その他43

ホルスト「協力しろだと?テスタロッサ・ハラオウン執務官、貴殿がそれを言うか。
      否、言える立場か?
      “プロジェクトF”唯一の成功作品がッ!」

 ホルストの背中の機械が展開される。高振動ブレードに、さらに魔力を込められて光るそれは、さながら蜘蛛の足のごとく。
 六課メンバーが息を呑む。
 ホルストは一度エリオを強く睨みつけた後、フェイトに向い語る。

ホルスト「オレたち全員……いびつな殺戮兵器だ……。どうだ!?醜かろう……。
      遺伝子組み換え、クローン、強化人間……そして、我々サイボーグ。
      組織はあらゆる人体改造の実験を繰り返してきた……。
      なんのためか知っているか!?
      全て貴様ら“人造生命体”の研究のためだ!!
      お前達に分かるか!?オレたちが、自分は捨て石だと知った時の絶望が!!
      だから……我々は管理局に身を投じたのだ!!組織に反逆するために!!
      なのに……そんな我々が人造生命体たちと仲良く手を組んで戦えるとおもってるのか!?
      どうしても認めることができぬ貴様らと!!」

 一度言葉を区切り、今度はエリオの後ろに隠れているキャロを睨む。怯えるキャロ。

ホルスト「聞けばルーテシアなる人造生命体の少女がいるらしいではないか……。
      危険すぎるとは思わんか!?
      その少女は“レリックウェポンの実験体”だとも聞く。
      だから……その少女を発見次第、我々は初弾で射殺する!!
      これ以上人造生命体やレリックウェポンを増やす研究をされても困るからな!!」 

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2007年06月28日(木) 20:51:52 Modified by beast0916




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