作品データ
作品番号:T46:M40n
作曲年月日:1979年2月19日
小樽商科大学グリークラブによる委嘱
初演データ
初演団体:小樽商科大学グリークラブ
初演指揮者:大石晴也
初演年月日:
1979年12月8日
第18回小樽商科大学グリークラブ札幌演奏会(於札幌共済ホール)
1979年12月15日
第49回小樽商科大学グリークラブ小樽演奏会(於小樽市民会館)
作品について
『夏になれば』は、A mademoiselle T(〔未婚女性の〕Tさんに/T嬢に)という副題を持つ。
『夜の霞』は合唱名曲シリーズNo.26(H9)にM4として収録された。
「吹雪の街を」の最後には行下げのかたちで、ジャン・モレアス(Jean Moréas 1856-1910)の「Nevermore」という詩の一部が原語(フランス語)で引用されている。
Rêver encor de douceur,
De douceur et de guirlanders.
(引用文ママ。仏和辞典等から判断すると、おそらくguirlandesが正しい)
※日本語訳(一例)
もう一度甘い夢を見る
甘い、そして花飾りの
以上のフランス語の文は、『多田武彦男声合唱曲集5』(音楽之友社)巻末の歌詞には掲載されていない。
初演団体の小樽商科大学グリークラブでは、定期演奏会のアンコールに終曲「吹雪の街を」を歌うのが恒例である。
同楽譜の第1刷では、「吹雪の街を」の途中でSecパートが「女心のやさしさ」と歌っていたが、現在では「女心のあやしさ」に訂正されている。
1曲目「忍路」では組曲「雪明りの路」3曲目「月夜を歩く」からのメロディーの引用がある。
また6曲目「吹雪の街を」の後半では1曲目のメロディーが再び現れる。
参考文献
なまずの孫 1ぴきめ 「III 愛と整―『雪明りの路』『吹雪の街を』を歌うために―」