いつもと変わらぬ何気ない普通の日。
幼稚園で遊び疲れた娘が寝室のベッドで早々と寝息を立てている頃、リビングの黒革のソファーに並ぶはいつもの夫婦。
テレビから馴染みのお笑い怪獣の引き笑いが響く中、グアム土産に買った揃いのTシャツを着たれいなとさゆみは…

「はぁ…んふっっ…ふぅ……んはぁぁ…」

やっぱりというか、またかというか…大好きな人との大好きなキスに夢中になっていた。
美しい首筋を晒し口内をいいように掻き回されるさゆみ。「ンッ…ンァッ…」と抑えられぬ甘く切ない鳴き声が鼻から抜けていく。
ベッタリと密着したまま離れることのない潤った唇と唇。口内では舌同士が別の生き物のように卑猥な音を立てて絡み合う。
互いの混ざり合った甘い唾液を片方がズルズルと啜って飲み込むがすぐに相手が舌を求めてきてしまい…結果キスがいつまでも終わらない。

かれこれ15分ほどこんな状況が続いていて、すでに二人の欲望のリミッターは解除されつつある。
それを証拠にれいなはブラをしていないさゆみの胸をシャツの上から揉みしだき、ツンと主張してきた突端を指で摘みながらキスを続けている。
唇を触れ合わせ舌を吸われる気持ちよさと弄ばれている乳頭の気持ちよさでビクビクと断続的に背中を強張らせているさゆみはというと、
スウェットのズボンを穿いたままのれいなの股間に手をやり、自らの手の中で硬く膨らんでいく男根を、そのフォルムに沿ってしごき始めていた。
ベッドに行く時間も惜しい二人のキスと愛撫は一向に治まる気配がなく、むしろ次の段階へと加速していく。
さゆみは口を吸われたまま酔っぱらったようにフフワフした頭で、(このままココで一回するのかな…)と考えていたのだが、

ガチャ

テレビの騒がしい音とは別に、扉が開く音がした。
慌ててキスを中断した二人は涎まみれの口をTシャツの袖でぬぐい、テレビを消したれいなはスマホを、さゆみはファッションカタログを持って平然を装う。

「むぅ〜…」
「ど、どうしたの?」

さゆみの匂いがする熊のぬいぐるみを引きずりながら現れた優樹に、さゆみは乱れた髪を整えながら話しかける。

「のどかわいた〜…」
「あら。」
「あんまり目擦ったらいけんとよ。」
「はぁ〜い…」

ペタペタと目の前を横切った優樹が冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターをゴクゴクと飲む。
季節が冬から春へと変わり寝汗をかくようになったからか、500mlのペットボトルの半分ほどを一気に飲んでしまう。

「トイレはいい?」
「うん…」
「おやすみ優樹。」
「オヤスミ…」

父母に手を振りながら寝室へと戻っていく優樹。寝室の扉がバタンっと閉まると一気に緊張の糸が切れる。

「ふぅ…セーフ…」
「いやーさすがに焦ったっちゃねw」
「もう…」

頬を朱色に染め大きな溜息をつくさゆみにれいなはすり寄り身体を抱きしめる。

「なぁ続き、シよ?」
「優樹がちゃんと寝てからにしようよ…」
「れーなもう我慢できんばい…さゆもそうやろ?」
「そう…んっ…だけど…ちょっ、耳…」
「イイって言うまで止めんもん。」

性感帯の一つである耳に舌を入れられ身をよじるさゆみだが、ギュッと抱きしめたれいながそれを許さない。
ハァハァという発情したれいなの熱い吐息が耳をくすぐり、ゼロ距離で聴かされるピチャピチャという音、そしてヌルヌルの舌が這う感覚がさゆみを高ぶらせる。
瞬間湯沸かし器のごとく簡単に再着火し、思いの外あっさり観念したさゆみはれいなに耳と身体を預けた。
れいなは、耳、うなじ、首筋、あご、頬、と細かいキスの雨を降らせながら道を作り、最後グロスを塗ったように光る唇に辿り着く。
その美しい唇をれいなが舌先でツンツンとノックすると、開かれた口から恐る恐る赤い舌が顔を出してくる。
それを唇で捕まえて奥から引っ張り出したれいなは、まるでフェラでもするかのようにさゆみの舌を吸っては出して、出しては吸ってを繰り返す。
朦朧とする頭で(口でシてあげる時ってこういう感覚なのかな…)と思いながらさゆみもれいなの舌が欲しくなり率先して絡ませる。
お互いに顔を少しだけ離し舌先同士でチロチロと一心不乱にくすぐっていると、ふいに目が合った二人は恥ずかしそうに笑う。
そしてさゆみのTシャツの裾から手を差し込んだれいなは、コリコリと硬くなった豆粒を指で転がしながら手の平に吸い付くような生おっぱいの感触を楽しみ、
さゆみはさゆみでれいなのズボンに手を差し込んでボクサーパンツの中の男根に直に触れ、完全体へと着実に育てていく。
さゆみの手淫とスケベな表情に完全にスイッチONしたれいなはさゆみのTシャツを脱がしにかかる。

「ちょっと…優樹が…」
「もう寝たっちゃん…大丈夫。」

れいなのエッチの時特有の低い声で言われるとお腹の奥の方が疼いて渋々従ってしまうさゆみ。
薄ピンク色のTシャツを少し強引に脱がせてから同じ色の乳輪にすぐさま吸い付いて、尖った先をチューチューと吸引する。

「はぁんっ…!あぁっ…はぁっっ…!」
「ちゅっ、ちゅっ…ちゅるぅぅ………はぁ、うまかぁ…」
「赤ちゃんじゃないんだから…」
「男はいつまでも赤ちゃんなんよ?」

小ぶりながら柔らかな胸を両手で揉みしだき、真ん中に寄せて小さなさくらんぼ×2にフゥーッと息を吹きかけビクつくさゆみの身体を楽しむ。
相変わらずの敏感さに満足そうなれいなは左右のさくらんぼに交互に吸い付き、舌でコロコロと転がし、八重歯で軽く甘噛みをすると「んふぅっ…」と息を漏らして首筋を見せる。

「さゆ、また感じやすくなっとらん?」
「なって、ないっ…」
「だってほら。」
「あぁっん…」

指で乳首の先をサラサラッと撫でただけで甘い声が漏れてしまう。両手で慌てて口を塞ぐが後の祭り。

「さゆがどんどんエッチな子になってくれてれーなは嬉しかよ?」
「れーながどんどんスケベになってさゆみは困ってるんですけど…」
「にひひw さゆが困っちゃうぐらい気持ちよくさせちゃったれーなが悪かねw」
「そうだよ…ばか…」

こんな時でもツンツンなさゆみが可愛くて愛しくて。れいなは口を塞いでいたさゆみの両手を掴んで開き、憎まれ口ばかり出てくる唇に自らのを重ねる。
そしてキスに夢中になり始めたさゆみをいいことに、れいなはキスをしたままさゆみの両腕を上げていき頭の後ろで固定させる。
やがてキスを終えやっと自分の置かれている状況に気付いたさゆみは、

「ちょっ、まだお風呂入ってないんだけど…!」
「だから意味があると。スンスン…はぁ蒸れていい匂いがしようと。」
「ばかっ…恥ずかしっ…」
「すぅ…はぁ…さゆの甘酸っぱいフェロモンがれいなを誘惑しよる…」
「ばか言ってないで…」
「『腋』って漢字は『月の夜』って書くとよ。今夜にピッタリっちゃ。」
「今日は月なんか出てな…きゃっ!」

鼻が触れるほど近くで匂いがこもったそこを嗅いでいたれいなは、話の腰を折るようにベロンッと大きく舐め上げた。

「くすぐったいだけだからっ…!」
「腋は神経が集まってるとこやけんくすぐったいのは当然やと。でもさゆは、『+感じちゃう』んやけど…」

また下から上へと大きく舐め上げると痺れたように全身を細かく震わせるさゆみ。

「うまか。それにとっても綺麗っちゃよ…」
「嬉しくないし…」
「さゆはこんなところまでべっぴんさんやね…」

毛穴も分からぬほど手入れの行き届いた美しい腋をまじまじと見つめられ顔を赤く染めるさゆみは茹でダコのよう。
それを見てれいなはさゆみの腋に顔を埋め、尖らせた舌先でチロチロとくすぐるように動かす。舌に感じる程良いしょっぱさが癖になる。
さらに腋の皺や窪みに沿って舌を滑らせ、新たに分泌される汗を見つければ腋に吸い付いてチュイーッと吸引する。

「んふぅぅっ…っはぁっ…あぁぁ、はあっ…ふあぁはぁっ…んんっ、んふぁあぁ…」

左右の腋を好き放題に愛撫されてる間、手で口を塞ぐこともできずひたすら喘ぎ声を上げるさゆみ。
だがその喘ぎ声がまたれいなのエンジンを動かすガソリンになってしまい、腋を舐める激しさは増すばかりで、
元々のさゆみの甘い香りに汗の酸っぱさが混じった匂いも、癖になる味も、ツルツルの舌触りもれいなを狂わす麻薬同然で。
結局さゆみが途中で軽くイッたとこにも気付けず、左右の腋の全てが自分の唾液でテッカテカになるまで味わった頃には、さゆみは身体の力は抜けて動けなくなっていた。

「ごめんやりすぎたっちゃ…はははは…」

やっと自由の身になったがれいなの言葉に反応する元気もないさゆみ。
口の端から涎をダラしなく零し焦点が合わない目でハァハァと熱い吐息を漏らすさゆみは普段のクールで美人な妻ではなく、もはや一匹の発情したメス。
そんなメスと化した愛する妻を見て、オスとしての欲望に歯止めが利かなくなったれいなは、さゆみのズボンの中、そして下着の中へと手を侵入させる。
薄く整えられた若草を通りすぎ、すでにビショ濡れで用を成していない下着を掻き分けた先。次から次に粘液を溢れさせている穴の中へ細い中指を一本挿入すると「あぁっ!」と高い声を上げた。
それに気を良くしたれいなは中指を根本まで挿入して奥の方に溜まっているアツアツの甘い蜜をジュポジュポと掻き出す。
さゆみが嬌声をあげる度に指の動きは速いものになり、グチャグチャとした粘液が溢れる音が下の口からリビングへと響く。
またイッてしまいそうになるさゆみだが、れいなにも気持ちよくなって欲しかったのか、責められっぱなしなのが癪だったのか分からないが、
何とか動く片手をれいなの下着の中に手を突っこむと限界までドラゴン化している男根の先っぽやカリ首を指でくすぐったり、手の平で竿を撫でまわすように大きく上下にしごき始めた。
不意打ちを食らったれいなも思わず「あぁっ…」と切ない声を上げてしまい、さゆみはしてやったりとニヤリと笑った。
さぁメインディッシュへ。二人の欲望のリミッターも完全解除まであと少し…

ガチャ

「「!!!」」

また聞こえてきた寝室の扉が開く音。
また大慌てで袖で口を拭き、さゆみにTシャツを着せ服装を整え、雑誌とスマホを手に取る二人。

「むぅ〜…」
「どどど、どうしたと!?」
「やっぱりトイレ〜…」

またトボトボと目の前を通り過ぎた優樹がトイレへと入り夫婦は安堵の溜息をつくが、ものの数十秒で出て来る優樹。
火照ったカラダを落ち着かせる暇もなく、さゆみ至ってはまだ喋るのもしんどい状態で代わりにれいなが優樹に声をかける。

「ちゃんと手洗ったと?」
「うん…」
「お腹冷さんようにな。」
「うん…」

何故かれいなとさゆみを見つめてその場から動かない優樹。

「…寝んの?」
「ねるぅ〜」
「寝るんならベッドやろ?」
「うん…」

そう言いながら優樹はれいなの側に近づいてくる。
れいなに似て嗅覚が優れている優樹、汗とかアレとかの匂いがバレないかと二人は緊張する。

「チチ?」
「なん?」
「…」

何も言わずれいなの持っていたスマホを取り、上下逆にしてかられいなに持たせる優樹。

「ひっ…」
「さかさま〜w」
「「…!!」」

さっきの行為でかいた汗とは違う、冷や汗が背中を流れていくのが分かる。

「ハハ?」
「な、なにっ?!」
「うしろまえ〜w」

優樹が指差す。フロントプリントのTシャツがバックプリントになっていて、背中のタグが胸元で揺れている。

川;゜ 。.゜)c|;゜ ロ゜) あ゛っ…

「もうおきないからね〜w ばぁ〜いw イヒヒヒw」

嬉しそうに手を振りながら寝室へと消えていく優樹。数秒こう着したまま動けなくなるさゆみ。
ようやく隣から「ニャハハハ…」と乾いた笑い声の方を見てみると、れいなは苦笑いしながらも愛液がベッタリついている中指をおいしそうに吸っていてた。
さゆみは背中にあったハートのクッションを力の限りれいなの顔面へと投げつけてから、のっしのっしと足音を立てて風呂場へ向かった。





田中家の日常 娘が早く寝た夜は…編 おわり
 

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