リリカルなのはBstS外伝2-1話

すずか「こんにちは皆さん、私は月村すずかです。」
シルバ「シルバーボルトデっス♪」

すずか「シルバーボルトに問題、上は火事、下は洪水。これなーんだ?制限時間5秒だよ♪」

シルバ「Σ秒単位!?えーとカツ丼?」
すずか「ぶぶー外れー♪」

す&シ「「リリカルなのはBsts、始まります♪〔デスー」」


外伝2話 「住みます!」


「ふあぁ……」

その日、町はいつも以上の良い天気の朝を迎える。
此処は海鳴市にあるバニングス家の豪邸。
そんな豪邸のある寝室にカーテンの隙間から朝日が差し込み、少し眩しいくらいの光がベットに眠る少女を照らす。
が、光を大きな影が遮る。

「まったく、昨日はさんざん生意気そうな顔しとったわりに寝顔は純粋なもんじゃのう」

大きな影の主、ランページは少女を見遣ってから「ビーストモードじゃい」と呟くように言い、大きな蟹の姿になり大きなハサミをかざす。


「うぅ…ん……すぅ…すぅ」

「ほーれ、はよ起きんかい。ちょっきんするぞー」


そう言うとランページはハサミの先っちょで眠っているアリサの鼻を軽くつまむ。

「ん……む…ふ、ふがっ?」

「お、やっと起きたんか?」

だが、彼女は鼻をつまむランページをギロリと睨みあげる。

「あんら……何してんろよ?」

「あぁ?もう朝じゃから起こしただけぞこら」

アリサからハサミを離し、肩をすくませてやれやれと言うようにロボットモードに戻る。

「今日は日曜日よ?あ、そうだ。すずかからの電話は?」
「電話ならまだ鳴っとらんぞ。」

「そう、じゃあ朝ご飯食べに行くから。ランページ」

そう言われ、何を言いたいか理解したランページはアリサの部屋を出てドアにもたれ掛かる。

「のう?アリサ」

「何よ?」

ドア越しにランページは昨日の事を尋ねる。
暴漢達から助けた後、アリサにこの豪邸に誘われた彼は彼女から言われた事……それは。

『ランページ、行くあて無いなら。私の家で居ていいわよ』

で、あった。

「本当にええんかよ、ワシみたいなんがいてよ。そらぁ、行くあてもないし−−」

「私が良いって言ったら良いの。それに命の恩人をほっとくなんてしたくないの」

そう言ってからドアに近づく足音が聞こえた為、ランページはドアから離れる。

(命の恩人か−−前まで破壊が……殺戮が大好きじゃったワシなら考えられん呼ばれ方じゃのう。やっぱりミューちゃんと会ってからワシは変わったみたいじゃ。)

「どうしたの?やっぱり此処に住むの嫌……?」

ドアが開かれるとどこか心配したかのように尋ねるアリサにランページは顔を横に振ってから答える。

「いんや、考え事しとっただけじゃ。悪いのう、世話……なるちょっきんな」

「うん、ちゃんと世話してあげるから♪ あ、はやく朝ご飯食べに行こうよランページ」

「お、おう。で、紅葉まんじゅうは?」
「ごめん、もう無かったι。ちゃんと取り寄せてあげるから」

「まあ、頼むぜー♪しかしよ……」

そう言い、ランページは至近距離までアリサの顔に近づく。
いきなりの行動にアリサは頬を赤く染まる。

「な、何よ?〃〃」

「えらいべっぴんじゃのぅ」
「Σぅがっ!?〃〃。な、何よ、使い魔のくせにこのバカ犬!〃〃」

恥ずかしさの余りにランページを殴ってしまう。

「Σいや、ワシ。蟹なんじゃがの」
「も、もうさっさと行くわよ!OPが流れるじゃない。」
「お、おうι」


WAR WAR 争いはSTOP IT
WAR WAR 愚かさ消え去りし
WAR WAR 憎しみはSTOP IT
WAR WAR 愛には勝てぬから

今世の中に生まれたままのこのパワー 体中で浴びろ光自然のシャワー。何が善で悪で丸め込んでやめろ向う正義の力。生き抜け 誰の為 逃げちゃダメ 全時空の平和願ってロボットだって。
サイバトロン・パワーは全開。デストロンのメカ全てこれで破壊

心の隅に住み着く邪悪な野望 見失いかけたすぐそこに希望。どんな流れこれでどれも何も勝利へのカギ握る今日も
いつも立ち止まることはしないだって 世界を守り通す光になって

今だ!戦え!行け!リリカルなのはBeastStrikerS
WAR WAR 世界がBROKEN
WAR WAR 平和が過ぎ去りし
WAR WAR 繰り返す教訓
WAR WAR 正義に勝てぬから
WAR WAR 争いはSTOP IT

ちょうど同じ頃、月村家の豪邸では。
その一室のベットにて月村すずかがまどろみの中から意識を覚ます。
両親は海外に行っており不在で、更に姉の忍は恋人の高町恭也と共にドイツに暮らしている。
今この家に居るのはすずかが幼い頃から仕えてくれている人達。

そして、つい昨日。親友のアリサ・バニングスと一緒にこの家に連れてきたシルバーボルトが居る。

「おはようございます、すずかお嬢様。」

カーテンを開けながら挨拶するファリンにすずかは少し寝ぼけながらも「おはよう」と微笑んで返す。

「あれ?ファリン、翼のついた狼さん此処に居なかった?」

隣で寝かせていたシルバーボルトが居ない事に気付き、尋ねると。ファリンは楽しそうに答える。

「あ、あの狼さんなら今、姉さんの手伝いをしてくれていますよ♪」

「じゃあ元気だったんだね、狼さん。」

「はい、私よりドジは踏んでませんι。あ、じゃあ。姉さんの手伝いに行ってきますね。」

そう告げて退室していったファリンを楽しそうに見遣るすずかはシルバーボルトが安心だった事に心からホッとしていた。
とちょうどその時、ファリンと入れ違いにシルバーボルトが部屋に訪れる。

「あ、狼さん。大丈夫ですか。」

「はい、おかげ様で。昨日は本当にありがとうございました、すずかさん。」

「あ、名前は……」

「すずかさんの名前はノエルさんに教えて貰いました。 僕の名前はシルバーボルトデっス。」

「シルバー……ボルト。素敵な名前ですね」

「すずかさんこそ、素敵なお名前デス」

そこでシルバーボルトはすずかに自分の本当の姿を見せようと思い、「変身でっす」と言い。ロボットモードになる。
その姿にすずかも驚いて声が止まってしまう。

「これが……僕の姿デっス。すずかさん、今は。ご飯前ですのでこの姿を見せましたが、後で僕のお話を聞いてくれますか?」

恐る恐る尋ねるシルバーボルトに、強く頷いてから彼女は優しく微笑んで聞き返す。

「…はい、聞かせて下さい。シルバーボルトさんの事、もっと。(お姉ちゃん居たら大変だなぁι)」


と、その時。すずかの部屋のドアがノックされると同時にノエルの声が聞こえてくる。

「すずかお嬢様、朝食の準備が出来ました。あとお着替えも」

「あ、はーい!」

〔し、シルバーボルトさん、変身して!ι〕

〔え、あ、は、はい!!ビーストモード!〕

突然の訪問に驚いてわたわたしてしまうがシルバーボルトはなんとかビーストモードに変身する。

「あ、ノエル。ありがとう。」

何とか間に合い、ノエルを寝室に招き入れる。
ごまかす為にシルバーボルトは入ってきたノエルの脚に擦り寄る。

「あ、先に来ていたんですね貴方も。お嬢様、お着替えはベットの方に置きますね。」

「ありがとうノエル。」

ベットの上にすずかの着替えを置いてから部屋を出るノエルにシルバーボルトも続く。

〔あ、あれ。シルバーボルトも行っちゃうの?〕

〔いえ、僕。男デスから部屋の外に出てますι〕

〔あι〃〃〕

シルバーボルトが寝室を出てから一人になり、すずかはアリサに連絡する事を思い出し。携帯電話に手をのばす。

ここは喫茶店翠屋。現在、時空管理局にて教導官を務めている高町なのはの実家である。

今、此処に居るのはなのはの父であり。翠屋店主の高町士郎、なのはの母である高町桃子、デプスチャージであった。

何故、デプスチャージが居るのか……。
それは遡る事昨日の夜、シルバーボルトが月村すずかに。ランページがアリサ・バニングスに出会った同じ時間に起きた事。彼は高町家の道場に突如現れて気を失って倒れていた。
そこへ、今日の早朝に日課であった剣術の稽古にやってきた。なのはの姉である高町美由希が発見したのであった。

士郎を呼んでベットで安静にさせようと試みると思ったよりも軽く、簡単に運び出す事ができた。
恭也の部屋に寝かせた瞬間にデプスチャージは目を覚ましたのであった。


「ここは……一体何処だ?」

後編に続く。


クアットロ「え、もう。終わり?気になる終わり方だなぁ」

ルーテシア「それより私の出番」

セッテ「まあ、気になるなら次も絶対見てほしい。でしょう?メガトロン」

ルーテシア「私の出番」

メガトロン「うむ、次回リリカルなのはBsts外伝2後編「見つけたぜ」よろしくねー♪」

ルーテシア「だから私の出番ー!!」

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2007年08月08日(水) 09:12:45 Modified by beast0916




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