主人公×ビアンカ 910@Part10
山奥の村。
数年前アルカパより、父と共に移り住んだビアンカの家にかつての幼馴染リュカが
子供を連れて尋ねてきたのは3日前のことだった。朝の習慣だった母の墓参りをすませ
家についたとき、彼女はおもわず父の言葉に我が耳を疑ったものだった。
もうリュカとは何年も会っていなかった。数年前、まだ10代だった彼女を、成長した
彼がひさしぶりに訪ね、共に指輪を探す冒険をして以来のことだ。
山奥にある村にはめったに人は来ない。道があまりよくない上になにせ天候が
かわりやすい。リュカたちも強い嵐のせいで足止めをくらってしまい、しばし
ビアンカたちの家に滞在することになったのだ。
リュカにはフローラとの間にすでに2人のふたごの兄妹の子供がいたが、一行に
フローラの姿はなかった。
彼らが赤ん坊のときに離れてしまい、まだ会ったことも無いのだという。
ビアンカは双子の兄妹たちに随分と気に入られていた。暇さえあれば、ふたりは
ビアンカのところへ行き、おしゃべりをしたり遊んだり、眠る時まで一緒でほとんど
べったり。しまいにはふたりでビアンカを取り合う始末だ。母親を知らぬ彼らにとって、
彼女の存在は随分と大きいものだったようだ。
そんなビアンカを時々熱っぽい眼差しでリュカは見つめていた。
ビアンカはそれに気付いてはいたが、きっとフローラのことを思っているのだろうと考えていた。
だが、あの深くかなしみを帯びた彼の瞳に見つめられると、彼女の胸はしらずのうちに高鳴っていた。
そして彼女自身にとって、ふしぎとそれが快感でもあったのだ。
「明日の朝に山を降りるよ」
ビアンカはふとわれにかえった。
「・・・ええ、そうね。もう道も落ち着いてるはずだわ」
心の中を読み取られないよう、落ち着いた声で微笑み返す。
「ほんとに世話になったな。特に・・・・子供たちが。ありがとうビアンカ」
リュカは苦笑いをこぼした。
子供たちがべったりだったせいで、ビアンカはリュカとゆっくり話す暇もなかった。
それもそれでいいと思っていた。もう自分とは全く別の道を彼は歩んでいるのだ。
もっと深く険しい道を。
「あいつら、ビアンカにお母さんになってほしいんだってさ。ボクのとこに懇願しにきたよ」
「だっ・・・ダメよそんなの!フローラさんが」
「もちろん、キツく叱ってやったよ。フローラを救い出すのは僕らの大切な使命なんだ。
あの子たちも心ではそれをわかってる。でも時々、ワガママ言いたくなるもんなんだよな」
リュカのほほが少しゆるんだ。
彼女の自家製のワインが入っているからか、こころなしかあの悲しみをたたえた深い目がすこしうるんでもいた。
「ふふっ・・リュカったら。もうすっかりオトウサンになってるのね。昔はニンジンも食べられない
オコサマだったくせにさ」
「そうだな・・・いきなり成長した我が子に出会った時には、自分に父親なんか務まらないんじゃないかって思ってたけど。
子供に親にしてもらうんだなぁって」
「うんうん」
「きっとフローラもそうなるんだろうな」
「そうね」
「・・・・・」
しばしの沈黙。
リュカはまたじっとビアンカを見つめてきた。
(きっと、フローラさんのこと思ってるんだわ・・・)
最愛の妻を奪われた悲しみというのはどういうものなのだろう。彼女には計り知れない。
だが、彼の悲しみをたたえた瞳に見つめられると、どうにかして自分の手でその悲しみを
癒してあげたいという思いがこみあげてくる。
(でも・・・私の手では癒してあげられない)
彼女はその思いをふりきった。もう彼とは違う世界に自分はいるのだ。
「リュカ・・・もう、お休みなさいな」
沈黙を破ってやさしく彼女は言った。
「そうだな・・・ありがとう。ビアンカ。話ができてよかったよ」
ランプを手に取り、リュカの寝室までついてゆく。
「明日ボクらは早いうちに出るけど、キミはゆっくりお休みよ」
寝台に腰掛け、リュカは皮のベルトをゆるめる。ビアンカはランプを寝台の横のテーブルに置いた。
「ふふ、山の人間に朝早いのは慣れっこよ?お気遣いありがと」
ビアンカはすぐに立ち去れずにいた。
リュカはかまわず上着を脱ぎ、眠る体制を整えている。
「リュカ・・・・」
「?」
「フローラさんのことを思うと、つらいだろうけど・・・がんばってね」
「・・・ありがとう。ビアンカ」
リュカはまたあの熱い視線をなげかけてきた。
(ああっ。ダメだわ・・・)
「フローラって・・・」
「何?」
「フローラって呼んでみて」
自分がフローラの代わりになるなどとは思ってはいない。でもどうにかして癒してあげたい。
リュカを癒せるのはフローラだけ。思うと知らずとそう言っていた。
しばらくして、リュカはビアンカを見つめつぶやいた。
「フロー・・・ラ・・」
「ええ。あなた・・・」
「フローラ」
またリュカが呼んだ。こんなふうに、呼ばれている。愛情を込めた響きで。
愛する人に自分の名を呼ばれたらどんなに幸せなのだろうか。
たまらず彼女は、リュカの唇に自分のそれを重ね合わせていた。
熱い瞳とは対照的な冷たい唇だった。・・・自分が舞い上がって熱くなってしまっているせい?
ゆっくりとはなれる。
「あなた、おやすみなさい」
おやすみのキス。愛妻からの。
ビアンカはくるりと背をむけ、部屋を出ようとした。が、何かが彼女を捕らえ、片足が宙を蹴った。
気がつくとリュカの両腕が後ろから彼女の肩を捉えていた。息がかるく弾んでいる。
「・・・ダメよ。これ以上は」
リュカのカラダが触れている部分がとても熱く感じる。胸が高鳴る。この動悸を悟られてはダメ。
しかしそう思えば思うほどにどんどん動悸ははげしくなる。
「フローラ」
まだ彼は幻想のなかにいる。
「もういちどだけキスしてくれないか?」
「もう一度だけ・・・ね?」
彼女はおちついたやさしい年上の女性の表情を繕ってから振り向いた。
こんどはリュカの両ほほをやさしく包みこんでキス。
だが、そのやわらかな「おやすみの」口づけを押し破るようにリュカは
両腕で腰を強く抱きしめてきた。
(ダメ・・・)
そう思いつつも彼女は思わずリュカの歯を割って舌を差し入れてしまった。
ワインの香りの混ざった甘い息。それとともに彼の舌が彼女のそれに
まとわりついてくる。とろけそうな感覚。でも好きな男との初めての口付けは・・・
その男の妻の代わりとして。
「はぁっ・・・」
長い口付けのあと、ようやく唇をはなしたころにはすっかり彼女は彼女自身の表情に
戻ってしまっていた。
せつないよ。リュカ。こんなに好きなのに。
リュカはあいかわらず彼女を強く抱きしめたままだった。
「ビアンカ」
(えっ?)
自分の名前をよばれて耳を疑った。
(もう、戻ってしまったのね・・・)
そう、彼は彼女にお礼を言ってもう腕を開放してしまうだろう。
だがいつまでたってもリュカの両腕ははなれず、それどころかますます
彼女を強く抱きしめ始めた。
「ダメ・・・ダメよリュカ」
そう口で言ってもカラダは言うことをきかなかった。いや、心では求めている。彼を。どうすべきなの。
リュカの手はやさしくビアンカの背をなで始めた。
たったそれだけで。彼女の背中には電撃のような快感がほとばしる。
好きな男に触れられるということがこんなにもすごい感覚だなんて。
もう彼女は逃げられなかった。硬く腰を抱いていた彼の右手はゆっくりとやさしく、
彼女のほほにふれた。いつもは重い武器を握り締めている硬く大きい手のひら。
見つめあったまま。指先が唇にふれる。
「あぁ・・・」
おもわず。と息が漏れた。
「きみは・・・ビアンカだ」
リュカはそのままいとおしげにビアンカの唇をなぞる。
リュカの声に、瞳に、愛撫に、もうビアンカは捕らえられて動けなくなっていた。
もう20をいくつもすぎた大人の女なのに。年下の幼馴染に自分がこんなふうにされてしまうなんて。
「リュカ・・・ダメ・・・」
「ビアンカお願いだ。キミが欲しい」
彼の下半身が硬くなっているのをビアンカは感じていた。
もうリュカを止められないのかしら。そう、私自身も。もうとめられないんだわ。
彼女自身も腰のあたりが熱くなり湿ってきているのを感じていた。
「・・・リュカ」
オーケーの言葉を言うかわりに、彼女は吐息混じりに熱く短く、彼の名を呼ぶ。
こんどは彼の方からキス。さっきとまけないくらい激しい。唇をかさねるやいなや、
むしゃぶりつくように舌を絡め、唇をむさぼるように合わせる。激しいくせにやわらかい。
互いの熱い息が漏れる音と「ちゅ、くちゅ」と湿った音とが、広くはない部屋に響く。
唇を合わせたまま彼はビアンカの上着をすべらせてゆく。首筋からゆっくりと手を這わせる。
これから起こることに戸惑いつつも彼女は自分がこのときをずっと望んでいたことを悟る。
(私・・・こんなにもリュカが好きだったんだわ)
彼はその熱い視線とは裏腹に、ゆっくりといとおしげにビアンカを愛撫しつづけていたが、
そこからビアンカの服をなかなか脱がせようとはしない。
(とまどっているの?)
そう、彼女以上にリュカは戸惑っていたのだった。
「リュカ、全てを忘れて。わたしは大丈夫・・・」
言うとビアンカは自ら衣服を脱いで下着姿になった。
リュカはまぶしげに彼女のさらけだした白い肢体をみつめ、ゴクリと唾を飲み込む。
視線を受けてビアンカは快感の入り混じった恥ずかしさを感じていた。
「ビアンカ・・・ダメだ。ボクはこのまま君をめちゃくちゃにしてしまいそうだ」
「・・・いいわ。好きにして」
彼女が言うがはやいかリュカは突如、彼女の片方の乳房を強くつかんだ。
「ひぁっ!」
驚く彼女の声が届いてるのかどうか、リュカはむさぼる様にビアンカの体を激しく
愛撫しはじめた。下着の上からわしづかみにして彼女のやわらかな乳房の感触を楽む。
「あぁ・・・あ・・」
彼女の喉から漏れる吐息がいっそうリュカを興奮させる。
ツンと下着を押し上げている突起に指先が触れるとそのあえぎ声はいっそう高いトーンになった。
「あぁん!」
「いい声だ・・・ビアンカ。もっと、もっと聞かせてくれ」
リュカはなかば強引にビアンカを自らのひざの上に座らせる。ドキッとした。なんて広い胸。
そして・・・彼の固くなったものがお尻をおしあげるのを感じた。
もどかしげに下着をはずすと後ろから手をまわして両方の乳房をもみしだき、
乳首をつまみあげるようにしてもてあそぶ。
「あぁ・・・あはん・・・あぁ・・!」
彼女は首をリュカの胸にもたれかけたままあえぐ。とろける。
どうしようもないくらいに気持ちがいい。リュカにカオを見られていないから余計に乱れてしまう。
「キモチ・・・いいんだね?」
「ん・・・」
恥ずかしさでまともに言葉がでない。彼女はコクっとうなづく。
「ビアンカ・・・かわいいよ」
リュカはいうと彼女の束ねた金髪の間から首筋に吸い付く。
「はぅっ」
同時に片方の手が彼女の腹の上をすべるようにして降り、彼女の茂みをとらえた。
そのままするりと割れ目へとすべりこむ。
「あん・・・」
リュカの指が彼女の割れ目の上を行ったりきたりする。
彼女の愛液はとめどなくあふれ、すでにリュカのひざにまで達していた。
「はぁ・・・んっ」
まだ彼女の理性が声を抑えていた。
この屋敷のほかの部屋には彼女の父親も休んでいるのだ。声を聴かれては。
しかしそんな心配をよそにリュカの指の動きはいっそう淫らになる。
「こんなにも濡れて・・・すごいよ、ビアンカ」
自分の名前を呼ばれるたび、ゾクゾクとした快感が突き抜ける。
彼の指がするりと芽の部分をかすめた。
「ひぁっ!!」
電撃のような快感に彼女はのけぞる。
「ココがいいんだね?」
愛液でぬるぬるになったその芽を、リュカは小さい円をなぞるように愛撫しはじめた。
「あぁ!あん!だめ・・・そこは・・・!」
「もうすこし、足をひろげてごらん」
戸惑いながらも言われるがまま、彼女は両足をゆっくりと広げる。
濡れた割れ目がひろがり「くちゅ」と小さな音をたてた。
リュカのもう一本の指が、割れ目の中へと入ってくる。ゆっくりと。しずかに。
「はァぁぁ・・・ん・・・」
ぼんやりとした意識の中でふと思う。こんなにも若い体なのに、どうしてこんなに上手なの・・・?
彼女自身、男と体をあわせるのは初めてではない。
こんな田舎の町で彼女のように若く美しい女性はそうはいない。まだ宿屋をやっていた頃
何度か客の男に口説かれ、そういうことになったこともある。
一方でリュカにしてみても、あの魅力的な瞳とたくましい体つきは、旅先で若い女性を
何人も虜にし、言い寄られることも少なくなかったろうとビアンカは思う。
と、同時にふっと現在捕らわれの身である彼の妻の美しいあの女性の姿が脳裏をかすめた。
(彼女は結婚後毎晩リュカとこうして・・・)
そんな彼女の思いをよそにリュカの指はたくみに彼女の芽と中をゆっくりと淫らな動きでもてあそぶ。
あくまでもゆっくり。静かに。
もう、とめどなく愛液があふれ、彼女の尻と彼のひざの間はひどく濡れていた。
「・・・すごく、感じてるんだね?」
彼のものが濡れた服の下からいっそうおしりを突き上げてくるのを感じる。
それを感じるとなお、彼女は快感へとのぼりつめてゆく。
「すごいわ・・・こんな・・・あ・・リュカ、もうだめ・・・」
「このまま・・・イってもいいんだよ?」
言いながらリュカは指の動きを少し強くした。
ほほを紅潮させ、リュカの胸にもたれかかったたまま、彼女はせまりくるその快感の波に身をゆだねた。
「あぁ・・・い・・・い・・・くぅ・・・・!!」
軽くカン高い声をあげ、彼女は上り詰めた。まだ彼女のなかにあったリュカの指を、
びくんびくんと締め付ける。いとおしげに。
その波がまだ去らぬうちに、リュカはビアンカを抱き上げ、ゆっくりとベッドへ横たわらせる。
ぼんやりとしながら彼女はまた思う。女をなんてしなやかに扱うのだろうと。
いつのまにかリュカは下着を解き、全裸になっていた。
まだ十代の若い体つきにビアンカはうっとりとし、一方で自分がつりあわないくらいに若くない体
なのではと恥ずかしくなる。
「すてきだったよ、ビアンカ」
その心配を取り払うかのようにリュカが言う。
「リュカ・・・ありがと・・・。なんだかすごく恥ずかしくって・・・」
「ボクだって、カオから火が出そうなくらい恥ずかしいよ。でも・・・」
「・・・?」
「それ以上にビアンカの虜になってしまってるんだ」
そう言うと、また唇をかさね、互いにむさぼり合うように舌をからめる。
その声は静かに語るような口調なのに、彼の心のうちが熱く燃えているのをビアンカは感じる。
すかさず、リュカの硬くなったものが彼女の中へとゆっくり入ってきた。
「あぁ・・・あ・・・入ってくる・・・」
それが奥へと達すると彼はゆっくりと動き始める。
「あん・・・すごい・・・」
思いのほかリュカのものが大きく硬いのでほどなくビアンカはそのゆっくりした動きに
耐えられなくなり、思わず自分から腰を持ち上げて奥へと誘導してしまうのだった。
「あぁ・・・だめだよビアンカ・・・」
リュカの方も耐え切れなくなり、おもわず腰の動きが早くなる。
「あっ・・・あっ・・・あ!・・・あ!・・・」
その動きにあわせ、ビアンカの口からリズミカルなあえぎ声が漏れる。
「あン!・・・す・・・ごいっ・・・もう・・・また・・・」
「ビアンカ・・・もう・・・いく・・・!」
リュカのものがより奥を強く突き始めた。互いに絶頂が近いのを感じる。
「あぁ!いくっ!いくっ!」
ビアンカは声を上げるとほどなく上り詰め、ぎゅうぎゅうとリュカのものを締め付けてきた。
それに耐え切れずほどなくリュカも達する。
「はぁ・・・すご・・・い・・・」
まだつながったままの所から、互いの強いはげしい動悸が感じられる。
「リュカ・・・あなたの・・・熱いのが・・・流れ込んできたわ・・・」
だがリュカのものはビアンカの中でまだ大きく硬いままだった。
「ビアンカ。ごめん。君を妊娠させてしまったら・・・」
「リュカ、いいのよ」
さえぎって言う。
「私、今すごく幸せなの。だからおねがい、このままやめないで。もっと・・・して・・・?」
紺碧の瞳は少しうるんでいた。
「ビアンカ・・・」
「きて・・・」
ビアンカはリュカの腰に手をやり、再び自らの奥深くへと招きいれる。
「あぁ」
リュカの吐息。
もう2度も達したのに。まだまだ欲しい。リュカが欲しくて溜まらなかった。
もっと吐息を。もっとあえぎを。もっと・・・もっと・・・私を奪って・・・。
リュカはふたたびゆっくりと動き始めた。
今度はさっきとはちがって・・・なんという幸福感。充実感。
リュカも私を欲している。ビアンカを。互いが互いを独占している・・・
「あん、すごい、リュカ。私・・・もうどうにかなりそう」
だめ。もっと。もっとほしい。飲み干すくらいに。
耐え切れずビアンカは自ら身をよじってリュカからはなれる。
「ビアンカ・・・・?」
怪訝に見つめるリュカを導き仰向けに横たえると、ビアンカはそりたつ彼自身の上にゆっくりと腰を下ろした。
また・・・ゆっくりと入ってゆく。この感覚がたまらない。
「はぁぁん・・・」
息を吐き出しながら。両手でそのたくましい胸に触れる。強い動悸が伝わってくる。
「あなたも、触って?」
リュカの手を自らの乳房へと導いた。程なく、両手がその豊かなふくらみをもみしだく。
「あぁん・・・」
リュカをつつみこんだまま長いストロークを描きながら、彼女は上下運動を始めた。
根元から先までをねっとりと、あますところなく味わうようにゆっくりと。
いつのまにか・・・束ねていた髪がリュカの手によってほどき下ろされていた。
そのやわらかなブロンドが、上下運動をするたびにリュカの胸をさらさらとかすめた。
リュカはうっとりとビアンカの姿を眺めて言う。
「ビアンカ、君はほんとうに美しい・・・。実は・・・ここへ来た時から、ずっとこうしたかった・・・」
いつでも彼女をじっと見つめていた瞳がまた今も熱をおびていた。そうだったの・・・ね?
「うふふ・・・うそでも嬉しいわ」
「ウソじゃないさ。でも、こんなこと、きっと君は後悔するだろうね?」
ううん・・・後悔するのは・・・貴方の方じゃないかしら?言いかけた言葉を飲み込む。
「キミはこんなにキレイな体で・・・僕にこんなふうにするなんて本当に夢のようだ」
「ありがと・・・」
だがしかし、あの言葉は永遠に受け取ることはできない。じゅうぶんにわかっていること。
女ならだれもが欲しがる言葉。契りを結んだ相手にだけ、永遠の誓いと共に贈られた言葉。
いえ、そこまで望んではいけない。彼の妻が捕らわれの身であるのをいいことに、こんな夜を過ごしている、
それだけでも充分に・・・
もう忘れよう。今は。一時の快楽に溺れよう。
ビアンカは自らのもっとも感じる部分へと導き、腰の動きを早めてゆく。
「ん・・・ん・・・あん・・・」
そのとき、リュカの指先が乳首をやや強くつまんだ
「あんっ!!」
痛みと快感の入り混じった不思議な感覚。
「すごい・・・もっと・・・」
「痛くないのかい?」
「痛いけど・・・イイの。あ!あん!」
また強くつまむ。
「ああん!もっとぉ・・・」
「痛いのがいいんだね。こんなふうに?」
「あはん!いい!」
両乳首をつよくつままれたまま、彼女はバウンドするような動きでつよく腰を振る。
「すごいわ・・・リュカ・・・あ・・・あぁ・・・またいく・・・」
そう、今はただ快楽をむさぼるだけ。
もう何も考えず得られるだけ、得つくそう。
「あ!あ・・・いくっ・・いくぅ・・・あああんっ・・・!」
三度、達すると、リュカの胸にぐったりとくずれた。
はぁはぁとまだ肩で荒い息をする彼女をうつぶせに抱きおろし、リュカはその腰を両手で持ち上げ、
四つんばいにさせ、ほどなく後ろからまた、リュカは入っていった。
それからビアンカのやわらかな尻をその両手で包み込み、わしづかみにすると、今までになく強く、
後ろから彼女をつきあげていく。
「あ!!あ!!すごい!!」
パン!パン!と音がなるほど強く。突く。
「あんっ!あんっ!いくっ!」
「また・・・!いくうっっ!!」
ビアンカはもうなんど達したか分からないくらい突き上げられながら何度も何度も上り詰めていった。
「ああ・・・ん!もうダメ・・・・!おかしく・・・なっちゃう・・・!!」
どれほど続いたのだろうか?頭が真っ白で何も考えられないほど。
やがて、荒い息まじりにリュカがようやく言葉を発した。
「あぁ・・・いくよ・・・ビアンカ・・・!」
リズムがさらに強く、早くなった。
「あぁ!ダメ!すごい!またいくっ・・・いくぅぅ!!!」
ビアンカがまたぎゅうぎゅうと締め付け始めると最後にさらに強く4,5回突き上げ、リュカは達した。
「ビアンカ・・・」
まだぼんやりと夢見心地の彼女をふっと我にかえらせる声。
夢・・・じゃない・・・。私、リュカと・・・。
「リュカ、ありがと。私のワガママきいてくれて」
「何言ってるんだよ、ワガママ言ったのはボクの・・・」
「リュカ」
「・・・?」
「フローラさんを助けるまでは二度とここへは来ないでほしいの」
「ビア・・・ンカ?」
そう、もう、夢は、おわったの。充分すぎるほどステキな夢だったじゃないの。
けれど、彼女の胸に湧き上がる悲しみは・・・
「おやすみなさい、リュカ。素敵な夜だったわ」
ビアンカはすばやく服をまとうと涙がこぼれるのを悟られぬよう、すばやく背を向け、
部屋を出ようとする。
「ビアンカ」
だめ、おねがい、引き止めないで・・・
「・・・ありがとう」
リュカ。いいえ、こちらこそ。きっと、永遠に忘れられない、素敵な夢を・・・。
彼女は無言で部屋を去った。
翌朝。まだ薄暗い頃、一向はビアンカと父親のダンカンに別れを告げ、村を去った。
二人が見送るなか、双子の子供たちは無邪気に手を振る。
「ねえ、おとうさん」
村を離れ、しばらくしてから幼い娘がめずらしく神妙に語りかける。
「ビアンカさんって・・・」
「?」
「ほんとはお父さんのこと・・・ううん!なんでもない・・・です」
ほほを真っ赤にして首を振る。
そのしぐさに、リュカは彼女の母親のあの純粋無垢な面影を認める。
彼は心のうちに誰にも悟られることのない思いを抱きつつ、ひとつの決心をするのだった。
愛娘の青い髪をやさしくなでながら言う。
「お母さん・・・早く助けてあげような」
「うん!」
数年前アルカパより、父と共に移り住んだビアンカの家にかつての幼馴染リュカが
子供を連れて尋ねてきたのは3日前のことだった。朝の習慣だった母の墓参りをすませ
家についたとき、彼女はおもわず父の言葉に我が耳を疑ったものだった。
もうリュカとは何年も会っていなかった。数年前、まだ10代だった彼女を、成長した
彼がひさしぶりに訪ね、共に指輪を探す冒険をして以来のことだ。
山奥にある村にはめったに人は来ない。道があまりよくない上になにせ天候が
かわりやすい。リュカたちも強い嵐のせいで足止めをくらってしまい、しばし
ビアンカたちの家に滞在することになったのだ。
リュカにはフローラとの間にすでに2人のふたごの兄妹の子供がいたが、一行に
フローラの姿はなかった。
彼らが赤ん坊のときに離れてしまい、まだ会ったことも無いのだという。
ビアンカは双子の兄妹たちに随分と気に入られていた。暇さえあれば、ふたりは
ビアンカのところへ行き、おしゃべりをしたり遊んだり、眠る時まで一緒でほとんど
べったり。しまいにはふたりでビアンカを取り合う始末だ。母親を知らぬ彼らにとって、
彼女の存在は随分と大きいものだったようだ。
そんなビアンカを時々熱っぽい眼差しでリュカは見つめていた。
ビアンカはそれに気付いてはいたが、きっとフローラのことを思っているのだろうと考えていた。
だが、あの深くかなしみを帯びた彼の瞳に見つめられると、彼女の胸はしらずのうちに高鳴っていた。
そして彼女自身にとって、ふしぎとそれが快感でもあったのだ。
「明日の朝に山を降りるよ」
ビアンカはふとわれにかえった。
「・・・ええ、そうね。もう道も落ち着いてるはずだわ」
心の中を読み取られないよう、落ち着いた声で微笑み返す。
「ほんとに世話になったな。特に・・・・子供たちが。ありがとうビアンカ」
リュカは苦笑いをこぼした。
子供たちがべったりだったせいで、ビアンカはリュカとゆっくり話す暇もなかった。
それもそれでいいと思っていた。もう自分とは全く別の道を彼は歩んでいるのだ。
もっと深く険しい道を。
「あいつら、ビアンカにお母さんになってほしいんだってさ。ボクのとこに懇願しにきたよ」
「だっ・・・ダメよそんなの!フローラさんが」
「もちろん、キツく叱ってやったよ。フローラを救い出すのは僕らの大切な使命なんだ。
あの子たちも心ではそれをわかってる。でも時々、ワガママ言いたくなるもんなんだよな」
リュカのほほが少しゆるんだ。
彼女の自家製のワインが入っているからか、こころなしかあの悲しみをたたえた深い目がすこしうるんでもいた。
「ふふっ・・リュカったら。もうすっかりオトウサンになってるのね。昔はニンジンも食べられない
オコサマだったくせにさ」
「そうだな・・・いきなり成長した我が子に出会った時には、自分に父親なんか務まらないんじゃないかって思ってたけど。
子供に親にしてもらうんだなぁって」
「うんうん」
「きっとフローラもそうなるんだろうな」
「そうね」
「・・・・・」
しばしの沈黙。
リュカはまたじっとビアンカを見つめてきた。
(きっと、フローラさんのこと思ってるんだわ・・・)
最愛の妻を奪われた悲しみというのはどういうものなのだろう。彼女には計り知れない。
だが、彼の悲しみをたたえた瞳に見つめられると、どうにかして自分の手でその悲しみを
癒してあげたいという思いがこみあげてくる。
(でも・・・私の手では癒してあげられない)
彼女はその思いをふりきった。もう彼とは違う世界に自分はいるのだ。
「リュカ・・・もう、お休みなさいな」
沈黙を破ってやさしく彼女は言った。
「そうだな・・・ありがとう。ビアンカ。話ができてよかったよ」
ランプを手に取り、リュカの寝室までついてゆく。
「明日ボクらは早いうちに出るけど、キミはゆっくりお休みよ」
寝台に腰掛け、リュカは皮のベルトをゆるめる。ビアンカはランプを寝台の横のテーブルに置いた。
「ふふ、山の人間に朝早いのは慣れっこよ?お気遣いありがと」
ビアンカはすぐに立ち去れずにいた。
リュカはかまわず上着を脱ぎ、眠る体制を整えている。
「リュカ・・・・」
「?」
「フローラさんのことを思うと、つらいだろうけど・・・がんばってね」
「・・・ありがとう。ビアンカ」
リュカはまたあの熱い視線をなげかけてきた。
(ああっ。ダメだわ・・・)
「フローラって・・・」
「何?」
「フローラって呼んでみて」
自分がフローラの代わりになるなどとは思ってはいない。でもどうにかして癒してあげたい。
リュカを癒せるのはフローラだけ。思うと知らずとそう言っていた。
しばらくして、リュカはビアンカを見つめつぶやいた。
「フロー・・・ラ・・」
「ええ。あなた・・・」
「フローラ」
またリュカが呼んだ。こんなふうに、呼ばれている。愛情を込めた響きで。
愛する人に自分の名を呼ばれたらどんなに幸せなのだろうか。
たまらず彼女は、リュカの唇に自分のそれを重ね合わせていた。
熱い瞳とは対照的な冷たい唇だった。・・・自分が舞い上がって熱くなってしまっているせい?
ゆっくりとはなれる。
「あなた、おやすみなさい」
おやすみのキス。愛妻からの。
ビアンカはくるりと背をむけ、部屋を出ようとした。が、何かが彼女を捕らえ、片足が宙を蹴った。
気がつくとリュカの両腕が後ろから彼女の肩を捉えていた。息がかるく弾んでいる。
「・・・ダメよ。これ以上は」
リュカのカラダが触れている部分がとても熱く感じる。胸が高鳴る。この動悸を悟られてはダメ。
しかしそう思えば思うほどにどんどん動悸ははげしくなる。
「フローラ」
まだ彼は幻想のなかにいる。
「もういちどだけキスしてくれないか?」
「もう一度だけ・・・ね?」
彼女はおちついたやさしい年上の女性の表情を繕ってから振り向いた。
こんどはリュカの両ほほをやさしく包みこんでキス。
だが、そのやわらかな「おやすみの」口づけを押し破るようにリュカは
両腕で腰を強く抱きしめてきた。
(ダメ・・・)
そう思いつつも彼女は思わずリュカの歯を割って舌を差し入れてしまった。
ワインの香りの混ざった甘い息。それとともに彼の舌が彼女のそれに
まとわりついてくる。とろけそうな感覚。でも好きな男との初めての口付けは・・・
その男の妻の代わりとして。
「はぁっ・・・」
長い口付けのあと、ようやく唇をはなしたころにはすっかり彼女は彼女自身の表情に
戻ってしまっていた。
せつないよ。リュカ。こんなに好きなのに。
リュカはあいかわらず彼女を強く抱きしめたままだった。
「ビアンカ」
(えっ?)
自分の名前をよばれて耳を疑った。
(もう、戻ってしまったのね・・・)
そう、彼は彼女にお礼を言ってもう腕を開放してしまうだろう。
だがいつまでたってもリュカの両腕ははなれず、それどころかますます
彼女を強く抱きしめ始めた。
「ダメ・・・ダメよリュカ」
そう口で言ってもカラダは言うことをきかなかった。いや、心では求めている。彼を。どうすべきなの。
リュカの手はやさしくビアンカの背をなで始めた。
たったそれだけで。彼女の背中には電撃のような快感がほとばしる。
好きな男に触れられるということがこんなにもすごい感覚だなんて。
もう彼女は逃げられなかった。硬く腰を抱いていた彼の右手はゆっくりとやさしく、
彼女のほほにふれた。いつもは重い武器を握り締めている硬く大きい手のひら。
見つめあったまま。指先が唇にふれる。
「あぁ・・・」
おもわず。と息が漏れた。
「きみは・・・ビアンカだ」
リュカはそのままいとおしげにビアンカの唇をなぞる。
リュカの声に、瞳に、愛撫に、もうビアンカは捕らえられて動けなくなっていた。
もう20をいくつもすぎた大人の女なのに。年下の幼馴染に自分がこんなふうにされてしまうなんて。
「リュカ・・・ダメ・・・」
「ビアンカお願いだ。キミが欲しい」
彼の下半身が硬くなっているのをビアンカは感じていた。
もうリュカを止められないのかしら。そう、私自身も。もうとめられないんだわ。
彼女自身も腰のあたりが熱くなり湿ってきているのを感じていた。
「・・・リュカ」
オーケーの言葉を言うかわりに、彼女は吐息混じりに熱く短く、彼の名を呼ぶ。
こんどは彼の方からキス。さっきとまけないくらい激しい。唇をかさねるやいなや、
むしゃぶりつくように舌を絡め、唇をむさぼるように合わせる。激しいくせにやわらかい。
互いの熱い息が漏れる音と「ちゅ、くちゅ」と湿った音とが、広くはない部屋に響く。
唇を合わせたまま彼はビアンカの上着をすべらせてゆく。首筋からゆっくりと手を這わせる。
これから起こることに戸惑いつつも彼女は自分がこのときをずっと望んでいたことを悟る。
(私・・・こんなにもリュカが好きだったんだわ)
彼はその熱い視線とは裏腹に、ゆっくりといとおしげにビアンカを愛撫しつづけていたが、
そこからビアンカの服をなかなか脱がせようとはしない。
(とまどっているの?)
そう、彼女以上にリュカは戸惑っていたのだった。
「リュカ、全てを忘れて。わたしは大丈夫・・・」
言うとビアンカは自ら衣服を脱いで下着姿になった。
リュカはまぶしげに彼女のさらけだした白い肢体をみつめ、ゴクリと唾を飲み込む。
視線を受けてビアンカは快感の入り混じった恥ずかしさを感じていた。
「ビアンカ・・・ダメだ。ボクはこのまま君をめちゃくちゃにしてしまいそうだ」
「・・・いいわ。好きにして」
彼女が言うがはやいかリュカは突如、彼女の片方の乳房を強くつかんだ。
「ひぁっ!」
驚く彼女の声が届いてるのかどうか、リュカはむさぼる様にビアンカの体を激しく
愛撫しはじめた。下着の上からわしづかみにして彼女のやわらかな乳房の感触を楽む。
「あぁ・・・あ・・」
彼女の喉から漏れる吐息がいっそうリュカを興奮させる。
ツンと下着を押し上げている突起に指先が触れるとそのあえぎ声はいっそう高いトーンになった。
「あぁん!」
「いい声だ・・・ビアンカ。もっと、もっと聞かせてくれ」
リュカはなかば強引にビアンカを自らのひざの上に座らせる。ドキッとした。なんて広い胸。
そして・・・彼の固くなったものがお尻をおしあげるのを感じた。
もどかしげに下着をはずすと後ろから手をまわして両方の乳房をもみしだき、
乳首をつまみあげるようにしてもてあそぶ。
「あぁ・・・あはん・・・あぁ・・!」
彼女は首をリュカの胸にもたれかけたままあえぐ。とろける。
どうしようもないくらいに気持ちがいい。リュカにカオを見られていないから余計に乱れてしまう。
「キモチ・・・いいんだね?」
「ん・・・」
恥ずかしさでまともに言葉がでない。彼女はコクっとうなづく。
「ビアンカ・・・かわいいよ」
リュカはいうと彼女の束ねた金髪の間から首筋に吸い付く。
「はぅっ」
同時に片方の手が彼女の腹の上をすべるようにして降り、彼女の茂みをとらえた。
そのままするりと割れ目へとすべりこむ。
「あん・・・」
リュカの指が彼女の割れ目の上を行ったりきたりする。
彼女の愛液はとめどなくあふれ、すでにリュカのひざにまで達していた。
「はぁ・・・んっ」
まだ彼女の理性が声を抑えていた。
この屋敷のほかの部屋には彼女の父親も休んでいるのだ。声を聴かれては。
しかしそんな心配をよそにリュカの指の動きはいっそう淫らになる。
「こんなにも濡れて・・・すごいよ、ビアンカ」
自分の名前を呼ばれるたび、ゾクゾクとした快感が突き抜ける。
彼の指がするりと芽の部分をかすめた。
「ひぁっ!!」
電撃のような快感に彼女はのけぞる。
「ココがいいんだね?」
愛液でぬるぬるになったその芽を、リュカは小さい円をなぞるように愛撫しはじめた。
「あぁ!あん!だめ・・・そこは・・・!」
「もうすこし、足をひろげてごらん」
戸惑いながらも言われるがまま、彼女は両足をゆっくりと広げる。
濡れた割れ目がひろがり「くちゅ」と小さな音をたてた。
リュカのもう一本の指が、割れ目の中へと入ってくる。ゆっくりと。しずかに。
「はァぁぁ・・・ん・・・」
ぼんやりとした意識の中でふと思う。こんなにも若い体なのに、どうしてこんなに上手なの・・・?
彼女自身、男と体をあわせるのは初めてではない。
こんな田舎の町で彼女のように若く美しい女性はそうはいない。まだ宿屋をやっていた頃
何度か客の男に口説かれ、そういうことになったこともある。
一方でリュカにしてみても、あの魅力的な瞳とたくましい体つきは、旅先で若い女性を
何人も虜にし、言い寄られることも少なくなかったろうとビアンカは思う。
と、同時にふっと現在捕らわれの身である彼の妻の美しいあの女性の姿が脳裏をかすめた。
(彼女は結婚後毎晩リュカとこうして・・・)
そんな彼女の思いをよそにリュカの指はたくみに彼女の芽と中をゆっくりと淫らな動きでもてあそぶ。
あくまでもゆっくり。静かに。
もう、とめどなく愛液があふれ、彼女の尻と彼のひざの間はひどく濡れていた。
「・・・すごく、感じてるんだね?」
彼のものが濡れた服の下からいっそうおしりを突き上げてくるのを感じる。
それを感じるとなお、彼女は快感へとのぼりつめてゆく。
「すごいわ・・・こんな・・・あ・・リュカ、もうだめ・・・」
「このまま・・・イってもいいんだよ?」
言いながらリュカは指の動きを少し強くした。
ほほを紅潮させ、リュカの胸にもたれかかったたまま、彼女はせまりくるその快感の波に身をゆだねた。
「あぁ・・・い・・・い・・・くぅ・・・・!!」
軽くカン高い声をあげ、彼女は上り詰めた。まだ彼女のなかにあったリュカの指を、
びくんびくんと締め付ける。いとおしげに。
その波がまだ去らぬうちに、リュカはビアンカを抱き上げ、ゆっくりとベッドへ横たわらせる。
ぼんやりとしながら彼女はまた思う。女をなんてしなやかに扱うのだろうと。
いつのまにかリュカは下着を解き、全裸になっていた。
まだ十代の若い体つきにビアンカはうっとりとし、一方で自分がつりあわないくらいに若くない体
なのではと恥ずかしくなる。
「すてきだったよ、ビアンカ」
その心配を取り払うかのようにリュカが言う。
「リュカ・・・ありがと・・・。なんだかすごく恥ずかしくって・・・」
「ボクだって、カオから火が出そうなくらい恥ずかしいよ。でも・・・」
「・・・?」
「それ以上にビアンカの虜になってしまってるんだ」
そう言うと、また唇をかさね、互いにむさぼり合うように舌をからめる。
その声は静かに語るような口調なのに、彼の心のうちが熱く燃えているのをビアンカは感じる。
すかさず、リュカの硬くなったものが彼女の中へとゆっくり入ってきた。
「あぁ・・・あ・・・入ってくる・・・」
それが奥へと達すると彼はゆっくりと動き始める。
「あん・・・すごい・・・」
思いのほかリュカのものが大きく硬いのでほどなくビアンカはそのゆっくりした動きに
耐えられなくなり、思わず自分から腰を持ち上げて奥へと誘導してしまうのだった。
「あぁ・・・だめだよビアンカ・・・」
リュカの方も耐え切れなくなり、おもわず腰の動きが早くなる。
「あっ・・・あっ・・・あ!・・・あ!・・・」
その動きにあわせ、ビアンカの口からリズミカルなあえぎ声が漏れる。
「あン!・・・す・・・ごいっ・・・もう・・・また・・・」
「ビアンカ・・・もう・・・いく・・・!」
リュカのものがより奥を強く突き始めた。互いに絶頂が近いのを感じる。
「あぁ!いくっ!いくっ!」
ビアンカは声を上げるとほどなく上り詰め、ぎゅうぎゅうとリュカのものを締め付けてきた。
それに耐え切れずほどなくリュカも達する。
「はぁ・・・すご・・・い・・・」
まだつながったままの所から、互いの強いはげしい動悸が感じられる。
「リュカ・・・あなたの・・・熱いのが・・・流れ込んできたわ・・・」
だがリュカのものはビアンカの中でまだ大きく硬いままだった。
「ビアンカ。ごめん。君を妊娠させてしまったら・・・」
「リュカ、いいのよ」
さえぎって言う。
「私、今すごく幸せなの。だからおねがい、このままやめないで。もっと・・・して・・・?」
紺碧の瞳は少しうるんでいた。
「ビアンカ・・・」
「きて・・・」
ビアンカはリュカの腰に手をやり、再び自らの奥深くへと招きいれる。
「あぁ」
リュカの吐息。
もう2度も達したのに。まだまだ欲しい。リュカが欲しくて溜まらなかった。
もっと吐息を。もっとあえぎを。もっと・・・もっと・・・私を奪って・・・。
リュカはふたたびゆっくりと動き始めた。
今度はさっきとはちがって・・・なんという幸福感。充実感。
リュカも私を欲している。ビアンカを。互いが互いを独占している・・・
「あん、すごい、リュカ。私・・・もうどうにかなりそう」
だめ。もっと。もっとほしい。飲み干すくらいに。
耐え切れずビアンカは自ら身をよじってリュカからはなれる。
「ビアンカ・・・・?」
怪訝に見つめるリュカを導き仰向けに横たえると、ビアンカはそりたつ彼自身の上にゆっくりと腰を下ろした。
また・・・ゆっくりと入ってゆく。この感覚がたまらない。
「はぁぁん・・・」
息を吐き出しながら。両手でそのたくましい胸に触れる。強い動悸が伝わってくる。
「あなたも、触って?」
リュカの手を自らの乳房へと導いた。程なく、両手がその豊かなふくらみをもみしだく。
「あぁん・・・」
リュカをつつみこんだまま長いストロークを描きながら、彼女は上下運動を始めた。
根元から先までをねっとりと、あますところなく味わうようにゆっくりと。
いつのまにか・・・束ねていた髪がリュカの手によってほどき下ろされていた。
そのやわらかなブロンドが、上下運動をするたびにリュカの胸をさらさらとかすめた。
リュカはうっとりとビアンカの姿を眺めて言う。
「ビアンカ、君はほんとうに美しい・・・。実は・・・ここへ来た時から、ずっとこうしたかった・・・」
いつでも彼女をじっと見つめていた瞳がまた今も熱をおびていた。そうだったの・・・ね?
「うふふ・・・うそでも嬉しいわ」
「ウソじゃないさ。でも、こんなこと、きっと君は後悔するだろうね?」
ううん・・・後悔するのは・・・貴方の方じゃないかしら?言いかけた言葉を飲み込む。
「キミはこんなにキレイな体で・・・僕にこんなふうにするなんて本当に夢のようだ」
「ありがと・・・」
だがしかし、あの言葉は永遠に受け取ることはできない。じゅうぶんにわかっていること。
女ならだれもが欲しがる言葉。契りを結んだ相手にだけ、永遠の誓いと共に贈られた言葉。
いえ、そこまで望んではいけない。彼の妻が捕らわれの身であるのをいいことに、こんな夜を過ごしている、
それだけでも充分に・・・
もう忘れよう。今は。一時の快楽に溺れよう。
ビアンカは自らのもっとも感じる部分へと導き、腰の動きを早めてゆく。
「ん・・・ん・・・あん・・・」
そのとき、リュカの指先が乳首をやや強くつまんだ
「あんっ!!」
痛みと快感の入り混じった不思議な感覚。
「すごい・・・もっと・・・」
「痛くないのかい?」
「痛いけど・・・イイの。あ!あん!」
また強くつまむ。
「ああん!もっとぉ・・・」
「痛いのがいいんだね。こんなふうに?」
「あはん!いい!」
両乳首をつよくつままれたまま、彼女はバウンドするような動きでつよく腰を振る。
「すごいわ・・・リュカ・・・あ・・・あぁ・・・またいく・・・」
そう、今はただ快楽をむさぼるだけ。
もう何も考えず得られるだけ、得つくそう。
「あ!あ・・・いくっ・・いくぅ・・・あああんっ・・・!」
三度、達すると、リュカの胸にぐったりとくずれた。
はぁはぁとまだ肩で荒い息をする彼女をうつぶせに抱きおろし、リュカはその腰を両手で持ち上げ、
四つんばいにさせ、ほどなく後ろからまた、リュカは入っていった。
それからビアンカのやわらかな尻をその両手で包み込み、わしづかみにすると、今までになく強く、
後ろから彼女をつきあげていく。
「あ!!あ!!すごい!!」
パン!パン!と音がなるほど強く。突く。
「あんっ!あんっ!いくっ!」
「また・・・!いくうっっ!!」
ビアンカはもうなんど達したか分からないくらい突き上げられながら何度も何度も上り詰めていった。
「ああ・・・ん!もうダメ・・・・!おかしく・・・なっちゃう・・・!!」
どれほど続いたのだろうか?頭が真っ白で何も考えられないほど。
やがて、荒い息まじりにリュカがようやく言葉を発した。
「あぁ・・・いくよ・・・ビアンカ・・・!」
リズムがさらに強く、早くなった。
「あぁ!ダメ!すごい!またいくっ・・・いくぅぅ!!!」
ビアンカがまたぎゅうぎゅうと締め付け始めると最後にさらに強く4,5回突き上げ、リュカは達した。
「ビアンカ・・・」
まだぼんやりと夢見心地の彼女をふっと我にかえらせる声。
夢・・・じゃない・・・。私、リュカと・・・。
「リュカ、ありがと。私のワガママきいてくれて」
「何言ってるんだよ、ワガママ言ったのはボクの・・・」
「リュカ」
「・・・?」
「フローラさんを助けるまでは二度とここへは来ないでほしいの」
「ビア・・・ンカ?」
そう、もう、夢は、おわったの。充分すぎるほどステキな夢だったじゃないの。
けれど、彼女の胸に湧き上がる悲しみは・・・
「おやすみなさい、リュカ。素敵な夜だったわ」
ビアンカはすばやく服をまとうと涙がこぼれるのを悟られぬよう、すばやく背を向け、
部屋を出ようとする。
「ビアンカ」
だめ、おねがい、引き止めないで・・・
「・・・ありがとう」
リュカ。いいえ、こちらこそ。きっと、永遠に忘れられない、素敵な夢を・・・。
彼女は無言で部屋を去った。
翌朝。まだ薄暗い頃、一向はビアンカと父親のダンカンに別れを告げ、村を去った。
二人が見送るなか、双子の子供たちは無邪気に手を振る。
「ねえ、おとうさん」
村を離れ、しばらくしてから幼い娘がめずらしく神妙に語りかける。
「ビアンカさんって・・・」
「?」
「ほんとはお父さんのこと・・・ううん!なんでもない・・・です」
ほほを真っ赤にして首を振る。
そのしぐさに、リュカは彼女の母親のあの純粋無垢な面影を認める。
彼は心のうちに誰にも悟られることのない思いを抱きつつ、ひとつの決心をするのだった。
愛娘の青い髪をやさしくなでながら言う。
「お母さん・・・早く助けてあげような」
「うん!」
2008年12月27日(土) 21:02:48 Modified by test66test