遊び人バーバラ

 死闘の末に魔王ムドーを討ち滅ぼし、世界に平和と笑顔を取り戻した勇者たち。
 しかし、エニクスとバーバラの“自分探しの旅”は終わったわけではなかった。
 仲間達の助けを借りて、彼らの旅はまだまだ続いていた・・・



 神の民・ゲント族に伝わる神の船を手に入れた一行たち。
 新たな大陸を目指し波に揺られる船内で、話に花を咲かせていたのはダーマ神殿の話題だった。
 ムドーの滅びた後に復活した神殿で、さっそくエニクスたちは各々職業についていた。
 戦う力をもっとつけたい、とエニクスは戦士。
 格闘技に磨きをかけたいハッサンは武闘家。
 チャモロは僧侶、ミレーユは踊り子と、それぞれに相応しいであろう職業についた。
 そしてバーバラは・・・
「ったくよお、一緒に戦うおれたちの身にもなってくれよ!」
 と困った顔で愚痴っているのはハッサン。
「別にいいでしょ、みんな好きな職に就けって言ったのはエニクスなんだし。
 あたしはスーパースターになって、チヤホヤされながらステキな人生を送るんだもん」
 悪びれた風もなく、リンゴをかじりながら笑顔で答えるバーバラ。
 エニクスも己の失策を感じてか、そんなバーバラを見てため息をひとつ。
 バーバラが志願した職業はずばり、のんきな遊び人であった。



「ま、まぁ、遊び人だって立派な職業じゃない。きっと便利な特技を覚えてくれると思うわ」
 こちらもやはり苦笑いを浮かべながら、女性陣同士ゆえか、バーバラを援護するミレーユ。
 すると、今まで黙って杖を磨いていたチャモロが唐突に口を開いた。
「ぱふぱふですか?」
 チャモロは気を利かせてギャグを言ったつもりらしかったが、その場違いな真顔と抑揚のない声は逆効果。
 ミレーユは頬を染めてうつむいてしまった。
 しかし男性陣には好評の様子で、ハッサンは声を上げて笑い始めた。
「はっはっはっ、こいつのムネでぱふぱふされたってサッパリ気持ちよくねえだろうなぁ」
「う、うるさいわよっ! この筋肉ゴリラおとこ!」
 ずばり気にしていることを言われてしまったバーバラは、顔を真っ赤にしてハッサンに食ってかかった。
 その刹那、船室のドアが勢いよく開き、船の乗組員が息を切らせて駆け込んできた。
「皆さん、魔物です! 魔物が襲ってきました! 急いで来てください!」
 その報告を聞くと、今までのんびりとしていた空気は一変、魔王を倒した勇者たちの顔になり、パーティーは魔物の待つ船の上へと飛び出していった。



 海上に待ちかまえていたのは、ガーゴイルをリーダーとした魔物の群れだった。
 その内訳は、ガーゴイルの下に殻をかぶったマリンスライム数匹、触手をくねらせているしびれくらげが10数匹。
「よしみんな、手分けして確実に倒していこう!」
 初めて相まみえる敵と言うこともあって、エニクスは慎重に戦うように指示を出した。
 早速、甲板から全速力で加速して、ガーゴイルめがけて飛び上がったハッサン。
「おりゃああっ!!」
 ゴギャッといやな音を立てて、ガーゴイルに渾身の飛び膝蹴りが命中した。
 悲鳴をあげて体をよじらせながら落下していくガーゴイル。
 ミレーユはマリンスライムにヒャドを浴びせ、チャモロはバギを唱えてくらげの群れを真空で切り裂く。
 魔物の一体一体を、全力で倒していくパーティー。
 しかしながら、戦闘において数の差というものは必ず現れるもの。
 隙をついてマリンスライムたちは口を蠢かし、いっせいに甘い匂いのする息を吐いた。
 正面に居たエニクスとバーバラは、目を閉じ、鼻を押さえ、素早く身をかわすことができた。
 が、背後からの攻撃に気づかずに、ハッサンとミレーユ、チャモロの3人はもろに匂いを吸ってしまった。
 頭がしびれる様な感覚のあとに、まぶたがずしりと重たくなる。
 睡魔の誘惑に負け、まどろみの中へ落ちていく3人。
「みんな! ちょっと、起きて、起きてよ〜!」
 慌てて駆け寄ったバーバラが、ハッサンのほっぺたをペシペシとたたく。
 しかしその眠りは深く、叩かれてもビクともせずに、ハッサンは気持ちよさそうに寝返りを打っていた・・・。
「ああっ、もう、みんな起きてってばぁー!」
 必死で3人を起こそうとするバーバラ。
 その背後に、しびれくらげの影が忍び寄る・・・



 それに気づいたエニクスは、慌ててバーバラをかばおうとした。
「危ないっ、バーバラ・・ぐあっ」
 バーバラへの攻撃を、なんとか自分の背中で受け止めたエニクス。
 所詮くらげの一撃、遊び人のバーバラならまだしも、戦士である自分ならダメージは受けないだろう・・・そう考えての行動だった。
 確かにエニクスにダメージはほとんどなかった。
 しかし・・・
「・・・!? しまった、体がしびれて動かない・・・」
 しびれくらげは名の通り、相手を麻痺させる毒針を持っていた。
 そのことを忘れていたエニクスは、まんまとくらげの魔の手に掛かってしまったのだった。
 残すところくらげ10匹弱、マリンスライム2匹。パーティーで戦えるのは、バーバラひとりになってしまった。
「ちょ、ちょっと、嘘でしょ!? あたしひとりで勝てるわけ無いじゃない!」
 自分たちの優勢を知ってか、バーバラへとにじり寄って来るモンスターたち。
 エニクスは必死に口を動かしてバーバラに指示を出す。
「バーバラ、キアリクは・・・?」
「覚えてない・・・」
「満月草は・・・?」
「持ってない・・・」
「ごめん、無理」
 すまなそうにそう言うと、ばったりと倒れてしまったエニクス。
「あーん、誰か助けてぇ〜!!」
 バーバラが泣きそうな声で助けの声をあげた。
 しかしその声は天に届かず、くらげの艶めかしい触手がバーバラのふとももに絡みつく・・・
「ひっ!?」
 しびれくらげの触手はぬるぬるの粘液にまみれていた。
 ぬめる触手ががっちり捕らえると、バーバラのふとももはたちまち粘液まみれになった。
「いやあっ! はなして、はなしてよおっ!」
 くらげの頭をポカポカ叩いて必死に引き離そうとするが、触手は離れるどころかますます強く吸い付いてくる。
 らせん状に這い上がってきた触手は、バーバラのスカートの中へと忍び込んだ。
 ねちょねちょした触手が股間に絡みつき、純白のパンティーにシミをつくっていく。
 そして下着ごしに丘陵をまさぐり、割れ目を伝い、バーバラの秘所を押しつけるように弄る。
「っ、んんっ! いやあ、やめてぇ・・・」
 自分の股間のねっとりとした湿り気に悪寒を覚え、その場にぺたんと座り込んでしまったバーバラ。
 その様子を見て、他のしびれくらげたちも一斉にバーバラの股体に群がり始めた。
 一匹はバーバラの首筋に腰を据えると、襟元から慎ましげな乳に触手を伸ばしていく。
「あふっ、あはぁっ・・くすぐったいよお・・・」
 一本、また一本と、細く長くねっとりとした触手がバーバラの胸元に入り込む。
 バーバラは服の下でもぞもぞと動き回る触手に、甘い息を漏らし、身体をを悶えさせる。
 たちまち胸元も艶やかな粘液にまみれ、紺色の衣服は黒いシミへと色を変えていった。
 身体の奥底からくる不思議な快感と悪寒に挟まれて、しだいにバーバラから抵抗するすべが無くなってゆく・・・。
 触手はまだ小さいバーバラの乳に巻き付き、器用にそれを揉みしだき始めた。
 なされるがまま、柔らかくつぶされるバーバラの乳房。
 ささやかな胸を最初は撫でるように、しだいに掴み揉みまわすように、乱暴に揉みしだいてゆく。
「いたいいっ! いや、やめてぇ!」
 胸がちぎれるかのような痛みに、思わず悲鳴をあげるバーバラ。
 激しく揉みしだくさなかに、触手は乳首をきゅっ、とつまみあげた。
「あはぁっ! あ・・・」
 その途端にバーバラの身体がびくっ、と震え、口からは恍惚の吐息がこぼれ落ちる。
 柔らかく潰れていた乳首がだんだんと堅くなり、堅くなるにつれて触手の愛撫も勢いを増してくる。
「あひっ! はん・・あんんっ!」
 その間にも柔らかな乳は触手に揉みしだかれ、いやらしく形をゆがめ、幼さの残っていた乳首は立派な女のそれへと形を変えた。
 しこりを増してぷっくりと盛り上がった乳首は、触手に舐められるように弄られ、さらに触手は乳頭だけをつまみ、強くそれを上下に弾いた。
「ひゃあっ! や、やめ・・あっ、あっ、ああーーーっ!」
 ダイレクトな刺激を敏感なところに受けて、そのあまりの衝撃に耐えきれず、背筋を大きくのけ反らせて喘ぐバーバラ。
 涙を流し、身体を動かして抵抗するが、無論無駄な抵抗でしかなく、その様は逆に魔物たちの欲情に火をつけるだけでしかなかった・・・。



 乳を弄ばれている一方、バーバラの股間にも、さらに多くの触手が集まり始めていた。
 ふとももには何本もの触手が絡まり、いくら力を入れても足を動かすことができない。
 パンティーはすでに触手のぬるぬるとした粘液でぐしょぐしょに濡れ、股間には糸をひいた水たまりができあがっていた。
 触手は下着越しにつーっ、とワレメをなぞり、くりかえして何度も何度もしごきあげる。
 擦れば擦るほどパンティーがバーバラの丘陵に食い込み、もう下着の上にはワレメがくっきりと現われていた。
「やぁ、や、やめて・・ひあっ」
 ワレメの食い込みを貪るのに飽きると、今度はバーバラのアソコに先端を押しつけて、ぐりぐりと擦るように刺激した。
「んふっ・・・あ、ああ・・・」
 痺れるような快楽に耐え、必死に足を閉じようと抵抗するバーバラだが、触手はがっちりとからみつき、その抵抗を許さない。
 強引な愛撫がしばらく続くと、床の水たまりには濁った粘液ではない透明な愛液が混ざり始めた。
「ん・・んん・・やめ・・・ うむうっ!?」
 その中の触手の一本が自らを愛液に浸すと、それを一気にバーバラの口の中へ突っ込んだ。
「んんっ! んーっ・・・んんっ!」
 息苦しさと生臭さとに思わず顔を歪めるバーバラ。
 触手はくぐもった音を立てて、バーバラの口の中を舐めまわす。
 やがて飽きたのか、口の中から触手が引き抜かれると、新たにひときわ大きく太い触手が現れた。
 それは鎌首をもたげるようにバーバラの股体を眺めると、ゆっくりとスカートの中へ入り込む。
 太い触手を見て、これから何をされるのか感づいたバーバラは青ざめた。
 触手はバーバラの想像通りに、スカートをまくり上げ、パンティーの隙間へとその身を伸ばした。
「ダメぇっ! いや、やめてぇ! あたしまだ・・・」
 渾身の力を込めて、頭を振り、足を閉じようとするが、抵抗はすべて魔物の力に飲み込まれてしまう・・・。



 ついに触手はパンティーの中に入り込んだ。
 くちゅくちゅと音を立てて、愛液にまみれたバーバラのアソコを弄ぶ。
 バーバラのアソコはわずかな隙間を残してぴたりと閉じ、まだそれを覆う陰毛さえ生えていない、幼い性器であった。
(あぁ・・・こんなくらげに操を奪われちゃうなんて・・・)
 触手は自らの粘液とバーバラの愛液とを塗りたくり、無理矢理アソコをこじ開ける。
 他の触手がおしりをしっかりと抑えつけると、太い一物はバーバラの膣内へと一気に突入した。
「きゃあああーーーっ!! い、痛い〜っ!」
 処女膜を一気に引き裂かれ、絶望感とあまりの痛みにバーバラは泣き出してしまった。
 結合部からはわずかに破瓜の血が滴る。
「あぁっ! 痛い! 痛いよおお・・・!」
 遠慮の無い乱暴な挿入にバーバラが悲鳴をあげる。
 しかしバーバラが悲鳴をあげればあげるほど、触手のピストン運動は速まってゆく。
 それに伴って、おしりを掴む力も強まり、乳首を貪る動きも速くなる。
 ぐちゅっ、ぐちゅっといやらしい音を立てて犯されるバーバラ。
 触手の加速は、魔物の絶頂がすぐそこに迫っていることを意味していた。
「だめ! だめぇ! 中には・・・いやあっ!!」
 触手はさらに太くなりながら、バーバラのアソコをかき混ぜ続ける。
 もう今にも射精しそうなほどの勢いに、バーバラは体をよじって必死にもがく。
「やめて!! 出さないでえっ!!」
 その悲痛な叫びを聞いて、触手はさらにバーバラの股体をきつく締めあげる。
 次の瞬間、熱いマグマのような大量の精液がバーバラの中に注ぎこまれた。
 ドクッ! ドクッ!!
 膣内で触手が脈打つたびに、クリーム色の粘液がアソコから溢れ出す。
「い、いやああああーーーーーーっっっっ!!!!!!!」
 バーバラの身体がびくびくっと震え、悲痛な断末魔の悲鳴をあげた・・・。
 悲鳴をあげると共に、バーバラの身体が紅く輝く。
 すると一瞬の内に、しびれくらげたちが激しく燃え上がった。
 爆音と共に魔物達は吹き飛び、そして跡形もなく消滅した。
 バーバラの絶頂が引き金となり、バーバラの内に眠る魔力がタガを外され暴走し、伝説の禁呪文「マダンテ」を発現させた結果だった。
「はぁ、はぁ・・・ あはっ」
 魔力の全てを使い果たしたバーバラは、横たわったまま気を失ってしまった・・・。



「バーバラ・・・バーバラ?」
「ん・・・んんっ」
 自分を呼ぶ声にゆっくりと目を開くバーバラ。
 そこに立っていたのはエニクスだった。
「え? エニクス・・・? えっと・・・」
 もうろうとする頭を働かせて、一体何があったのかを思い出そうとするバーバラ。
 そして下着の湿り気に気づき、全てを察すると、みるみる顔を真っ赤にするバーバラ。
 うつむきながらエニクスにそっと訊ねてみる・・・
「・・ほかのみんなは・・・?」
 その問いに対して、困った顔をしながらエニクスはこう答えた。
「眠ってる・・・。そろそろ起き出しそうだったから、僕がもう一回ラリホーをかけたんだ」
 それはバーバラを思いやるエニクスなりの配慮だった。
 バーバラがこの醜態を他の仲間達に知られないように、と。
 バーバラは恥ずかしさで頬を染めていたが、その赤い色はしだいに怒りの赤へと変わっていった。
 そしてその矛先は、当然ながらエニクス。
「な・・・なんで動けるのよ! 麻痺したんじゃなかったの!?」
「そ、それは・・・ 船員さんが満月草を放ってくれて・・・」
 しとやかだったバーバラの突然の豹変に戸惑うエニクス。
「だったらなんですぐ助けてくれなかったのよ! あんただったらあんな奴ら一発でしょ!?」
「ご、ごめん・・・ なかなか効き目が現れなくて・・・」
 バーバラの怒りは収まりきらず、その後も延々とエニクスはがなりたてられてしまった。
 一気にまくし立てたバーバラは、ため息一つついて呟いた。
「はぁ・・・ 初めてはエニクスがよかったのに・・・」
「は?」
「な、なんでもないわよ! いいから早くダーマ神殿に向かってよね!」
 バーバラはふと口からこぼれた言葉を慌ててごまかした。
 そしてこの後、バーバラにひっぱられてダーマ神殿へととんぼ返りさせられた一行であった。
「汝、魔法使いとして生きてゆくのでよいのだな?」
「いいから早くしてっ!」
「う、うむっ」
「覚えておきなさいよ・・・今度出てきたらみんな丸焼きにしてやるんだから!」
2008年04月11日(金) 19:57:22 Modified by dqnovels




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