メソポタミア


オリエント…今日のエジプト・西南アジア・小アジア(トルコ周辺)をさす
メソポタミア…両河の間の国という意味で肥沃な三日月地帯の大部分をさす

シュメールとセム

前2000年頃からシュメール人ウル・ウルクなどの都市国家を建設。
主権は神にあり、王はその代理人として政治を行う神権政治が行われた。
楔形文字を使用し、ジッグラトと呼ばれる聖塔が建設された。
北方から侵入したセム語系アッカド人の王サルゴン1世に敗れ、この地域はアッカド人に支配されるようになった。
その後シュメール人の王朝が復活したが、アムル人の侵入を受けて滅亡。
アムル人はバビロンを都にバビロン第一王朝を建国。
ハンムラビ王のときハンムラビ法典を編纂。
内容は「目には目を 歯には歯を」で有名な同害復讐法だったが、身分によって刑罰の差を異にしていた
この王朝は小アジアから侵入したヒッタイトによって崩壊。

ヒッタイト

小アジアに侵入都はボアズキョイ(ボガズキョイ)とよばれるハットゥサ
エジプトのラムセス2世とシリアのカデシュで戦った
馬と戦車に加えて鉄製武器を使用した
→軍事力の強大化

ミタンニ

カッシート

エジプト・ミタンニ・ヒッタイトなどと抗争




エジプト


ハム語族を中心とした混成民族。
ギリシアの歴史家ヘロドトス「エジプトはナイルの賜物」と記した。

古王国時代

前3000年頃に成立
首都はメンフィス
クフ王・カフラー王・メンカフラー王のピラミッドは有名
国王はファラオと称され、太陽神ラーの子として神格化

中王国時代

都はテーベ太陽神ラーの象徴として方尖巨石柱のオベリスクを建造

新王国時代

中王国時代と新王国時代の間に侵入したアムル人を中心とするセム語系民族はヒクソスと呼ばれる。
都はテーベ
トトメス3世エジプト史上最大の版図を現出

テーベの市神アモン(アモン=ラー)がファラオと対立
アメンホテプ4世アトン一神の崇拝を強制
 都をアマルナに移し、自らもイクナートンと改名し、史上初の宗教改革を断行
 この時代をアマルナ時代というが、この宗教改革は次々王ツタンカーメンの名でもわかるように彼一代で失敗。

イクナートンの時代に縮小したエジプトの領域は
19世紀最大の王ラムセス2世によりある程度回復したがラムセス3世以後急激に衰えた。

末期王朝

アッシリアに征服された後、サイスを都に再興したが、前525年アケメネス朝ペルシアに征服され、その属州となった。




地中海東岸の諸民族

アラム人

セム語系
ダマスクス/ダマスカス中心にダマスカス王国建設
内陸貿易で繁栄
アラム語は全オリエントの国際商業用語となった

フェニキア人

セム語系
シドンティルスなどの都市国家建設
地中海貿易で活躍
カルタゴをはじめ多くの植民市を建設
アルファベットを線文字化してギリシア人に伝えた

ヘブライ人(ユダヤ人)

エジプトに移住していたがモーセに率いられパレスティナに戻ったことを出エジプトという
その後ヘブライ王国成立
次王にはダヴィデが即位し、イェルサレムを都に王国を統一
ソロモンは黄金時代を現出
北のイスラエル王国南のユダ王国が対立
アッシリアによってイスラエル王国は滅亡
ユダ王国が新バビロニアネブカドネザル2世に攻撃され、その首都バビロンに連行されたことをバビロン捕囚という
ユダヤ教唯一神ヤハウェを信じ、救世主/メシアを待望する
旧約聖書原文は大部分がヘブライ語(新約聖書はギリシャ語)




オリエントの統一

アッシリア

厳罰主義を採用するなど強圧的な政治を行った
アッシュールバニパル世界最古の大図書館を首都のニネヴェに建立

エジプト第26王朝

都はサイス

リディア

都はサルデス
世界最古の鋳造貨幣を使用

メディア

都はエクバタナ
アケメネス朝ペルシアによって滅亡

新バビロニア(カルデア)

ネブカドネザル2世ユダ王国を滅ぼして住民を首都バビロンに強制連行した

アケメネス朝ペルシア

キュロス2世が都をスサに定めて建国。
カンビセス2世前525年エジプト第26王朝を征服してオリエントを再統一
ダレイオス1世ペルセポリス新都を建立し、各州にサトラップ(知事)を設置し、
中央から「王の目、王の耳」と呼ばれる監察官を派遣。
王の道と呼ばれる国道を設け、数kmごとに駅を設置し、周辺の住民から馬と食糧を集め、
利用する役人に支給するという駅伝制を命令伝達速度を高めるためにしいた。
ゾロアスター教を信仰し、アラム語を使用。
前330年にマケドニアのアレクサンドロスに敗れて滅亡。
アケメネス朝ペルシアの滅亡は古代オリエントの終焉でもあった。




オリエントの文化

エジプト

主神は太陽神ラーで霊魂の不滅を信じ、死体を「死者の書」などを添えて葬った。
太陽暦10進法
スフィンクス
象形文字が発達、パピルスに記された
ヒエログリフ(神聖文字)はロゼッタ=ストーンシャンポリオンが解読

メソポタミア

拝火教(唐代の中国では祆教と呼ばれた)
 善神アフラ=マズダ、悪神アーリマンの対立を描いた善悪二元論
 経典は「アヴェスター」後のユダヤ教やキリスト教に大きな影響を与えた
太陰暦60進法
「ギルガメッシュ叙事詩」は古代世界最大の神話的叙事詩
楔形文字が発達
ローリンソンベヒストゥーン碑文の解読に成功




コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

中世の世界

近代の世界

現代の世界

管理人/副管理人のみ編集できます