王子×王女2

続いた。バレンタイン通り越してホワイトデーネタ

「ほらレックス、こっち。」
「ま、待ってよタバサ……。」

1か月前のお返しに1日だけタバサの言うことを聞いてあげる。
確かにレックスはそう言った。だがまさかこんなことになるとは……。
数時間前、グランバニア城内。
「ね、ねえ、本当にこれで外に出るの……?」
おずおずとレックスは尋ねた。
「うん。そんなに縮こまらなくても大丈夫だよ。」
普段は自分よりも多少背の高いレックスを自分が見下ろす形になっているのが面白いのかタバサは妙に上機嫌だ。
(ここで襲っちゃおうか……。)
レックスがすがるように自分を見つめ、両手で自分の腕を握っているのを見てタバサはそうも思った。
なぜレックスがこのようにしているのか。
それはレックスはマントの下には何も着ていないからだ。
1か月前、タバサと1日中交わり続けたレックスはそうするよう言われたのを断ることはできなかった。
「それとあとこれもつけて。」
タバサはレックスにヘアバンドとひもの付いた尻尾のようなものを渡した。
グランバニア王家が飼っている、というよりも古くからの王の相棒のキラーパンサーの耳としっぽを模したものである。
「うん、これでいいね。」

「それじゃあ行ってきます!」
「……い、行ってきます。」
思いきり元気なタバサと不審に思われないように無理に胸を張っているレックスが両親に出発を告げる。
「ああ、行ってきなさい。」
「似合ってるわよ、レックス。」
グランバニア王も王妃も2人が恋人のようにふるまっていてもそれを気にかけたりはしない。
むしろ当然であるからだ。

数か月前、レックスとタバサが交わった次の朝、それがばれてしまったが、その時に王家とレックスは家族の縁を切り、そしてレックスはタバサの婚約者としてグランバニアへの滞在を許されることとなった。
無論縁を切るというのは形式上のものであり、レックスの王位継承権も実質的にはそのままであった。

2人が向かった先はサンタローズ。
一度滅ぼされた村だがそれなりに復興は進んでおり、それなりに栄えている。
その建物の陰に2人はいた。
「う、ああ、タバサ、やめてよ……。」
「ふふ、女の子見たいな声。大丈夫だよレックス。誰も見てないって。」
タバサはレックスの前にひざまづいてレックスの「それ」を手でさすっていた。
緩急をつけてじわじわと。
レックスの快感は高まっていくが何とか耐える。
「ふうん、我慢してるんだ、じゃあ……。」
タバサは「それ」を口にくわえこむ。
温かく湿度の高い空間で蒸らされることで「それ」は確実にさらに硬く大きくなる。
そしてさらに舐められると……。
「だ、駄目だよタバサ……こんなところで……。」
しかしタバサはやめようとはしない。さらに口を前後させ始める。
「や、やめてよ……。やだよ……。」
やはり止まらない。しばらくそのようなことをレックスが言い続ける。
「あ、ああ……。」
レックスのそれは突然脈打ち始める。
タバサの頬が膨らんでいくのとそれは連動していた。
タバサがレックスのそれを口から離すと白い糸ができた。
タバサののどが上下する。
「タバサ、そんなの飲んで……。」
レックスは自分のマントの前がはだけているのも気にせずにタバサの心配をする。
「大丈夫。レックスのだから……。おいしいよ、レックスの味だから……。」
タバサは恍惚として言う。
その顔を見て、レックスは恥ずかしい思いをしたのもどうでもいいような気になってきた。

数分後、レックスはそう思ったのを後悔していた。
レックスはタバサの背中にしがみついている。
タバサはマントの前をはだけて歩くように言ったためである。
何とか洞窟の中の小部屋の奥にたどりついた。
「もう大丈夫でしょ。」
タバサは自分からレックスの体を離す。
と、そのとき物音がした。
再びレックスはタバサの後ろに隠れる。
「ぷるぷる。ぼくはわるいスライムじゃないよ。こわがらないでね。」
「な、なんだ。スライムか。」
出てきたのが人でなかったのを見てレックスは一安心。
「「わるい」のはそこのおんなのこみたいだね。ぷるぷる。ちょっと「えす」っぽいっていうか「あくじょ」というか。」
洞察力の鋭いスライムだったようだ。
「だいじょうぶだよ。だれもこないようみはっててあげる。」
そう言うとスライムは小部屋の先のわかれ道へとはねて行った。

あっけにとられていたレックスは突然押し倒されたことで現実へと引き戻された。
「た、タバサ?」
「だってさっきからレックス可愛いんだもん。」
「あの、タバサさん?」
「だからいいよね?」
タバサは自分の服をはだけさせる。
レックスが見たその下には何もつけていなかった。
そう言えばスライムが行ったあと何か服の下から下ろしていた気がする。
タバサはレックスの「それ」を「そこ」にあてがい、腰をおろした。

「いいよぉ、レックス、ああ、もっと、もっとぉ!」
自分の上で乱れていくタバサを見て、そして「それ」への刺激でレックスの興奮も高まっていく。
「あはっ、硬くなったぁ。」
そしてタバサが悦んでいるのを見て、その悦びも自分の一部となっていくような感覚に襲われる。
「ああ、もう駄目、駄目ェッ。」
レックスの「それ」はまた脈打ち始めた。
力なく崩れ落ちてくるタバサをレックスは受け止めた。
タバサの口は穏やかな呼吸をしている。眠ったようだ。
このままじゃ風邪をひいてしまう。
そう思ったレックスは自分のマントの前をしめるとタバサを背負って宿屋へと向かった。
たまにはされる方もいいかもしれない、そう思いながら。

「ねえレックス……。」
「だ、大丈夫だよ。僕がついていてあげるから。」
とっくの昔に門限が過ぎたグランバニア城内。ルーラを使えるタバサが眠っていた上、
キメラの翼を買うだけのお小遣いも持っていなかったため帰ってくるのは朝となった。
当然怒られるだろう、そう思って城の上層部、レックスたちの住居の玄関に相当する扉を開けたが両親は出てこない。
何かうめき声のようなものが聞こえてきた。
どうやら「おたのしみ」の最中のようだ。
「ねえ、レックス。今から……しない?」
「うん。」
「じゃあ先に部屋についた方が上ね。」
「あっ、こら、ずるいぞ。」
走り出したタバサをレックスが追いかけて行った。
「空気を読んだら出番がなくて……サンチョめは悲しゅうございます……。」
双子を叱るために待ち構えていたサンチョはすごすごと自分の家へと戻って行った……。





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