「すぅ……すぅ……」

深夜。寝室の奥にある小さなベッドから優樹の静かな寝息が聞こえる。
娘のベッドのそばに一枚のパーテーションで仕切られた向こう側では、今日もベッドの上でいつもの夫婦が愛を交わす。

まっ白いシーツの上。一糸纏わぬ裸体を晒し膝立ちをしている妻・さゆみ。
絹のように滑らかな白い肌をさくら色に染めて天を仰ぎ、見せつけるように晒された首筋から汗の雫が流れていき鎖骨に溜まる。
くの字に反らされ汗で光る背中、ふっくらとしたラインの腹、そのシルエットは見事なS字を描く。
小ぶりながら形の良い乳房は身体が跳ねるたびにプルプルと揺れ、透き通るピンク色の乳輪、そして小さな乳頭はすでに硬く尖り始めている。
時折両手で口元を抑えたり、イヤイヤと首を横に振ったりしながら熱く・甘い吐息を零すその姿は淫靡でありながらも芸術品のように美しい。

そんな膝立ちで悶えるさゆみの股間の下には、夫・れいなが顔を潜り込ませていた。
かれこれ15分ほどになるだろうか。いわゆる顔面騎乗位でさゆみの秘部に顔を埋め、
身軽なさゆみの程よい圧迫感とぷよぷよとした無毛の大陰唇の感触を頬に感じながら、小陰唇を舌で割り開いて花園を舐めしゃぶる。
ピチャピチャ・ジュルジュルと貪るように音を立てて果汁を啜り、口に溜まったさゆみのジュースを喉を鳴らして飲み込んでいく。
さゆみの生々しくも甘酸っぱい味に舌鼓を鳴らし、鼻孔をこれでもかと刺激してくるメスの香りをいっぱい吸い込んで、舌を動かし吸いつくたびに上から聞こえてくる喘ぎ声までも楽しむれいな。
股の間から乱れる妻の顔は見えないが、代わりにしっかりクビレたウエストとお腹、そしてキュッと閉まった可愛らしい臍に目を奪われる。
さらに揺れる白い乳房に下から手を伸ばし鷲掴みにすると、トロけてしまいそうな柔乳が手の中で自在に形を変え、跳ね返してくるように硬く尖る乳頭を指でコリコリと強めに捏ねた。
秘部に吸い付かれたまま弱い両乳首をしつこく弄くられ、快感が脳と子宮にピリリと響き、さらなる愛液をトプトプと分泌する。
美しいビジュアルはもちろん、れいなが何かをするたびに過敏に反応してしまう様は、どこをとっても極上の女体で間違いなく、その全てがれいなを虜にし時間を忘れさせた。

すでに20分以上の時間が経ったというのに枯れることを知らない源泉から口を離したれいなは、秘穴の上で半分顔を出している小さな蕾に吸い付く。
すると不意に襲ってきた刺激にさゆみは「ひゃあっ!」と高く声を上げ、全身をブルブル震わせてしまう。
「優樹が起きよーと」と、ヒクつく下の口に話しかけて釘を刺しながらも、レロレロと舌を動かすことを止めないれいな。
再度蕾に吸い付いて口内で器用に包皮を舌先でめくり、大きくなったクリトリスを完全に露出させてからピンピンと弾くように転がす。
秘穴から溢れていたサラサラとしたジュースが、ハチミツのようなトロトロとしたジャムに変わるが、れいなはお構いなしにジュルルッと吸引する。
性感帯への丁寧かつ、ねちっこい愛撫にさゆみは手をつき前へ逃げようとするが、れいなに両脚を捕まれその愛撫はより激しいモノになってしまう。

そしてついに「あぁ!…い、イクっ…!」と小さく囁いて背中を反らし、ビクンッ!ビクンッ!と大きく縦揺れするさゆみ。
まだ軽めの絶頂とはいえ自分では状態を維持できないさゆみの身体は、れいなの腕が解かれたことで役目を終えた操り人形のようにフッと力が抜け前に倒れた。
ボフッと顔をフカフカの枕に埋め、熱い吐息を吐き続けるさゆみ。
しかしそのうつ伏せで寝ながら尻を上げた体勢はいわゆる『女豹のポーズ』というやつで…。
股の下から這い出て、唾液と愛液でキラキラと光りながら湯気が上がる秘部を目にしたれいなが興奮しないワケがなく…。

「あっ…」

高く上げた尻に手で触れられただけで小さく声をあげたさゆみにニヤリと笑ったれいなは、両の指にまださゆみの愛液が混ざった自分の唾液をベッタリ塗り付けてから、
左手で小さく震えるクリトリスを摘み、右手の中指・薬指をさゆみの秘穴にニュルンと挿入する。
「待って」というさゆみの声が聞こえた気がするがれいなは気のせいということにして、摘まんだクリトリスを指の腹で強めに捏ねてカリカリと優しく掻く。
狭い膣道を探検中の指は次々溢れてくるたっぷりの愛液を潤滑油にしながら、ザラザラ・ツブツブの膣壁をなぞっては掻き分けていく。
そしてさゆみの内部構造を全て知り尽くしているれいなにとって、慣れ親しんだと言ってもいいさゆみの弱点に到着し早速擦り合わせる。

「あぁっ!そこっ…!」
「そこがどうしたと?」
「…っはぁ!……やばいぃ…」
「ならもっとヤバくしてやると。」

剥かれたゆで玉子のようなツルンツルンのお尻にいくつもキスマークをつけるれいなは、
言葉通り弱点を擦りながらジュポジュポと音を立てて指を出し入れし、硬くなったクリトリスに三本指を揃えて当てて素早く摩擦する。
出し入れされる指に掻き出された愛液がドプドプと次から次に溢れては今度はクリトリスを擦る指の潤滑油となり、辺りに粘液が飛沫してシーツに染みを作る。
もはや声は出ても言葉が出て来ないさゆみは、「うぁぁっ…!」と普段の可愛らしい声からは想像もつかない低い唸り声をあげてしまう。
枕に顔を埋めたまま汗と涙と涎でグチャグチャになっているさゆみは、波のプールのように次々襲ってくる快楽に身を委ねるしかない。

「…れぇー…なぁっ…んあぁっ!ゃぁ…!」
「ん?」
「んんうぅ……イッ、ちゃう……んはぁっ!…もぉムリぃ…!!」
「好きなだけイッていいと…我慢なんかする必要なかとよ…?」
「あぁだめそこっっ……ふぁあっ…おかしく、なっちゃう…!」
「全部見して…おかしいさゆもエッチなさゆもドスケベなさゆも全部、れーなに見して?」

れいなの優しい口調に反してさゆみを責める手はさらに激しくなり、クチュクチュ・ネチャネチャとした粘液の音が部屋中に響き渡る。
さらにれいなは手の動きはそのままに、ヒクヒクと収縮と伸長を繰り返す濃いピンク色の後ろの穴に舌を這わせ、舌先を尖らせくすぐった。

「ひいぃっ!!…あぁ!イクっ!……れーなっ!…イッちゃう………!!」

優樹が起きないように枕に押しつけそう叫んださゆみ。何もかもが真っ白になるあの感覚。
体内で快楽がスパークし、別の生き物が取り憑いたように震えてからガクガクと腰を激しく振り回す。
そして同時にピュッ!ピュッ!と我慢していた多めの潮を何度か飛ばしながら大笑いしている膝が砕け…やがてベッドに倒れこんだ。


……


「…大丈夫と?」
「はぁ、はぁ……うんっ…でもまだ触らないで…」
「うん。」

枕に顔を埋め大きく呼吸をしながら快楽の波が通り過ぎるまで動けないさゆみ。
そんなさゆみを気遣いながらもビショ濡れの腕やふやけた指につくさゆみの汁を綺麗に舐め取るれいな。
本気で感じた証拠である粘液が喉に絡みそうになるが、慣れたようにゴクッと大きく喉を鳴らしていく。
前からさゆみは「そんなの舐めないでよ」と口を酸っぱくして言っているが、れいなにとっては『そんなの』が『美味しい』のだから仕方がない。
何度言われてもれいなに止める気はサラサラないので、さゆみも最近は諦めかけている。

「派手にイッたっちゃね…w」
「…激しすぎだから……ばか。」
「さゆがお尻上げて誘うけんw」
「さゆみのせいにしないでよ…。」
「にひひw」
「もぉ…笑いごとじゃないの…。」

枕に顔を埋めながらも少しずつ会話ができるようになってきたさゆみにれいなは切り出す。

「続きできる?」
「…我慢できないでしょ、れーなが。」
「正直もうちんちんが爆発しそうで痛いぐらいやと。」

今日も元気が良すぎるムスコは天を向いてそそり立ち、自らの臍をくすぐる。
横目でチラ見したさゆみも逞しいシンボルに生唾を飲む。

「…いいよ。」
「うん、ありがとう…♪」

承諾を得たれいなは早速、(濃厚なキスでさゆに火をつけて愛の共同作業を始めますか!)と、ニコニコ顔でさゆみの身体を仰向けにしようと肩に手をかけたが…。

「待って…」
「うん?」
「今日は後ろから、シて欲しい…」
「そうなん?珍しいっちゃね。」
「うん、たまには…ダメ?」
「ダメなわけはないっちゃけど…」

うつ伏せで眠るさゆみの背中との会話にれいなは眉をひそめる。
たしかにたまにバックですることもあるが9割方は向かい合ってするのが好きで、事実そうシてきた二人。
そこには顔が見えるから、抱きしめられるから、キスが出来るからと沢山の理由がある。
それにバックでしようと提案するのはいつもれいなの方で、さゆみの方から提案されるのは星の数ほど繋がってきて初めてのことだった。
そして少しの間、目の前の小ぶりな白桃や細いのに柔らかな脚を優しく撫でながられいなは、

「…なんか隠しとらん、さゆ?」

と言った。ビクッと身体が強張るさゆみ。それがお尻や太ももを撫でられたせいではないことはれいなにも分かった。

「ベツニ…」

おしゃべりで毒舌なのに意外と嘘が下手なんだよなぁとれいなは苦笑いしながら、さゆみの横に寝そべり最近短くしたばかりの艶やかな黒髪を撫でる。

「ベツニ、なわけないやろ?」
「…」

さゆみは何も答えない。

「じゃあ聞くけど、なんでキスしてくれんと?朝仕事行く前はしてくれたのに夜帰ってきたらしてくれんかったやん?」
「…」
「なんとかエッチまでは持ち込めたけどずっと上向いたり下向いたり顔隠したりおかしいやん?」
「…」
「なんか理由があるんなられーなに教えて欲しいと。」
「…」

いくら疑問があるとはいえ、さゆみを追い込みたくないれいなは至極優しい口調でさゆみに問いかける。

「………エッチ、したくなかったと?」

枕に顔を埋めたまま横に振るさゆみ。

「じゃあなんか、れーな悪いことしたと?」
「…れーなは悪くない。」
「仕事でなんかあったとか?」
「…ちがう。」
「ん〜ママ友とかアイツらがさゆに何かするワケがないし…優樹も今日はずっとお利口さんやったしなぁ…。」

あぐらをかいて腕を組み本気で悩み始めるれいな。
しかしいくら考えても思い当たる節がなく、一休さんの真似でもしてみようかと座禅を組もうとすると、

「…笑わない?」
「へ?笑うようなことなん?」
「…わ・ら・わ・な・い?」
「うん…。」

語気を強めて喋るさゆみにれいなはそう返すと、さゆみはゆっくりと起き上がってコチラを向いた。
髪は乱れてはいるが今朝出勤前にキスして以来ちゃんと見たさゆみの愛しい顔。

(バッチリメイクでキメキメのさゆも綺麗やけど、ノーメイクで角が取れた幼可愛いさゆも最高やね…)

と思いながられいなは、「で、なにがあったと?」と両手を繋いで優しく語りかけた…
の、だが。

………

「イヒヒぃーwww腹いてーwww」

ベッドから落ちそうになりながら笑い転げるれいな。

「ほら笑ったー!笑わないって言ったのに!」

顔を真っ赤にしながらハリセンボンのようにプーッ!と頬を膨らますさゆみ。

「だってさーw ってかマジで、『しわが一本増えた』とかそんなことで落ち込んでたと?w」
「そんなことって、さゆみにとってはスゴーく重要すぎることなの!」
「だってもっと深刻な悩みとかあると思うやんw 病気とかマジ心配したっちゃもんw 予想が外れて良かったっちゃけど。で、どこどこ?w」
「ヤダヤダ!見せたくない!!」
「そう言わんとw…うーん、れーなにはいつものカワイイさゆにしか見えんけど?」
「………ここ。目じり。」

観念したさゆみが指差したところをれいなは鼻が触れる距離でまじまじと見つめる。
子猫みたいな顔でキスしそうなぐらい近づくれいなに少し胸が高鳴る自分に心の中でツッコむさゆみ。

「たしかに言われてみればそんなような…でも前々からあった気もするし気にならんけど。」
「女にとってはしわの一本も深刻なのよ…。」
「これのせいでれーなに顔見せてくれなかったと?」
「うん…夕方に鏡見て、そこで気づいて…ガッカリよ…もう。」
「うーん…でもさー、れーなが気にするわけないやろぉ?」

あっけらかんと言い切るれいな。たしかにれいなの性格やベタ惚れ具合を考えると気にするわけがない。
けれどさゆみは…モジモジしながら口を開く。

「でも…れーなにはずっと、綺麗とか…可愛いって…言って欲しいし…。」
「もうそーゆーセリフとか仕草がバリ可愛いっちゃけどw」

照れ隠しでピシッとれいなの膝を叩くさゆみ。
本気で悩んでいるのにからかいすぎたかと苦笑いをして「ごめんごめん、でも…」とれいなは話を続ける。

「たしかに十代の頃と比べたら変わったかもしれんけど…れーなにとっては常に今のさゆが最高よ?」
「…ほんと?」
「こういうときのれーなはウソつかん!…そうやろ?」
「うん…。」
「実際さっき理由聞く前に数時間ぶりにさゆの顔ちゃんと見たやん?もうれーなバリキュンキュンしたとよw」
「……」

照れで頬をピンク色に染めるさゆみの手をもう一度優しく握るれいな。二人の薬指にはめられたシルバーリングがキラリと光る。

「それに誰か忘れたけど『しわは生きていた人の年輪』やって昔聞いたと。時間をかけて色んな経験をしてきた人だけの特別な『証』なんやって。」
「あかし…。」
「うん。それでれーな思ったと。」
「…」
「さゆの今までの証もこれからの証も見られるんはれーなだけやない?って。」
「…」
「気が強くて毒舌ばっか言ってた親友のさゆも、可愛くて綺麗でエッチばっかしとった恋人のさゆも、お腹が大きくなってしんどそうにしてたさゆも、
 優樹を産んで頼もしい母の顔になったさゆも、今当たり前のようにれーなのそばにいてくれる奥さんのさゆも。」
「…」
「そんなさゆの全部を毎日見れるのは、この世でれーなだけっちゃ。」
「…うん。」
「さゆは嫌かも知れんけど、さゆの時間と経験と変化を一番そばで見せてくれようことが、れーなは幸せよ?」
「…」

その言葉一つ一つに目をウルませるさゆみに向けて、れいなは手を広げる。
二つのシルエットが一つに重なる。その抱擁はお互いの肌の感触、温度、匂い、全部が幸せな気持ちにしてくれた。

「泣かんで。」
「泣いてない…!」

鼻をすすりながら答えるさゆみの汗ばんだ背中を優しくさするれいな。

「それにこうやって見てると、」
「…?」
「中坊の時はみだし者同士でトモダチになったさゆがこんな素敵な大人になったんやなぁって思うとよ?
 さゆが気にしてる目尻のしわも笑ったときのほうれい線も、れーなは逆に大人っぽくて色っぽくてセクシーやって思うっちゃん。」
「…それ本当に言ってる?」
「当然。こういうときのれーなは?」
「嘘つかん…。」
「そう。だからこれからも信じて欲しいっちゃん。」
「…なに?」
「お互いしわくちゃになってもエッチして、愛し合うって誓ったことをさ。」

れいなはさゆみの手を持って、永遠を誓ったシルバーリングにキスをする。
そして一点の曇りもない瞳でさゆみを見つめる。吸い込まれそうなほど綺麗で澄んでいる大きい瞳。

「うん…さゆみも誓う。」

れいながしたように、さゆみもれいなのリングにキスをした。

「ありがとう。」
「もし破ったら…針千本だからね。」
「もちろんっちゃ。」

もう一度互いの身体を抱いて、れいなはさゆみの首筋に顔を埋めて小さなキスを何度か落とす。
さゆみも真似をしてれいなの首筋にキスをする。相手を愛するためにかいた汗はしょっぱい味がした。
満足した二人は一度離れ手を繋いで正面から見つめ合う。少しだけ気恥ずかしい。

「…でーも、」
「…ん?」
「さゆがこれからもずーっと若々しくて可愛くいてくれるならそれに越したことはないけんw」
「ふふっw やっぱりそうなんじゃんw」
「にひひw…れーなのためにこれからも綺麗で可愛いお嫁さんでいてほしか。」
「…うん、頑張る。…じゃあ、れーなもイケメンな旦那さんでいてよね?」
「了解したと。にひひーw」
「うふふふっw」

無邪気に笑いあってから唇を重ねるだけのこの世で一番甘くて、優しいキスをする。

「…つづき、しよ?今度はちゃんと、見つめ合って。」
「…そうやね。」

座ったまま足を伸ばしたれいなの上にさゆみが跨ってくる。
男根に手を添えて脚を広げ、腰を浮かせながら挿入を試みるさゆみの淫靡な光景にれいなは生唾をゴクッと飲み込んだ。
そして、すでに十分すぎるほど濡れそぼっていてキラキラ輝く秘部に、今にも火でも吹きそうなドラゴンが、ヌポッ…と侵入していく。
「んっ…」と大きすぎる男根を迎え入れるさゆみの声が漏れ、「くっ…」と中の名器ぶりを十分に感じているれいなもまた声を漏らす。
そして熱い愛液を纏いながら奥へ奥へと進んでいき、ついに根本まで納まると、

「「はあぁぁぁ…」」

繋がった気持ち良さと一つになった安心感が二人を包み、同時に大きなため息をつかせた。

「さゆん中、今日もバリやばか…キツキツで…もう溶かされそうっちゃん…」

一瞬も気を抜けない状況の中さゆみに語りかけるれいな。しかしさゆみは何も言わずれいなの肩に手を添えた。
そして無言のままこの世でれいなにだけしか見せていない表情で訴えかける。

「…w」

それがいつものキスを待つ表情だと察したれいなはさゆみの乱れ髪を耳にかけてあげてから静かに唇を重ねた。
まずはツルツル・プニプニの唇の感触をじっくり楽しんで、1ミリも離すことなく角度を何度か変えながらキスを深いものにしていくれいな。
しかしよほどキスが待ちきれなかったのか、さゆみの方かられいなの口内に舌を滑りこませてきた。
ピンク色の長い舌がれいなの歯列をなぞり、自らのとろける涎をれいなの口内へと送り込む。溜まっていく二人の唾液。
それをさゆみはズルズルと音を立てて飲み込み喉を鳴らすと、もっともっと、と言うようにれいなの中で舌を暴れさせ絡ませる。
さゆみの手はれいなの髪をかき混ぜ、いくつかのピアスが並ぶ耳を指でくすぐりながら一心不乱にキスに没頭する。
正直なところ若干息苦しくなってきたれいなだがさゆみは一向にキスを止めようとせず吸い付いたまま離れようとしない。
だがれいなはさゆみの愛撫にひたすら応え続けた。
それは(このまま窒息して死んでもよか…)と心から思ってたからで、それだけの快楽と幸福を感じる行為だからで。

「…んっ…ちゅっ…んぁっ……………?!」
「ぷはっ!……はぁ…はぁ…」
「ごめん…!」
「うぅん、大丈夫…大丈夫やから。」

れいなが顔を赤くして苦しそうにしていることにやっと気付いたさゆみは慌てて離れる。
手を胸に当てたれいなの呼吸がやがて落ち着いてくると、

「…ふっwそんな顔せんで?」
「でも…。」
「少し息苦しかっただけよ?w」
「…うん。」
「れーな、さゆの情熱的なキス大好きっちゃん。これからもシてほしかよ?w」

さゆみの心を鷲掴みにし、キュンキュンさせてしまう無邪気な笑顔でれいなが微笑みかけると、

「うわっ、ぷっ…!」

急にれいなの頭を抱いて胸に押し付けるさゆみ。
れいなの愛情や優しさをめいっぱい感じて、さゆみの感情が溢れてしまったらしい。
胸元に顔を埋めるれいなはしっとり吸い付くようなもち肌、元々の甘さに汗が混じった甘酸っぱい香り、そして心臓の鼓動を感じた。
ドクっ、ドクっ、とさゆみが生きている音を聴いていると、どこか心地良くて、尊いと思った。

「…れーな?」
「うん…?」

そう言ったさゆみはれいなの身体を抱いたまま、ゆっくり後ろに倒して寝かせた。
そして自分だけ身体を起こしたさゆみはれいなを見つめ、声に出さずに言葉を口にした。
れいなにはその口の動きが『きもちよくなって?』だとすぐに分かった。

「うっ…さゆっ…!」

繋がったままフラフープを回すように腰だけをクルン、クルンと振り始める。それはさゆみがあまり得意ではない騎乗位で。
熱く煮えたぎる愛液がれいなの竿や亀頭にネットリと塗り込まれ、膣壁のツブツブ・コリコリとした感触が吸盤のように吸い付いては擦れる。
その動きはじっくり・ゆっくりではあるが確実にれいなの感度を高める。

「さゆぅ…」
「ん…?どうしたの…?」
「…ばり…きもちよか…」
「ふふっw…いいよ。さゆみでイッて…?」
「あぁっ…くぅっ…!!」

さゆみの言葉を合図に少しだけ腰振りが早まるとれいなは腕で顔を覆い、湧き上がってくる射精感を必死に押し止めようとする。
腰使いに喘ぎ声をあげるれいなを見下ろし、笑みを浮かべながらさゆみは自らのお腹に手を当てる。
まるで自分の中にいるれいな自身を感じるためにしているようだった。

「カワイイよ、れーな…。」

手玉に取りながられいなのお株を奪うような甘いささやき。
だがその表情は『聖母』と表現するにふさわしいほど慈愛に満ちた優しさに溢れていて、
円を描くようにやらしい腰振りをしながら絶妙な力加減で締め付けてくる下半身とのギャップがれいなをさらに興奮させた。

「…イけない?」
「…うぅん、必死に我慢しとう…うぁっ…!」
「我慢しないでよ…」
「でもぉ………!」
「いっつもさゆみにはそう言うくせに…w」
「うぅっ…」

れいなの頑張りにお気に召さないさゆみは腰のグラインドを止めて、膝と脛をベッドにつけた女の子座りの体勢から、足の裏をベッドにつきしゃがんだ体勢に変わる。
まさか、といった顔で繋がったままの下半身とさゆみの顔を交互に見るれいな。
そこで先ほどの聖母はどこへ行ってしまったのか、小悪魔のような妖しい笑みを浮かべたさゆみは、

ずるーんっ……ぱちゅっ!

「っくぁっ!!」
「はぁんっ!!」

人並外れて太くて長いれいなの分身を限界まで引き抜いていき、カリが見えた辺りで一気に腰を振り下ろしたさゆみ。
思わず息を飲むれいな。今の一撃で少量であるが『ピュルッ…!』と今日の一発目を暴発してしまった。
しかしその衝撃は何もれいなだけでなく、さゆみの敏感な身体も同時に刺激していて、
弱点の子宮口にれいなの先端が当たり、下腹部から背骨を通って全身へと快楽の波が広がっていくのを感じていた。

「さゆっ…!」
「れーなっ…ンぁっ……イッて…?」

歯を食いしばって耐えるれいなに構わずピストン運動を二度、三度、四度…と繰り返していくさゆみ。
白く美しい乳房がプルンプルンと飛び跳ね、硬く尖った乳首はれいなを誘うように妖しくピンク色に輝く。
おへそまで届くようなソレがさゆみの中へ、ジュプンッ!と飲み込まれた瞬間、ズルンッ!と引き抜かれる。
結合部からさゆみの愛液とれいなの我慢汁が合わさった濃厚なカクテルが白く泡立ち、竿から袋へと流れていく。

「さゆ…まった…!」

自分の限界を感じながら明らかに無理をしているさゆみを制止させようと手を伸ばそうとするれいな。
しかしその手に力はなく、両の手首をさゆみにあっさり掴まれベッドに押し付けられた。

―逃げられない。

れいなはある種の恐怖すら感じた。
しかしそれは一瞬のことで、目の前には自分を気持ちよくさせようと、健気に腰を振る愛する妻がいた。
れいなの顔にさゆみの汗がポタポタと降ってくる。半開きの唇から糸を引いて垂れてきた涎を口で受けると涙ぐむさゆみと目が合う。
釣られるようにれいなの目尻からも涙が溢れた。
…今は、今だけはさゆみに身を任せよう。れいなはそう決めた。

「さゆぅ…っ…」
「ハァっ…ハァっ…んんぅ?」
「くっ…れーなもう…イキそうっちゃん…」
「イッて?…さゆみの中で…いっぱい…っ!」
「うんっ!……あぁぁっ…!」

熱にうなされるように叫ぶれいなは耐えることを止め快楽に身を任せた。すると、

「サユミノ……カワイイ……レーナ……」

れいなに聞こえるギリギリの声量で独り言のようにつぶやいてから、噛みつくように唇を奪う。
鼻や歯が当たろうが関係ない。思考が追い付かず何も考えられない二人はひたすら唇を合わせ、舌を絡め、唾液を飲んだ。
やがて激しすぎる上下運動のスピードが限界まで上がり興奮と感度が頂点に達した瞬間、二人に最期の時が訪れる。

「あぁっ!…さゆっ!!
「イッて…イッて…!!」
「さゆ愛しとう……イッ…くっ…!!!」
「れーなだいすきっ…!!!」

繋がった唇を離すことなくを声にならない声で叫ぶ二人。
そしてパンッ!とさゆみの尻たぶがれいなの下腹部を叩く破裂音が寝室に響く。
中ではこれ以上ないほど肥大化し充血してるれいなの亀頭へ、さゆみの熱く煮えたぎる子宮口が叩きつけられた。

れいなとさゆみ、二人の身体を稲妻が貫く。
目の前が見えなくなり、心臓が止まり、脳が焼き切れてしまいそうになる、一生慣れることのない感覚。
背筋から全身へガタガタ・ピクピクと震え、制御できなくなる。そしてそれか治まる前にさゆみは気を失った。
れいなは自分の身体に覆いかぶさったまま動かないさゆみが持ち上がるほど腰を突き上げ、反り返る。
『発射』という言葉が相応しい勢いそして量で、さゆみの中の全てを真っ白に染め上げていく。
そして今まで経験したことがない、天に浮かぶような感覚を味わいながられいなも意識を飛ばした。



……

………

……



10分ほど経って先に目が覚めたれいな。胸と胸を合わせ重なるさゆみはまだ夢の中みたいで小さな寝息が聞こえた。
いつの間にか解かれていた腕をさゆみの背中に回してギュッと抱きしめる。
さゆみのおでこや首筋、胸や背中はまるで風呂にでも入ったように汗でビショビショになっていて、行為の激しさを物語っていた。

(ふっ…がんばりすぎっちゃよ、さゆ…)

さゆみを起こさないように優しく頭を撫でて、最愛の人の香りをいっぱいに吸いこむ。
何度嗅いでも胸がときめいて、これ以上ないほど落ち着ける大好きな匂い。またこのまま夢に落ちそうになる。
と、

「んんっ…」
「…さゆ?」
「んぅっ……れーな…?」
「生きとう…?」
「……うん、なんとか…」
「一回水分補給した方がよかよ。」
「うん…」

そう言いながらもれいなから離れようとしないさゆみ。

「…すごかったと。」
「…そう?」
「うん…なんかさゆに犯されてるみたいで…」
「やめてよそんな言い方…w」
「ごめんw…でも、あんな気持ちいいの生まれて初めてかもしれんと。」
「そうなんだ………ふふっ…w」

さゆみは恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに笑う。

「一回に玉の中の全部出たんじゃないかって思うぐらいやったと…」
「それはウソ。」
「いやマジよ?一滴残らず出たかもしれん。」

事実れいなの自慢のムスコは辛うじてさゆみの中に挿ったままだが平常時のシメジサイズに戻っていて、
れいなが思いっきり放った精なる子種は、コポッ…と隙間から溢れて、二人の下腹部を白く汚している。

「えっ、じゃあもう終わり?」
「さゆ…どうしたと?今日はやる気マンマンやね…w」
「いいでしょ?たまにはそーゆー日があっても…」
「そうっちゃけど…」

れいなは、(さてどうやってもう一度復活させるか…)と考えていると、

「ひぃっ!」
「んふふっw その声女の子みたいでカワイイの…」

目線を下ろすと、さゆみはれいなの白い胸板に二つ乗っかっている乳首を舐めていた。

「くぁっ…まっ…!」

さゆみに負けず劣らずピンク色の綺麗な乳輪を舌でなぞられ、硬くなった突端を唾液を乗せた舌で絡み取られ、優しく甘噛みされる。
すると徐々にさゆみの中に挿っていたムスコがミシミシと巨大化し始め、少しずつ完全体のドラゴンへと変貌していく。

「ちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ……こんなのものかな?w」
「…さゆっ………それ反則やって。」
「いっつもれーながシてることをやってるだけなの。」
「うっ…」

さゆみの甘い声が聞きたいからと不意打ちばかりしてきた過去の自分に罪悪感。

「…さ、どうしますアナタ?w」
「…もう、しょうがないっちゃね…」

さゆみの身体を抱えたまま起き上がって騎乗位から対面座位の格好になる。
すると限界まで勃起したドラゴンが根本まで咥え込まれ、さゆみの奥の奥をコツンとノックした。

「ハァぁっ!…おっ、きぃ…」
「あぁもうやばか…さゆ少しゆるめて…」
「そんなこと言われても無理なの……れーなこそ短くしてよ…あぁんっ…」

呼吸と感覚を落ちつかせて少しずつ慣れさせていると、

「ねぇれーな…」
「うん?」
「さっきの覚えちょる?」
「なん?」
「しわくちゃになってもエッチしようねって。」
「当然、忘れるわけなかよ。」
「ついでのお願いなんだけど…」

さゆみは静かにれいなの首の後ろで手を組んで、背中と腰の辺りに細い脚を絡ませた。
それが何を意味するか何百何千と身体を重ねて愛し合ってきたれいなにはすぐに分かった。
腕がしっかりロックされてることを確認してかられいなはさゆみの脚を抱えベッドの淵に移動しカーペットが敷かれた床に立ち上がる。

「…これやろ?w」
「…うん…w」
「お願いってこれ?」
「うん、これもそうなんだけど…」

さゆみは少し恥ずかしそうにしながら口を開く。

「…れーながおじさんになっても、ずーーーーっとさゆみのこと、こうやって抱えてくれる?w」

小首をかしげて今日一番のカワイイ仕草をするさゆみに、れいなのハートは一気に鷲掴みにされた。

「ハァ…ばりかわいか…」
「ねぇどうなの?」
「ん?あぁ当然やろ?日常生活でも夜の性活でもさゆを支え続けるけん!」
「ならよろしい!…んふふふっw」
「にひひひっw」

何度目か数えるのも馬鹿らしくなるキスをしながら上下に揺れ始めるれいなとさゆみ。
この世の誰よりも幸せな夫婦の長い夜と、ラブラブでエッチな長い長い人生は、もちろんまだまだ終わらない。


………


次の日、早朝。

「んじゃ、いってくるとー。」

昨夜あれだけ燃え上がったというのに出張のためいつもより早めの出勤時間となったれいな。
まだ水色と桃色のパステルカラーのパジャマ姿の優樹が眠い目を擦りながら、しゃがんだれいなのほっぺにチューをする。

「1泊だけやけどハハの言うこと聞いてお利口にしてるっちゃよ?」
「うん…はやくかえってきてねチチ。」
「あぁ仕事が終わったら飛んで帰ってくるっちゃん。お土産も楽しみしとって?」
「うんっ!」

優樹と同じ目線で語りかけてから愛しい一人娘の頭をヨシヨシと撫でた。
続いてエプロン姿のさゆみにも、いつもの……の前に何やら小声で会話してから触れるだけのキスをする二人。

「んじゃ、いってきまーす♪」
「「いってらっしゃ〜い♪」」

ハハと娘で手を振ってチチを見送る。
ガッ、チャン!とドアが閉まってから優樹が口を開く。

「ねぇハハ?」
「なぁに?」
「ごきげんだね〜」
「そう?いつもどおりだよ?」
「それになんかすっごい ピカー!ってしてるぅ ピカー!って」

優樹の目にも分かるぐらい今日のさゆみはいつにも増して若々しく、お肌もツヤツヤ。

「ちょっと寝不足だけどね。」
「あとさっきチチとナイショ話してたでしょ〜!」
「あっ、バレた?w」
「まさはなんでも しっているぅ〜のです!」

腰に手をあててドヤ顔をする優樹がさゆみには可愛くて可愛くて仕方がない。

「えーとね…ナイショw」
「えー!まさにかくしごとダメー!」
「さっ今日はお洗濯頑張らなきゃ!優樹も早くしないと幼稚園バス来ちゃうから朝ごはん食べて?」
「あーにげたー!」

スリッパで足取り軽くリビングへと戻るさゆみを、裸足の優樹はペタペタ追いかけた。






『 今日もバリかわいかよ さゆ… 』

『 れーな? それ知っちょる…w 』






田中家の日常 これまでの証とこれからの未来編 おわり



あとがき

以上が、道重さんの29回目のお誕生日記念作品になります。
少々、いやかなりエロシーンが多くて読むのしんどくなったですか?w
これでも短くした方なのですが(駅弁での二度目のフィニッシュまで書くつもりだった…w)
二人に新しいHなことをさせたい!と思うと、どうしても長くなってしまって…。
(結局似たような展開や台詞になっていて、全くマンネリ回避できてませんが…orz)
あと、さゆみさんが攻めのHは書いていて、ここまでHなキャラにしちゃって崩壊してないかな…と自分でも戸惑ってます(笑)

そして実は今回のお話は、れいなクンに書いている私の想いの丈をどストレートに代弁してもらった話になります。
再生以降も若々しくカワイイ道重さんですが、私は逆に29歳の大人の証拠とも言える皺とかも好きで仕方ないんです。
特に自然体で爆笑してるときに見られる笑い皺がセクシーで綺麗で、とにかく可愛いのなんのって!w
19歳の道重さんと29歳の道重さん、どっちが好きかと言われたら何の迷いもなく29歳を選ぶぐらいですw
←だって美しすぎません?!w)

さて、異常なまでにサイクルが早く10代の内に別の世界へ転身される方も少なくないアイドル界で、
まだ幼さの残る頃から姿を見せてくれている方が、アラサーになった今でも表舞台にいてくれることに本当に感謝していて、ファンとして幸せを日々送っています。
ただ、この幸せは『現実』という世界では切ないことにきっと永遠ではありませんが、妄想の中でぐらいは永遠であって欲しいなと、愛する田中夫妻に私の想いを託しました。
少しでもその想いが読んで下さってる方々に伝わったら嬉しいです。田中家の愛は永久不滅!

そして、これからも文才のない上に遅漏…じゃなくて遅筆な私は、特別なお話は書けません。
今まで通り田中家やマンション住人達の日常生活を、飽きもせず、空気も読まず、現役や後輩メンの勢いや波にも負けず書き続けます。
そんなダメ人間な私ですが、ほんの少しでもいいのでこれからもお付き合い頂ければ幸いです。
OGヲタの根性見せちゃるわい!o(`・ω・´)o マケナイゾー

そして最後に、

さゆ、お誕生日おめでとー!!!だいすきー!!!

日常

ノノ*^ー^) 検索

メンバーのみ編集できます