそろ戻るか

しばらくしてお風呂に入る事になったけど
ドラム缶風呂以外のお風呂に入ったことなかったから新鮮な感じがした
その後はみんなでテレビ見たり談笑したりした
その後部屋に戻って寝ることになった
俺は空き部屋があったのでそこを使わせてもらってる
眠気はすぐに訪れた
ここ最近はあまり寝れなかったけど
今日は久々にゆっくり寝れる気がした

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2007年07月08日(日) 11:25:22 Modified by beast0916




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