多田武彦〔タダタケ〕データベース - 蛙
男声合唱組曲「蛙」(作詩:草野心平)
蛙
カエル
指示
速度
調性
拍子
備考
1
桂離宮竹林の夜
カツラリキュウチクリンノヨル
遅く、幻想的に
4分音符=約69
ハ短調
3/4
2
黒い蛙
クロイカエル
遅く、語るように
4分音符=約50
ニ短調
2/4
Bar. Solo
3
五匹のかえる
ゴヒキノカエル
やや遅く、諧謔的に
4分音符=約80
イ短調
2/4
4
蛇祭り行進
ヘビマツリコウシン
やや早く、行進曲風に
4分音符=約104
ト短調
4/4
作品データ
作品番号:T29:M25n
作曲年月日:1969年3月13日
立命メンネル1968年度卒業生一同が卒業記念に委嘱
初演データ
初演団体:立命館大学メンネルコール
初演指揮者:財家晴夫
初演年月日:1969年5月8日
第3回関西六大学合唱演奏会(於フェスティバルホール)
楽譜・音源データ
作品について
長大な叙事詩である『黒い蛙』や諧謔的でトリッキーな表現を駆使した『五匹のかえる』などを含んだ意欲作。『桂離宮竹林の夜』の舞台は京都・
桂離宮
。「笑意」はなかにある茶屋・笑意軒のことであるが、「勝利」と勘違いしていた北村協一のエピソードなども伝わっている。『五匹のかえる』のラストは全パート同時による絶叫である。終曲『蛇祭り行進』は詩人草野心平の意見を取り入れ、終始インテンポで進んでいく。
誌との相違
「桂離宮竹林の夜」……『日本沙漠』では「大竹林は青くけぶり。」となっている箇所が、『定本蛙』では「大竹林は青くけむり。」と改訂され、歌詞も後者に拠っている。歌詞「うつらうつら夢のなか」は、『日本沙漠』『定本蛙』ともに「うつらうつら
の
夢のなか」。
詩の出典
「桂離宮竹林の夜」……『日本沙漠』(青磁社、1948年)
「黒い蛙」「五匹のかえる」……『第四の蛙』(政治公論社、1964年)
「蛇祭り行進」……『第百階級』(銅鑼社、1928年)
歌詩
http://plaza.rakuten.co.jp/fonte/diary/20080607000...
参考文献
なまずの孫 1ぴきめ 「V 蛙語入門―『蛙の歌』(堀悦子作曲)および『蛙』(多田武彦作曲)を歌うために―」
関連項目
蛙・第二
リンク
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