風土と民族

北にはヒマラヤ山脈
カイバル峠などの通路で他地域との交流が確認されているが、
インダス川ガンジス川流域の文明はデカン高原によって拡大を阻止された。




インダス文明

インダス川中流域パンジャーブ地方にあるハラッパー
インダス川下流域シンド地方にあるモヘンジョ=ダロなどで都市が成立。
インダス文明を残した人々は象形文字を使用し、
表面になどが描かれている凍石製(レンガ)の印章の上に記された




アーリア人の侵入

アーリア人

インド=ヨーロッパ語族
前1200年頃にアーリア人最古の文献「リグ=ヴェーダ」成立。

カースト制度

各種の職業と結びついたジャーティーが種族に相当するヴァルナと結びついて成立。
ヴァルナは司祭者バラモン王侯・武士階級クシャトリア
庶民バイシャ隷属民シュードラの4種類がある。
マヌ法典にはカースト制度の成立が明白に記されている

バラモン教





新宗教の成立

バラモンが説く祭式万能(祭式至上)主義からの大きな転換。
ウパニシャドは宇宙の根源であるブラフマン(梵)と人間の本質であるアートマン(我)の
本体の一元を認識すること(梵我一如)によって輪廻の業を解脱しようとする世界最古の哲学的思索。

仏教

前6世紀頃生まれた開祖のゴータマ=シッダールタ(釈迦/ブッダ)は無常観に基づいており、
輪廻から解放されるには八正道の実践が要求された。
普遍的な規範として法(ダルマ)を追求。
クシャトリア階級の支持があった
彼の死後、弟子が正しい説を仏典結集で決定した。
第二回仏典結集のころには、多数の部派が誕生し、
それぞれが自派の正当性を主張するために三蔵と呼ばれる経典を編集。
ブッダの遺骨をおさめたストゥーパの崇拝も盛んになった。

ジャイナ教

開祖はマハーヴィーラ(大勇)と称されるヴァルダマーナ
不殺生を説いた
信者はヴァイシャ階級に多く、特に直接生産活動に携わらない商人の間で支持された




古代統一国家の成立

マガダ国

祇園精舎という大僧院があるコーサラ国に対して婚姻政策を用いて国境を安定させた。
アレクサンドロス大王の軍が侵入し、その後はセレウコス朝シリアがこの地を支配。
その混乱の中からチャンドラグプタが出た。

マウリヤ朝

チャンドラグプタは都をパータリプトラに置いて繁栄。
最盛期を現出したアショーカ王はカリンガ征服時における武力戦争の惨事を
目の当たりにして仏教に帰依し第3回仏典結集を行った。
彼の統治方法を各地の磨崖碑石柱碑に刻して示し、セイロン島に王子マヒンダらを送って布教させた
サーンチーなどにはストゥーパが建立された。

アーンドラ朝

サータヴァーハナ朝とも言う。
プラティシュターナを都にインド内陸最大の王朝として栄えた
アーンドラ朝が興隆していた頃ヨーロッパではローマ帝国の全盛期であり、
いわゆるローマの平和時代であった

クシャーナ朝

カニシカ王のとき最盛期。
首都はプルシャプラ
第4回仏典結集を行った。
ササン朝ペルシアに服属し、エフタルによって滅亡

ガンダーラ美術

インド在来の仏教文化とギリシア風の文化がガンダーラ地方で統合されて成立した混合文化
ギリシア風仏教美術が発生。




ヒンドゥー国家と古典文明

グプタ朝

創始者はチャンドラグプタ1世
都はパータリプトラ
チャンドラグプタ2世が最盛期を現出。
彼は中国では超日王として知られている。
東晋の僧法顕-「仏国記
ヒンドゥー教
創始神はブラフマー
保守・穏和・慈悲の神ヴィシュヌ
破壊・厳酷・畏怖の神シヴァ
仏教
ナーランダー僧院は後の仏教学の中心となったが、社会的に仏教は衰退していった
ヒンドゥー教と融合して密教となるものもあった。

古典文化の発達

サンスクリット語が重要となり、宗教用語となった。
カーリ=ダーサ-「シャクンタラー
インド文学の最高傑作「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」もこの時期。

グプタ様式純インド的な彫刻様式。
アジャンターエローラが有名。

ゼロの概念がイスラム教徒に伝えられた
マヌ法典」も編纂された。

ヴァルダナ朝

都はカーニャグブジャ
ハルシャヴァルダナ王は中国では戒日王として知られている。
唐僧玄奘-「大唐西域記

諸王国の抗争

ハルシャヴァルダナの王国の崩壊からデリーにイスラム政権が建てられるまでの数年間、
多数の王国が興亡した、この時代をラージプート時代と呼ぶ。





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