ダウンタウンファンの有名人がとにかく多い件 - 川上未映子(作家)
川上未映子(作家)

2006.01.01
私の元旦

昨晩から松本人志のビジュアルバムを観る。何個か観たのあったけど、全部を通してみたの初めてやった。面白い。
大阪出身者の我々、特に同年代の人々にとって、<4時ですよーだ>がもたらした笑いの性質の礎というのは確かにあって、毎日毎日ダウンタウンとその仲間達のコントを小学校から帰ってきてかぶりつきで観ていたのだよ。面白かったなー。面白かったっていうより、あれが毎日基本的にテレビから流れてたわけで、まー素敵な街で育ったもんよ。ビジュアルバムを観ながら、この人らと同じ時代に生きてるっていうのはラッキーやったなってちょっと思った。だってうちのおばあちゃんはたぶん<いきなりダイアモンド>の悲しい笑いとか、<ミックス>のやっぱりやれん気持ちとか、そういうのって分からんと思うしなー、人を笑わせるってすごいですね。んで大体がアドリブで撮ってるらしくて、驚いた。がちがちに決めて臨んでも、なんも決めんで臨んでも、どこまでがどうでどうなのか、きっと本人達にも説明つかぬところもあるやろうけど、どうやったらあんなに面白い物語が出来上がるのか。芸人って役者より演技うまい人がざらにいるけど、芸人って一体なんやろうか。笑かしたるんじゃ!っていう意気込みだけであないに隅々まで、魅力的になれるもんなのだろうか。<4時ですよーだ>観てたあの頃からもう15年、もうちょっとか、それぐらいぐらい経つのかーと思うといったい何が15年。


元気がないときは落ち込み過ぎる前に、なんとか松本人志のビデオみようぜ。
でもま、元気ないときは、なんも観れないですけども。