「ねぇ見て?」
「ん?」
ショーパン嫁の生太ももに頬擦りしていたれいなにスマホの画面を見せてくるさゆみ。
「フクちゃんが送ってくれたの。可愛いでしょ?」
画面には愛する我が子・優樹とその彼氏・遥。
二人並んで一つのイヤホンで音楽を聴く姿は何ともフォトジェニック。
「ふんっ!面白くなか。」
「まだ言ってるの?」
赤ん坊の頃からの幼馴染みである二人の正式なお付き合いを今年の優樹の誕生日にやっと認めてあげたものの、
溺愛するチチ・れいなは心の中ではまだ納得いってない様子。
「さゆみには理想のカップルにしか見えないけどな。」
「れーなの理想のカップルは俺達ったい。」
不貞腐れたように膝枕に戻り、白い脚に何度かキスを落とす。
「でも…さゆみもやりたかったな。」
「それを?」
それとはもちろん"イヤホン半分こ"で。
「なんか青春って感じしない?若いって羨ましいな…。」
「…」
さゆみを見上げるれいなには愛する妻の顔が曇ったように見えた。
「どこ行くの?」
「ちょっと。」
引っ付いて離れなかった太ももから名残惜しむ事もなく立ち上がり寝室に向かう。
30秒もしない内に帰ってきたれいなの手には最近買ったツートンカラーのイヤホン。
「一緒になる前は確かにさゆに寂しい思いをさせたっちゃけど、」
れいなはソファーに座り、イヤホンを自分のスマホに差した。
「今からでも遅くないやろ?」
イヤホンのピンク色の方をさゆみに渡す。
「そう?」
「うん。」
言われるがままイヤホンをつけるさゆみを見て、れいなも片方の水色のイヤホンをつけた。
「さゆと一緒におる今も、れーなは青春って思っとうよ。」
さゆみの手に自分の手を重ねるれいな。
「………そっか。」
どこか納得したような表情をしたさゆみはれいなの手と恋人つなぎをする。
「なに聴く?」
「れーなが好きやつ。」
「えーっ、なんにしよ。」
「この状況で聴く曲はれーなのセンスが問われるの…w」
「さゆぅ、ハードルあげんでよ…w」
田中家の十年後の日常 青春イヤホン編 おわり
「ん?」
ショーパン嫁の生太ももに頬擦りしていたれいなにスマホの画面を見せてくるさゆみ。
「フクちゃんが送ってくれたの。可愛いでしょ?」
画面には愛する我が子・優樹とその彼氏・遥。
二人並んで一つのイヤホンで音楽を聴く姿は何ともフォトジェニック。
「ふんっ!面白くなか。」
「まだ言ってるの?」
赤ん坊の頃からの幼馴染みである二人の正式なお付き合いを今年の優樹の誕生日にやっと認めてあげたものの、
溺愛するチチ・れいなは心の中ではまだ納得いってない様子。
「さゆみには理想のカップルにしか見えないけどな。」
「れーなの理想のカップルは俺達ったい。」
不貞腐れたように膝枕に戻り、白い脚に何度かキスを落とす。
「でも…さゆみもやりたかったな。」
「それを?」
それとはもちろん"イヤホン半分こ"で。
「なんか青春って感じしない?若いって羨ましいな…。」
「…」
さゆみを見上げるれいなには愛する妻の顔が曇ったように見えた。
「どこ行くの?」
「ちょっと。」
引っ付いて離れなかった太ももから名残惜しむ事もなく立ち上がり寝室に向かう。
30秒もしない内に帰ってきたれいなの手には最近買ったツートンカラーのイヤホン。
「一緒になる前は確かにさゆに寂しい思いをさせたっちゃけど、」
れいなはソファーに座り、イヤホンを自分のスマホに差した。
「今からでも遅くないやろ?」
イヤホンのピンク色の方をさゆみに渡す。
「そう?」
「うん。」
言われるがままイヤホンをつけるさゆみを見て、れいなも片方の水色のイヤホンをつけた。
「さゆと一緒におる今も、れーなは青春って思っとうよ。」
さゆみの手に自分の手を重ねるれいな。
「………そっか。」
どこか納得したような表情をしたさゆみはれいなの手と恋人つなぎをする。
「なに聴く?」
「れーなが好きやつ。」
「えーっ、なんにしよ。」
「この状況で聴く曲はれーなのセンスが問われるの…w」
「さゆぅ、ハードルあげんでよ…w」
田中家の十年後の日常 青春イヤホン編 おわり
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