神話_バルダー

バルダー(Baldur)


バルドル(Baldur)は北欧神話の光の神。オーディンとフリッグの息子。

神の中でもっとも美しく万人に愛されたが、悪夢を見るようになる。
心配した母フリッグが、世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させる。
その為、どんな武器でも彼を傷つける事は出来なくなった。 しかし、たった一つ、
ヤドリギだけは若すぎて契約が出来なかった。

傷つかなくなったバルドルを祝うため、神々がバルドルに様々なものを投げつけるという
娯楽に耽って居たところ、ヤドリギの事を知ったロキが、バルドルの兄弟で、盲目の為に
遊戯の輪から外れて参加していなかった神ヘズにヤドリギで作ったミスティルテインを投げさせた。
これによりバルドルは命を落とす。

フリッグの嘆きに応えて、ヘルモッドが死の国ヘルヘイムへ向かい、 女王ヘルに
彼を生き返らせてくれと頼む。
ヘルは『本当に、全世界の者が彼の為に泣いているというならば
生き返らせてやろう』と約束する。
フリッグの頼みで、本当に全世界のあらゆる生物・無生物が彼の為に泣いた。
ところが、たった一人、巨人の女セックが泣かなかったのでバルドルは戻ってこなかった。
このセックの正体は実はロキで、この事から彼は神々に捕らえられ罰を受ける事になった。

光を失った世界は、やがて終末ラグナロクを迎える。
2005年07月17日(日) 01:29:43 Modified by chantagirl




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